ふみゑさんのお話11
これは私が高校1年生の時に縫ってもらった浴衣。

今見れば、特別な浴衣でも何でもないのですが、それまでずっと子どもの頃は白地の浴衣ばかりでしたから、初めての紺地の浴衣はなにやら大人っぽくて、ドキドキしたことを覚えています。
嬉しかったなぁ・・・。
成長に合わせて浴衣は随分縫ってもらったように思いますが、残っているのはこれ1枚。
年下の従姉妹のところへと流れて行ったものもあるやもしれませんが、私が居所を知っているのはこの浴衣と、これより2代前の浴衣のみ。
実は2代前の浴衣は、こちらのブログで以前に紹介済みです。既に浴衣の形はしておりませんが・・・コチラをどうぞ。
元の写真くらい残しておけばよかったワ。苦笑
ちなみに、1代前の浴衣は、兄が男子高の体育祭の余興の女装に勝手に持ち出し、ボロボロにしてしまい、その後の行方は不明です。怒

ところで、ふみゑさんは浴衣には『柳衿』と申します。
「バチ衿とは違うの?」と聞くと
「同じよー。三味線のバチの形に似とるからバチ衿。同じ同じ・・・。」
では何故に柳衿?
それに対する回答は・・・
「さぁ~??」の一言。
どなたかご存知ないかしら?
本当は違うのでは??

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ふみゑさんのお話10

私が10代の頃に縫ってもらった長襦袢です。
実は、これ、丈が長いのです。
何度か抗議をしたのですが、「まだまだ背は伸びる」の一点張りで、今に至っております。
おばあちゃん!私は小学校6年生の頃から、背はほとんど伸びておりません!そうです、残念ながら、長襦袢を作ってもらった頃には、とうの昔に、身長は伸びなくなっていたのですよ!!期待に添えなくて、申し訳ない・・・。
そんなわけで、この長襦袢、ずっと腰で上げをして着ております。

いくらなんでも、私の背がもう伸びないことは、ふみゑさんにも解ると思うのですが・・・今は、ふみゑさんも目が遠くなってしまい針を持つことが出来なくなってしまったので、多分、ずっとこのままで着るのだろうと思います。
人に頼んで直してしまうのは簡単ですが、そんなエピソードと一緒に着るのも、また一興かもしれないと思う私です。

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ふみゑさんのお話9
かと言って、筒袖の半襦袢では、なんとなくおしゃれじゃないし・・・そこでふみゑさんが私に作ってくれたのが、この半襦袢。

筒袖のところが、紅絹で提灯型に作ってあります。まるで花弁のようでしょう。

これ、袖口から見えると、とてもかわいいのです。
チラリ♪

以前にぶにさんからコメントで頂いたように(詳しいご返答が遅くなってごめんなさい!1年以上お待たせいたしました。汗)、これを着ていると必ずのように「それは何?」と尋ねられます。
私のお気に入りの一品で、宝物。
ふみゑさん曰く
「レースが無い頃は、みんなこうやって着とった。」とのこと。
毎日着るもののことですから、大掛かりなことをするよりも、ちょっとした小さなおしゃれを楽しむことの方が、大切だったのだのでしょうね。
今、こういうものを作って販売したら、きっと売れると思うのですけど・・・意匠登録でもしてみようかしら?その際の名前は、『ふみゑ袖』かなぁ。笑
色違いが欲しくなったので、ふみゑさんに習って、現在自作中。

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ふみゑさんのお話8
以前から不思議に思うことですが、身長170cmを超える人と150cmを切る人の袖丈がほぼ同じというのは、ちょっと奇妙ですよね。
動き易さや反物の尺から標準値(女並)というのが決まって来たのでしょうが、着た時の美しさやバランスを考えれば、袖の長さは身長によってもっと変わる方が自然な気が致します。

近年、ふみゑさんに訊ねてみたところ、157cmの私の身長ならば、袖丈は1尺5寸6分(約59cm)くらいある方が姿が良いと申します。(結構長いよ♪)
現代のキモノ事情には合わないことではありますが、私がアンティークの長いお袖のものを着る際の言い訳には打って付けです。うふふ・・・。
ただし、ふみゑさんは、私の年齢を考慮に入れてはいないハズ。
ふみゑさんにとっては、私はいくつになってもかわいい孫ですから。苦笑

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ふみゑさんのお話7
ふみゑさんから教わった着付けの中でも、私が殊に気に入っているのは、腰巻きの合わせを逆にする着方。
普通に着れば右が下前になって、腰巻き→長襦袢→キモノという順に下から
右左右左右左
と重なって行くわけですが、腰巻きだけ逆にすると
左右右左右左となります。
これは、お手洗いに行く際に思いの他便利なのです。笑
お手洗いに行く際には、当然上から順にめくって行くわけですから、
通常は上から
左右左右左右で6回。
ところが、腰巻きだけ逆にすると
左右左右右左となり、4手目と5手目の右は2枚同時にまくることが出来ますから、都合5回で済むのです。
些細なことですが、試してみると、思った以上に機能的に感じられること請け合いです。笑

但し、これは長襦袢の下に腰巻きをつけた時だけにしなければなりません。
半襦袢の下に裾よけだけで簡易に着ている時にこれをやると、風でキモノがめくれた時に、脚が丸出しになって恥ずかしい思いをすること請け合いです。ご用心、ご用心!

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ふみゑさんのお話5
汚れが目立つ白衿は、日常着としては不向きであったのだと思います。
そして、私に用意してくれるキモノにも、白衿を合わせることはありませんでした。
色の入っているものであったり、白ければちょっと刺繍が入っていたり・・・。
おかげで、私は未だに白衿が苦手です。

お世辞にも白いとは言えない肌色ですし、顔のまわりが、ピカピカ光っているような気がして、落ち着かない、見慣れない、着馴れない・・・。苦笑
現在、お茶を始めて白衿修行中ですが、完全な白襟を使ったことがあるのは、これまでに数回だけ。両手で数えられる程の回数です。
手持ちの白と呼べる半衿は、1年を通して3枚のみ。
ベーシックな白衿は、私にはなかなか高いハードルなのでした。
三つ子の魂百まで・・・段階を踏まねば、慣れるのは難しそうです。

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ふみゑさんのお話4

場所は宮島の鳥居の前、潮が引いて鳥居まで出来た干潟の上です。
家族でお出掛けの古い写真ですが、残念ながら私はまだこの世におりませぬ。苦笑
故に、画面向かって右側は母やすことチビ助の兄です。
さて、ふみゑさんのお話の続きを・・・
そんなふみゑさんですが、日常キモノの人であったためか、キモノに関しては、意外とNOルールというか、鷹揚というか、自由であったように思います。
帯の右巻き左巻きは、帯の柄次第でしたし、羽織や上っ張りをはおっている時など、背中にお太鼓がついていないことも儘ありました。
簡単に言うと、作り帯の前帯だけをしているに近い状態です。(究極のうそつき帯・・・苦笑)
恐らく、家事をするには、帯のうしろが無い方が動き易くもあったのでしょう。
冬の寒い日には、キモノの上に裾まであるロングスカートをすっぽり穿くというヘンテコなスタイル。
その上に、更に長い前掛けなどして、今思えば、かなりキテレツな恰好ではありますが、当時は違和感無く受け入れておりました。
ちょっとくらい裄が合わないキモノを着る時の解決方は「肘をちょっと曲げて、手を短くしてなさい!」というものでしたし・・・いちいち直すのが面倒だっただけに違いない。苦笑
いい加減なようにも見えますが、日常着のあり方としては、正しいのかもしれませんね。

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ふみゑさんのお話3

(写真は私が生まれる少し前のこと、大量に干し柿を作っているふみゑさん。)
我家は共働きであったため、母やすこが定年を迎えるまでは、基本的な家事はふみゑさんのお仕事。
毎日おいしいご飯を作り、普段着る洋服に始まり、夏には浴衣を縫い、冬にはセーターを編み、半纏を作り、お正月用に着物を仕立て、果ては、私の人形のコートや帽子まで作り、それらのものは、いつも工夫と遊び心に溢れていて、私は身につける度に誇らしく思ったものです。
私にとっては、彼女はMs.パーフェクト。
やすこが定年を迎えた後、家事から離れたふみゑさんが殊更に熱中したのが編物。
実は、私の衣料品の中で、キモノと肩を並べてカサを誇示しているものがあります。
それが、ふみゑさんの手によるセーター類。
その量、ロングの衣装ケースに10個分。
枚数にすると、1ヶ月毎日違うセーターを着ても間に合わない程です。

キモノの上にセーターを着られないのが、本当に残念ですわ。苦笑
ちなみに、ふみゑさんの編物攻撃は、私だけに止まらず、親類縁者をくまなく渡り、果ては、うにさやともこさん(うにさのお母様)にまで、進軍したのでありました。
うにさの分まで合わせれば、キモノは惨敗、セーターの圧勝です。
住宅事情圧迫!引越困難!!
でも、大事なものですから、棄てたりは出来ないのです。
多分、これからもずっと一緒です。

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ふみゑさんのお話2
自堕落な私は、こたつに足を突っ込んで寝そべりながら、姐さん被りをして台所に立つふみゑさんの後ろ姿を描いた覚えがあります。
その絵が『気味が悪いほど似ている・・・』(一応、本人は誉め言葉として受け取りました・・・汗)とまで言われたのは、それが毎日目にする風景のようなものだったからなのだと思います。
キモノ姿のふみゑさんのいる台所は、いつもいい匂いがして、私が一番安心出来る場所でした。

容易に体をキモノと一体化出来るふみゑさんでしたが、唯一不便があったように思います。
それは、背中を掻くこと。
何度「あ~孫の手、孫の手」と呼ばれて、衿から手を入れて背中を掻かされたことでしょう。(確かに本物の孫の手ですわね。笑)
観光地の土産物屋などで見掛ける『孫の手』は、キモノ文化の中で、必要にせまられて作られたヒット商品であったに違いない!と、思う私です。(ホントかな・・・?)

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100年に1度の日

私の最愛の人、祖母ふみゑさんです。
なかなかの美人でしょう♪
明治42年生まれで、今年の7月20日本日、100歳を向かえます。
昨年は白寿の祝いで、春に子ども世代(私の親世代)、夏には孫・曾孫連で宴を催しました。
うにさのお婆様みささんのお話は幾度となくして参りましたが、100歳記念に、しばしふみゑさんのお話をしてみたいと思います。
(注:以前にも書きましたが、私の祖母2人は、両人ともに音で表すとfumieとなります。ややこしいですが、ブログ内では父方の祖母をふみゑ、母方の祖母をふみえと記しております。)

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舟越桂×天児牛大の対談を聞きに銀座へ4

6月も後半の夏日、湿度も高く、汗だくになりました。

おキモノは結城の縮み。

衿は揚柳のハギレ。

帯は昨年の11月に正尚堂さんで頂いた絽の百合の帯。

地の模様は縦なら『壺たれ』でしょうが、横に見るなら『霞』でしょうか?
大きくザックリ結んでおります。

芯が入っていないので、軽いのが魅力♪
大変涼しい・・・と書きたいところですが、涼しさを感じられない程に気温が高かった。苦笑
これからの季節、どう足掻いても暑いものは暑いですワ。

腹をくくるが肝心です。


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舟越桂×天児牛大の対談を聞きに銀座へ3
帯に差しているこの扇子。

コチラの写真が最後の姿となりました。
男持ちの大きな扇子でお気に入りのものでしたが、ガシガシ歩いている間に帯から抜け落ちてしまったのです。
男物の扇子は、大きくて姿も良く、扇げば風もばっさんばっさんと動いて快適ですが、前帯に差すと、長すぎて下から出てしまうんですよね・・・そう、これが命取り。
ツルリと滑って、ハイ、さようなら。涙

立ち寄った先は限られているのですが・・・
この日はケイちゃんとの道行き。
またしてもね、歩きに歩いたのですよ。苦笑
そうですね・・・少なく見積もっても、銀座の一丁目から八丁目を4往復くらいするくらいの距離は歩いたでしょうね・・・。
しかも小道に入り入り散策していたので、絶対に探すのは不可能・・・というか、リピートは絶対に御免です。
残念ですが、潔く諦めました。
ちなみに、ガシガシお散歩中に、銀座大野屋さんに立ち寄って綿レースの足袋を購入。

悔しくはありますが、扇が足袋に化けたと思うことにいたしましょう。

むむむ・・・。

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舟越桂×天児牛大の対談を聞きに銀座へ2
さーて何を頂きますかね?
場所は東京は銀座。
こんな風に言えば、背筋のピシリと通ったチョッキ姿のウェイターさんにお給仕して頂くお洒落な洋食店にでも・・・と思うでしょう。
違うんですな、これが。苦笑
気の置けない生八橋星人ことケイちゃんとの食事です。
そんな気取ったお店には入りませんワ。
でもね・・・、ケイちゃんも私やうにさに負けず劣らずの食いしん坊。
おいしいものは食べたいワケです。
向かった先は、銀座2丁目にある大衆割烹『三州屋』さん。

正真正銘の大衆食堂、あるいは大衆居酒屋です。
しか~し、侮るなかれ!
おいしいのですよ♪
しかも、銀座において¥1000で満足の行く定食が食べられるとあっては、希少なお店です。(同名のお店が近くにありますので、お探しの際はお気をつけて!)
ケイちゃんは海鮮丼の定食。

一口食べたケイちゃん、目をギョロギョロさせて一言。

「並んでいるメニュー、端から食べたいかも・・・」
う~む、確かに!!
私は単品の鮎の塩焼きに

名物『鳥豆腐』。

お豆腐に鳥のスープが滲みて美味しい♪
キモノで小綺麗なお店に入りたい方には、トイレが狭くて和式なのでお勧めいたしませんが、銀座のアンティークモールで散財してお財布の寂しいあなた!
それでも美味しいものが食べたいならば、一度暖簾をくぐってみてはいかがでしょうか。笑
お隣の方が食べられていた『鯛のカブト煮』も美味しそうでしたワ。

行列の出来るお店なので、早目の時間に入店するのが良いでしょう。

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舟越桂×天児牛大の対談を聞きに銀座へ1

この対談は、資生堂ギャラリー90周年記念対談の第一回として開催されました。
テーマは「創作の原点」。
期せずして山海塾つながりとなりましたが、私自身が熱烈なファンというわけではないのですよ。苦笑
ただ、おふたりともが、長く注目をさせて頂いている作り手さんなので、この2人の組み合わせは見逃せないと思った次第です。
60人限定の小さな会場でしたので、主役との距離も近く、解りやすい言葉を以て語られ、とても励まされる内容であったように思います。
以前に、山海塾の公演に際して舟越さんが文章を寄せられておりましたので、ご交流があることは存じ上げておりましたが、舟越さんのある作品が『金柑少年』の天児さんをモデルにされたものであると聞き「そうであったか!」と妙に納得した私です。
鋭気を頂きました。

しかし、最後に、お二人の今後の活動予定が発表された時、私、しばし固まりました。
山海塾『卵熱』
2009年12月 東京芸術劇場・・・。
こんな落ちがあろうとは・・・いわきまで行かなくても池袋で見れたのね。(詳しくは『いわき旅行1・2・3・4・5』をご覧下さい。)
いわき公演のチケットを取った頃には、年内の国内公演の告知はなかったのになぁ・・・まぁ、いわきは美味しかったし(いわきの美味しい記事は『いわき旅行6・7・8・9・10』で)、良しといたしましょう。
というわけで、山海塾『卵熱』12月東京公演。
いわき行きを諦めた方には朗報ですね。

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いわきへ1泊旅行11

(ん?うしろにミッキー??)
身軽な旅行でしたので、キモノは初日と同じで、帯まわりだけ変えて。

あ・・・足袋は替えてますよ!!

ま、ごくごくカジュアルな装いですね。

しかし、旅行中、どのお店に入ってもスタンプカードを勧められたのは不思議でした。
木綿のキモノのせいで地元民に見えたのかもしれませんね。

それとも、私の顔がいわき顔なのか??

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いわきへ1泊旅行10
前夜にたらふく魚介を頂きましたが、向かい酒ならぬ、向かい魚介と行きましょう。
目指すは小名浜港を目の前にした『うろこいち』。

いい名前です♪
私が頼んだのは『うにいくら丼』。

うにさは『キンキ煮魚定食』。

このキンキ、こんなに大きくて中サイズなのですよ。


どちらも、自家製イカの塩辛と蟹の味噌汁付き。

コラーゲンたっぷりの『安甲の友酢』も頼んで、大満足。

食後は、食堂のお隣にある魚屋さんで、生の鰹と、ヤナギカレイの干物に、イカゲソの一夜干、イカの塩辛を購入し、鰹のアラを大量に頂きました。

ありがとうございました♪
更に、いわきの観光物産を扱う『いわき ら・らミュウ』に寄り、

キンキの一夜干と、メヒカリの一夜干しも手に入れ、車のトランクは魚介とゼリーでいっぱいです。(この旅行は買出しが目的だったのか・・・?苦笑)
実は、この後、更に更においしいパンを求めて、山の方へと車を走らせたのですが、残念ながら、時既に遅く、販売終了。
高速のインターも近かったので、そのまま帰路に着きましたが、後ろ髪引かれるくらいの方が、再訪を考えられてよいかもしれませんね。笑
いわき市は、私たちを十分お腹一杯にしてくれました。


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いわきへ1泊旅行9
この日は朝から決戦です。
山海塾の公演を目的にいわきを訪ねた私たちですが、どうしても行きたい場所がもう1つあったのです。
それがこちらの『ゼリーのイエ』。

住宅街にポツンとある小さなお店ですが、売切れ御免の人気店です。
こちらのお店では、ゲル化剤等の化学物質は一切使用しない100%ゼラチンのみのゼリーを作られています。
お取り寄せ可能なお店ですが、是非ともお店に伺ってみたい!
私たちが到着したのは11時前でしたが、既にその日の発送分は終了しており、店頭にある分のみの販売です。
即座に種類を数える私。

この日は17種類。
2時間以上の持ち運びは、スチロールケースに入れねばならず、8個から。
私の耳元でそっと囁くうにさ。
「いくつにする??・・・全部??」
思わず煌く私の目。
「ダ、ダメだよ!!」慌てて止めるうにさ。
自分で言ったくせに・・・。
私たちが悩んでいる間にも、次から次へとお客さんがいらっしゃいます。
しかも、皆さん買われる数が半端じゃない。
8個10個はあたりまえ、かわいいゼリーが飛ぶように売れて行くのですから、なんだか焦ってしまいます。
とりあえず、8個求めることに決めて、ふたりで交互に選んでみます。
あっという間に8個。

ほっと一息ついてから、翌日以降の発送分として、贈り物をお願いします。
家族構成などを考えながら、我家とは異なるセレクションに。
そんなことをしているうちに、我家の分に入れなかったゼリーのことが心残りになって来る私。
コーヒーゼリー・・・好きなのに頼まなかったワ・・・。
商品案内を読めば、中にはチーズ入りのムースが入っているとか・・・。
悩んだ末に、う~ん、ダメ!!食べる!!と決めた私。
「済みません、今、1つだけ頂いてもいいですか?」
お店の人に笑われながら、コーヒーゼリーを1つ、手渡しにして頂きました。

プルプルして美味しい~♪
甘すぎず、爽やかなゼリーに、チーズのコクをプラスしたムース。
「心残りなく帰れます!」とお店の方にお礼を言って、退散。
そして、こちらが私たちが求めたゼリー達。

1つ1つ凝った作りになっており、目にも美しく、お味も様々ですが、全体感として感想を述べるとするならば、『きれいな味』のするゼリーでした。
澄んだ水みたいにおいしいのです。
風邪をひいた時などに、出されたら、堪らない一品です。
賞味期限が3日なので、やはり全種類買えばよかったと、後からふたりで溜息をついたのは、当然の成り行きと言えるでしょう。(心残りはなかったハズでしたが・・・。苦笑)
爽やかさを、皆さまにもお裾分け。

















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いわきへ1泊旅行8
なんと言っても魚介でしょう♪
お寿司や割烹料理店もよいですが、手頃な値段で思う存分食べるなら、地元の居酒屋でしょう。

目指したのはいわき駅からも程近いその名も『肴』さん。

食うぞ~!!

付き出しのホタテのバター炒めから始まり、
刺身盛りは、なんとこれで1人前。

鰹・あいなめ・イカ・ホッキ貝・鯵。
鮮度抜群で、笑いが止まらない。
中でも、ホッキ貝の美味さには思わず、溜めが入ります。
「うっ、うまい!!」
調子に乗って、貝盛りもオーダー。

ホッキ貝はもちろん、肉厚の赤貝に目を丸くし、ツブ貝の歯ざわりを楽しみました。
そして、いわきに来たらこれを食べなくちゃ!!

いわき名物『メヒカリ』。
ちょっとシシャモに似たような独特の香りのホクホクの唐揚を、頭からガブリ。

箸置きもメヒカリ。笑
こちらの雲丹の貝焼きもいわき名物。

てっきり内側は蛤かと思いきや、中まで雲丹がみっちり詰まっておりました。
磯の香りがたまらない一品です。
うう・・・、もう食べられないよぅ。
でもでも、どうしても最後に食べたいものが!!

自家製雲丹味噌のおにぎりで〆て、大満足の夕飯でありました。
もちろん、この後に、先にgetしたチーズケーキを食べるわけです・・・よく食べるなぁ・・・。苦笑


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いわきへ1泊旅行7
いわき市といえば、小名浜漁港も近く、翌日に目指しているものもありましたので、下見も兼ねて海までドライブすることに。

遊ぶ気になれば、シーラカンスの調査でも有名な環境水族館『アクアマリンふくしま』や、少し足を延ばして映画『フラガール』でも有名な『スパリゾートハワイアンズ』もあったのですが、頭の中はこの日の夕飯と、翌日に目指す目的のことでいっぱいの私たち。
途中、はまぐり串を買い食いしたりしながら、翌日の最大の目的であるスイーツのお店の場所を調べ、昼食を取るべき食堂の位置を確認するという念の入りようです。

お土産に買う鮮魚も下見して、明日への準備は万端。うっしっし・・・。
私は山間部育ちなので、海は海水浴や釣のイメージしかありませんが、海育ちのうにさは海を見るとなんだか元気が出るみたいに見えます。
この人、泳げるんだっけ??
魚介を頬張る姿しか浮かばないよ・・・。苦笑


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いわきへ1泊旅行6
殊更にするべきこともナシ。苦笑
時刻も夕方近くなり、何かを見学したり観光するには中途半端な時間です。
この日こなさねばならぬ課題は、夕飯においしいお魚を食べることのみ。
早目の夕飯にするとしたら、夜お腹が空いてしまうかも・・・。
さればまずは、夜用のおやつの確保に行きましょうと向かったのが『Fairy Tale』。
チーズケーキの専門店です。

当然1個ってわけにはいきませんわな。笑
・・・というわけで3つ。

夕飯をたらふく食べた後に頂くことになるわけですが・・・
程良くチーズの塩気が効いた、かなり好みのケーキでございました。(正直なところ期待以上に美味しかったデス。)
ご近所にあったら、通ってしまうかも・・・。

お取り寄せ出来るのは『ベイクドテール』のみという点が口惜しいですワ。
ヘーゼルナッツパウダーとアーモンドパウダーにくるみの香りがプラスされた『カリフォルニア』や、ミルクティーとレアチーズが絶妙な『アールグレイ・トシ』、もう一度食べたいです。

いわき市をドライブしていて感じたことですが・・・
和洋を問わず、やたらとスイーツのお店の目につきました。
もしかして、甘いもの文化が充実している??
今回のいわき旅行で私たちが手に入れたスイーツは、今回の『Fairy Tale』ともう1軒。
どちらも、極上のお味。
いわき市、スイーツのレベルが高いと見た!!
侮れませんワ。

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いわきへ1泊旅行5

ポスターもね、いちいち素敵なんですのよ♪

熱心に「これが○○の時のポスターで・・・」と話されている観客の方も多く、その様子を見て「遠いところから駆けつけて来られたのだろうねぇ・・・」と、うにさに申しましたところ。

「多分、見た目だけなら、ひよさが一番熱狂的なおっかけに見えてると思うよ・・・」
ん?んん?
キ、キモノのせいだね。汗
会場内、他にキモノの方がおりませなんだ。
仕方あるまい。
今回はよしといたしましょう。苦笑
というわけで、この日のキモノをご紹介いたしましょう。

天気に不安がありましたので、迷わずお馴染みの伊勢木綿の三筋縞。(5月のお話です。)
・・・で、今回の主役さん達(山海塾)が白塗りなので、こちらは全身黒っぽく。

半衿や足袋も黒を基調にしているので、ちょっと黒子さんみたいですかね?苦笑
縞のキモノに縞の帯・・・シマシマ。

なんとなく、帯留代わりにアンデス土産にもらった人形のブローチを付けてみたりして。

髪の毛は、車でくつろげるように、珍しく三つ編みで下に垂らしております。

そして、今回の旅で一番活躍したのが、こちらのがま口バッグ。

えへへ、いいでしょう、丁稚さんスタイル♪
両手が空いて、本当に便利でしたワ。
実は、またしてもchinatsuちゃんにお願いして作ってもらいました。
うにさの伊勢木綿パンツやバッグ、他にもあんなバッグやらこんなバッグやら・・・いつもいつもお願いばかりで申し訳ない!!
あ・・・私たちだけではなく、ロミちゃんもお願いしてるのだワ!
おねだり仮面がいっぱいで、苦労の絶えないchinatsuちゃんなのでした。
ちなみに、ロミちゃんのバッグもコチラやコチラでご覧になれます。

chinatsuちゃん、ありがとう。
すご~く、気に入ってます♪

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いわきへ1泊旅行4

山海塾について、ご存知ない方もいらっしゃると思いますので、簡単なご紹介をしておきましょう。
山海塾とは、暗黒舞踏の土方巽さんの流れを汲む天児牛大(あまがつ うしお)さん率いる、パリ市立劇場を活動の拠点とした舞踏カンパニーです。
これまでに、世界43カ国、延べ700都市以上でワールドツアーが行われており、日本を代表する現代舞踏のカンパニーと言っても過言ではないでしょう。
私にとっては、20年ぶりの『卵熱』。

(20年前のパンフレット)
こういうものを見て、語るにふさわしい言葉は持ち合わせてはおりませんが・・・
「圧倒的に美しかった」
・・・とだけ申し上げておきましょう。
ところで・・・
公演の内容とは直接関係ありませんが、開演時間と同時に席の指定が解除になるシステムは、非常に好感の持てるものでした。
「指定を解除します。」の一言とともに、係員の方の誘導で、前列で空いている席に、脇の方の見え難い席に座っていた人達が誘導され、可能な限り観客に良い状態で見てもらおうという配慮は、非常に融通の利いた、舞台を作る上で演者にも観客にも実利のある考えのように思えました。
もちろん、全席一律の金額だから出来ることではあるのですが、是非ともいろいろな会場で導入して頂きたい!

とてもよい公演でした。

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いわきへ1泊旅行3

1週間くらい掛けて、ちまちまと立ち寄りたい場所の地図は用意してあります。(食べ物の情報ばかりというのは、我ながら、いかがなものかと思いますが・・・。)
高速に入ってすぐから
「朝ご飯食べてない!」と言ううにさ。(私は早起きして食べて出ましたよ。)
はい、はい。
運転手さんに機嫌を損ねられてはいけませんからねぇ。笑

サービスエリアに入って、中華饅の皮で出来たかのようなバーガーを頂きます。

ブ~ン♪
首都高を抜けて、常磐道に入ったあたりから、ラジオが入りにくくなり、レンタカーにCDプレイヤーが搭載されていないという誤算から、車中には大声で歌を唄うふたり。
結果、喉が渇いて、ソフトクリームなんぞ頂くわけです。苦笑

サービスエリアでいささかのんびりし過ぎたために、目的の『いわき芸術文化交流館アリオス』に到着したのは、13時30分頃。

開演までの時間は30分。
会場内のレストランで慌てて昼食を取って、さあ、開演です!

いつもご来場ありがとうございます。
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いわきへ1泊旅行2
うにさは車の運転が出来ますから、二人分の電車代を考えれば、高速道路の土日ETC割引を利用しない手はない。
車があれば、いわきに着いてからの行動にも幅が広がるというものです。

ですがね・・・
今現在、うにさは車を所有しておりませんし、肝心のETCカードが無い。苦笑
即座にETCカードの申し込みはしたものの、間に合うのか??
出発数日前、見切り発車でレンタカーの予約を入れましたが、カード会社からは何の音沙汰も無し。
う~ん、無理かなぁ?・・・ほぼ諦めていたところが、出発前夜21時を回った頃にETCカードが届きました。
本当ギリギリ。苦笑
というわけで、レンタカー屋さんが開くと同時に入店し、いわき市へのドライブ旅行の始まり、始まり~。

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いわきへ1泊旅行1
5月も末のこと、1泊でうにさとふたり、福島県いわき市まで行って参りました。
決行を決意したのは、3週間前のこと。
先にチラリと書きましたシティーボーイズの舞台を見に行った際に挟まれていた1枚のチラシが事の始まりです。

山海塾『卵を立てることから-卵熱 UNETSU』。
こ、これは・・・懐かしい。
今から20年前の1989年、同じ演目を今は無き銀座のセゾン劇場にて見たことが思い出されます。
この演目、まだ続いているんだ・・・というのが最初の感想。
徐々に内容を思い出すにつけ、よかったんだよなぁ・・・水に濡れたなぁ(シャチの話ではありません。苦笑)・・・エンディングはどうだったかしら?・・・見たいカモ・・・すごく見たいかも・・・もう一度、今見たい!と気持ちが高鳴って参ります。
すわ、と会場を確認したところ、福島県いわき市。
新しく出来た劇場のこけら落とし公演のようです。
??
私、福島県には会津にしか行ったことがありません。
いわき?ってどこだ?(いわき市の方々、ごめんなさい!)
いわき市は、茨城県の真上の海側、すぐさまインターネットで乗り換え検索したところ、我家からは片道4時間程の道のりです。
日帰り、出来ないこともないか・・・。
私、京都への寄り道で鍛えられたのか、日帰り旅行が怖くなくなりつつあります。苦笑
どうする、ひよさ??

うにさにチラシを見せたところ、ポツリと
「私も見たいなぁ・・・」と言うではありませんか!
聞けば、うにさの方はかつて見逃した公演であるとのこと。
行かなくちゃ!
え~い、ふたりなら、1泊旅行だ!
というわけで、ホテルとパックになった公演チケットを手に入れて、いわきへと行くことになったのでありました。

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2009年6月お茶のお稽古2
この日のおキモノは古いみささんの夏物。

今年最初の薄物になります。
青地に銀通しの入った、大きな白い格子のおキモノ。(ちょっと絹しじら風??)

去年発掘されたおキモノの1つですが、残念ながら他のみささんのおキモノよりも随分と丈が短く、ついにおはしょりを取ることが出来ませんでした。
対丈で着るには2cmくらい長いので、帯の下で調整しておりますが、着崩れするのではないかと1日中、ハラハラでしたよ。苦笑
恐らくうにさが着ても、おはしょりが十分には出ないと思われます。
んん??・・・っということは?
ともこさん!!(うにさのお母さま)、このおキモノ、そろそろハルちゃん(うにさの姪っ子)が着られるかもしれませぬ!!

帯もみささんのものを拝借。

黄色に赤や白や銀の蝶々。

実は、今回お借りしたおキモノも帯も、かなり汚れが激しく、ともこさんからは「もう着られないかも・・・?」と言われていたものでしたが、着れば意外と気にならない。笑
この日は雨でしたので、いつぞやの朋さんのように、一度着てから洗いに出そうという腹でした。

しかし、おはしょりが無いと、上前が帯のすぐ下から開くので、ピラピラと内側が見えるような気がして、不安な気持ちになるものですねぇ。(初体験!)

下駄は昨年、福島履物店さんで作って頂いた兎と亀の鼻緒の下駄。(この顛末については『履物奔走劇26・27・28・29』をご覧下さい。)

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2009年6月お茶のお稽古1
6月は風邪ひきのため、残念ながらお稽古は後半の1回のみ。
7月目前のお稽古でしたので、七夕のしつらえでした。
小舟の絵が描かれた短冊に

あまのかわ あふきのかせに くもはれて そらすみわたる かささきのはし
お軸の裾には、これまた小舟の刺繍が施されており、とても美しい。

聞けば、なんと、古い絽の帯から仕立てられたお軸なのだそうです。
こんな素敵な変身もあるのだと、ウットリニッコリ。
絽目が水面のごとく、まるでお軸自体が天の川のよう。
目を下に落とせば、烏瓜の香合。

七夕と言えば牽牛と織姫のお話ですが、七夕で『瓜』と言えば『天稚彦草子(アメワカヒコゾウシ)』。
投げつけて割れた瓜から天の川が出来る件のあるお話ですが、香合の烏瓜がパッと開いて、茶室に天の川が流れ出すと思えば、なお楽しい。
濃茶のお菓子、鶴屋吉信さんの『涼天』も天の川を模したよう。

お花は『半夏生 ハンゲショウ』。

名前の由来は、七十二候の『半夏生』の頃に花を咲かせるからとも、葉の一部が白く変化する様の『半化粧』からとも言われているそうです。
暑い夏に向かっておりますが、お茶室の中は、とても涼やかなのでありました。

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お誕生日のご馳走
またしても長話を始めるつもりでおりますが、その前に、まずは短いお話を1つ2つ。
先日のうにさのお誕生日当日。

「ちょっとお誕生日風なものを食べに行きたい!」とのうにさのリクエストから、銀座のWAKO CAFEに行って参りました。

ナフキンにもwakoの文字。
狙いを定めたのは、こちら。

アフタヌーンティー風の見かけですが、甘いもの少な目で、きれいな物がちょっとづつ乗ったごく軽いお食事です。(・・・というわけですから、ロミちゃん朋さん、本物のアフタヌーンティの方には是非ご一緒いたしましょう♪)
オードブルの盛り合わせ

オープンサンド

もしくは ミックスサンド

チョコレート、自家製スコーン、フルーツの盛り合わせ

正直なところ、食べて尚、お腹が空く感じでしたが(お家に帰ってしっかりお茶漬け食べました。苦笑)、お誕生日気分を味わうにはなかよござんした。


お誕生日ケーキに、テイクアウトのプチフールを購入したかったのですが、残念ながらふたり揃って梅雨時期胃弱につき、今回は断念。(情けナシ・・・涙。)
次回のお楽しみといたしましょう。

この日は、おキモノもお休みです。

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