伊勢木綿-臼井織布の巻1

今回目指すは、織元さんの「臼井織布」さん。
「臼井織布」は、現在、伊勢木綿を織られている唯一の織元さんです。その製法は、江戸時代からの製法そのままで、全国の木綿の織元さんの中でも、非常に貴重な存在です。
土地の人は強い味方とばかりに、うにさのお母さま『ともこさん』と、叔母さま『ちこさん』にもご同行願って、別腹めぐりの始まりです。
9月の薄曇りの中、期待に胸を膨らませて、津駅に降り立ちました。
私は、織元さんに行くのは初めてのことでしたが、既に数ヶ月前の帰省で、うにさは下見済み、ともこさんによって、前日にはお店の方へ来訪も告げられており、準備は万端!
古い日本家屋の格子戸を開け、「ごめんください」と声を掛けると、作業着姿の女性が「機の方も見られますか?」と一言。思わぬ嬉しい展開に、是非ともと、まずは工場見学です。





反物の山を横目に、薄暗い土間を抜けると、中庭では水通しをした反物がのんびりと干してあり、何やら懐かしい雰囲気です。
雑然と置いてある、古い道具などに気を取られながら、心臓部である工場へ。

最初に見せて頂いたのは、カセになった糸を、糸車に巻き取る機械。規則正しく、面白いようにクルクルと糸が巻き取られていきます。

その横には、反物の縦糸を通す機械。たくさんの糸車が並んだ姿は壮観です。この糸車の数だけ、縦糸の種類を変えられるとのこと・・・無限に出来る反物を思い、頭がくらくらしてきます。

別の棟では、たくさんの織機が一勢に反物を織っています。高い天井に、機械の油の匂いと、織機が出す音とがとても心地よく響いていました。



ここ臼井織布さんには、古いトヨタ織機が、現役で働いています。近年、トヨタが博物館を作るにあたって、探し求めて、ここから一台持って行かれたそうですが、そんな博物館に入るようなお宝が、ここでは大事に整備をされて動いているのですから、臼井織布さんの存在自体が宝物なのかもしれません。

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