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キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやまと無駄話                                        

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扇屋さんの『キモノしみ抜き教室』へ5

さて、頭を横殴りにされるような衝撃の事実とは・・・??

実は『きもの工房 扇屋』さんの『キモノしみ抜き教室』では、プログラム終了後に、お手入れの相談のコーナーがありました。

先に書きました通り、余所の悉皆屋さんで「難しい」と言われて、いつか扇屋さんに・・・と思っていたおキモノを、私、ここぞとばかりに持参いたしていたのです。

今回持って行ったのは2枚。
どちらも生地が弱っているため『洗張り』は出来ても『シミ抜き』は出来ないと言われて、洗張りのみされて戻って来たハズのおキモノでありました。

既に講義の中のお話から、もしや私が持参したキモノたちは、危機的なことになっているのでは??という予感。

私の前に、他の方がお持ちになったおキモノで「お手入れに出して更に困ったことになったキモノ」が飛び出し、その予感は徐々に確信へと変りつつあったのですが・・・実際に私が持参したキモノの1つを見て扇屋さんから出た言葉は想像を超えておりました。

「コレ、洗張りしてないですよ。解いて端縫いをして、汚れた状態の上に熱を掛けただけですよ・・・。」

ええ????

この時のことは家田さんのブログでも紹介されております。

私はもちろんのこと、同じお仕事をされる職人さんとして家田さんや助手の方にも、とてもショッキングな出来事でした。

どうしてこんなことが起きているのか??

もう1枚のキモノの方は、洗張りはされている様子でしたが、そちらの方もこの生地であれば、シミ抜きは可能であったであろうとの回答。
ただし、シミ抜きをせずに、洗張り、そして熱処理をしてしまったことで非常に落ち難い性質のものに変化してしまっている・・・とのこと。

更にイケナイのは、シミ抜きが出来るかどうかのテストを布の端ではなく、生地のど真ん中でされていること・・・こんなこと、プロの目で見なければ絶対に解りませんワ・・・。

頭真っ白

唸る家田さん、頭が真っ白になる私。

「この状態からでも、うちで預かって綺麗にすることは出来ますが、ものすごく時間も手間も掛かるので、かなりの金額になってしまいますよ・・・。」

そうですよね・・・私にも理解出来ます。涙 (でも、出来るんだぁ・・・。)

この汚れじゃウチでも無理ですね・・・と言われれば、諦めもついたかもしれません。しかし、事実はそうではなかった。

容易に落とすことが可能であった汚れが、お手入れをしたことで悪化し、手の掛かる汚れへと変容してしまったのです。
更には何故か頼んだハズの洗張りすらまともにされていなかった・・・この事実にどう対処すべきなのかが解らない。

もちろん、お値段の安いところに出しましたので、何かしらの違いはあるのかもしれないとは思っておりましたが、これ程のリスクを負うことになってしまうとは・・・。

そしてすぐさま私の頭の中を霞めたのは、たった今、そのお店にお手入れに出しているものがあること。

あのキモノたち・・・大丈夫なんだろうか???

目を白黒させながら肩を落とす私に、「あまりにもひどいから、お店の方に言ってみてもいいんじゃないですか?」とのお言葉。
しかし、この可哀想なおキモノを洗張りに出したのは4年以上も前のこと。お店の方で覚えておられるかどうかも怪しい。

せめて、何もしないで返却してもらえたなら、こんなことにはならなかったのに・・・。

結局、トラブルのあったお店には事の経緯を告げて、預けていたキモノのお手入れはストップ。(どうにか間に合いました!!汗)

でも、不思議なんですよね、これまでそこでお願いしたものの全てが不出来だったわけではないのです。ちゃんと満足の行く仕上がりのものもあるんですよ・・・。

悉皆屋さんの価格の差には、使っている溶剤の原価からして差があること、かと言って値段で仕上がりの差が判るかというと、高いお値段で受けて安い下請けに出してしまう業者さんもあるそうで、値段だけでは判断出来ないこと・・・丸洗い1つを取っても、お店によって方法や溶剤の配合などがかなり異なることなど・・・なんだか何を基準に悉皆屋さん選びをすればいいのか??本当に解らなくなってしまいましたよ。

確実に言えることとしては、『シミ抜き』が出来ないと言われた場合、セカンドオピニオンを必ず求めること。
そして、シミ抜きの前に洗張りをしないこと。(洗張りで落ちなかったらシミ抜き・・・という発想は怪我の基。シミ抜きの後に洗張りが正解。)

これまでいくつかの悉皆屋さんでお手入れをお願いして参りましたが、自分の判断の甘さも反省しつつ、少し体系を考え直したいと思った次第です。

ご商売のお邪魔をするのは憚られますので、特定のお名前を上げることは致しませんが、お心当たりのある業者の方々、キモノの未来を考えた仕事をなさって下さいまし!!

この世に、可哀想なキモノが増えませんように・・・。涙

大金持ちになったらシミ抜きに出そう

うちの可哀想なおキモノは・・・、直ぐには私たちの実力ではどうにも出来そうにありませんので、扇屋さんにお願い出来る日を夢見ながら仕事(自分達に出来る努力)をしたいと思います。(あ・・・、若々しい柄行なので、間に合わないカモ・・・!!汗)

謎は深まるばかり


*この記事を書くにあたり、諸方面にご迷惑が掛かることの無いように、過去記事の中で悉皆屋さんのお名前とリンクは全て外させて頂きました。
苦渋の選択ではありましたが、頂いたコメントの中にも削除させて頂いたものがございます。

関係のない悉皆屋さんにご迷惑が掛かること、そして記事から今回トラブルのあった悉皆屋さんを特定出来てしまうかもしれないこと、更には当ブログからそのお店をお知りになり同じ様な目に合う方が発生することを防ぐためには、この方法を取るよりはありませんでした。
どうぞご容赦下さいまし。

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コメント

ひゃあ~!

ただただビックリです (@_@;;
端縫いと筋消しだけして洗い張りしてなかっただなんて!
そんなの素人には分かりませんもんね~。

>シミ抜きの前に洗張りをしないこと。

こちらも目からウロコ。
てっきり、洗い張りして シミが落ちなかったら染み抜きと
思っておりました。勉強になりました。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

( ゜Д゜)( ゜Д゜)( ゜Д゜)

あああ、私も一反持っています、シミ抜き不可で洗い張りしちゃったブツ。
…今度、扇屋さんに相談に行きます。

しみ抜き教室、お休みしてしまわれるんですね。
定員一杯で昨年の基礎講習(おそらく午前の部のみみたいな)しか
受講できなかったので、残りを是非にと思っていたら
今年もあっという間に満員御礼で。

これは絶対に再開をお願いしなくては!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ええ~?

そんなことがあるんですね。びっくりです。よく買うときの呉服屋さんのトークは問題にされるようですが、その後のメンテナンスにも罠が…。
消費者センターなどにご相談されたらどうでしょう?
言うべきことはちゃんと言っていかないと、業界のサービス向上にもならない気がします。

ウチも…

母が昔々に古い縮緬の着物を解いて洗張りに出した一枚が色が滲んで拡がった状態で戻りました(T_T)。洗い張り屋さんは悪びれもしなかったらしいです。母が心の中で泣く泣く持ち帰ってきた、記憶があります。家では落ち込んでましたわ、それはそれはお気に入りでしたもの。中々洗い張りが出来る所が無い故、強く言えませんよねぇ(≧ε≦)。仕立て直しの予定無しでしたが、やはり滲みは見た目も無惨だと使い物にはなりませんね(涙涙)。素人の浅はかさはどうしようもないですが、今回のひよささんの失敗談(?)で勉強になりました。有難う御座いましたm(_ _)m。どんな形にしても、事実が判って良かったと思いますよ…。ただ、時間とお金が大変ですねぇ(T_T)。稼がないと大変ですが、資金は新作の購入費を染み抜きに回すしか無い(苦笑)!それとも派手でも隠れる場所なら帯にすれば良いのでは…?次世代に残すならば、奨めませんが…(苦しい選択?!)。

これは。。。

大ショックですね(-_-;)
信頼してお仕事をお願いしたのに、何を信じたら良いのか分からなくなりますね。
着物のお手入れってどうしても値が張るので安いお店をと考えてしまいます。

以前、黄変シミのある母の帯を安いお店にクリーニングに出したことがありますが、
シミ抜きの薬品を使用すると弱る可能性があるというので丸洗いだけにしました。
でもひよささんの記事を拝見して、もしかしたら他の業者さんだったら
可能だったかもしれないな~と思いました。

本当に一軒だけではなく他のお店に聞いてみることも必要ですね。
安物買いの銭失いにならないように気をつけます。

これは手痛い勉強・・・そんな事あるんですね
丸洗いすらしてないという・・・

>シミ抜きの前に洗張りをしないこと。

これびっくりです。先日オークションでお願いした所が
洗い張りの後にシミ抜きを勧められたので。
それも1日でできたので本当にシミ抜きしたのかよくわからないけれど。
あぁ怖いです。
安かろう悪かろうでは・・・。

追伸
リンクをはずす、という心遣いに優しさを感じました
私もそうありたいと思いました

こんなことってあるんですね・・・・! 着物初心者の私にはすごく
勉強になる話でした(失礼な言い方で申し訳ないです)。本当にショックな
話です。毎日着物のことばかり考えている私にはかなり衝撃でした。
色々もっと勉強せねばならないって思いました。

やっぴーさま

古いキモノだし・・・洗張りしてもこの程度か・・・仕方ないな・・・って思っていたのです。
そこまでの落とし穴があるとは思っていなかったので、本当に驚愕いたしましたよ。涙

しかし、プロが見ると色々と解るものなのだなぁ・・・と感心もさせられました。「この部分でシミ抜きの試しがしてありますね・・・。」とか言われると、なるほど・・・とは思うのですが、元々のシミなのか、シミ抜きの試しで出来た汚れなのか?シロウトの私がサラっと見ただけでは判断出来ませんでしたもの・・・。

スゴイなぁ・・・職人さんは・・・。尊敬

鍵コメントを下さったHさま

ご返事遅くなり申し訳ありませんでした。
Hさんには、こちらからご連絡したいと思っておりましたので、コメント頂けてありがたいです。
ご返事はyesです。
思いもよらないことでしたので、私もかなり動揺してしまいました。

アスカさま

先程、ちとりさんへのご返事にも書きましたが、扇屋さんのしみ抜き教室の開催が3月に決定したようですので、是非受講してみて下さいまし。

詳しくは扇屋さんのHPで!!
http://ougiya.thick.jp/koshukai/

アスカさんのシミ抜き不可物件に明るい未来があることを祈っております!!

鍵コメントを下さった茶さま

はじめまして、いらっしゃいまし♪

私も未だにブログには慣れませんよ。笑
・・・というか、ある日突然始めてしまったブログなので、最初は少しは勉強したのですが、今は更新以外のことはほとんど忘れてしまいました。

今後、大きく模様替えとかをしなくてはならなくなったらどうしよう・・・と本気で思っています。汗

ブログの更新頑張って下さいましね♪

はつきさま

ホントに・・・思いもよらぬ恐ろしいことがあるものです。
本文の方にも書きましたが、結局お店の方には言うには言ったのですよ。
預けてあったもののお手入れもストップしたかったですしね。苦笑

しかし、クレームを言うにはあまりにも時間が経ち過ぎているように思いました。
もっと早くに気づければ良かったのですけどね・・・。

実際にトラブルがあった生地については、どうにもならないと思いますが、消費者センターに一報しておくのはいいかもしれませんね。

以前に宅急便でトラブルがあった時に、電話相談したことがありますが、かなり適切な対応を教えて頂けましたし、「消費者センターに電話相談しました。」の一言で、宅急便屋さんの態度が180度変ったくらいの効果はあるかもしれません。

人の目がないと、ちゃんとした仕事が出来ない・・・というのが、そもそもおかしな話ではあるのですけどね・・・。困った世の中です。

梅梅さま

お母様のおキモノも可哀想な目に合われたのですね・・・。

自分でつけたシミで駄目になるなら諦めもつくのですが、綺麗にしようとプロに任せたところでトラブルがあると、がっくりしますよね。

以前に洋服のドライクリーニングでトラブルがあったことがあるのですが、その時はお店の方から洋服の代金を支払うと申し出られて、そんなことしてくれるんだ・・・とむしろ驚きました。

キモノでそれをやってしまったら、悉皆屋さんは成り立たなくなってしまうのでしょうが、プロである以上、それくらいの覚悟でお仕事はして頂きたいものだと思います。

ちとりさま

全くもって、今回の私こそが安物買いの・・・であります。涙
しかし、頻繁にキモノに袖を通していると、1枚1枚にあまり高額なお手入れは望めるべくもなく・・・辛いところですワ。
リスクを知った上で、キモノによってお手入れの仕方を選んで行くのが現実的かもしれませんね。

まかさま

一番辛いところは・・・
価格でリスクが測れないところかもしれませんね。
お店側が、この値段だから「こういうことが起こるかもしれないよ」というアナウンスを入れることはないでしょうし、この値段で出来る最大限のことをしています・・・と言われればそうなんでしょうし・・・。
更に、金額は高くても安い下請けに出しているところもあるとなると、ユーザーとしては、何を目安にお店選びをすれば良いのか解らなくなってしまいますね。

完璧な解決策は中々見つかりそうにありませんが、今回、扇屋さんとお話して、少なくとも直接職人さんとお話出来るのは、良い状態であると思いました。
自分がそのキモノをどうしたいか?何が出来て何が不可能なのか?

お願いする方と請ける方の意志の疎通の様なものが、少しは助けになるのかもしれません。

まかさま

いやはや、ブログを書きはじめてから何年か経ちますが、今回のお題は難しかったですよ。苦笑
頂いたコメントをいくつか削除しなければならなくなったのが、一番辛かったです・・・。涙

まかろんさま

はじめまして、いらっしゃいまし。
コメントのご返事の遅いブログで申し訳ありません。

いえいえ、私も今回のことは本当に勉強になりましたよ。
痛くはありましたけど・・・。苦笑

あ・・・でも、たくさんの方に話を聞いて頂けたので、きっとこの失敗も無駄にはなるまい・・・と、今は思っています。笑

おキモノを着始めて間もないとのこと、恐れず突き進んで下さいまし♪

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Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
近頃は更新が滞り気味ですが、お気楽キモノのブログとしてスタートしたこのブログも、開設から12年目へと突入しました。相変わらず、相棒うにさと、女ふたりの同居生活をしながら、コミックエッセイを描いたりしています。ブログでは私ひよさが文章担当。イラストをうにさが担当。時々アップされる『うにさの別パラサイト』もお楽しみに♪

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HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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