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キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやまと無駄話                                    

ふみゑさんのお話9

・・・とまぁ、そんな事情で、ふみゑさんの作ってくれたサイズのまちまちな袖丈のキモノ、そのキモノごとに長襦袢やうそつき袖を何枚も作るのは大変です。

かと言って、筒袖の半襦袢では、なんとなくおしゃれじゃないし・・・そこでふみゑさんが私に作ってくれたのが、この半襦袢。

ふみゑ袖2

筒袖のところが、紅絹で提灯型に作ってあります。まるで花弁のようでしょう。

ふみゑ袖1

これ、袖口から見えると、とてもかわいいのです。

チラリ♪

ふみゑ袖3

以前にぶにさんからコメントで頂いたように(詳しいご返答が遅くなってごめんなさい!1年以上お待たせいたしました。汗)、これを着ていると必ずのように「それは何?」と尋ねられます。

私のお気に入りの一品で、宝物。

ふみゑさん曰く
「レースが無い頃は、みんなこうやって着とった。」とのこと。

毎日着るもののことですから、大掛かりなことをするよりも、ちょっとした小さなおしゃれを楽しむことの方が、大切だったのだのでしょうね。

今、こういうものを作って販売したら、きっと売れると思うのですけど・・・意匠登録でもしてみようかしら?その際の名前は、『ふみゑ袖』かなぁ。笑

色違いが欲しくなったので、ふみゑさんに習って、現在自作中。

大正11年ふみゑさん13歳の年

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コメント

わお!

何て斬新なお袖。
可愛くて実用的でサイコーですね~。
是非商品化をお願いします(笑)♪
色んなお色が欲しいとこやけど、やっぱりこの
紅絹ですかね~。
また、この紅絹。艶が在って、いいお色。
当時の絹の良さが画像から伝わってきますね。

お邪魔いたします

ほぼ毎日お邪魔しているので、はじめましてかどうか、判らなくなっちゃったんですが;;
初めまして。
ブログ村のランキングの下のほうにいる、おつうです。
ふみゑ袖、可愛いですね^^
今度作ってみたいと思います。

身近に昔のお話を聞ける相手がおりませんので、いつも微笑ましく羨ましく拝見しております。
ところでふみゑさんのお歳でしたら、「自宅で洗い張り」があった頃だと思うのですが、詳しい手順を覚えている方はいらっしゃいませんか?
わたしは見よう見まねで自宅で洗い張りをするのですが、実際にしていた人にお会いする機会が無くて・・・。
いろいろ各家庭の知恵などあったかも、と思うのです。

ヤフーの知恵袋なんかでも聞いてみたりしてますが、なかなか情報は少ないようです。
もし何かご存じでしたら、お知らせ頂けると幸いです。
突然失礼致しました。

桃葉さま

本当に、このお袖は宝物なのですよ♪
商品化ですか?正直、自分で売ることは考えてませんでした・・・。
私、商才はなさそうな気がしますが、ちょっと楽しそう♪

紅絹の赤はどんなキモノの端から見えても美しいですよね。

以前に、60代の女性の方が、
「この歳になっても、長襦袢だけは赤が着たいと思うのよ」っと言ってらしたのを思い出します。

ひとまず、縫い方は解ったので、古い胴裏の汚れたのなんかを染め直して違う色を作るのもいいんじゃないかと思っているのですよ。
成功したら、またご紹介いたしますね。

おつうさま

はじめまして、いらっしゃいまし♪
私も時々ブログを拝見させて頂いておりますよ。
糸を紡がれたり、機を織られたり、すごいなぁと感心させられております。

さて、洗張りのことですが、残念ながら祖母も100歳にもなりますので、ご満足頂けるような回答が戻って来るかどうか?心配ですが、次回、帰省した際に尋ねてみますね。

また、本日うにさが、お母様のともこさんにお電話したところ、ともこさんご自身が子どもの頃に洗張りを手伝っていたとのご返事がありました。
少しそちらの方で情報を採取に励んでみたいと思います。

とても素敵ですね!
私も自作してみたいです♪
もしよろしければ袖の長さを教えていただけますか?

おつうさま。
「昭和のくらし博物館」で洗い張りをしている女性の記録映画を撮影したそうです。上映会もあるようですよ。

ありがとうございます!

ひよささま
わ~、やっぱり体験者がいらっしゃるんですね!
うちの母もやってたわ~っと人には出会うのですが、内容を覚えている人は少ないのです。
ちっちゃな事でも結構です^^
楽しみにしています。


しらたまさま
知らなかったです・・・そんな博物館があったんですね~
で、でも東京・・・・(遠い;;)
ぜひ見たいですが、DVD化されたりは(笑)ないでしょうかね^^;

東京近辺は情報もお店も多くて羨ましいです。
貴重な情報ありがとうございました!

紅絹の袖口

輪にした端の側の縫い目をジグザグに山型にして縮めてあるのでしょうか。
それとも直線の連続ではなく曲線の連続か、はたまたバイアスかも。
・・・やはり秘儀は秘儀のままがよろしいですね。

最後ではございますが、おばあさまが百歳になられたとか。おめでとうございます。
私の祖母の一人も同じ年うのまれですが、その時代の人はもう少し年上の明治の人よりも柔軟で自由な印象を受けていました。

待ってたでぇ~(笑

こうなってたんだぁ~ 『ふみゑ袖』!
なんかいい感じのボリウムですよね。
白のレース筒袖と違って、紅絹はちょっと色気があっていいですね。
逆に形が少女っぽい感じもあるから、モスリンのかわいい色合いで作れば
子どもにもいいかもしれませんね!
私も着たいなぁ。。作れるかな~?
何色あたりが色違い候補か、楽しみにしてます。

袖口

ワタシもくまっちさん同様に
ジグザグに縫って糸を引き絞ってるのかなあと想像&妄想(笑)

洗い張りは、木綿やウール、絹物でも襦袢がくらいが
一般家庭ではせいぜいだったのではないでしょうか?
石鹸水を含ませたタワシで張り板に置いた布を
ゴシゴシ洗ってるイメージがあります。
その後、きれいな水に替えたタワシで濯ぎ、板に張りつけ干します。
上等の絹物は伸子張りを使うのでプロに任せていたと思いますが。。。
母方の祖母が和裁をしてたので、張り板がいっぱいあった記憶があります。

しらたまさま

え~、サイズはですね、袖付けから袖の晒の部分の長さが約13.5cm。
紅絹部分が約18cmになります。
お役に立つでしょうか??

「昭和のくらし博物館」の記録映像はとても興味深いですね。
早速、10月分の予約の申し込みをさせて頂きました。
よい情報をありがとうございます!!

おつうさま

私の方での洗張り情報採取については、少しお時間が掛かるかもしれませんが、のんびりお待ち下さいましね。

さて、しらたまさんからの情報を元に、昭和のくらし博物館の方に問合せをしてみました。

現在のところは、まだ地方での上映予定はないとのことですが、DVD化に関しては来年以降の計画として話が立ち上がっているそうです。

東京以外での上映やDVD発売時期についての詳細は、今後HP上でお知らせとして入るそうですので、楽しみにされるとよいかもしれませんね。

ひとまず、私は10月の上映に行って参る所存です♪

くまっちさま&やっぴーさま

ご明察でございます♪

輪にした端の側の縫い目を曲線波型です。笑

確かに、柔軟さを感じる世代かもしれません。
ふみゑさんと白洲正子さんとは1つ違いですが、属していた社会は全く異なるものの、著作物を拝見すると、なんとなくあの世代同質の気風を感じることがあります。
広島の田舎町出身なのに、ふみゑさんのお兄さんはアメリカの大学に留学なぞしていたりするのです。(アレびっくり!)
ある種、外国がそんなに遠くない世代だったのかも・・・などと思うワケです。

ぶにさま

ああ・・・本当にお待たせいたしました。
やっと任務を遂行出来たような心持ちです。感涙

そうそう、子どもさんにはとってもいいと思いますよ♪
これが着たくてキモノ好きになるやもしれませぬ。笑

はじめまして私もそのような袖の半襦袢を持っておりました
祖母に作ってもらったものです

まるねこさま

はじめまして、いらっしゃいまし♪

おお!まるねこさんのお婆様もお作りでしたか!

「レースが無い頃は、みんなこうやって着とった。」と祖母が言うからには、どこぞのお宅には残っているに違いないと思っておりました。

祖母の話の裏打ちが出来たようで、とっても嬉しいです♪

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Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
近頃は更新が滞り気味ですが、お気楽キモノのブログとしてスタートしたこのブログも、開設から16年目へと突入しました。相変わらず、相棒うにさと、女ふたりの同居生活をしながら、コミックエッセイを描いたりしています。ブログでは私ひよさが文章担当。イラストをうにさが担当。時々アップされる『うにさの別パラサイト』もお楽しみに♪
鼻緒のご紹介は主にInstagramとTwitterに上げています。
Instagram@studiokuu_hiyosa_unisa

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ひよさ@kimonobetsubara

うにさ@unisastudiokuu

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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