暮れの京都をウロウロと・・・5

嘗て一度訪ねたことがあるとは言っても、初めて同然のお店です。
ちょっと緊張しながら店内を拝見させて頂きます。
直ぐに目に飛び込んで来た木綿の半幅帯。

これはかわいらしい♪
うにさと頷き合い、即決でした。
古い生地から仕立て直された帯は、程よく色も枯れて、お気に入りの1本となりそうです。
さぁて、そろそろお腹がすいて参りましたが・・・。
しまった!!
私たち、いささかお散歩に時間を使い過ぎてしまったようです。汗
昼食を食べる予定であったお店が閉店しちゃう!!(・・・ってもう夕方ですよ。)
慌てて宿泊先でチェックインを済ませ、諦めもせずにお店に向かう私達。
当然間に合わない。(痛恨!!)
ま、錦市場内のお店でしたので、予測は出来たのですが、うにさが「どうしても!!」と言いましてねぇ。
これは、旅行計画(もちろん、食べものことです)に少々変更が必要になりそうな事態です。
それにしても、お腹が空いた・・・。

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暮れの京都をウロウロと・・・4
うふふ♪

茶杓用の竹。(写真右下)
おお~、思いがけない出会いに、私、小躍り致しました。
これは是非とも頂かねば!
繁々と見れば、素材はもちろんのこと、節の様子などが微妙に異なります。
当然、お値段にも差があります。
コレが良さそう!と思うものを1本選んではみたものの、考えてみれば最初の1本です。
失敗もしそうですし、気負いなく作れる方がよかろうと考えを改め、一番安価なものを頂くことにいたしました。

上手く出来たら、1つづつランクを上げよう♪(何本作る気だ?)
今の仕事が終わるまで、しばし封印ですが、楽しみがまた1つ増えました。

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暮れの京都をウロウロと・・・3
『ばんてら』さん。(Bamboo-ism teramachiの略らしいです。)

ウィンドウに飾られていた瓢箪のお花入れに惹かれて暖簾を潜ると、ご亭主とおぼしき方に声を掛けられました。
「どっから、おいでなすった?」
「東京からです。」
「東京には伊勢丹のれん市によう行ったなぁ・・・」
「あ、私毎回出掛けてますよ♪」

話上手なおじさまと、何故か東京各地のデパートの話で盛り上がる私。
こういう時、うにさは遠巻きにしか会話に入って参りません。
何故なら、話が盛り上がり過ぎて、長逗留になってしまうことが多いから。苦笑
私、お年を召された方に弱いのですよ・・・お婆ちゃん子のせいなのか、自身の性質がお婆ちゃんなのか?ついつい意気投合してしまいがちなのです。
学生の頃、うにさのアパートに遊びに行って留守だった時など、戻って来るまでの間に、ご近所のお婆ちゃんやお爺ちゃんと私が勝手に交流を深めるので、うにさにしばしば怒られたものです。
お菓子をいっぱい貰ったり、縁側で西瓜を頂いたり、ご自慢の温室を覗かせて貰ったり、結構楽しい待ち時間でしたのよ♪
そのうち、名前も覚えられて、うにさの家に遊びに行くと「ひよさ、せいが出るねぇ。」なんて言われてね・・・遊びに行ってただけなんですが・・・。苦笑
まぁ、そんな具合に前科があるものですから、限られた時間の旅行ともなれば、うにさが牽制するのも無理はないのです。
・・・で、この日も東京のデパートの話から、末は生まれ年を聞くまでに至り、大変楽しくお話しさせて頂いたのでありました。
聞けばこちら、元は茶道具屋さんであったのだとか。

なるほど、どおりでお茶に関係する商品が多いわけですな。
結局、ウィンドウにあった瓢箪のお花入れが気に入って、求めることに。(先日ブログには登場済みです。)

ご亭主曰く、ヘタのところが自然に龍の頭の形になっているので、くれぐれも、このヘタを折らぬようにとのこと。

あら、確かに龍の頭に見えますワ♪
昔話ならば、この後、私が禁を破って大津波が来たり、地面が裂けて龍が天をかけ上がったりするのでしょうが、今のところ、龍の頭は折れてはおりませんし、仕事の波にのまれる以外は、平穏に暮らしておりますよ。笑

こちらは、父ひろしの書『安穏』。

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暮れの京都をウロウロと・・・2
久しぶりに二条寺町界隈を流してみました。
この辺りを訪ねるのは、7or8年ぶりのこと。
確か、村上開新堂さんのクッキーを求めに来たのが最後であったと記憶しております。
やはり、目的のない街歩きは楽しいですねぇ♪
ここのところ、京都では任務遂行に忙しく、脇見は最低限に抑えておりましたので、きままな街歩きは発見の連続です。
基本的に私、キョロキョロと看板を端から読み上げたりしながらブラブラ歩くのが好きなのですよ。
あんなことやこんなこともありましたが、大荷物を提げて、早足で歩くのは、任務がある時だけです。苦笑
脇道にも入って、なになに?『奇竹堂』さんとな。

いいお名前ですな♪茶道具屋さんのようです。(興味津々)
お!銀細工で有名な『かざりや鐐』さんを発見。

一度拝見してみたかったのよね♪ちょっと下見下見。笑
あ!エイト珈琲!!

マッチを貰いに入ろう♪


お!豆菓子屋があるよ!

『船はしや総本店』。

やすこ(私の母)が好きそうなものがいっぱい♪
こんな調子で一々目に入ったものに引っかかるのですから、時間は食えども、ちっとも先に進まない。苦笑

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暮れの京都をウロウロと・・・1
『着物でシャンソンショー』の前2日。
京都滞在について綴ってみることにいたしましょう。

昨年は、広島の実家に帰る度に京都に寄り道しておりました私ですが、宿泊するのは久しぶりのこと。
しかも、今回はツレがおりますからね♪
ある時はチャーリー、またある時は中古事務椅子探偵となって、東京に居ながらに京都を謳歌して来たうにさですが、果たして本物の京都で如何にして過ごすのか??
(チャーリーについては『つつがなく任務を遂行すべし4・5・6 in京都』、中古事務椅子探偵はについては『7月の京都寄道1・2・3・4・5・6・7・8・9・10』のイラストををご覧下さい。)
・・・とまぁ、大仰なことを申しましても、所詮、私たちふたりの旅です。
最優先事項となるのは、食べもののことに決まっております。苦笑
スタジオクゥの旅行計画とは、則ち、どこでいつ何を食べるかを決めること。
大丈夫?私たち(の頭と胃袋)・・・と思う程に綿密な計画を立てますが、常に盛り込み過ぎで、まぁ、こなせるのは7割くらいですかね。苦笑
ハプニングあってこその旅行ですから、計画変更をいといはしませんが、今回はちと痛かった。苦笑
スタートでのつまづきが、最後の最後まで尾を引きましたのよ。涙
全ての始まりはこのお弁当。

美味しそうでしょう♪
東京駅の定番『21世紀出陣弁当』でございます。
京都に昼過ぎに着いて昼食を摂る予定でおりますのに、2時間半ばかりの新幹線の中で、何故に弁当を食べねばならぬのか・・・?
そこはそれ、旅行気分を盛り上げるために必要な手続きのようなものでもあり、ただただ目の前に美味しそうなお弁当があっただけのことでもあるのですが・・・なにも二人できっちり1つづつ平らげなくてもねぇ。苦笑
案の定、京都に着いても、ちっともお腹が減らない!!

まぁ、時間を少し置こうかね・・・というわけで、宿泊先に荷物だけ預けて、チェックインの時間までお散歩に出掛けることと致しました。

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2010年初釜のお話8

前日までは、真っ当に織の帯を合わせるつもりでおりましたが、急遽染めの昼夜帯(ほとんど丸帯)に変更いたしました。
・・・というのもですね、帯の柄がね、こんな柄なのです。

一見獅子に見えますが実は『麒麟』。
首が長くて網目のある方ではありませんよ、伝説の動物、キリンビールの方の麒麟です。
・・・で、縁起のいい生き物ではありますが、何故この麒麟の帯が締めたかったかと申しますと、ちょっと回りくどいお話なのです。
実はこの帯、片面が龍なのです。

そもそも、私の中では龍の印象の方が強い帯でして、思い出した際に表が龍(青龍)であるならば、裏は白虎であったかもしれないという勘違いから引っ張り出したのでありました。
しかし、虎と見ようと思えば見えなくもないものの、どちらかというと獅子。

更によく見てみれば、翼や鱗を持っているではないですか・・・こりゃ麒麟だワ。
天を守る四神といえば、一般的には青龍(東)・白虎(西)・朱雀(南)・玄武(北)となりますが、中心に麒麟を置いて五神としたり、異なる解釈では瑞獣の四霊(応龍・麒麟・鳳凰・霊亀)を四神と呼ぶこともあるのだとか。
となると、四霊で考えれば、白虎の抜けたのを麒麟が埋める形になりますでしょう。
そんなわけで、寅年の初釜に相応しいかと思いましてね。

ま、独りよがりみたいなものですワ。苦笑
ところがです、実は、お茶会の最後に、先生から1本づつ記念に楊枝を頂き、ひとりづつ異なる柄の楊枝入れを受け取ったのですが、私が頂いた図柄がコレ。

ペガサス??いや、麒麟だワ!!

歳初めに麒麟を2つも発見するとは、瑞兆♪瑞兆♪
麒麟が麒麟を呼ぶ、縁起のよいお話で、今年の初釜のお話は終了といたしましょう。
・・・て、実は、今年は流派の初釜にも出席いたしますので、初釜2回目があるのでした。


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2010年初釜のお話7

さてさて、初釜の日の私のコーディネート。

終了直後、緊張も緩んで、もう、ユルユルですワ。

鶴の訪問着は、頂き物の反物を以前に実家の方で仕立ててもらっておりましたが、着る機会に恵まれず、今回初卸しでありました。(母上!着ましたよ♪)

キモノに合わせて、この日は簪も鶴。

こちらも頂きもののお品ですが、じっと見ていると、鶴というよりは、提灯お化けがウインクしているように見えて来る簪です。お気に入り♪(ケイちゃんありがとう!!)

鶴・鶴と来たら羽織もみささんの鶴の羽織にするべきかとも思いましたが、お茶事には流石に派手過ぎるかと思いまして、今回は『みささんの御所車の羽織』をお借りいたしました。(去年の初詣にも着ております。うにさ着用の写真はコチラ。)

羽織紐は祖母ふみゑの箪笥から拝借した黒真珠。

この羽織紐は、私が小学5年生の時に、父母と一緒に初めて三重を訪ねた際「お婆ちゃんにはコレがいい。」と私が選んでお土産に購入した思い出の羽織紐。
結局自分の物にしております。苦笑

初釜前日、礼装用の草履を実家に置きっぱなしにしてあることに気づき、あわててチコさんのお草履をお借りすることに。(あ・・・またしても、自分で選んで借りてしまっている・・・。詳しくは『歌舞伎座さよなら公演四月大歌舞伎に挑む4』をご覧下さい。)
いやはや、振り返ってみますと、頂き物や預かり物をフル稼働したコーディネートですね。苦笑

多くの方に感謝です!!
ちなみに去年の初釜のコーディネートはこんな感じでした。
帯のお話はまた明日。

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2010年初釜のお話6

みなさん、とても晴やかでありましたよ。
仲良しトリオは、

息もぴったり。

タリエちゃんが、手裏剣のポーズをとれば、

(しかし、瞬時に切れのある動きだなぁ・・・)
ヨーコさんまでも。笑

お役目も終わって、気持ちはリラックス。
面白いからって、こんなお写真ばかり載せては、怒られてしまいそうですから、キリリとしたお写真も載せておきましょうね。笑

お正月らしい松竹梅の小紋に亀甲の帯。

伊達衿の赤が効いて、お正月らしいおめでたい装いのタリエちゃん。

全体をピンク色でまとめたふんわり優しいコーディネートは、ヨーコさんにぴったりでした。

逆光になった時の色味も、また格別!
普段着とは異なる楽しみですね♪

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2010年初釜のお話5
1席目は私のお役があるお席です。
水屋に入り、襖越しに中の様子を窺いながら、お菓子を運んだり、蔭点てのお茶を点てるタイミングを計ります。

薄暗い水屋の中で、声を潜ませながらのやりとりは、裏方ならではの楽しみ♪
いざとなると、細かいところで不安な点がポロポロと出て来るのですが、そこはゆみっちさんに頼って一発回答。頼りになるワ~。
いささか安心し過ぎて、あっちゃ~!!タイミングが外れてしまいました。
急げ~とばかりにお茶を点てます。
ひゃ~、忙しい!!
二椀目は焦り過ぎて、ちょっと泡の肌理の出来が悪かったような・・・。涙
それでも、お運びで転倒することもなく、無事終了。

ほんの短い時間のことでしたが、冷汗が出ましたワ。
とはいえ、素敵な緊張感♪
お運びも終わり一息ついて、廊下から写真を1枚。

足袋ズ。笑
2席目にはお客で入り、お役目が終わったこともあり、ゆったりとお薄を楽しみました。

お薄席のお軸は『萬歳千秋楽』(ばんせいせんしゅうらく)。

確かかどうかは解りませんが、謡曲・高砂の
『千秋楽は民を撫で、萬歳楽には命を延ぶ、相生の松風、颯々の聲ぞ楽しむ、颯々の聲ぞ楽しむ』が出典かと。(?)

宝尽くしの水差しもかわいらしく、初釜らしいお道具のしつらえに目を奪われながら、恙無く初釜は終わりを迎えたのでした。

最後に全員で写真を撮って(後にもズラリとおります。)、今年もよい年になりますように。

お茶室に射す陽も、夕刻の模様。

お土産に頂いた初釜のお下がりのお花は、瓢箪の花入れに入れて、自宅でも楽しませて頂きました。


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2010年初釜のお話4
今回は梅ヶ丘の『美登利寿司』さんの握り寿司。

お茶席で出される点心のお寿司は、茶巾や助六のようなものが定番だそうですが、今回は特別♪
皆で舌鼓を打ちながら頂きましたが、それ以上に美味しかったのが、先生お手製の『吹き寄せ』。
昨年頂いて、すっかり虜になっておりましたので、思い掛けぬ差し入れに、私、頭を転がして喜びました。(いつかこちらも習いたいと思っております!!)
お写真を撮り損ねてしまいましたので、皆様には昨年のお写真を。(頂くのに夢中でしたの。苦笑)

御酒もちょっぴり頂いて、やっとのことで今年のお正月が来た気分になったのでありました。

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2010年初釜のお話2

羽根木公園と言えば『せたがや梅まつり』を思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか?
いささか梅には早いかと思っておりましたが、なんと咲き始めの梅がちらほらと。

さあ、まずは全員で準備に取り掛かります。
朝の光の中、畳みを拭き、お道具を飾り、水屋の準備を整え、お茶を漉し・・・。
うわっ!!でっかい茶漉し!!
いつもお教室で使っているものの5倍くらいはあろうかという大きさ。
お茶漉し好きな私には、なんとも魅惑的♪
もちろん、漉させて頂きましたとも。
速い速い、ものすごいスピードでお茶が漉せます。笑
今回、初めてお濃茶も漉させて頂きましたが、お薄とは全く香りが異なることに気づき、驚愕。これは、良い発見でした。
お薄のお茶を棗にこんもりと杉盛にして・・・、またしても棗の形を間違えておりましたので、一文字に盛り直し。苦笑
さあ、準備は整った!!
さっと身仕舞いをし、気持ちをお客に切り替えて、まずは、お炭手前の拝見です。
黒い炭と白炭の間から見える赤い炎が目にも美しく、時折聞こえる金属音に近い乾いた炭の音は、清らかで耳に心地よし。
お香もくべられ、少しづつお茶室に香りが広がります。
正に、五感に響くおもてなし。
粛々と羽箒で畳の上を清められる姿は、穢れを祓う神事のようにも見え、遠くからシャンシャンと鈴の音が聞こえてきそうな心持ちになりましたワ。


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2010年初釜のお話1

昨年は先生のお宅で先生のお手による茶懐石など頂き、大変なおもてなしを賜りましたが、今年はどんな初釜かしら??ワクワク
(昨年の初釜の様子は『初めての初釜1・2・3・4』をご覧下さい。)
暮れも押し迫った頃、1通のお手紙が届きました。
なんと今年の初釜は、お茶室を借りて催されるとのこと。(ヒャッホー!)
準備から始まり、炭手前・濃茶・点心・薄茶は2席。
時間進行とともに、それぞれのお役も記されており、前年とは全く異なるご趣向です。
そう、まるで来るべきお茶会の予行演習かのよう。
私のお役は、薄茶席でのお運びと、蔭点て(かげだて)♪
持ち物に忘れ物が無きよう、繰り返しお手紙を読んで、当日を迎えたのでありました。

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恐るべしリア王

1000円ぽっきりの仕入れに、ホクホクで帰宅をした私。
うにさからも「それなら着てみたい!」との言葉を貰って、かなりご機嫌でおりました。
眺めて楽しむのも悪くないと、しばらくハンガーに掛けて部屋に飾っておりましたところ、我が家に異変が・・・。
????何だか・・・匂わない???
古着や古着屋さんに慣れた方には、あの匂いか!!っと思われていることと思います。
そう、古着には独特の匂いがあります。
しか~し、その匂いではないのです。
はっきり言いましょう。
キモノの匂いではなく、誰かの体臭。涙
その匂い、低く尾を引き部屋を出で、隣接するうにさの部屋を襲う程。
うわっ、これは堪らん!!
お店で手に取った時は全く気にならなかったのになぁ・・・。

すぐさま丸洗いに送り出し、きれいさっぱり匂いは取れましたが、長い古着漁りの中で、あんな思いをしたのは後にも先にも1度きりのことです。
あぁ・・・匂いって目に見えない分恐ろしい。
強烈な思い出となりましたが、その後、シミのあった胴裏も、misakoさんに交換して頂き、今はすっかり綺麗になっております。

めでたし、めでたし。

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今更ですが・・・2009年12月のお稽古
12月初旬、この日のお稽古は冬至のしつらえでありました。

先生お手製の南瓜のお菓子に、柚子を丸ごと使ったお菓子。

初めてのお茶会に出席した直後のお稽古でしたので、あれやこれやと、お茶会のことを思い出しながらの楽しい時間。
お茶会前のお稽古は、私、やはり少し緊張気味だったのでしょうね。
久々にゆったりとした心持ちで、お茶室に座すことが出来た気がいたします。
本当は、12月はこの後に、もう1回お稽古があり、クリスマスを楽しむしつらえをご用意して下さっていたのですが、西の方で奔走しておりました私は出席出来ず。(奔走の一部は『2009年の締めくくりに1・2・3・4・5』をご覧下さい。)
冬至のしつらえの中、ひとりだけ一足早いクリスマス使用でありました。苦笑
というのもですね、タリエちゃんからリクエストが入りましてね。
「リア王・・・着てきて

ふふっ・・・リア王ね。

お茶のお稽古には着ていかぬつもりでおりましたが、リクエストがあるとなれば、喜んで着て行きますとも♪

コートを脱ぐと、派手だなぁ・・・。苦笑
前年(一昨年)、駆け足でクリスマス・イブに着ているところをご紹介したリア王と名のつくキモノ。

もちろん、リア王という名で売られていた訳ではありませぬ。
一目見て、リア王っぽいと感じだだけのお話。苦笑
前年と同じ帯との組み合わせですが、小物を変えて。

帯留代わりにつけたブローチは、もちろんお稽古の時は外しましたよ。
帯結びはカラテア結びの変形で華やかに。

しかし、このリア王、手に入れた当初は、とっても困ったおキモノでした。
続きはまた明日。

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初めてのお茶会6

実は、当初、色無地を着るつもりでおりましたが、先生からのお勧めもあり、Luncoさんで求めた紅葉と鷹のおキモノになりました。

色無地より、季節感のあるものの方が楽しいでしょう♪
今更ながらに、よいお買物であったと喜んでおります。笑

11月のお稽古では名古屋を結んで着用しておりますが、丸帯に変えてよりフォーマルに。

どうしてだか、ずっとこの帯のことを袋帯だと思っていた私。

朝、着替える段になって丸帯であることに気づき、いささか焦りましたワ。苦笑
雨が心配で、お草履が雨用のものになった点は、ちょっと残念でしたが、緊張感のある場所に緊張感のあるおキモノでお出掛けする機会は少ないので、新たな楽しみを発見したような気持ちになりました。

紋の入ったおキモノも、箪笥の肥やしにせずに、もう少し着て歩くことにいたしましょう。

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初めてのお茶会4
実は、この日、重要な任務がございました。
午前中にお務めしていたタリエちゃんやゆみっちさんに代わり、ここからは私、下足番を務めまする!

実は、このお手伝いがありましたので、社中ふた手に別れてお茶席を回っておりました。
私は、先生や先輩方にくっついて。
心配のないふたりは、先にお手伝いを果していたというわけです。
もちろん、午後の下足番を私ひとりで出来ようはずもなく、chikakoさんという姉弟子さんとご一緒。(安心♪)
色々な社中の方が担当を決めて各所をお手伝いされておりますので、小さなお手伝いに殊更な意味はないのでしょうが
『はじめてのお茶会が下足番で始まる・・・』このニュアンスに、ひとりうっとりする私。(草履を懐に入れて温めたりはいたしませんでしたよ。笑)
まあ、初心者ですから、ちょっとしたことが楽しかったり嬉しかったりするのです。

下足番のお手伝いをさせて頂いたことで、お茶会全体の流れのようなもの見ることが出来ましたし、失礼ではありますが、お客さまのご様子など、初心者としては観察させて頂く良い機会でもあったと思います。
とても勉強になりました。
15時過ぎ、無事お茶会終了。

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初めてのお茶会3
席ごとのご亭主のご趣向の違いも楽しめて、なかなかに楽しい♪
お手前が終わり、蔭立てされたお薄が次々と運び込まれる様子は、静々と華やかな群舞を見ているようでした。
順に運ばれるお茶碗を見ていると、自分にはどんなお茶碗が届けられるのかしらと、ワクワクもして参ります。
お茶会、怖くないです。笑
あまりひどく緊張もせず、お話を楽しみ、ゆったりとした気持ちで薄茶席も終了。

点心のお席に移り、ぐっと気持ちはリラックス。
今回の点心は目白の喜多見さんのお弁当。

上品なお味で美味しい♪嬉しい♪

椀物が運ばれて来た時
「蕎麦アレルギーの方はいらっしゃいませんか?」の声。
ハイ!っと手を挙げたところ、きちんと蕎麦抜きのものをご用意して下さる配慮に感激いたしました。

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初めてのお茶会2
場所は高田馬場にある『茶道会館』内の『山里』。

東京の都心に、こんな秘密基地があったとは・・・。
お庭の飛び石のまわりには、瓦が埋め込んであり、まるで恐竜の骨のよう。

賑々しくおキモノ姿のお客さまが集まります。
お席は3つ。
濃茶席、薄茶席、点心席。
この3つのお茶券を持って、回りたい順にお席を回るのです。
初めてのことですから、私は先生にピッタリくっついて、まずは濃茶のお席から。
お茶席とは面白いものですね。
いろいろな方と同席するわけですが、ご亭主とご正客の方に誘導されつつ、ひとつのお部屋で、会話がふんわりと全体を包んだり、囁くようなお隣同士の話に戻ったり。
同席した方の中には、偉い先生もいらっしゃっれば、私の様なお茶を始めて1年ばかりの者もいるわけですが、同じようにお茶を供され、お道具を拝見し、お軸やお花を楽しみ、おもてなしの心を受け取るのです。

濃茶では、1つのお茶碗を何人かで回し飲みいたしますから、そこでまたひとつの形が形成され、お部屋の中が大きくなったり小さくなったり・・・なんだか、お部屋全体で呼吸をしているような感じがいたしました。

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初めてのお茶会1
実は昨日初釜でしたので、そのお話をするべきかとも思ったのですが、しばしアップ出来ておりませんでしたお茶のお話は、時間軸に沿って進めてみたいと思います。

・・・というわけで、昨年の11月末のこと。
生まれて初めてのお茶会に出掛けて参りました。
この日のお茶会は、私が入門している流派の東京支部の秋のお茶会。
お察しの通り、お茶会までの1ヶ月間、私の頭の中はお抹茶色。苦笑
なんと言っても、初めてのことですから期待も不安も膨らんで、完全にテンションがおかしくなってしまった私。
気の毒なことに、私のその興奮はうにさに飛び火し、うにさも何やら落ち着かないという、傍迷惑な状況。(スタジオクゥ、ピンチ!!)
一番のお悩みは、やはり着ていくもののこと。
何を着て行くかに始まり、天気のことから、防寒のことまで、ああでもない、こうでもないと問答し、実家で保管してある帯を持って帰ったり、ウロウロオロオロ。
頭の中で糸が絡み、どうにもならぬので、タリエちゃんにメールを打ちました。
「どう思う??」
全くもって人騒がせな私ですが、タリエちゃんからの丁寧な返事を読んでいるうちに、嘘のように気持ちは落ち着き、突如、ポンっと頭の中に閃きました。
『着るもののことは、そんなに重要じゃない。』
とたん、ストンと憑物が落ちた私。
そう、重要なことはもっと別のところにあるに違いない!!
持つべきものは、良き友人ですね。
そこからは、何の迷いもなくスルスルとキモノや帯を選び、当日を迎えることが出来ました。
とはいえ、前日の夜は、遠足前の子どものごとくに眠れませんでしたけれどね。苦笑

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2010年初詣3

遡ること昨年の2月。
宮崎の染織こだまさんの『木綿展』を訪ねて、私、木綿のコートを作る宣言をしておりました。
詳しくは『木綿展を訪ねて西荻へ1・2』をご覧下さい。
実は、お訪ねした際に、若旦那さんの私物のコートを羽織らせて頂いたのですが、これがとても恰好の良いものでしてね。
これがその時の写真。

布もたっぷりしていて素敵でしょう♪

生地もこだまさんオリジナルの一乗木綿で、冬向きのとても暖かなもの。

ラフなお出掛けに羽織れるコートが欲しかった私としては、木綿のコートは理想的。
これなら洋服の上に着ても素敵に違いない!とばかりに、今年の冬に向けて仕立てをお願いしてあったのでした。

ただし、若旦那さんのものは袷仕立てでありましたが、女性が着るには少々重く感じましたので私のものは単。
衿の打ち合わせは無しにして頂き、男物の羽織のような棒衿に。
袖も防寒と洋服の上に着ることを考えて、男物の羽織のように振りの無い身ごろに付いた形にして、袖の丸みを大きく。
全体的に着た時に後下がりになることを考慮して、前身ごろを若干長めにし、幅も多めに取ってたっぷりした感じになるようにお願いいたしました。
こだまさん!細部に渡り希望を叶えて下さって、本当にありがとうございます。
しかも、最後まで悩んだ点については、こんな解決法で。

くるみボタンやら紐やら『ち』やら・・・自分で好みに合わせてつけられるように、付属品として同梱して下さいました。
何から何まで、至れり尽くせりですワ♪
届いたその日から、洋服の上に羽織ってウロウロしておりましたが、キモノの上に羽織っての外出はこの日が初日となりました。
初物は嬉しいですね♪


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2010年初詣2

さて、真夜中の初詣にて、着初めをいたしましたよ♪

ダイヤ柄のお召しに、正月の夜の道行きということで、百鬼夜行。

妖怪の帯の初卸しでございます。

お気づきの方もおられるやもしれませんね。
LUNCOさんでのお買物の種明かしとなります。
実は、当初、妖怪帯はお写真を撮らせて頂いただけで、求めてはいなかったのですよ。
帰宅後、「面白いでしょう♪」とうにさに写真を見せたところ、
「これはウチにあるべき帯じゃない!!どうして買わなかったの!!」と珍しく責められましてね。
翌日、再び足を運ぶこととなったのでした。(もちろん、お財布を開いたのは私ですよ。いい相方でしょう。苦笑)
そして、もう一箇所、チラリとな。

長襦袢も百鬼夜行。

こちらは現代物の男物の生地から仕立てたもの。

半衿は大きな梅柄。

寒いので暖かな木綿のコートを羽織って。

??木綿のコート??
はい、こちらも初卸しでございます。

続きはまた明日。

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2010年初詣1

楽しいお正月をお過ごしになられましたか?
今年のスタジオクゥは、年末年始返上でどっぷりと仕事の海に浸かっておりましたが、年が明けた元旦の草木も眠る丑三つ時、初詣だけは済ませて参りました。
大晦日の夜は、本数は少ないとはいえ夜通し電車も動いておりますので、少し離れた大きな神社かお寺にでも・・・と思っておりましたが、駅に着いてみれば、次の電車まで30分あまりもの待ち時間。
「さ、寒いよぅ・・・。」
今年最初の弱音を吐いたところで、あっさりと方向転換することといたしました。(新年そうそう堪え性のないことです。苦笑)
向かった先は、家から歩いて15分程のところにある、ごくごく小さなお宮。
小山の上にある小さなお宮ですが、正月三賀日は参道にご灯明が灯っておりますので、以前から一度詣でてみたいと思っていた場所でありました。
トコトコと参道入口に到着した私たち。
「だ、誰も居ないね・・・。」

正直、この雰囲気は初詣というよりは胆験し。
近所とはいえ訪ねたことのないお宮ですから、小山の上がどういう状態かも解らない。
ちょっと・・・怖い。汗
今更引き返す訳にもいかず、ふたり手を握り合って参道を登ります。
思ったより長い石段。
中腹あたりまで来たところで、繋いでいた手を振り解き、頂上と思われる辺りを指して一言。
「あそこで、本当に終わりだよね??」
情けなし、怖さより、石段のキツさの方が身に滲みる私達です。苦笑
無事お宮に到着。

写真は本殿脇のお稲荷さん。やっぱりちょっと怖いカモ・・・。
控えめに鈴を鳴らし、目を閉じて、アレコレとたくさんお願いごとをしておりましたところ、遠くの方から、『ひた、ひた、ひた・・・』と足音が。
ヒーッ!!再び手を握り合う私達。
ゆっくり振り返ると、初詣に来られた二人連れ。
あー、怖かった。(相手の方も怖かったと思います。)
「おめでとうございます。」と挨拶を交わしたものの、心臓バクバクでしたワ。苦笑

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