キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやま                                        

扇屋さんの『キモノしみ抜き教室』へ3

さて、12月の『きもの工房 扇屋』さんの『キモノしみ抜き教室』、場所は佃区民館。

この日は朝から始って、順を追いながら4つのプログラムが用意されておりました。

●しみ抜きの基本編:着物のシミの応急処置
1. シミを付けてしまった時の応急処置(実演)
2. しみ抜きセットを使っての抹茶のしみ抜き(実演)
3. 雨シミ、泥はねについて
4. 着物の保管方法・防虫剤・カビについて
    
●衿洗い 基本編:しみ抜きセットの使い方とと注意(実演)
1. 衿汚れの分析
2. 道具の使用方法 
3. 衿洗いの方法と注意(実演)

●衿洗い 実践編:しみ抜きセットを使っての実技講習
手持ちの着物を使っての衿の汚れ落とし(実技)

●袖口洗い 実技編:しみ抜きセットを使っての実技講習
手持ちの着物を使っての袖口の汚れ落とし

通しで受講される方もいらっしゃれば、初回だけ、あるいは以前に午前の2つを受講済みで午後だけ受講の方もありました。(私はもちろんフルセットで。笑)

受講者の眼差しは真剣そのもの。

一方、講師である家田貴之さんは、穏やかに解り易く、そして軽やかに講義と実演を進められます。

しみ抜き基本編ではお醤油(水性の汚れ)、シュークリーム(油性の汚れ)、野菜ジュース(色素を含む汚れ)、抹茶(水分は含むが完全に水溶性ではない汚れ)が、躊躇いもなく明るい色目の着物に乗せられ、あれよあれよと言う間に見事なシミに・・・悪夢を見る様・・・。

そして、これらの恐ろしいシミが、家田さんの手によって手品の様に次々と消えていくのです。

ス、スゴイ!!

もちろんこれはあくまでも応急処置。
消えたように見えるシミでも後から出てくることがあるので、お手入れに出すことは必要だそうですが、この応急処置が出来るか出来ないかで、シミの重症度もかなり違って来るのだそうです。

殊に、お抹茶のシミの場合は、この応急処置をしておけば慌ててすぐに悉皆屋さんに駆け込まずとも、シーズン終わりに「ココにお抹茶のシミを付けて応急処置をしました」と言ってお手入れに出せば良いとのこと。

コレは使える!!

更に、衿洗いや袖口洗いには、開眼!!

そうか・・・汚れを取るのではなく、ベンジンで汚れを他の布に移動させると考えるのね・・・。

こちら古着の大島紬の衿元。

扇屋さんキモノしみ抜き教室2

中央にツーっと汚れがございます。
手に入れた時からある衿汚れなので、落ちるかしら?と不安に思っておりましたが・・・、

扇屋さんキモノしみ抜き教室3
(丁度、細い枝の柄のあたりを洗い中。)

家田さんの実演によって、見事に古い衿汚れも落ちました。

少し布をずらした写真で見て頂きましょう。

扇屋さんキモノしみ抜き教室4

画面向かって左のさらしの上に、衿汚れがそのままに移し取られているのが解るでしょうか?
衿の汚れが残っている部分(写真中央から奥)が、衿洗いをしていない箇所。
写真の極々手前の汚れの無い部分が、洗った後の衿になります。

お見事としか言いようがない。

「汚れはベンジンで叩くのよ・・・」と祖母ふみゑさんから教えられておりましたが、実際に体験したプロの衿洗いは、叩くこともなく全く異なる感じのものでした。

成功のコツは、速度とケチケチしないベンジンの使い方と、大胆さ・・・かな。笑

しかし、衿洗い1つでも、このお手入れに耐えられるかどうをキモノの目立たない部分で最初に確認する点も、プロの慎重さであると頷かされました。(特に、大島紬は色落ちすることがあるので、確認は絶対必要だそうです。)

職人さんって、やっぱりスゴイです・・・。

続きはまた明日。

丸洗いできないもの

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コメント

しみ抜きは大胆かつ慎重にと言うことなんでしょうね~。
お手入れひとつで着物の寿命はぐんと違いますよね。
『キモノしみ抜き教室』に行ってしまいそうな予感がします^^;。

はじめまして

ひよささん、うにささん、はじめまして。
いつも楽しく拝読させいただいてます。
私は週末にふだん着物を楽しんでいます。
絹物の着物を着る時は、その質感に心がときめくのですが
しみを付けることが怖くて怖くて仕方がありませんでした。
でも、シミが手品のように消えたら
もっともっと気軽に着物を楽しめますね。
記事の続きを楽しみにしています。

私は、脱いだ後のお手入れしようとおもって、ベンジンで拭いたりしていましたが、襟のあたりが焼けたようになってしまいました。長襦袢だったけど、着物屋さんに素人はやらん方がよい、といわれました。この教室に通っていればねえ。今からでも扇屋さんに頼んでみようかな。でももう1回お手入れしてるから、むりかなあ。値段と相談だなあ。

ちとりさま

すっかりご返事が遅くなりましたが、まさにちとりさんのおっしゃる通りに『大胆かつ慎重な』実演でありましたよ。

3月にしみ抜き教室の開催が決定したようですので、是非受講してみて下さいまし。

詳しくは扇屋さんのHPで!!
http://ougiya.thick.jp/koshukai/

ゆふさま

はじめまして、いらっしゃいまし。
返信が遅くなり申し訳ありません。

シミを付けることを恐れてキモノから遠のくよりも、対処法を覚えてジャンジャンキモノを着る方が、きっと前向きですね♪

恐れず行きましょう!!笑

あっくまさま

もしベンジンで輪ジミになったのだとしたら、輪ジミへの対処法も教室で教えて頂けましたから、何とかなるかもしれませんね。

拭取るというよりは、下に置いた布に汚れをベンジンで溶かして移すイメージでやるのが良さそうです。

イメトレ、イメトレ・・・。笑

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Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
相棒のうにさの心配をよそに、日々、着物に蝕ばまれた生活を送っています。
どんなに疲れている時も、どんなに怒っている時も
キモノは別腹!
うにさのイラストも見所!「がんばって描いてね~」 byひよさ

召しませキモノ

スタジオクゥ初のコミックエッセイ

オールカラーの全編描き下ろし。 2014年8月に台湾の智富出版より繁体字中文翻訳版も発売されました!! 『和服女孩 日本微旅行

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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