伊勢木綿初卸し2

さて今回、伊勢木綿の下に合わせている長襦袢、コレはちょっと面白いものなのでご紹介。
実はコレ、羽尺地から仕立てたものなのです。長襦袢としてはかなりイレギュラーです。
古着屋さんでお安く出ていた反物だったのですが、何といってもこの色と柄で羽尺です。(着尺地が11m~12mくらいの長さあるのに対して、羽尺は7.5m~10mくらいと短い。)
布としてはかわいいと思ったのですが、正直、羽織では絶対に着たくない色と柄・・・。
どなたも思うことは同じなのか、しばらく売れないで残っていました。
何度か目にしているうちに、布として考えればかなりお安い正絹、もしかして何かに使えるのでは?と思うようになり『うそつき袖』か『裾除け』か『羽裏』にしてもいいかと思い購入してみました。
1年ばかり寝かし置いたのですが、ある時、もしやと思いついて和裁師のmisakoさんに相談してみました。羽尺で長襦袢が作れないだろうか?幸い私は身長も高くないですし、袖を無双にしなければ可能なのでは?
misakoさんに反物を預けて見ていただいたところ、なんと、出来たのですよ。もちろん無双袖は無理でしたが、随分とやりくりして頂いて、袖の袖口側が単で、振り側は無双の様になった『半無双』に仕立てることが出来たのです。裾の返しも若干少なめですが、布を余すことなく使って羽尺から1枚の長襦袢の形となりました。羽織では、絶対に着たくないような色柄でも、長襦袢となると愛らしい。お気に入りの一枚です。
この羽尺からのお仕立ての様子は、misakoさんのブログ『着物縫製教室』の2007年11月10日~24日の間に何回かに分けて記事として上げられています。misakoさんのブログは、キモノの縫製のことが日々つづられていて、とても勉強になるのでお勧めです!
和裁師さんて、本当にありがたいなぁ・・・。
今回の伊勢木綿を仕立てて頂いた野田さんについても、また改めてご紹介したいと思っています。

さて、本日、伊勢木綿の臼井織布さんからご連絡頂いたところによりますと、4月に期間限定で東京池袋の三越に出店されるとのこと!!詳しい日程をうかがってまたご報告しますね。
う~ん、行きたい・・・。

ワンクリックで応援お願いします!


コメント
って自分で作っておいて、言うのもおかしいですけど。
こうやって、着ている画像を見られるのがすごくうれしいです。
そして、私のブログまで紹介してくれて、本当にありがとうございます!
そういえば、羽織の件でメールだしたので、ご確認くいださいね。
そして、また紹介させてください♪
ぶにさん&misakoさん
マトリョミン!もし五百さんに見せて頂けたら、こちらでご報告しますね。
いや~、私も安物買いですよ・・・。この反物も本当にお安かったのです。安い長襦袢地の更に1/3くらいだったかと思います。そんなものでも、きちんと形にして下さるのだから、和裁師さんはすごいです!これはmisakoさんの腕前のたまものです。
misakoさんへ
ありがたく使わせて頂いてます!いわゆる襦袢の赤とはまた違うので、コーディネートの幅も広がり、嬉しいです。
羽織の件、メールしました。またしてもお世話になりますが、よろしくお願いいたします。うふふ・・・。
おみごと!
長襦袢なら、見える範囲が限られているせいで、面白さだけが生かせますね。
すばらしい!
緑川婦人さま
ホントにね・・・やたらと朱色系のものってリサイクルものでありますよね。祖母が作ってくれた羽織の1枚もやっぱり赤で、今は中々着にくいです。ある時代の流行ですよね。
人気がなくて安く出回っているので、うまく再利用出来たらいいのに・・・っと思います。
コメントの投稿
トラックバック
http://studiokuubetsubara.blog69.fc2.com/tb.php/84-9f21e3f7
マトリョーシカとテルミンが合体なんて
あまりにも不思議すぎますよね~★ツボツボです
長襦袢、えぇですや~ん!
やっぱり、こだわるとこにはこだわらんとあかんね。
私もそろそろこだわりのある女になりたいわ~
。。と思いつつ、安もん買いしてしまうしぶちん主婦です。