ちょっと短い反物のお話
去年、SNSに反物の画像を上げた記憶がありますが、横段の大島紬。
元は母方の大叔母の形見分けとして母が譲り受けたものでした。
母の箪笥の中で反物のまま眠っていたものを発掘し、長さを測るために反物を開いたところ、巻き芯が木製でまずびっくり。😲

これは古そうなものだわ……。
肝心の長さは11m弱。
今時の平均的な反物の長さ(12m強)からすると短いけれど、羽尺(10mに欠ける)よりは長い感じ……。
はてさて?キモノに出来るのか長羽織にしかならないのか??判断がつかない。
これは和裁師さんに見て頂いた方が解決が早かろうと、『新版 召しませキモノ』でもご紹介している青森の和裁師野田さんのところに送らせて頂きました。
アレコレお電話でご相談したところ、「いい柄だから、キモノでなんとかしてみましょう!」と言って頂けたので、八掛を後追いで送ってお任せしてみました。

Oh!!おはしょりもちゃ~んと取れて、サイズもぴったり♪
どんな魔法??
実は、以前にも長さがちょっとだけ足りない浴衣の反物を仕立てて頂いたことがありましてね。
今回は、それどころじゃなく長さが足りなかったのですが、対丈にするのではなく、下前の衽(おくみ)に大胆に別の布を使って頂きました。

足して頂いた布も色こそ違えど大島紬なので布のつり合いも良く、八掛と同系色なので違和感なく着ています♪
(足袋は大和屋履物店さんの恒例イベント『きねや足袋さんの柄足袋受注会』で工房カモ(鴨川志野)さんのボードゲーム手ぬぐいから誂えたもの。)
相談出来る和裁師さんってありがたい。💕

この日は、暮らし家さんの吉祥寺東急百貨店の催事に出掛けたので、



帯は暮らし家さんのリバーシブルの半幅帯にしてみましたよ♪

水玉の半襟に使っている布も暮らし家さんで求めたもの。

お気に入りのクマノミみたいな帯締の、締め心地が何だか以前より変わったような気がするので、これはちょっと危険信号かもしれない……。😓

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪


