初めての手ぬぐい作り6
小倉充子さんの指導の下、紗張りを済ませた型紙はこころやさんへと送られる手筈が整いました。
すぐに染め工場にお預けしたいところですが、悩ましいのは色の問題。
一版で染める以上、出来ることと出来ないことがございます。
コレは出来ますが、

コレは出来ない。

お解りのことと思いますが、2つ目のように染めるためには、黄色の部分の形をした型紙がもう1枚必要です。
しかし、同じ1枚の型からでも、クレア染めにすれば反転したかのように見えるコレは作れます。

注染では『差分け』という、一つの版で土手を作って多色使いの染物を作る技法がありますが、私達が作った図案は、柄同士が繋がっているので、差分けにはあまり向かないデザインとも言えます。
きっちりと色が滲まないように差し分けるには、染料を注ぐ土手で柄がしっかり囲めるように、図と図の間にある程度の間隔が必要なんですね。
アレコレとふたりで悩んでいるうちに、いっそのこと潔くモノクロにしちゃおうか??と一度は決心をしたものの、充子さんにもこころやさんにも反対はされないものの「案外いいかもね・・・。」という微妙な反応をされます。
もしや・・・?
不安な時は訊くに限るとばかり、またしてもこころやさんにお電話。苦笑
ひ「ねえねえ、もしかして真っ黒で染めると、むしろ余白の白が安っぽく見えたりするってことない??」
こ「うん、そういうこともあるねぇ。」
ひ「紙媒体の印刷と同じなんだねぇ・・・。」
こ「そうそう、その時々やけど、心配やから、そういうことを避けるために少し黒に色味を持たせたり、逆に白の地色に色味を持たせたりするようなことをしたりするんよ。」
ひ「そう考えると、黒一色はちょっと冒険やねぇ・・・。」
こ「澤さんはね、ぼかし染め得意よ~♪」
お!ナイスアドバイス!!
澤さんとは、今回染めをお願いした奈良は生駒にある澤染工場さんのことです。
実は『召しませキモノ
ひ「股旅縞やから、縦縞っぽくぼかしてもらおうかなぁ・・・」
こ「多色の方が楽しいしねぇ」
ひ「色見本は、仕上がりサイズでないとあかんかな?」
こ「仕上がりサイズじゃなくてもいいけど、インクジェットで出力したもの出すのなら、フツーの紙で出した方がいいよ。」
ひ「??いい紙じゃなくて??」
こ「そうやねん。木綿はツヤが無いから、綺麗な紙で出すのより、フツーの紙で出力したものの方が質感近いから、色が伝わりやすいねん。」
ひ「なるほど!!」
では、と電話を切ってうにさと再度色のイメージを話し合っているうちに、突如不安に襲われるふたり。
私達!!そもそも間違っているのでは??
あの型紙、地と図が反転してないか??
いえいえ、結果から言うと間違ってはいなかったのですが、何故かこの夜、ふたり揃って注染ではなく捺染をイメージしており、型紙が反転していると思い込み大騒ぎになったのでありました。
本当に泣くかと思いましたが、小倉充子さんから「大丈夫だよ~。間違ってない!!」と念押しのメールを頂き、ほっと致しました。
どれだけ動揺していたかというと・・・、

反転バージョンの色見本まで作ってしまった程です・・・。苦笑
ようやく色見本、完成!!(縮小してモニターで見ると、紫の色が随分違いますが・・・汗)

いよいよ舞台は染め工場へ!!

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コメント
香子さま
バッテラは「箱寿司」さん、プリンは「立田野」さんのです。
どちらも我が家では定番の新宿土産。安定の美味さ。
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うにささん、食べてばかりいないで
食レポもしてちょ〜だいな(笑)