京都旅行2008-キモノ屋行脚の巻・その4
実は今回の旅行で、1つ目的があったのです。
みなさん覚えていらっしゃるでしょうか?
昨年の秋の閑日堂さん訪問。その後に送って頂いた珍品の袋物のことを。
(閑日堂さん訪問についての詳細は『三重旅行閑日堂の巻1・2・3』
(珍品の袋物についての詳細は『三重旅行の後遺症』『三重からの珍品その1・その2・その3』をご覧下さい)

この袋物の修繕をお願いしようと、今回の京都に持って来ていたのです。
ところが、この前日、目星をつけていた袋物屋さん『小森袋物店』を訪ねたところ、そこでは修繕をお願いすることは叶いませんでした。

『小森袋物店』は文字通り袋物を扱われているお店です。
オリジナルの袋物はもちろんですが、布や籠を持ち込むと、それを袋物へと加工をして下さいます。
着物全盛の時代には、袋物業というのは大変に栄えたそうですが、今は袋物屋さんの数も少なく、希少なお店です。
お店の方はとても親切で丁寧に見て下さいましたし、そちらで修繕が出来ない理由がもしクリア出来るなら、そこから先のパートは引き受けて下さるとも言って下さいました。
「今はもう、こないなもんは作れませんなぁ。ええもの見せてもろうたわ。」
「大事にしーやー。」
「この金具、駄目にしたら、もったいないよ。」
と言われながら、お店を後にしました。
では、袋物屋さんでは修繕出来ないその理由とは・・・。
この金具。


この袋物の命ともいえるこの金具がはずせない、そして代わりがない。今、こういう仕事が出来る職人さんがいないのだそうです。

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