2010年初釜のお話8

前日までは、真っ当に織の帯を合わせるつもりでおりましたが、急遽染めの昼夜帯(ほとんど丸帯)に変更いたしました。
・・・というのもですね、帯の柄がね、こんな柄なのです。

一見獅子に見えますが実は『麒麟』。
首が長くて網目のある方ではありませんよ、伝説の動物、キリンビールの方の麒麟です。
・・・で、縁起のいい生き物ではありますが、何故この麒麟の帯が締めたかったかと申しますと、ちょっと回りくどいお話なのです。
実はこの帯、片面が龍なのです。

そもそも、私の中では龍の印象の方が強い帯でして、思い出した際に表が龍(青龍)であるならば、裏は白虎であったかもしれないという勘違いから引っ張り出したのでありました。
しかし、虎と見ようと思えば見えなくもないものの、どちらかというと獅子。

更によく見てみれば、翼や鱗を持っているではないですか・・・こりゃ麒麟だワ。
天を守る四神といえば、一般的には青龍(東)・白虎(西)・朱雀(南)・玄武(北)となりますが、中心に麒麟を置いて五神としたり、異なる解釈では瑞獣の四霊(応龍・麒麟・鳳凰・霊亀)を四神と呼ぶこともあるのだとか。
となると、四霊で考えれば、白虎の抜けたのを麒麟が埋める形になりますでしょう。
そんなわけで、寅年の初釜に相応しいかと思いましてね。

ま、独りよがりみたいなものですワ。苦笑
ところがです、実は、お茶会の最後に、先生から1本づつ記念に楊枝を頂き、ひとりづつ異なる柄の楊枝入れを受け取ったのですが、私が頂いた図柄がコレ。

ペガサス??いや、麒麟だワ!!

歳初めに麒麟を2つも発見するとは、瑞兆♪瑞兆♪
麒麟が麒麟を呼ぶ、縁起のよいお話で、今年の初釜のお話は終了といたしましょう。
・・・て、実は、今年は流派の初釜にも出席いたしますので、初釜2回目があるのでした。


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コメント
なるほど~☆
やっぴーさま
私はビールと名がついてるものだったら大抵OKですけれど、おじいちゃんがキリンの黒ビールを良く飲んでたので、やっぱりキリンを贔屓にしちゃいます。
景気回復祈願!明るい気分でビールを飲みたいですね!
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キリンもアサヒを久々抜いたし(笑)
また次の初釜記事が待たれまする~(^-^)b