雛のお稽古4
お雛祭りということで、菱型模様のお召。

ところで、雛祭りの菱餅といえば・・・

菱の実。
なかなかにすごい形ですよね。
初めて目にした時には『デビルマンみたいだ・・・』と思ったものでしたが、改めて見ると、蝙蝠のミイラみたいですワ。苦笑
帯は、風雅舎さんで1月に頂いたストライプに牡丹の帯。

ストライプの色が半分のところで大きく違っているので、右巻きにするか、左巻きにするかで、前帯の印象ががらりと変わる、使い回しの効く帯です。

ところで、私、ここのところ、何故か紫のキモノが着たい熱に浮かされております。
なかなか理想通りには行きませぬが、気まぐれに、挑戦してみるのも面白いかもしれませんね。


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雛のお稽古2
この日のお稽古には、前回のお稽古のお雛様に加えて、別のお雛様も飾られておりました。

こちらは先生のお姉様のものだとか。

お雛様の冠など、枯れてなお、雅さが増しているように思えます。
お人形も人と同じで、歳を重ねる程に風格が身に付くものなのかもしれませんね。
本来は五段飾りのものだそうですが、お内裏さまとお雛様の脇に仕庁(じちょう)のふたりを添えて。
子どもの頃から、仕庁というのは、沓台(くつだい)の他のふたりは何を持っているのやら?(袋の被った棒の様なもの)と思っておりましたが、調べてみたところ、
台傘(だいがさ)は日傘、

立傘(たてがさ)は雨傘を持っているのだとか。

雨にも紫外線にも対応出来る態勢の御一行であったとは・・・恐れ入りました。
仕庁のお顔も、ちょっとほろ酔い顔に見えます。笑

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雛のお稽古1
時節を外し気味ですが、せめて3月のうちに・・・苦笑。
3月のお茶のお稽古のお話。
残念ながら、急な帰省のため、3月は雛祭り1回のみのお稽古。
この日は、お茶のお手前も雛祭り独特のものでした。
1年に1度しか拝見出来ないようなお手前があるなんて、秘仏でも拝見するような心持ちです。(何度も申しますが、私、茶道初心者です。苦笑)

写真はお手前が終わった後のものですが、長板の上のお道具が菱形に並んでおります。
お軸は『桃花千歳春 とうかちとせのはる』

お濃茶と一緒に頂いたのは、先生お手製の『引千切 ひちぎり』。

中央に桃の絵のあるカラフルな中国の高杯(たかつき)の上に、ピンク色がとても華やかです。

お稽古とはいえ、こうして丹念にお菓子を作って待っていて下さるのは、本当に嬉しいことです。
香合に見立てられたのは、お雛様のお道具の鋏箱。

鋏箱と言えば・・・
私の実家には、私の曾祖母ヨシが嫁入りの時に持って来た鋏箱が2つ残っております。
確かに残ってはいるのですが、傷んで箱の角が割れた箇所を、こともあろうに祖母ふみゑがガムテープで塞いでしまい、現在かわいそうな姿になっております。
あまりにもひどい簡易補修なので、私の中では、いつか修繕したいもののリストに入っているのでした。

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2009年3月 町田天満宮がらくた骨董市へ6
これが私がこの日着ていた長襦袢です。

そうなんです。
いわゆる『関東仕立て』の長襦袢なのです。
衿が裾まで続いていて、キモノの衽(おくみ)に相当する立衿がありません。
関西仕立てのものとは、仕立ても着心地も随分と異なります。
衣紋は抜き辛く、前も深くは合わせ難い。
関西仕立ての方が圧倒的に着易いとは思うのですが、身幅の布が必要以上に余らない点など、関東仕立てにも良いところがあるように思います。
ちなみに、こちらが関西仕立て。

着難いのならば、着なければよいのに・・・っと思われることでしょうが、実は、手持ちの長襦袢の中で、この関東仕立ての襦袢が一番暖かいのです。
モスの袷なので、お手入れも簡単。
冬場の普段着に愛用している長襦袢ですが、雨が降るやもしれぬ、寒い骨董市向きでしょう。苦笑
・・・で通常、私は衿芯に三河芯を使っており、衿幅をかなり襦袢より大きく取っているので、この関東仕立ての長襦袢を着ても合わせが広くなり、衿が定まらないようなことはあまりなかったのですが、手抜きをしてプラスチックの差し込むタイプの衿芯を使ったのがこの日の敗因となりました。
当然、衿幅を襦袢の衿より大きく取ることは出来ず、衿合わせは浅くなり、衿元の自由が利かない・・・。
関東仕立ての長襦袢には、差込式の衿芯は向かないと、深く思った日でありました。

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2009年3月 町田天満宮がらくた骨董市へ5

とにもかくにも、雨対策で気楽なものを。

縞のウールのおキモノに木綿の帯。

帯締めも先日と同じく、リボンのふた巻で。

以前にもご紹介しましたが、こちらのおキモノには袖に小穴がありましたので、蝙蝠の刺繍を入れてごまかしております。

羽織も木綿の羽織で、雨よ!降りたければ降るがよいと、強気の出陣でしたが、ロミちゃんや朋さんに比べて、かなり部屋着感が強いですね。苦笑

しかし、この日はちょっと手抜きをしてプラスチックの差込式の衿芯を使ったところ、体に馴染まず。

普段から全く使わないわけでもないのですが、妙に衿元が定まらない・・・。
どうして今日はこんなに?う~ん?と考えて、思い当たりました。
プラスチックの衿芯のせいでもあるのですが、大元はこの日着ていた長襦袢にあったのでした。

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2009年3月 町田天満宮がらくた骨董市へ3
ここのところ東京は雨が多く、この日も天気予報は午後からは雨マーク。
3人それぞれに、雨やホコリを念頭に入れたコーディネートとなりました。

まずはロミちゃんから。

麻の葉紋様のウールのおキモノに、な・なんと自作のリバーシブル帯。

ちらりと見える帯裏にも麻の葉紋様があって、おキモノの柄とリンクしていて素敵だね♪
古着のキモノを解いたり、洗ったりしながらの力作です。
2号・3号と作る意欲満々に布が準備されているようですが、現在は1号目で消耗したエネルギーを充電中。解るは、その感じ・・・。笑
しかし、帯もさることながら、ウールのおキモノの方も手が掛かっております。旦那様のお母様からの頂きもの故に、一生懸命に、虫喰いの小穴を裏から補修し、長~いロミちゃんの身長をカバーするために胴継ぎもして、着られる状態になりました。

嫁の努力ここに見たり!笑
お姑様もお喜びになることでしょう。

履物は、写真の色が飛んで解り難いですが、件のオリジナル鼻緒に桜の台の下駄。

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2009年3月 町田天満宮がらくた骨董市へ2
ここでうにさ、
「ちょっと揉み屋に行って来る。」
と一旦中座。
うにさのいい訳というか、悪態によると
「君達、話長いから、20分くらい抜けても問題ないでしょう。」
まぁね・・・。苦笑(でも、君程は喋らんよ、私は・・・。)
というわけで、まずはロミちゃんと朋さんの3人でカフェ中野屋さんに到着。

カフェ中野屋さんは、昭和8年創業の和菓子屋中野屋さんの姉妹店のカフェで、パフェやうどんを楽しめる、和洋折衷の甘味屋さん。
町田では貴重な存在です!!
人気のお店なので、少しだけ並んで4人席へ。
こちらのパフェはなかなかに工夫があっておいしいのです♪
ロミちゃんは

ルビーポルト酒で低温マリネした紅玉とそのグラニテしたパフェ
朋さんは

丹波の黒豆のモンブランパフェ仕立て・ほのかな柚子の香り
私は

ライチ&マンゴーとキャトルエピスのパフェ・カルダモンの香り
私達がパフェを堪能し終わった頃に、揉まれて身も心も『のしイカ』のようになったうにさ登場。
やはりパフェをご注文♪

季節の美味しい温かいリンゴとキャラメルシナモンのパフェ・カルヴァドスアイス入り

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2009年3月 町田天満宮がらくた骨董市へ1

この日は、久しぶりにロミちゃんと朋さんも一緒♪(もちろんうにさも一緒です。)

実は、私がお茶を始めてしまったばかりに、ふたりに会う機会がガクンと減ってしまい、やっとのことで再会出来たような状態でした。
久しぶりの会合故に、行きたい場所も多く、天気や花粉の状態を気にしながら、行き先は二転三転。
いや~・・・、もっとマメに会うべきね。笑
毎月1日に開催される町田の骨董市ですが、出掛けるのは久しぶりのことです。
思い返してみれば、前に訪ねてから2年近くが経過しておりました・・・時間の経つのが速過ぎて恐ろしい。

・・・というわけで、天満宮に8時頃を目安として、集合した私たち、既に、骨董市は熱気に溢れておりました。

あれこれといろんなものに引っかかりながら歩くので、くっついたり離れたりしながら、それぞれ思う侭にお店を物色。

ウロウロしながら会う度に、お互いの荷物が少しづつ増えて行く様は、なかなかに面白うございましたよ。笑

他のお客さんとお話中。

最終的には、こんな姿になりました。

今回の私の戦利品はこちら。

分銅柄の帯1本、しぼりの羽織1枚、紐類いろいろ。
またしても父ひろしから、安物買いのなんとかと言われてしまいそうですが(苦笑)、値下げ交渉バッチリのかなり満足の行くお買物でした。
中でも気に入ったのは、フランス製のリボン。

これはちょっと面白いことが出来そうです。うふっ♪
そして、¥1000ぽっきりで購入した羽織には、こんなにかわいい羽裏が。

しかし・・・これを見たロミちゃん。
「ハワイ?」
コラコラ、ハワイには象はおらんよ!
結局、インドかタイということに落ち着きました。(本当に・・・?)笑


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伊勢木綿で実験2

はい♪3名様ご名答!!笑
実はこの日は、伊勢木綿の重ね着をしております。
以前から試してみたかった襲ね(かさね)ですが、サイズ違いの古着の絹物では難しいので、自分サイズの伊勢木綿で試してみることに。

また、常々、真冬の間は木綿の単はいささか寒いと感じておりましたので、真冬に木綿を着る手段としての有効性を試したいこともありました。

寒さ対策としては◎。
2月の夜、外を歩くのにコートが必要ない程でした。ちなみに新宿のビルに表示されていたこの日の気温は11℃。
伊勢木綿2枚ですから、着心地もフカフカでなかなかよごさんしたよ。
あえて難を言うならば、少々重たい点でしょうが、帯をして体に固定されてからは、さほど気にはなりませんでした。

重ね着をすることを考えて、新しいキモノの柄選びをするのも楽しいかもしれませんね。

帯は裂織ですが、父ひろし作ではありませぬ。

この日は帯締代わりにリボンをふた巻き。
思った以上にしっかり固定出来て、満足満足。

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七緒 vol.17

この日はお仕事の打ち合わせ。
最近は、可能な限りお仕事の打ち合わせなどにもおキモノで出席させて頂くようにしております。
思えば便利な職業です。
イラストレーター・漫画家・絵描き・・・かなりの奇態な格好で現れても、相手の方に『さもありなん・・・』と、何故か許容される自由業。苦笑
いったいその免罪符はどこから来るのやら?

とはいえ、この日は、初めてお付き合いさせて頂く出版社の方との打ち合わせでしたので、ちょっぴり緊張。
着て行くものに迷って、みささんのお力を借りることといたしました。

クリスマスのオーナメントのような柄行きの大島紬。

帯は松竹梅菊(残念ながら四君子ではありませぬ)の柄行きですが、前帯との兼ね合いで後ろに出したい梅柄を出すことが出来ず四苦八苦。
結局タイムアウトで、梅は下の方に僅かに見えるだけとなってしまいました。
これは今後の課題です。
しかし、この日は風が強く、写真を撮るのもなかなかに困難でした。


おかげで、戦中の上下揃いのモンペ姿のようですワ・・・苦笑。
さて、この日の打ち合わせ。
コメントにも頂きましたが、実は最新号の『七緒 vol.17』でのお仕事でした。

ひよさ&うにさは出て来ませんが、数点イラストを描かせて頂きました。(ひよさっぽくはあるのですが・・・苦笑)
七緒さんは私自身も愛読させて頂いておりますので、書店に並ぶのがちょっと(いや、すごく)嬉しかったです♪
是非、書店でお手に取ってご覧頂けると幸いです。
ちなみに、私自身、お稽古事初心者ですので、知られざる事実に驚愕しながらのお仕事でした。苦笑

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みささんのアルバム9
(読み易くするため、改行位置のみ原文とは異なります)

みーちゃん
いよいよお別れしなければなりませんのね
長い様で短い一年
ネルのカーテン
エナメルの皿のおむすび
本当に良々笑いましたのね
あのベルも思いだしませう あれですから
時々お便り下さいまし
皆様で白浜にいらっしゃいませ
楽しみにお待ちして居ります
何時までも御元気で
多美子
ネルのカーテンに、エナメルの皿のおむすび・・・なんだかかわいらしい♪
時代が垣間見えるようですね。
??ベル??何があったのかしら?笑
先日の謎のお茶といい、こういう文章を読むと、自分達の知らない青春や思い出や経験が積み重なって、今のかわいらしいお婆ちゃまのみささんがあるのだなぁ・・・と感じ入ります。
ひとつひとつはすごく小さな出来事なのかもしれませんが、掛け替えのない宝物ですね。

このお写真は学校ではなく、寮でのお写真です。
写真全列右から2人目がみささん。
この日はお洋服です。
おキモノの写真でないのが残念なのはこちらの都合で、この時代のお嬢さんにとっては、お洋服の方がハイカラだったのですよね。
実は、アルバムを見ていると、お洋服の時の方がみささんは笑っていらっしゃることが多いのです。
キモノの人が多い中で、お洋服を着ると気持ちが華やいだのかもしれませんね。
以前にも述べましたが、みささんが行かれていた佐保女学院は全寮制のお嬢さん学校でした。
全寮制というと、ついついイギリスの寄宿舎みたいなものを想像してしまいますが、時は昭和10年頃の日本の奈良。
日本家屋であるのがあたりまえかもしれません。笑
室内ももちろん畳です。

真ん中にぶら下がっている電気が、時代を感じさせますが、10代の女の子の持つ独特の雰囲気は今も昔も変わらない気がします。(違いますか?少なくとも私の時代はそんなに変わらなかったような・・・笑)

お菓子をいっぱい広げて。雑誌を眺めて・・・。

この缶はキャンディー缶か何かかしら??
みささんのアルバムの中から、佐保女学院時代のものを寄書きと一緒にご紹介するシリーズはこれにておしまい。
数回に分けてご紹介しましたが、昔のお嬢さん達の書き言葉に、ちょっと胸がキュンと来てしまった私です。
今後もみささんにはお写真で、時々ご登場頂くことにいたしましょう。笑
最後に1枚。

こちらは、学校の中で撮影されたものではないようですが、大きな麻の葉のおキモノが素敵ですね。
かわいらしいみささん。
いつもありがとうございます。

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みささんのアルバム8
(読み易くするため、改行位置のみ原文とは異なります)

みいちゃん
長い様で短かった比の一年
でもなんと思い出の多き事よ
楽しく学び朗らかに笑って過したわね
思い出深きあのお茶!!
いつもいつも一緒に日記を書いたのもなつかしいわ
とこしへに忘れないでね
なつかしいお便りを待って居ります
では みすこやかに
サヨナラサヨナラ
阿夜子
お茶??どんな事件があったのでしょう?
昔のお嬢さん達の秘密かもしれませんね。笑
カタカナのサヨナラがかわいらしい。
一緒に日記を書くなんて・・・枕を並べて消灯までの間に書いたのかしら?
うにさと一緒に暮らしていますが、そんなことは一度もやったことはありませぬ。
試してみる??笑
寄書きにある『お茶』と関係があるのかは不明ですが、アルバムの中にはお茶会の日お写真もあります。

なかなかに華やかですが、振袖や紋の入ったものをお召しではないので、授業の延長でのお茶会だったのかもしれませんね。

??もしやお茶のお稽古??
私が参考にしてよいものだとしたら、ありがたいのですが・・・自分に都合のよい解釈を得られそうなお写真ですワ。笑(いかんいかん・・・)

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みささんのアルバム7
(読み易くするため、改行位置のみ原文とは異なります)

みーちゃん
とうとうお別れする日がやって来ましたね
一年間本当に不服を云いながらも
朗らかに過して来ましたね
時々は想い出して
嬉しい便りを・・・
チューチュー
おやおや、昨日に引き続き今度は不服ですか。笑
昔のお嬢さん達も大変ですね。
最後の『チューチュー』がkissを贈るということなのか、これを書かれた方の愛称なのかは不明です。笑
さて、昨日みささんのアルバムの中に学校で撮影をしてお友達と交換したらしきお写真がたくさんあるとお話しましたが・・・。
ポーズにいくつかのバリエーションがあります。少し気になったものがコチラ・・・。

傾斜

傾斜

傾斜
恐らく、固いポーズではなく、少しゆるめのポーズもということなのだとは思いますが・・・
いささか強引です。笑
当時の少女雑誌に載っていたポーズだったりしたのかもしれませんね。
実は私は子どもの頃から写真を撮られるのがあまり好きではないので、あまり自分の写真を持っていません。(あ・・・ブログを始めたせいで、最近は首ナシ写真は山のようにありますが(苦笑)、アレはキモノの写真です。笑)
そんな私でも、こんな風に古い写真を拝見すると、写真は撮っておくものだなぁ・・・と思ってしまいます。
その頃、その時のことが残っているのは素敵なことですね。

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みささんのアルバム6
そうです、あの寄書きの続きです。
しばし間が開きましたので、読み返したい方は『みささんのアルバム1・2・3・4・5』でご覧下さい。
では、おひとつ。(読み易くするため、改行位置のみ原文とは異なります)

いよいよお別れの日が参りましたね
何だかうその様な気が致しますわ
二学期よくお裁縫に苦しめられました事が
思ひでですね
いつまでもいつまでも
忘れずにお便り下さいね
では御体大切に
朗らかに人生の荒波へ一歩を踏みませうね
お会いする日を楽しみに
栲子
あらあら、お裁縫に苦しめられましたか。笑
そしてこちらがお裁縫に苦しめられた面々かしら?
佐保女学院時代のみささんのアルバムの中には、お友達の写真がたくさんあります。
いくつかの写真は、まとめて学校で撮影されたもののようですが、互いに写真を交換し合ったようですね。
仲良し♪

仲良し♪


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みささんのハレギ
ドドンと花嫁衣裳の登場です。

鶴に松葉のこのおキモノ。
残念ながら、今はもう残っていないものなので、色味などを知ることが出来ませんが、豪華ですよね~♪
こうなったら、更にドンともう1枚。

お色直しでこちらは梅に鴛鴦(オシドリ)のおキモノ。
髪飾りも先の写真とは異なりますね。
実は、現在残っているみささんのおキモノの中に、お振袖が1枚だけあります。
てっきりお嫁入りの際に着られたものとばかり思っておりましたが、写真を見た限りでは違っているようです。
こちらが、その振袖。

青い空に鳳凰、

そして白い波の上にはピンク色のオランダ船。

なかなかに大胆でモダンなおキモノです。
1枚だけ手元に残されたのには、どんな理由があったのでしょう?
お気に入りの1枚だったのかもしれませんね。
とても素敵なおキモノですが、流石の私も振袖ばかりは着るのを躊躇われますので、うにさの姪っ子ハルちゃんが着るのを楽しみに待つことにいたしましょう。
似合う自信もありませぬので・・・。苦笑
でも、振袖は1度しか着たことがないので、もう1回くらい着てみたかった・・・というのが本音デス。

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ふたりでキモノ2009年冬・その6
この恒例の新年会は、仕事先の出版社の主催で、大きな会場を貸し切って開かれるパーティーなのですが、毎年ビンゴゲームが楽しみの1つとなっています。

1等の液晶テレビが当たることを願いながら始まり、なかなか揃わぬ自分たちのカードを睨みつつ、気づけば賞品は最後のひとつ。
次のアタリが出れば、ゲームもお終いです。
ああ・・・今年は何も当たらなかったねぇ、と諦め心地でおりましたところ、最後の最後でうにさにアタリが来ました!
おお!うにさ、早く前へ前へ。
アタリが出たら、金屏風の前に進んで出るのです。
ところが、ビンゴゲームの最後というのはご存知の通り、アタリが何人も出るものです。
うにさを入れて5人、ここからはジャンケンです。
残念でした。あっさりと負けてうにさ退散。
賞品の発表『うまい棒1年分』。
嬉しいような怖いようなアタリでした。笑
壇上からジャンケンに負けた人達が降りようとしたところ、「お待ち下さい」との声。
なんと、なんと、残った4人の中でジャンケンに勝った人に、2万円のお食事券が当たると言うではないですか!!
ええっ??うにさ頑張って!!

祈り届かず、負けました。(う~ん、コレは本当に惜しかった。笑)
ところが、ところが・・・、更に負けて残った3人に、急遽、後日社長から直接何かが届くことに。
思わぬ展開に、会場は沸きました。笑
いったい、何が送られて来るのでしょう?
数日後、出版社から1通の封筒が届きました。
コレだ!っと思ったうにさ、私の帰りも待たずに慌てて封を切ります。
残念でした、うにさが慌てて開けたのは、確定申告用に送られて来た源泉徴収票でした。(私が後から見たところ、外から見ても判るものでしたがね・・・。笑)
その後、社長からは、美味しいお魚の干物の詰め合わせが送られて来ました。(食べ物に弱いことはお見通しだったようです・・・。)
ところで、1年分のうまい棒の量はすごかったですよ。

私たちと同じイラストレーターさんでしたが、お声を掛けたところ
「大変なんです、正味期限が5月なんです!!よかったらどうぞ!」
365本のうまい棒・・・そ、それは難儀なことです、頂きましょうと手を出したところ、なんと差し出されたのは、私たちそれぞれに全種類1本づつ。笑
私たちふたりの手にも、両手一杯のうまい棒。
アレレどうしましょう??両手が塞がってご飯が食べられない・・・。
大丈夫♪私たちおキモノです。

袂いっぱいのうまい棒。
キモノって便利ですワ。
しかし・・・、うにさ、面白いからって、君の分まで私の袂に入れるのは、どうかと思うよ・・・。

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ふたりでキモノ2009年冬・その5

うにさの記憶によりますと、うにさの小学校の入学式にともこさん(うにさのお母様)がお召しになられていたとか。
ところで、みささん、ともこさんと着られたこの羽織ですが、妙なことに、紋がみささんやともこさんのものではありません。もちろん、うにさの実家のものでも、みささんの実家の紋でもないのです。
不思議に思ってお訊ねしたところ、入っている紋はみささんの従姉妹さんの嫁ぎ先のものでした。
何故に?
ちょっとした物語がありました。
元々はみささんの紋が入っていた羽織でしたが、戦後の物のない時代に従姉妹さんが結婚される折、差し上げられたのだそうです。
そして、嫁入り道具の一つとして持って行くために、その時点で、紋は従姉妹さんの嫁ぎ先の紋へと入れ替えられました。(羽織は三重から神戸へ)
嫁入り道具への紋の入れ方も、土地土地で色々あるようですね。
女紋が無いこともあれば、女親から続く女紋を使う、嫁ぎ先の女紋を入れる等々。
そこから更に月日は経ち、ともこさんや妹のちこさんが娘立ちになられた頃、
「みささんの娘さんに着させてあげて下さい。」と、この羽織は戻って来ました。(羽織は再び神戸から三重へ)
実は今年の初詣に私がお借りしている羽織も、同じ経緯を辿ったものなので、同様の紋が入っております。
みささん世代とは異なり、ともこさん世代はキモノを着る機会も少なく、紋を更に入れ替える程の必要もなかったため、そのまま今に至り、経緯を訊ねなければ、この話も知らないまま消えてなくなってしまっていたかもしれません。(羽織は現在、三重から東京に)

たくさんの女性に、大切にされて来た羽織です。
今回は私がお借りしましたが、これはうにさが一度は羽織らねばならない一枚ですね。
うにさ!心しておくように。

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ふたりでキモノ2009年冬・その4

紗綾(さや)形に陶器模様のお散歩着。

お散歩着なので、下前にも上前と同様の模様が入っています。

帯は、カクマさんで修復再生して頂いた件の帯です。(詳しくは『帯修復への道1・2・3・4』『帯修復を終えて』をご覧下さい。)

うむ、この帯はやっぱり大好き♪

パーティーにしては少し地味に見えますか??

いえいえ、そんなことはないのですよ。
私もね、みささんから羽織をお借りしているのです。

黒地に鶴の羽。
これは、決して地味ではないでしょう。笑
道中は、首にタヌキが巻きついておりましたし、手には、昨年風雅舎さんで頂いたニシキヘビがおりましたし、動物園に入れられてもおかしくない程です。苦笑

ちなみに、私の去年のコーディネートはこんな感じでした。

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ふたりでキモノ2009年冬・その3

凡そのパターンとしては、まず最初に、私がうにさに着せたいものを1品選びます。
キモノでも羽織でも帯でも、何でもよいのです。
それに合わせて、手持ちのものでコーディネートしていくわけですが、ここから先は、うにさ自身の希望で出来上がって行きます。
ちなみに、昨年のうにさのコーディネートはコチラでご覧になれます。
今年は、みささんの羽織からスタート。

しかし、うにさが私の箪笥の中身を把握していようはずもなく、うにさが「黄色が欲しい」と言えば、私は黄色を探して箪笥を引っくり返し「青味が欲しい」といえば、私は青味を求めて行李の蓋を開けたり閉めたりせねばならぬのです。
どうしてもとなれば、半衿や帯揚げに使うハギレくらいは買いに行きます。
ふたりの共同生活の中で、うにさが我儘を言うことはほとんどありません。(いい奴なんです。)
我儘は、私の専売特許(自己申告)、正確には私のは我儘ではなく、気儘なんですが・・・。苦笑
しかし、この1年に1回のキモノのコーディネートの時だけは、うにさの我儘が猛威を振るうのです。
あれは、多分、1年分の我儘に違いない・・・。
話を戻しましょう。笑
さて、今年のメインにしたこの羽織、どうしてもうにさに着せたい訳があったのです。
理由は、こちらの1枚の写真。

はい、もうお解かりですね。
みささんの着姿です。
せっかくですから、うにさにもソファーに座ってもらいましょう。笑

みささんと一緒♪
よかった、よかった。

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