キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやま                                        

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季節外れの真夏の西国旅行のお話・・・広島編3

本日初めてブログをお訪ね下さった方は、何が起きているのかと驚かれてしまうかもしれません。
ことの成り行きについて、まずは前日の記事をお読み下さいまし。


以下の文章は、私が中学1年生当時、夏休みの宿題『聞き取りによる平和学習』で書いたものです。

爆心地から北へおよそ15kmの距離にある山間部の町の、原爆投下からその後についての様子を中学生による聞き取りによって集め、その後、全学年による1冊の文集『パラシュートが落ちた』となりました。

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ドカンという音から数分経つと、1mくらいの高さでピンク色の風が吹いてきた。

10時半頃、1頭づつ馬を連れた男の人たちが歩いて来た。
馬の背中は焼けただれ、男の人たちも火傷を負っていた。
「どうされたんですか?」と聞くと
「歩いていたら、こうなったんです。」とおかしなことを言う。
この人は横川を歩いていたそうだ。

空襲警報が鳴り、飛行機から落下傘が降り、勝木の方へ落ちて行った。

昼過ぎ頃から、避難トラックが火傷を負った人を山盛りに積んで帰って来た。
その人たちは「水、水」と叫ぶ。
バケツで水を汲み、柄杓で水を与えた。

次の日には、身元の判らない人たち、怪我人などが寺や学校に収容された。
各家から一人は寺や学校で看病しなければならなかった。

収容されている人たちは「水、水」と叫ぶが、水を飲ませては死んでしまうので、砂糖湯を沸かしてそれを飲ませる。
でも、その砂糖湯を沸かす間がとても待てないらしく「水、水」と叫ぶ。
沸きたての熱いものを仕方なく持って行き、
「冷ましてあげるから待って下さいね。」と言っている間に、もうその人は死んでいる。

8月の半ばになると、体に蛆が湧き、それを箸で取ってあげる。

死んだ人は河原に運び、トタンの上に置き、石油をかけて焼く。

9月のはじめ頃まで、行くところの無い人が残っていた。

親切につきっきりで看護をした人などは、二次放射能を受け、すぐに死んでしまう。

秋には、2次放射能のため『チフス』や『赤痢』が流行り、多くの人が死んだ。

私はこの話を祖母から聞きました。
祖母も、寺や学校に出て看護していたそうです。
チフスや赤痢にはならなかったけれど、体の調子がとても悪かったそうです。
私はこの話を聞いてぞくっとしました。
でも、本当にそれを見た祖母や、原爆にあった人たちは、それよりも何倍も怖かったことでしょう。
「水、水」と言って叫ぶ人たちの姿など、私には想像出来ません。
でも、戦争を知りたい、体験したいとは思いません。
世界中の人みんなそうだと思います。
だから、この世に〝戦争〟のなくなった時が、本当の平和だと思います。

**-**-**-**-**-**-**-**-**-**-**-**-**-**-**-**


注:文中の『横川』『勝木』は地名です。

平和公園4

何分にも、中学1年生の私が書いた拙い文章ですので、読みにくい箇所については、漢字に変換させて頂きました。


後日談・・・
文集が出された後、どこかのテレビ局の人が、学校を経由して祖母にインタビューをしたいと申し入れて来られました。

祖母は「絶対に嫌だ」と応じることはありませんでした。

それ程に、話すのも思い出すのも辛い記憶であるのです。

語りべとして活動をされている方達もいらっしゃいますが、語りたくないと思う人も多いのです。

そして、語れる人達の年齢は上がり、知る機会は益々減って行きます。

時々、思い出して頂けるなら、嬉しく思います。

いつかどこかで、もっと大人になった自分が、もう少しきちんとしたものを書けるようになったら、またお話することもあるかもしれません。

私も、辛いお話は好きではないので、今はこれくらいに・・・。苦笑

平和公園7

今がいちばん幸せ

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コメント

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最近では広島でも原爆記念日や終戦記念日に原爆や戦争についての特番がすごく減ったような気がします。
こんな事じゃいかんのだ!!と思います。

小学校の頃はだしのゲンを読んで原爆の恐ろしさをイヤと言うほど感じ、
いまだに、はだしのゲンは読めません。

いつだったか、テレビで小学生に「大きくなったら何をしてみたい?」
と質問したレポーターに「戦争をする」と言った子がいたのにびっくりした事があります。

教えても戦争の恐ろしさがわからないなら、小さいうちに
恐怖を植えつけた方がいいんじゃないかと思うほど
今の若い人たちは戦争の恐ろしさ、悲惨さについて無関心ですよね・・・。



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私も原爆のイメージは、もう30年以上前に読んだ「はだしのゲン」によるところがほとんどです。特に蛆のわくシーンが強烈に印象に残っています。

素直な文章だけに、恐ろしさを改めて感じました。

実は実家がお向かいの愛媛県なのに、まだ行ったことがない広島。
近いうちに訪ねてみたいと思います。

鍵コメントを下さったちぇ○さんへ

はじめまして、いらっしゃいまし♪
コメントをありがとうございました。
私も時々、自分が生まれた頃というのは、戦後からそう遠くはなかったのかも???っと思う時がありますよ。
自分の記憶にある風景の中に、所々「うん?」っと思われるものが含まれていたりもします。苦笑

幸いにも私には100歳になる祖母がおりますが、祖父は早くに亡くしてしまいました。
祖父が長生きしてくれたなら、もう少しいろんなことを話してくれたかもしれないなぁ・・・とも思います。

地域性があるのは、仕方がないことのようにも思うのですよ。
殊に、小さい子には遠いところのお話は難しいでしょうし。
むしろ、大きくなってから、自分が立っている場所とは違う場所のことに興味を持てるようになれるといいなぁ・・・と思います。
ただ、大人になるとみんな自分のことで精一杯になってしまうので、それが難しいのでしょうね。(私自身もそうですもの・・・。苦笑)

鍵コメントを下さった茶○さまへ

はじめまして、いらっしゃいまし♪
励まされるコメントをありがとうございました。
酔っ払いながらでも、十分お気持ちは受け取りましたよ。笑

うちのブログとしては、いささか実験的な試みでしたので、どうだろうか???と思っていたのですが、書いてみて良かったなぁと思っております。

相方さんが抱えられている問題も、大きな問題で、とても個人で抱えられるようなお話ではないですね。
話せるようになる、話す場所を得られる・・・大事なことかもしれないと今回思いました。
小さなブログですが、やってて良かった・・・。笑

恵美蔵さま

コメントありがとうございます。

自分でも「戦争の恐ろしさ」というようなことに、ずいぶん鈍くなってしまってるんじゃないかなあと思います。
親世代の自分がそんな感じですから、平成生まれの子どもとっては、日本で戦争があったこともSFじみて聞こえるのかもしれません。
戦争を60年以上していない国(賛否両論ある表現かと思いますが)であることに、自覚的でいたいですよね。

個人的な体験で言うと、外国人の友人ができて色んなことを考えるようになりました。
考えざるを得なくなるというか、追い詰められるというか(笑)
私は、聞かれても全く日本のことについて答えられず、自分の意見というものを持ってないことに気付いてヘコみました。
何と言うか、そういうヘコむ体験をするといいんじゃないかと思うんです。
「戦争をしたい」と言う小学生、ぜひとも日本人じゃない友人を作ってみて欲しいな。


海燕さま

私も今回初めて知ったのですが、なんと『はだしのゲン』が最初に連載されたのは『少年ジャンプ』だったそうです。
その後、色々と社会情勢に翻弄されて発表する場所も移っているようですが、描き続けられたこと、すごいなぁと思います。

うにさが言いますには、近くの図書館にある『はだしのゲン』は、古くなって本自体が借りるにはとても怖い状態になっているとのこと・・・、子どもが手に取り易い状況を作って貰いたいものです。苦笑

私は愛媛になら、何度でも行きたいですよ♪笑

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Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
相棒のうにさの心配をよそに、日々、着物に蝕ばまれた生活を送っています。
どんなに疲れている時も、どんなに怒っている時も
キモノは別腹!
うにさのイラストも見所!「がんばって描いてね~」 byひよさ

召しませキモノ

スタジオクゥ初のコミックエッセイ

オールカラーの全編描き下ろし。 2014年8月に台湾の智富出版より繁体字中文翻訳版も発売されました!! 『和服女孩 日本微旅行

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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