キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやま                                        

季節外れの真夏の西国旅行のお話・・・広島編2

さて、アンデルセンを後にして、平和公園へと向かいます。(本日は、いささか固いお話になります。)

原爆投下前『広島県産業奨励館』であった原爆ドーム。

現在は風化を防ぐために、かなりの補修が入っており、私が子どもの頃とは随分印象が異なっています。

平和公園2

見る度に惨事を思い出す・・・と一時は取り壊しを望む声も多かったそうですが、被爆が原因による急性白血病で亡くなった1人の女子高生が「あの痛々しい産業奨励館だけが、いつまでも、おそるべき原爆のことを後世に訴えかけてくれるだろう」と記した日記を契機に保存を求める運動が始まり、1966年、広島市議会により永久保存することが決定され、今日に至ります。(一部Wikipedia参照)

平和公園3

1995年には、ユネスコの世界遺産に登録され“二度と同じような悲劇が起こらないように”との戒めや願いをこめて、アウシュヴィッツ収容所などと共に『負の世界遺産』とも呼ばれています。

平和記念公園のほぼ中央にある『原爆死没者慰霊碑』。

平和公園5

慰霊碑の中には、国内外を問わず、原爆で亡くなられた方の名前を記した名簿が納められています。
碑文には『安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから』の言葉。

慰霊碑の間からは、原爆ドームを背景にして燃える『平和の灯(ともしび』が見えます。
核兵器が地球上から姿を消す日まで・・・の願いを込めて、今日も、この火は燃え続けているのです。

この他にも平和記念公園の中には、たくさんの慰霊碑やモニュメントが見られます。

原爆のお話は、とてもシリアスなお話です。
正直なところ、我がブログで扱うには難しすぎます。

伝えなくてはならないことや、知っておかなくてはならないこと・・・たくさんたくさんありますが、残念ながら私自身勉強不足な上に、伝えられる程の技量もありません。

東京に出てすぐの頃、知り合った女の子が、8月6日の慰霊祭のことを「原爆祭」と表現するのを聞いて度肝を抜かれたことがございました。

広島で私が受けてきた『平和教育』が全国区のものではなかったことに気づいて、はっとさせられた瞬間でした。
大きなカルチャーショックでもありましたし、心の痛い出来事でした。

知る機会を与えられないというのは、とても残念なことのように思います。

しかし、私とて実際に被爆体験があるわけではありません。

私自身が伝えられたことを、次の人に伝える努力というものをするべきなのかもしれないと、最近になって少し思います。(年のせいかもしれません。)

若い頃は、広島出身であると言うと必ずカタカナの『ヒロシマ』をイメージされることに、重荷を感じる局面もありましたが、徐々に肩の力も抜けて来ているように思います。(年のせいですね・・・。確信)

しかし、このブログが、そんなお話をする場所として適切なのか?

うにさと少し話し合いました。

思いがけない場所で目にする記事であるからこそ、気持ちのどこかに残ることがあるかもしれないというのが、私たちの出した結論。

長々とはやりません。

そして、今の私が書こうとすると、かなり大掛かりなことになってしまいそうなので、昔の自分に手伝ってもらうことにしました。

広島の空を見ると、いつも「手が届きそうなくらいに低いなぁ」と思います。

平和公園6

この低い空の下で65年前に起きた出来事について、明日の1報は、私が中学生の時に書いた文章を掲載いたします。

稚拙な文章の割りには、厳しい内容になるかと思いますが、最後までお読み頂ければ幸いです。

夕凪の街桜の国

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コメント

以前も書いたかもしれませんが、私も母方の親戚が広島に多いため
子供の頃から長期休暇のたびに訪れており、いわば第二のふるさとです。
夏休みのたびに滞在するわけですから、原爆に関する一連の「行事」は
完全に自分の原体験として定着しています。
妹は高校のときに東京に転校することになったのですが、そこで出会った
友人たちが8月6日が何の日か知らないことに、やはりショックを受けて
いました。というか、自分自身がそのことについて「詳しい」ということに
逆に驚かされたようです。

先月広島の親戚を訪れる機会があり、久しぶりに祖父母のお墓参りも
してきたのですが、市内中心部のお寺にあるそのお墓の「囲い」の石は
爆風で欠けたままになっています。
すぐ隣に立つ立派なお墓の墓誌には「原爆死」の文字がいくつか。
訪れるたびに原爆を身近に感じる瞬間です。

実際に広島で育ったひよささんが、一番感じやすいお年頃にどんなことを
考えていらっしゃったのか、明日の記事を楽しみに(というのも変ですけど)
お待ちしています。

長崎生まれ・長崎育ちです。
私もひよささん同様、自分が延々叩き込まれてきた『平和教育』が全国区のものではなかったことを知ったとき、かなり大きなカルチャーショックを受けました。
当日の黙祷サイレンが、ヒロシマ・ナガサキ以外では鳴らないなんて
思ってもみませんでしたから!

『夕凪の街桜の国』、私もとても大事な一冊です。
私の母も被爆世代ではないので、どんなに『平和教育』を受けても
どこかうんと遠い昔の話という漠然としたイメージしか持ってなかったのに、
「おばあちゃんの時代の話なんだ!ほんのついこの間のことなんだ!」
ってすごくリアルに感じられたので。

明日の日記もお待ちしています。

式部さま

そうでしたね、式部さんは広島に関係の深い方でしたね。
背中を押して下さってありがとうございます。

日本は小さな国ですが、思っている以上に地域差というのはあるんですよね。
なんでも『当たりまえ』とは思っていはいけないなぁ・・・とよく思いますし、自分自身も色んなことを知らないなぁ・・・と思います。

子どもの頃は「また、平和教育の授業か・・・」なんて思っていましたが、今は、よい環境を与えてもらっていたのだと思えますよ。

ちなみに、今回、中学生の頃の自分の文章を掘り起こして、あまりにも平仮名が多くて、自分にガッカリしました。苦笑

あてなさま

『夕凪の街桜の国』を初めて読んだ時、本当にびっくりしましたよ。
心底「よくこれを描けたなぁ・・・」と思いました。
それと同時に、この本を読ませることは出来ないなぁ・・・と思う人の顔も何人か浮かびました。

理解が得られないからではなく、実際の被爆体験をされた方にこの本を突きつけることは、今の私にはまだ出来ない・・・という思いでした。
それ程に、リアルな内容を含んでいると思ったのです。
大切な1冊ですね。

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Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
相棒のうにさの心配をよそに、日々、着物に蝕ばまれた生活を送っています。
どんなに疲れている時も、どんなに怒っている時も
キモノは別腹!
うにさのイラストも見所!「がんばって描いてね~」 byひよさ

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オールカラーの全編描き下ろし。 2014年8月に台湾の智富出版より繁体字中文翻訳版も発売されました!! 『和服女孩 日本微旅行

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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