高円寺にて密談??4

黒地に金茶で立涌(たてわく)風に並んだ菊紋様おキモノの上に、菊の羽織で、軽い菊づくし。
通年着てもよいとされる柄とはいえ、11月には、やはり菊の柄のものを着たくなります。(11月のお話です。)

五百さんと並んで、菊だらけ。笑
羽織のお話は後に回すとして、問題はこのおキモノ。

柄行きのせいで、お召し?とも見えますが、シボがないのでお召しではないハズ。

『染め』とか『織り』と言うよりも『プリント?』という印象。
正絹ですと言われても、化繊なのでは?と疑っておりますが、八掛や胴裏は絹に間違いなさそう・・・う~ん、結局のところ正体不明です。苦笑

キモノが地味目なので、半襟にちょっと(かなりか・・・?)賑やかな色を。

フラミンゴみたいな鶴のハギレです。
帯は一見『れんこん』のようですが、小さな壺柄。

さてこの帯、ともこさん(うにさのお母様)からお借りしているものですが、実は、今年6月に伊勢の川崎にご一緒した際に、『商人蔵』でともこさんが気に入って求められたものです。
それが、どうして私の腰に巻き付いているかと申しますと・・・。

う~む、端的に言うならば『母心』でしょうか。笑
余所様のお母様にまで申し訳ない・・・。
ともこさんの「しばらく着る予定はないから~」の一言で、求められたその場でお預かりすることになってしまいました。
・・・どう考えても、私のキモノ道楽にお付き合い頂いたとしか思えない・・・。涙
かたじけなくも、ありがたく使わせて頂いております。

カワイイ♪
でもどうして壺が逆さま?引き抜き帯??
いえいえ、引き抜き結びで結んだとしても、たれの柄は逆のままです。笑
・・・とまあ、そんな経緯で、私の手元にある壺柄の帯ですが、前帯の間から面白いものが出て参りました。

古い切符です。笑
詳しいことは解りませんが、愛知県の稲沢市あたりのもののよう。
国府宮駅発行とはありますが、電車ではなくバスの切符カモ・・・?
15円の値段が記してありますが、右隣に『小』の文字。
小人15円ということかしら?
・・・ということは、こどもを連れたお母さんがお召しになっていた帯ということでしょうかね?
更に拡大してみると、

地紋に『なごやてつどう』の文字。
この切符1枚でも、詳しい方が検証されれば、いろいろな推理が成り立ちそうです。
少なくとも、いつ頃のものかは特定出来そうですね。笑
ちなみに、帯留は母やすこからのお誕生日プレゼント。(これまた母心!涙)
ありがたいやら、申し訳ないやら・・・。

思いっきり長襦袢の袖が出ておりますが・・・。汗

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コメント
同じ
mayさま
↑
これ、よく解ります!
というか、積極的に熟成させたい方です。
買ってすぐ着るのは、ちょっと気恥ずかしかったりします。苦笑
しばらくは、眺めたり眇めたりして楽しんで、箪笥に仕舞った後は、最初にデビューさせる日を虎視眈々と狙いながら熟成させるのです。
私はこんな風ですが、うにさは購入したものは、ほぼ100%、翌日に着ていますよ。笑
買物の仕方もいろいろですね。
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買ったら満足(爆)値札のついたままの洋服とかよくあります。
熟成した頃やっと着たりしています。