キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやま                                        

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お手入れ事情を考える2

そもそも丸洗いとはどんなものなのでしょう?

簡単に言えば洋服のドライクリーニングの様なもので、揮発性油(種類はあるようですが・・・)で、キモノを解かないまま洗う方法です。

落ちる汚れは、当然、揮発性油で溶かすことの出来る油性の汚れ。

ところが、ごく軽い水溶性の汚れが、この丸洗いで落ちることがある・・・おやおや??ちょっと不思議でしょう。

その謎について、扇屋さんにお訊ねしたところ、ドライクリーニングの方法として、揮発性油の中にほんの少しの『水』とそして『洗剤』を加える方法があるのだそうです。(扇屋さんではその方法は採られておりません。念のため!!)

両親媒性(水にも油にも馴染む性質)を持つ洗剤を介することによって、本来は混ざるはずのない水分と油分が結びつき、ごく軽い水溶性の汚れであればドライクリーニングでも落とすことが出来るという効果が得られます。

何を入れてるのかナ

これを聞いて、なんてスバラシイ!!と思われる方もいらっしゃるでしょう。

いえいえ、洋服のドライクリーニングならばそれでもいいのです。

しかし、ここで話しているのはおキモノのクリーニング。
相手は主に絹ものです。

この方法をキモノに取った場合、当然のごとく、若干の水分と洗剤分がおキモノに残ります。

お手入れから戻って来た時には、綺麗になったわ♪と喜んでいたのに、箪笥に入れて置いただけで、身に覚えのないシミが出てきた・・・なんてお話を聞いたことはないでしょうか?

洗剤分も水分もおキモノには大敵、目先のシミは落ちても新たなシミを発生させる基となってしまうのです。

恐いでしょう・・・。

では、洗剤も水も入れないで丸洗いをされている場所であれば安全なのでしょうか??

恐ろしいことにまだまだ落とし穴はあるのです。

キモノそのものが完全に乾燥したものではない以上、僅かな水分を含んでいます。

丸洗い用の揮発性油を繰り返し何度も使っていると、溶剤の中に徐々にキモノが持っていた水分が溜まって来るのだそうです。

そうなるとどうなるでしょう??

最初のうちはキモノを綺麗に洗ってくれていた溶剤ですが、時が経つにつれて逆に溜まった水汚れをキモノに移してしまうことになり、後々シミを作る原因をクリーニング自体が与えることになってしまうのだそうです。

汚れた水分残留

いかにして揮発性油に不純物が入らない状態を保つか・・・溶剤の交換頻度や水を抜く方法に至るまで、業者によって様々なのだとか。

このあたりは、ダイレクトに金額に影響する部分でもありますね。

聞けば聞くほど、話せば話すほど、恐いお話。

あまり恐いお話は好きではありませんけど、トラブルを回避するためには、知ることは必要ですよね。

忌憚なくお話して下さった『扇屋』さんには本当に感謝しております。

明日は、洗張りのお話と、今回のことでの私自身の反省点についてお話してみたいと思います。

ドライクリーニングもちょっと心配な気が


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コメント

内容とは違いますが

丸洗いって、自信のある業者さんでも
表地と裏地の収縮率が違うので
袋になっちゃうんですよね~ (^-^;;

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やっぴーさま

ああ・・・、袋になったキモノ・・・ブヨブヨして嫌ですよねぇ。(騙し騙し着ているキモノが何枚かあります・・・。涙)
丸洗い、ホントに考えものですワ。

扇屋さんで教わった袖洗いや衿洗いは、ご家庭で出来る部分洗いとして大いに活躍しそうですが、問題は裾洗いなんですよ。

裾は布目の問題で、シロウトが洗うには生地を傷めてしまう可能性があるそうなんです。

そうか・・・裾洗いだけプロにお願いするというのも手なのか??(ちょっと開眼??)

鍵コメントを下さったNさまへ

ふむふむ、「シーズンの終わりの手入れは、襟・袖・裾の汚れおとしと汗取り(あればシミ落し)で十分」と・・・。

とても納得の行くコメントをありがとうございました。

あっくまさんが下さっているコメントと同様に、部分洗い推奨ですね♪

Nさんも、やはり直接職人さんをお話をされて必要なお手入れが明確になったようですね。(スバラシイ!!)

今回の私のトラブルですが、想像するに、下請けの業者がいくつかあるのではないか??と思うのです。
というのも、同時に同じお店で同じお手入れをお願いして、その仕上がりに明らかな差があったのです。

もちろん、下請けの業者に仕事を任せていたとしても、悉皆屋さんが検品の際にその状態を良しとした点は見過ごすことは出来ませんが、人が間に入れば入る程にトラブルは発生し易くなるのかもしれません。

私のご近所にも『浸落し(しみおとし)やさん』があるといいのになぁ・・・。

鍵コメントを下さったCさまへ

私には絶対に出来ませんが、時々ドライクリーニングのコインランドリーで絹のキモノを洗われる方もいらっしゃるみたいですね。(恐いよぅ・・・。)

洗濯ということで言えば、衛生面のこともありますので着られる方の意志に沿うことが大事だとは思いますが、キモノが持っている洋服とは異なる『長く付き合える衣類』としての性質が損なわれるとしたら、少し残念なことですね。

Cさんの悩みも解決しますようにv-238

人は、毎日お風炉で丸洗い出来るので、キモノより便利ですね。笑

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Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
相棒のうにさの心配をよそに、日々、着物に蝕ばまれた生活を送っています。
どんなに疲れている時も、どんなに怒っている時も
キモノは別腹!
うにさのイラストも見所!「がんばって描いてね~」 byひよさ

召しませキモノ

スタジオクゥ初のコミックエッセイ

オールカラーの全編描き下ろし。 2014年8月に台湾の智富出版より繁体字中文翻訳版も発売されました!! 『和服女孩 日本微旅行

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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