2010年2度目の初釜5

白地に椿の加賀友禅の訪問着に、菊の帯。

紫の伊達衿に帯揚げに帯締。

実はこの一揃い、二十歳の時に振袖代わりに父ひろしが誂えてくれたものです。
私の一張羅。

そして、私のこれまでのキモノ人生の中で、たった一度きり、いわゆる『呉服屋』さんに足を踏み入れて購入したキモノになります。

そうなんです、この時以外に呉服屋さんには入ったことがないのです。(あ・・・、足袋くらいはあります!苦笑)
いや~、もう随分昔のことになりますが、面白かったですよ♪
父ひろしの「一番好きなのにしたらいい。」の言葉を皮切りに、ターン、ターンと反物が畳に広がる様子は、まるで映画の一場面。
アレは・・・、今思い出しても、景気がいい♪
江戸時代の大店のお嬢さんにでもなった気分でございました。笑
まあ、これから先もあんな経験は二度とありそうにもないですから、恐らく生涯最初で最後の経験となることでございましょう。
今更ですが、お父様、ありがとうございます。娘はよい経験をさせて貰ったと、大変に感謝しております。(2度目もお願いいたします・・・とは流石に申しませぬからご安心を!)
母様とも一緒に、楽しい思い出となりましたね。笑

しかし、成人式には出席もせず、従姉妹に借りた振袖を着て写真撮影だけで済ませ、このキモノを着たのは従姉妹の結婚式で2回のみ。
まあ、大切にし過ぎて、箪笥の肥やしにしていた訳ですが、初釜には良かろうと、この度、何年かぶりに引っ張り出して来たわけです。(広島の実家に置いておりましたし。)

八掛も共八掛。(ヒョイっと・・・。)

半衿はキモノと一緒に用意してもらった刺繍衿を、広島に置き忘れてしまったので、別のものを。(初釜には刺繍衿でも良いと、以前に耳にしておりましたが、ほとんどの方が白衿でしたので、ちょっとこれはミスったかも??しかし、後の祭です。苦笑)

桜の花も入っておりますので、春先くらいまでは着られそうですね。
しかし、このおキモノ、久しぶりに着て気づきましたが、近年作った訪問着に比べてお袖が長い・・・。(56cmくらい)

若い頃に作ってもらったキモノは、概ねこのくらいの長さがあるので、祖母の差し金であったのか、呉服屋さんの判断であったのかは不明なところ。(正確には、祖母が縫ってくれたものは、もう少し長いのですが・・・。)
長く着ていないもう1つの訪問着の袖丈が、にわかに心配になった私です。
あのキモノは、どの襦袢と合っているのやら??・・・次の帰省で確かめよう。苦笑

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2010年2度目の初釜4
ちょこんと座って、お席が始まるのを待っておりましたところ、な、なんと、お家元がこのお席にご正客として入られることに!!
うひゃっ!!私なんぞが同席してよろしいのかしら??・・・と思いつつも、嬉しい♪楽しい♪
だって、私、お茶のお稽古を初めてまだ1年ちょっと、正式に入門してからはまだ1年も経っていないのです。
当然、お家元のお姿を拝見したことなどありませぬ。
お手前ではなく、お茶を召し上がるところであっても、所作を拝見したいと願うのが、初心者心というものです。
ふ~・・・、ゆったりとされておりましたワ~。
同席されているお客さまと気さくにお話される姿も、とても印象的でした。
そんなこんなで、とてもラッキーな気持ちで、今年の初釜は終了。

仕事が忙しく、慌しく会場を後にした私でしたが、場所が母やすこが来たがっていた築地本願寺であることに気づき、駆け足で本堂に向かい、土産代わりに写真をパチリパチリと撮影いたしましたので、皆様にもご紹介。(お母様!!こんなお寺でございましたよ。今度ご一緒いたしましょう♪)

大きな扉を抜けて本堂の中へ。


お寺ですが、ステンドグラスに、

パイプオルガン。

奏でるのは、まさかお経!!・・・ではないですよね。苦笑
御詠歌や賛仏歌の伴奏に使われるのでしょうか??

異なる石を組み合わせた意匠はなかなかに美しい。


やたらと動物が目に付くと思っておりましたが、

帰宅後、築地本願寺のHPを拝見したところ、『築地本願寺にすむ動物たち』というページまでございました。


我知らずではありましたが、短時間に結構見つけられたと思います。笑


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2010年2度目の初釜3
築地本願寺内にお食事の出来る場所があるなどとは思いもしなかったので、これには驚き。
お寺の中なので、精進料理かと思っておりましたが、海のもの山のもの色々と入った楽しいお料理でございましたよ♪(カメラ登場~!!)

生麩と思って摘んだ、鮟肝豆腐は、一口で頂いたのが勿体無かったですワ・・・。笑

ところで・・・、お吸い物の中に、見たこともない食材がありました。
海藻、もしくはヌメリのある植物?で、お店の方に名前を伺ったのですが、それの名をどうしても思い出せない私。

形容するのも難しいのですが、穂先に楕円形の実の様なものがついておりました。
どなたか、コレだ!と思われるものがありましたら、是非ご一報を!!
恐らく、名前を言われれば「ソレです!」と言えると思うのですが・・・。涙
年明けから、ひよさの記憶力はピンチです。苦笑

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2010年2度目の初釜2
立礼席とは、簡単に言えば椅子席のお茶席ですが、私にはもちろん初めてのこと。
何故かバーカウンターみたいなものを想像していた私ですが、真っ白なテーブルクロスの掛かったお席でした。(正座が苦手な方にはお勧めですね♪)

畳と違って、胸の前(テーブルの上)にお茶が運ばれて参りますので、なんだか不思議な感じ。
むむむ、椅子に座ってお辞儀をするのは、意外に難しい。
手は膝の上でよいのは判っているのですが、なんとなく、テーブルに三つ指ついてしまいたくなるのです。苦笑

金屏風の前に作られたお床には、大阪の少彦名神社の張り子の虎をぶら提げた五葉の笹の絵に『乕嘯山月高』(とら うそぶいて さんげつ たかし)の文字。
ふむふむ・・・虎は吼えるのではなく、嘯くのですな。笑
東京の初釜では、お濃茶席はお家元、お薄は東京支部、立礼席は神奈川支部の方が担当されておりますが、どのお席もお道具類は京都のお家元からその年の初釜に合わせたものが運び込まれておりますので、ひとつひとつ趣向も楽しく、丹念に拝見させて頂きました。
立礼席で頂いたお薄のお茶碗には、内側に瑞雲と朝日が描かれており、緑のお抹茶の海から出る初日の出を、独り占めした気分になりました。


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2010年2度目の初釜1
今回の初釜は、私が入門している藪内流の年中行事の1つですが、私が出席するのは初めてのことです。
別段お手伝いのお役があるわけでもありませんので、ワクワクと物見遊山気分で出掛けたのでありました。
(お稽古の初釜のお話は『2010年初釜のお話1・2・3・4・5・6・7・8』でご覧下さい。)
場所は築地本願寺。

テレビでしか見たことのない建物がドーン。
会場は本堂横の第一伝道会館。
入口で先生やお教室の皆さんと待ち合わせをして、最初のお濃茶席に入らせて頂きました。
お菓子席に入った私、架かっているお軸に目を奪われます。
あれはもしや??仙さん??(注:仙義梵(1750~1837)臨済宗古月派の僧)
『虎渓三笑』。
感激♪本物ですワ。(もちろん、お写真はありません。苦笑)
末富さん特製の虎縞薯蕷饅頭のかわいいこと♪

のっけから、心を鷲づかみにされます。
次の間に移ると、こんなに近くで拝見出来るなんて・・・と思われる程に目の前で、若宗匠のお濃茶のお手前が始まります。
お席入りの関係で、何故かすごくいい席に着いてしまった私、主茶碗の末席でお濃茶を頂くという、大それた事態に・・・あわわわわ。
先生のお隣でキョトンとしながら、小人にでもなった気分でございましたわよ。(初心者のなせるワザだと思います。汗)

ネットリと濃いお茶を、余さず頂くことに、意識を集中。
先生がそっと「お茶碗は『こもがい』よ。」と耳打ちして下さいます。
こもがい??
続けて「熊にカワと書いて『こもがい』と読むの。」
熊に『皮』・・・強そうだ・・・。
瞬時に私の顔色を見て、勘違いしていることを見て取られた先生から、「三本川の『川』ね。」と訂正が入ります。

不肖の弟子を持つと先生も大変です。苦笑
袱紗の虎も連れて帰りたい程に、とっても素敵でございました。
そんないいお席に座ってしまったら、さぞかし緊張したであろうと思われていることと思いますが、さにあらず。
これが意外な程、緊張しなかったのですよ。
それもこれも『おもてなし』の成せる技とでも申しましょうか、お席がとても和やかなのです。
お濃茶を一通り頂き終わったところで、すっと襖が開き、袴姿の男性が低く頭を下げられた後に
「寅年でございます。ガオー」の一言。笑
楽しい福引の始まりです。
小さな最中の皮で出来た紅白のくす球を1つ頂き、その場で開くと、それぞれの当り目が出ます。(空クジ無しです。笑)
私が頂いたのは、かわいらしい干支のお香合。

なんとも、楽しく贅沢な時間でありました。

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2010年 恒例の新年会へ・・・5
実は、今年は私もうにさ同様、時間を掛けて手入れをしたものを召しました。

私のは譲り受けたものではなく、色焼けがあるためにお手頃な値段で売りに出ていた古着です。
一目見て、このザッバ~ンとした船に恋してしまったのです。

色焼けがあったのは上半身の黒の部分。

柄の無い場所ですし、黒いはずのものが黒くないのは、実際の焼けの程度以上に汚なく見えるものです。(ブログを始める前のことなので、残念ながら、購入時のお写真はありませんが・・・。)
しかし、裾、袖共に帆船の柄部分には傷みもなく、見れば見る程に、実に惜しいおキモノ。
このまま、どなたかの手でお細工ものになる運命を辿るかと思うと忍びなく、腹を決めてお持ち帰りしたのでありました。
とはいえ、再生させるまでに、かれこれ4年程掛けましたかね・・・。
1つコマを進めては、時間を置いて、またひとつ進めて・・・気の長~いお話。苦笑
焼けのあった黒地の部分は、掛け色をしてすっかり綺麗になり、野田さんの配慮で、裾模様が生きるようにと、裾には綿を葺いて頂き、お気に入りの一枚となりました。(よかった、よかった♪)
ところで、昨年のこと、これとほぼ同じ柄と思われるのキモノに、とある古着屋さんで遭遇いたしました。

今頃、どこかで誰かが袖を通していらっしゃるのかしら?笑
ちなみに、コチラの銘仙やコチラの羽織(元はキモノ)も、近年同じものと遭遇。
銘仙の方は、八掛の色や質まで同じでしたから、昔の既製品みたいなものかもしれないなぁ・・・と思っております。
思っている以上に、古着であっても同じ柄のものってあるのですよね。
長生きさんのキモノ同士が話すことが出来たなら、お互いの人生を語り合うことが出来て楽しかろうと思います。
あの帯との道行きは楽しかったとか、あの半衿は小生意気だったとか・・・。

願わくは、自分と係ったキモノ達には、ひよさと一緒の時間が一等愉快だったと言われたいものです。笑
キモノ孝行しなくては!!(孝行すべき相手は他にいるとは思いますが・・・。苦笑)

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2010年 恒例の新年会へ・・・4
ちょっと写真がとび気味ではありますが・・・。

黒地に帆船模様のおキモノ、一見裾模様の留袖に見えますが、袖にも柄のある訪問着でございます。

帯は母やすこが嫁入りの時に締めた帯。

帯留には黒の帆船を使って。

ちょっと賑やかしなコーディネートです。
しかし、実は予想していた程には派手な装いではなかったのですよ。(本人的には・・・)
その原因について考えてみたのですが、足袋と半衿が理由かと・・・。

もし、このコーディネートで、白足袋・白衿にしたら、さぞかし派手な装いになっていたと思うのです。
白は究極的に派手な色ですからねぇ。
まぁ、私にはこのくらいが丁度よい加減かと思います。笑
明日は帆船の訪問着についてお話しいたしましょう。

私の昨年のコーディネートはコチラ。
一昨年はこんな感じでした。

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2010年暮らし家企画展『小さい春みつけた』

2010年2月20日(土)~28日(日)
11時半~19時
2月23日火曜日定休日

プレゼントって何かしら??ワクワク

しかし、今年の東京はよく雪が降りますね。
寒がりの私には、春の到来が待ち遠しいですワ。

春探しに行けるかなぁ・・・むむむむむ・・・・行きたい!!

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2010年 恒例の新年会へ・・・3
それがこちら、

洗い張りをしたところ、衿からこんなかわいい瓢箪の柄の布が出て参りました。
元は手拭い生地ではないかと思われますが、現在は小さな額に入って我が家の壁を飾っております。
以前に断腸の思いで切ってしまったみささんの絹紅梅のお袖も、ともこさんとちこさんに、やはり額に入れて、お返ししております。

そのうち部屋が額だらけになったりして・・・ちょっと楽しいカモ。笑

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2010年 恒例の新年会へ・・・2

だって・・・

フナムシに似てるでしょう。苦笑
うにさが、フンフンと喜ぶのも無理はありません。
なんとなんと、うにさの曾祖母様おたいさんのおキモノなのです。
ハイ!うにさのお母さんのともこさんのお母さんのみささんのお母さんのおたいさんのおキモノののののの・・・、四世代を跨いだ強者の大島紬でございます。
我家にこのおキモノがやって来たのは数年前のこと、軽い上に、着倒してクタクタになった肌触りが気に入って「これなら着たい!」とうにさが東京に持ち帰って参りました。
残念ながら、古いもの故、裏が随分汚れておりました上に、小穴もいくつかございました。
これは・・・このままの状態で着てダメにするより、補修をして大事に着た方がよいのでは?
とはいえ、洗張り、シミ抜き、カケツギをし、八掛や胴裏を新品にして仕立てるとなると、なかなかにエネルギーが必要です。
一度に進めるのは、正直しんどい。
何より懐具合が心配です。(大事なことです。)
その上、うにさは極たまにしかキモノを着用しませんので、いつ着るとも判らないものの世話をするのは腰も重い。
まぁ、当然のことですね。

・・・で、どうなるかと申しますと、私がタイミングを計りながら、ボチボチやるわけです。苦笑
他にも手入れをしたいおキモノやら帯やら羽織やら、まとめてお預かりしており、時間を掛けて少しづつ、洗い張りに出したり、仕立てに出したり。
費用の掛かることなので、見積りが出た段階でうにさやともこさんに相談しつつ、ゆっくりと再生させております。
ま、さしずめうにさの専属キモノ番ですな。
過去の記事に登場した絹紅梅・黄色と紫の大きな市松・ねじり梅の羽織なども、そんなふうにお手入れを進めたものたちです。
年に1枚か2枚というスローペースではありますが、どうしようか、こうしようかと考える時間は楽しく、そして、なによりも美しく蘇ったものを手にした時には、達成感で心が満たされます。
私もうにさも、いつもドタバタしておりますが、キモノと付き合う時間はゆったりと流れるのでありました。

嬉しいからといって、あまり暴れすぎは禁物ですよ。笑

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2010年 恒例の新年会へ・・・1
新年会のお話は、さらりと行きましょうかね。苦笑
恒例の仕事先の新年会。
今年もふたり揃っておキモノで出張ってて参りましたよ。

まずは、うにさからご紹介。
ジャジャジャン。

お腹が痛いわけではございません。笑

古い大島紬に鮮やかなピンクの牡丹の帯。

半衿は緑と黄色のストライプ。

足袋は別のものを合わせるつもりでおりましたが、サイズが合わず急遽ストレッチ足袋に変更。(そろそろ、自分のサイズに合ったのを手に入れましょうね・・・。苦笑)

お草履は、数年前に手に入れたyamamoto yumiさんのお草履。(しばらく履いておりませなんだので、恐らくブログでは初お目見えになると思います。)
羽織はお正月らしく南天と梅。

わ~い♪小人さん発見!!

本物より更に小さく撮れて満足♪満足♪(私が・・・笑)
すっかりお気に入りになってしまったトンビの衿元には、みささんお手製の機械編みのマフラー。

みささんはお若い頃に機械編みの先生をされていたそうですが、どうしてもこの編み方だけが図面に起こせず、お悩みだったとか。

小さな輪が沢山連なったフワフワと可愛いマフラーは色違いで5色もあり、うにさの宝物となっております。
ちなみに昨年のうにさのコーディネートはコチラ。
一昨年はコチラ。
フンフンフン♪嬉しいな~♪

明日は、うにさが小躍りしている理由についてお話してみましょう。笑

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暮れの京都をウロウロと・・・18
3日目の朝。(着物でシャンソンショーの午前中)
すったもんだの着付けを済ませ、東京と三重と広島の3箇所に分けて宅急便を発送し、初日のリベンジを果たしに、再び錦市場へと向かいます。

新幹線で余分にお弁当を食べたことから狂ってしまった今回の旅行計画(詳しくは『暮れの京都をウロウロと・・・1』)、愚かな私たちは、1回分の食事を京都出立前に取り戻そうという計画し、更なる愚行を重ねます。
私はね、行ったことのあるお店でしたからね、まぁ、無理しなくても良かったのですよ。(余裕)
うにさがね、どーーーーしても、食べたいと言うものですからね。笑
向かった先は、11月の京都寄道の際に伺った『もちつき屋』さん。
お餅は消化もいいし、大阪に行く前に食べても平気だよね♪・・・と互いに言い訳をしつつ、加減を知らぬ私たち。

前回と同じ『焼餅セットの辛党』(チーズ・ピーナッツバター・明太子・梅かつお・大根)に

今回は『焼餅セットの甘党』(白みそ・磯巻き・亀山・甘辛・あべかわ)も。

せめてここでストップしていれば良いものを、更に『磯巻き3種』(豆餅・よもぎ餅・古代米餅)も頼んでしまうという、大バカぶり。
おまけに、磯巻き3種には、わらび餅までついて参ります。

確かにつきたてのお餅は、どれも美味しうございましたよ♪
うにさも、心残りなく京都を離れることが出来ましたしね。
しかし、初日のリベンジは十分過ぎる程に果たしたものの、ここでしこたまお腹を膨らませたために、『着物でシャンソンショー』で全く食事が取れないという大失態。(学習しないにも程がある鳥頭。)
そんなわけで、全体としては、初日の新幹線でのお弁当が最後まで影響を与える旅行となったのでありました。
長くなりましたが、12月の京都のお話はこれにてお仕舞い。
ツレのいる旅は楽しいですね。
ご飯も倍の種類が食べられるし♪(反省の色ナシ。苦笑)

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暮れの京都をウロウロと・・・17
もうお腹はペコペコです。食べますわよ!
最初に頂いたのは賀茂水菜のキムチ。

ニンニクの香りが、飢えた私たちの食欲中枢を猛烈に刺激いたします。
蒸し鶏の生姜ソースは、肉厚で柔らか~い。

一番のお楽しみだったのがこちらの酢豚。

なんと、豚肉だけのシンプル酢豚です。
料理人の自信を感じさせる一品ですワ♪
水餃子は、とってもジューシーで、まるで小籠包のよう。

どれもこれも、すばらしく美味しい。
決してメニューの多いお店ではありませんし、とびきり珍しいメニューがあるわけでもないのです。
むしろ、『酢豚』『芙蓉蟹』『回鍋肉』『麻婆豆腐』など、日本の中華料理店の定番メニューがさらりと並んでいるのですが、ひとつひとつに『ワンワン流』のこだわりが見えて来る感じ。
4品食べ終わったところで、うにさと確認し合います。
「どう??」
「うん、大丈夫。」
よし、ふたりの心は決まった!もう少しお味見がしたい!!
追加で頼んだ麻婆豆腐。

ん??底の方に、トマトの甘い味がする!!
こんな麻婆は初めてだワ♪(今回頂いた中でも、一番驚かされた味付けだったかも・・・)
最後に、こちらも楽しみにしていたシンプルなネギそばを頂いて、

いや~満腹、満腹♪♪
帰り掛けに、少しだけ奥様とお話いたしましたが、すっきり、ほんわかとした美しい方で、ワンワンさんのお料理と近い感じがいたしました。(作られているのは旦那様の方だと思いますが・・・。)
??何が一番美味しかったかと??
それは、難しい質問ですなぁ・・・私には決められないので、全部試してみて下さい。笑

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2010年2月伊勢木綿催事のお知らせ
伊勢木綿の臼井織布さんから、お写真と一緒に催事のお知らせを頂きましたので、お知らせいたします。

今回は福島県郡山市!!その名も『うすい百貨店』。笑
『第10回三重県の物産展』
2月15日(月)~22日(月)
福島県郡山 うすい百貨店 10階多目的ホール

同じ期間に
『第62回神宮式年遷宮伊勢神宮展』や『伊勢・志摩パールフェア』も開催される模様。
『第62回神宮式年遷宮伊勢神宮展』では、三重県内の伝統芸能、雅楽・神楽などが日替わりで上演されるようですよ。
詳しくはコチラをどうぞ。
ちなみに、次回式年遷宮(第62回)は、平成25年です。

一昨年のことになりますが・・・
『伊勢』扶桑社ムック 幸せ旅シリーズフクハウチ 其の2
のお仕事で伊勢神宮や伊勢河崎、松阪をお訪ねいたしました。
あの時拝見した宇治橋が今は無く、新しい橋が架かっているかと思うと、不思議な感じがいたします。
繰り返し、繰り返し、守られて続けられていることってあるのですよね・・・。
その時の取材のこぼれ話をブログでご紹介したいと思いつつ、時間が経ちすぎてしまいました。(伊勢河崎で走り回っている姿は、コチラでチラリとご覧になれます。苦笑)
あらためて、三重に行かなくちゃ!!
でも、今回のお知らせは郡山ですよ。笑

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暮れの京都をウロウロと・・・16
この辺りに違いないと思われる場所に近づきましたが、お店を見つけられない・・・。
地図上で印の付いているブロックをぐるりと回りながら、運転手さんも一緒になって捜して下さいますが、どうも見あたらない。
もしかしたら車が通れる道沿いではないのかも??と思い、歩いて捜してみますと車を降りました。
12月の日も暮れた鴨川沿いの土手、暗くて寒い上に・・・ひもじいワ。涙
お店に電話が繋がったのとほぼ同時に、先ほどまでお世話になっていた運転手さんが「こっち、こっち!!」と叫びながら車を引き返して来て下さいました。(感謝!!)
よかった♪確かに地図に間違いはありませんでした。
捜していたお店『ワンワン』さん。
さあ、入ろう♪っと思ったところ、看板はあれどお店が無い!!
ええーーーーー???
建物の1階も2階も明らかに別のお店なのです。
う~ん???住所ではお店は1階のハズ。
看板の下に、確かにビルに入る入口はあるのですが、ガラス越しに上階への階段が見えるだけ。

ふと見れば、ビルの脇に下に向かう剥き出しの細い非常階段のようなものがあります。
そおっと覗いて見ると、どうもこのビルは坂道に建っているようで、私たちが1階と思っていた場所は建物の2階の模様。
・・・となれば、下りるしかないでしょう。
なんだか、私、その細い階段を下りながら、昭和の刑事ドラマで、逃走する犯人が行き詰って非常階段を逃げ惑う姿が目に浮かびましたワ。苦笑
ありました、ありました!!正真正銘『ワンワン』さんの入口♪

ちなみに、帰る時に気づいたのですが、最初に見つけた看板下の入口には、ビル内のしっかりした階段がついており(外から見ると下に行く階段があるように見えないのですが・・・)、そこからお店に入れますので、鴨川側から来られるお客さまは、非常階段は使わず、是非そちらの入口からお入りになることをお勧めいたします。笑
ま、美味しいものを食べるためには、少しくらいの冒険があっても楽しいかもしれませんけれどね♪

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暮れの京都をウロウロと・・・15
狙いを定めたお店が、少しばかり足を延ばさねばならない場所でしたので、食いっぱぐれのなきよう、電話で予約。
これで安心♪っと思った私たちでしたが、プリントアウトして来た地図の縮尺が大き過ぎることに気づき、少々頭を抱えました。
住所じゃ辿り着けないかも・・・。汗

京都の住所、判り難いですよね。苦笑
もちろん大雑把な場所は判るのですが、細かい辻の名前まではさっぱりです。
ネットで住所検索しても辿り着けないこともしばしば。
小さな通りにまできちんと名前が残っていたりするのは、歴史も感じられ楽しいことだと思いますが、京都にお住まいの方に手紙を書く度に、京都の郵便屋さんて大変そうだなぁ・・・と思います。
途中、北山辺りで立ち寄ったお店の方に、上賀茂神社近くに中華を食べに行くと話したところ、すぐさま「〇〇さんですか?美味しいですよ♪」とのご返答。
これは助かった!!とばかりに道を訊ねると、妙な返答をなさいます。
「道は難しくないと思いますが、入口が見えないカモ・・・。」
???
不思議に思いつつ、ここはタクシーを利用することと致しました。

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暮れの京都をウロウロと・・・14
うにさの予定には無い行動でしたが、私の中では計画済みのこと也。笑
悶絶するうにさを、是非とも見たいと思う、確信犯的誘導でございました。
案の定、直ぐさま喰いつくうにさ。(わ~い、釣れた釣れた♪)
ダッタン人のがまぐちと相性のいいのはどれかしら?札入れか?それとも小さな小物入れか・・・?悶々
頭を抱えるうにさの横で、私の方は、20年あまり前に同店で求めたがまぐちにカード類が入らない不便さを解消したいとご亭主に訴えましたところ、名刺入れよりふた周りくらい大きいサイズのカード入れを薦めて下さいました。
うん、丁度いいかも♪
すんなり決定。
それを見たうにさ、「私もそれがいいような気がして来た・・・。」
アラ、意外と優柔不断。笑
結局、ともこさんとちこさん(うにさのお母様と叔母様)の分も含めて、柄違いを4つ求めることとなりました。

どちらも素敵。
しかし、20年前に訪ねた時とお店もご亭主もほとんど変わりがなかったような・・・スゴイことだと思います。

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暮れの京都をウロウロと・・・13
私たちがそろりそろりと面白そうなものに手を伸ばしては拝見させて頂いている間にも、ぽつりぽつりと他のお客様が入って来られます。

意外と若い方もいらしゃるのだワ・・・。
んん??いったいコレは何ぞや??妙にかわいい・・・。

写真ではお伝え出来ませんが、この鳥、微妙に動くのです。
お店の方に伺ったところ、彫金細工の一部なのだとか。
古い彫金は細工が細かく、壊れて部分になったものでも人気があるのだそうです。
こういった日本の彫金細工は海外からのお客さまにも人気が高いとのお話に、思わず納得。
掌に入る大きさと細やかな細工・・・確かにお土産に欲しくなるカモ・・・。
こちらの七宝焼きの茶托は日本のものではないそうですが、裏も表もとってもキュートなデザイン。

細長いので、お茶を出すのにも扱い易そうですワ。
いろいろと見せて頂いた中で、私が一等気に入ったのが、こちらの根付。

猿と犬の相撲???
少なくとも、犬猿の仲・・・には見えませんね。笑
犬を2足で立たせた作り手さんに、脱帽です。
今回、初めて『古美術』と名の付くお店に足を踏み入れた私たち、いやはや、楽しかったですよ♪

確かに、私たちの懐事情とは合わないものが多かったのは事実で、手に取って、思わず「ごめんなさい」っと言いそうになる場面もありました。苦笑
でも、よ~く見ると、お手頃なものも混ざっていて、宝探しが出来ます♪
例えば、こんなかわいいお猪口とか。

ひとつひとつ、じっくり眺めることが肝心。
古美術店に初めて入るなら、観光客慣れされている京都のお店はいいのかもしれませんね。
思い返せば、アンティークのキモノ屋さんに初めて入った時だって、すごく怖かったですもの。
とても良い初めの一歩であったと思います。
やかたさん!パチパチと写真を沢山撮らせて頂き、ありがとうございました。
怖がらずに、他のお店の暖簾も潜ってみようと思います。(知らないお店でお写真をお願いする度胸は持てそうにないですが・・・。苦笑)
最後に出して頂いたお茶が格別に美味しかったのは、良い器で供して頂いたからに違いない・・・っとうにさとふたり頷いたのでありました。
こちらは、お店で頂いた地図。


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暮れの京都をウロウロと・・・12
ちょいとお訪ねしたいお店がありましてね。
ブログがご縁でお知り合いになりました『古美術やかた』さん。

私、古道具店や骨董屋さんにはちょいちょい足を運びますが、『古美術』と名のつくところには全くご縁がありません。
正直なところ、私なんぞが覗いたら「おととい来やがれ」とでも言われそうな気すらして、ちょっと怖い。苦笑
しかし、『買える』『買えない』を外して考えてみれば、面白いものが置いてある場所に違いないのです。
そう、ガラスケースに入ってない値段の付いたお宝を見学に行くと考えれば、楽しい道行じゃないですか♪
せっかく出来たご縁ですから、この機会にチャレンジしてみなくては!!
というわけで、今回はお店の方にご了解を得て、私たち目線で面白そうなものをいくつか写真に撮らせて頂きましたので、皆様にも目の保養をお裾分け。

ところ狭しと商品が並べてあるので、歩くのもちょっと恐々。
自分の荷物は、出来れば最初に置かせて頂くのが、お客にとってもお店にとっても安心でしょう。笑
こちらは襖の引き手。

家を建てるなら、こんなところに凝ってみたいものですねぇ。

鳩の釘隠しも素敵♪
投網模様の器の内側には、鯉。

鳳凰と桐の珊瑚の帯留の細工の細かいこと。

鼈甲に金蒔絵の櫛とこうがい。

迫力あるデザインですね。どんな方の持ち物だったのかしら?
う~む、美麗なものがいっぱいです!!
続きはまた明日。

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暮れの京都をウロウロと・・・11

兼ねてから一度訪ねてみたいと思っておりました『おばんざい』のお店です。
限定20食のランチは予約をするのがベター。
逆に夜は予約を受けられていないので、早目の入店が良いでしょう。
こちらのランチの醍醐味は、なんと言ってもその品数の多さ。
小鉢が次から次へと運ばれて、よし!全て揃った!

とシャッターを切ったところで、更にもう一品!!

並びかえなきゃ、フレームに納まらない。笑
1日30品目なんて、こちらのランチを頂けば、軽~くクリアですわよ。
お漬物物だけでも、こんな状態。

煮豆は3種類の中から選ぶことが出来たので、当然のごとくふたりで異なるものをチョイスいたしました。
品数もさることながら、お味も絶品!
どれもとても丁寧に調理されており、絶妙な歯応えや柔らかさのお料理に、うにさとふたり、涙を流しそうになりながら一粒残らず頂きましたとも。
満腹、満腹、大満足です。
毎日でも食べたいご飯でした。

この日は洋服でしたが、寒かったので洋服用の薄手のコートの上に、更に着物用のコートを着用しております。

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暮れの京都をウロウロと・・・10
うーむ、1日目のことだけで、もう9日も喋っておりますねぇ。苦笑
まぁ、気長に聞いてやって下さいまし。
さぁ、2日目は前日の分も取り返すべく、食べますわよ!
昼食に目指すは祇園花見小路。
宿からブラブラキョトキョトと歩く道すがら、三条大橋を渡ってすぐのところで、またしても竹細工屋さんに引っ掛かります。苦笑

魅惑的なものでいっぱいの『竹松』さん。
前日の『ばんてら』さんがお茶道具中心のお店とするならば、こちら『竹松』さんは日用品中心のお店。
籠とか行李とかツヅラとか大好きです。(かさ張りますが・・・。)

しかし、現在我が家には、既に竹行李が大小4つ、柳行李が2つに、柳行李の大きなトランクが1つございますので、そう簡単には増やすことは出来ません。(実際、かさ張ってます。苦笑)
いづれも、キモノ絡みのものが収納されておりますが、中でも一等大事にしているのは、父ひろしから貰った小ぶりな竹行李。
父が社会に初めて出る時に、ふみゑさん(私の祖母)が用意してくれたものだそうです。
広島から宮崎に向かう荷物がこれ1つで済んだのだとしたら・・・なんという身軽さでしょう。うらやましい限りですワ。(写真はまたそのうち・・・。)
簡単には増やせない行李類ですが、時折、お店に新しいものを見に行く私。
ま、ちょっと変な行動ですが、本人、見張っているつもりです。苦笑
今は行李も気軽に国産のものが買えなくなってしまいましたから、お店に商品があることが確認出来ると、ちょっぴり安心するのです。

作る技術を持った方が少なくなったのはいわんやをや、国産の材料を調達するのが難しくなっているのだとか。
数年前、会津を訪ねた折りに職人さんからお話を伺う機会がありましたが、暖冬続きで竹がうまく乾燥しないと嘆いておられました。冬の本当に寒い時期に収穫して乾燥させたものでないと、カビがつくのだそうです。
それでもまだ竹はいい方で、柳行李の方は今や新品は手の届き難い工芸品。
子どもの時分には、近所の雑貨屋の奥の方で売れ残って埃を被っているような商品であったのが嘘のようですワ。

少々お話が脱線いたしましたが、竹松さんでは、ともこさんとちこさん(うにさのお母様と叔母様)へのお土産に竹製のビールジョッキを求め、鴨東エリアのお店を横目に眺めながら、祇園花見小路に到着したのでありました。

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暮れの京都をウロウロと・・・9
荷物のこともありましたので、『着物でシャンソンショー』に着て行く予定のおキモノに、帯を変えただけ。(旅行には、提げて行くより着ていく方が楽でしょう。笑)

割合に何でも来いのおキモノなのですが、黒の半衿に合わせたために、黒地の帯となりました。

葉の形だけ見ると葵のようにも思えますが、花から考えて恐らく桐でしょうね。
黄色の部分は漆です。

写真は正尚堂さんにあった狸さん。いつもコメント下さるtanukiさんへのサービスカット。笑

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暮れの京都をウロウロと・・・8

そろそろお暇しなくては・・・。

閉店ギリギリまで遊び倒した私たちですが、困ったことに、お腹がすかない。涙
そうですとも、勢い込んで頂いたミルクティーとケーキとういろうが、またしても私たちの腹時計を狂わせてしまったのです。(美味しいものが目の前にあれば食べてしまうのが道理でしょう。)
あぁ、悩ましや、計画は遂行したし、されど腹も身のうち、ここで無理をしては、翌日に響くかも・・・。
何を隠そう、翌日の昼食は既に予約が入れてあるのです。
・・・というわけで、この日の夜はさらりとお饂飩など頂いて、大人しく宿へと帰ったのでありました。
ご心配召されるな!
恵文社さんに寄る前に、閉店ギリギリの『東風』さんに飛び込んで美味しいパンを求めておりましたので、朝食はしっかり頂きました♪
ただし、寝起きは頭が回らず、写真を撮る前にモグモグ食べちゃいましたけどね・・・。苦笑

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暮れの京都をウロウロと・・・7
この日、最後の目的地である正尚堂さんを訪ねた時には、息も絶え絶えでございました。

まるで行き倒れのごとく
「何か、飲みものと食べものを・・・。」(いい年をして、憐れなふたり。)
出して頂いたのはたっぷりのミルクティーとお抹茶のケーキに、ういろう。

甘味が五臓六腑に染み渡り「あ~・・・生き返るぅ~~。」
蘇ればこっちのものです。
早速、おキモノを引っ張り出して、物色物色。

キャー、ちょっと困ったワ!!
季節外れの夏物ですが、好みのものがいっぱい。
1ヶ月前にもお店をお訪ねしたハズですが、こりゃ参った。
私、割合に好みがはっきりしておりますので、買うか買わないかで悩むことはあっても、コレかアレか?で悩むことは少ないのですよ。
ところが最近、悩み抜いて時間の掛かることが増えております。
どうも、コレはお茶を始めたことが原因かと・・・。

そうなのです、以前は着て行く場所や状況を想定することなく単純に『好み』だけで選んでおりましたが、『お茶』という確実にキモノを着る場所が出来たことで、お茶向きなものへの選択肢が増えてしまったのです。
好みがお茶方向に集約されて行けばよいのでしょうが、なかなかそうもいかない現状。苦笑
お稽古ならOKだけど、お茶会にはNGだったり、お茶会にはピッタリだけど、普段はあまり着る機会がなさそうなものだったり・・・ひよさ、どっちを選ぶ??っと自問自答の連続です。
端から求められる程の実力はありませんので、これは想定外の悩ましさですワ。むむむむむ・・・。
・・・で、この日は4枚の中から1枚に決定することがどうにも出来ず、2枚お持ち帰りとなりました。
お茶会にもOKなアメンボと。

遊び着の槌車。

そんなわけで、年末年始返上で仕事に勤しんでいたのでありました。
キモノは活力の源ですワ♪(ちょっとした言い訳。苦笑)


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暮れの京都をウロウロと・・・6
しかし、ただ呆然としていても仕方がないので、訪ねた以上は、空いているお店で摘み喰いなどいたします。
建前としては、最終日の買出しのための下調べですが、本当はひもじかったからに違いありません。涙
お漬物や昆布をモグモグと摘みながら、さてさて、これからどうする??
ここで食事に入ってしまうと、この日の予定が大幅に崩れる可能性もあり、ここは思い切って空腹のまま次の目的地に移動することに。
向かった先は、一乗寺『恵文社』さん。
英国のガーディアン紙による世界の書店番付『The world's 10 best bookshops』に選ばれたこともある有名なお店ですね。

外観も、まるでヨーロッパの書店のよう♪
あまりにも楽しい本屋さんなので、時間が無い時には行けないのが、恵文社さんのよく無いところ。(チョイ見なんて、絶対出来ません!!)
京都宿泊の期に行かずして、なんとしよう!!

折りしも、関美穂子さんと梢夏子さんの『襖とスカート』展の最中。

目を光らせねばならぬもの満載の中で、うにさとふたり、目を白黒させながら空腹そっちのけで、恵文社さんを堪能したのでありました。

こちらは、うにさが求めた関美穂子さんのカフェーマッチ。

表も

裏も

とってもかわいい

そして、私はうにさにクリスマスプレゼントを貰ってしまいました♪

一見して金属に釉薬が施してあるのかと思われる程に薄い器ですが、原田譲(はらだゆずる)さんという作家さんの陶器です。

これ、夏の薄茶碗になりそう・・・。
早速試してみます。(真冬ですが・・・。)

う~ん、お薄を点てるには、ちょっと安定感が足りないかな??
しかし、薄くて口当たりは非常によろしい♪
もちろん本もそれぞれに買いましたが、未だ読めていないのでここは秘密といたしましょう。
代わりに、以前、恵文社さんで求めたお気に入りの1冊をご紹介。

トーン・テレヘン著 『だれも死なない』。
翻訳:長山さき イラスト:金子 國義
オランダの児童書ですが、金子國義さんの挿絵は味わい深く、お話は決して甘口ではありません。大人のための童話と言っても差し支えない本です。
そして、いいタイトルでしょう♪
谷川俊太郎さんがつけられたのだそうですよ。
リスとアリの問答に、何度読んでも心が締め付けられそうになる一冊なのでした。

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