歌舞伎座さよなら公演四月大歌舞伎に挑む17

3幕目
『曽根崎心中』
天満屋お初:坂田藤十郎
平野屋徳兵衛:翫雀
天満屋惣兵衛:竹三郎
油屋九平次:橋之助
平野屋久右衛門:我當
坂田藤十郎さんのあたり役、天満屋お初の登場です。
なんと、この4月の公演で56年1300回ものお初を演じられたとのこと。
すごいことですね。
曽根崎心中は、学生時代に増村保造監督の映画を見ておりましたので、頭の中で筋書きはバッチリです。(梶芽衣子さんのお初に、宇崎竜童さんの徳兵衛、橋本功さんの九平次でした。)
ただ・・・お初19歳、徳兵衛25歳・・・ごめんなさい、どうしても見えません。涙
舞台の途中、その点についてつっこむようなセリフと笑いも起きて、思わずうにさと
「ここ、笑っていいところなんだよね?」っと少しほっといたしました。苦笑
恐らく、19歳や25歳に見えないところまで含めての『藤十郎さんの曽根崎心中』なのであろうと思います。
56年間、その年齢で出来るお初を演じていらしたのでしょうね。
歌舞伎においては随分と斬新な演出もなさっていて、そこが見所でもあるとか。
別のキャストで同じ演目の見比べもしてみたいと思いました。
いたってシリアスなお話なのですが、やはり流暢な関西弁とともに、随所に笑いが取り込まれており、悲劇でありながらも喜劇を見ているような心持ち。
しつこいようですが、吉本新喜劇の泣き笑いと同様。

歌舞伎とは、大衆のためのエンターテイメントであるなぁ、と改めて思ったのでありました。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



コメント
わかります
彼女いわく「母子心中?!」(^^;)
「芸を観る」ということは重々承知しておりますが、視覚的イメージを
抜きにはやはり語れないかとも思ったり(ごめんなさい、私も未熟者です)
また、孝・玉コンビは私ももう数え切れないほど観ましたが
その点このお2人はもう文句のつけようがありませんね。
感動のあまり客席に声にならないざわめきが広がることを
「ジワがくる」というそうですが、玉三郎が世話物で芸者を
演じたときにこれを体験しました(演目忘れました(^^;)
式部さま
すごく動物的な波長というか、伝心というか・・・
ジワジワというより、確かにジワはやって来る感じです。笑
コメントの投稿
トラックバック
http://studiokuubetsubara.blog69.fc2.com/tb.php/525-539dcf5b
2幕目、死ぬまでが長っ!と思ってしまったワタシです (^-^;
ま、現代劇とは違いますんで、ありえへんってのもありなんですよね。
来月は昼夜歌舞伎座、昼の演舞場と観るモノいっぱい♪
懐はい~い具合に寒うござんす(爆)