『伊勢木綿とかわいいコモノたち』のご案内2
そもそも、何故1ユーザーである私や桃葉さんが、新しい柄出しに奔走しているのか??
不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。
私たちも不思議です。笑

実のところ、特別な理由なんて無いのです。
伊勢木綿っていい木綿だなぁ・・・の上に、こんなのあったらいいのに・・・の一言。
その一言に織元の臼井織布さんがお付き合い下さり、呉服屋のこころやさんが協力して下さった。
ごくごく話はシンプルです。
デザイナーなどという立場ではなく、ユーザーとして制作に参加したと言った方が正確。
ですから、もちろんノーギャラです。苦笑
住む場所は大阪と東京、生活スタイルも違えば、身長も、似合う色や柄もも異なる桃葉さんと私。

お互いにどんなデザイン案が出るかとドキドキしながら津に向かった5月。
出てきたデザインは全く異なるものでしたが、『2本目3本目が欲しいと思っている人に向けて・・・』という思いは同じでした。
見ている方向が同じであることを確認出来て、ほっとしたのも束の間、ここからは楽しくも苦難の連続です。
あ、いや・・・実際に苦難に見舞われたのは、こころやさんと臼井さんなんですケドね。(ご苦労お掛けいたしました。笑)
如何せん、私たちシロウトですから、仕上がりのイメージだけはあっても、それが果して実現可能なことなのか、またそれを実現するためにどれ程の苦労があるのかがピンと来ない。
自分で言うのもどうかと思いますが、やっかいですよシロウトは・・・。苦笑

二人分(うにさも入れて3人分)の我侭を、呉服屋さんと機屋さんで調整するのは、骨の折れる仕事であったと思います。
例えて言うなら、臼井織布さんの出産に立ち会うお産婆さんのこころやさんの横に、ウロウロする夫が3人いる感じでしょうか・・・。笑

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コメント
一人静さま
今回の催事も、少しでもそんな末期的な状況を盛り上げられたらいいのになぁ・・・という気持ちで参加させて頂きました。
川越唐桟さん、せっかく復興したものの機械織りの織元さんが廃業されて何年か経ちますね。
最近はNEW川越唐桟というものが出てきて、更なる復興を目指そうと頑張られているようなので、一度取材にでも行きたいなぁ・・・と思っているところです。
頑張れ伊勢木綿!!頑張れ川越唐桟!!
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川越唐桟も一時は存亡の危機に晒されました。
一方、純日本産の絹糸は全絹糸の生産量の1%しかなく養蚕農家への補助金も今年度で打ち切られ、益々日本の伝統産業が衰退の一途を辿るのではないかと危惧されています。
結城紬が文化遺産になろうとしている昨今、いずれにしても日本の伝統的な織物は後世に伝えて貰いたいものです。
そのためにも行政自身が伝統に対する考え方をより深く踏み込んだ姿勢になることを願わずにはいられません。