京伝小紋の新作が出ますよ♪
毎度毎度本を出す度に、あの手この手でイベントを組んでいる私達のことを不思議に思われる方もあるやもしれません。
出来る限りたくさんの方に本を読んで頂きたいと思ってのことであるのは確かですし、文化祭体質だと言ってしまえば、それはそうなのかもしれません。
……が、一応ね、スタジオクゥなりの思いがあるので、今日はそんな話を少ししてみたいと思います。
そもそもスタジオクゥは2人の人間が1つのエッセイを描くという、ちょっと不思議なスタイルで本を作っています。
絵と文章が完全に分業になっているわけでもなければ、どちらかが主導で仕事を進めているわけでもありません。
もちろん、得意なことや苦手なことはそれぞれにありますから、やりたがる仕事や出来れば相手にやって欲しいと思う仕事もあります。
一緒に暮らしてもいますから、私達ふたりはとてもよく喋ります。
それは話が盛り上がると家の中で「じゃっ!!」とどちらかがサヨナラを言わないとその日が終わらない程。
日常生活の延長線上に仕事もあって、お互いが考えていることを行ったり来たりさせることに、とても時間を使っています。
正直、ひとりで考えてひとりで最後まで終わらせる方が、仕事的には効率はいいかもしれない。😅
でも、その一筋縄では行かないところにチャレンジャーの血は騒ぐのです。
相手のことを知ることは、自分自身のことを知ることでもあり、終わりの無い迷宮だからこそ楽しい。
人と関わるには、エネルギーを必要とします。
それは大人数になればなるほどです。
たくさんの考え方やスタイルが出て来ますから当然のことですね。
イベントを組むにあたっては、顔ぶれを見ながら、今出来ることを考えます。
普段ふたりでやっていることを、もう少し外側に拡げる心持ちです。
今回のイベントで言えば、私達が小紋屋高田勝さんのお仕事や、高田啓史さんのされるお仕事をオモシロイなぁと思って、色んな方に見て頂きたいというところに端を発しているのですが、更に人が加わることで、単独でないからこそ出来る拡がりや、視点の複雑さが持てればいいなぁと……。
高田さんが得意なこと、大和屋さんが得意なこと、こころやさんが得意なこと、私達だけでは出来ないこと……。
もしかすると、関わって頂く方達には、結果として大変面倒な事をお願いすることになっているのかもしれませんが、何かほんのちょっといつもとは違う景色が見えるかもしれないし、新たな冒険が出来るかもしれない。
願わくば、関わった人達と一緒に振り返れる出来事を増やせるならば、こんな幸いなことはないと……、そんな風にスタジオクゥは考えています。
昨日、高田勝さんから届いた反物たちを大和屋さんに見に行って来ました。
この何回かに渡る『京伝小紋と北斎小紋 高田勝の世界展』に合わせて山東京伝の新柄を作って頂いていることは聞いておりましたが、
第一弾としてなんとなんと!!『小紋雅話』の『唐はな』が登場!!

鼻柄のキモノって……前代未聞でしょ。😲

本の取材の際に私達がリクエストした中でも、一番奇抜なものでしたから、それを受けて下さった高田さんの遊び心にまたしても胸を打たれたのでした。(「撃たれる」の方が合っているカモ……。

京伝の『本田鶴』に

『牛の涎』。

北斎の『新形小紋帳』の『ひやうれつ麻の葉』に

『絵本彩色通』の『南瓜』。

まだまだ、色んなオモシロが届きましたので、是非遊びにいらして下さい。
皆さんと反物を前にワイワイおしゃべり出来る時間をを楽しみにしています♪
実際の反物を見た今、テンションが激しく上昇中。

いつもご来場ありがとうございます。
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