ふたりでキモノ2009年冬・その1
今更な感はありますが、お話を1月へと戻しましょう。
1月も半ばのこと、うにさとふたりで、恒例の新年会に出掛けて参りました。
年に一度、確実にうにさがキモノを着ることに積極的な機会、スタジオクゥのイベントみたいなものです。

毎年、何を着るかと頭を悩ませますが、今年は新年会に合わせて、みささん(うにさのお婆様)の羽織を1枚仕立て直しました。
随分以前に、もう羽織で着ることはないだろうと、みささんの手で洗張りに出されたままになっていたものですが、羽裏は元のものが失われておりましたので、私が町田天満宮の『がらくた骨董市』で求めたものを利用。

今回のお仕立てはmisakoさんにお願いしましたが、お袖の長さをどうするかの決心がなかなかつかず、随分ご迷惑をお掛けいたしました。
というのも、みささんの夏物のおキモノの袖を切ってしまったことに、いささか後悔の念があった私としては、潔い決心がつかなかったのです。
最終的には女並の49cmに落ち着きましたが、もしこれが羽織でなくキモノであったなら、お袖を長いままにしておいたかもしれませぬ。
サイズの異なる古着を着ていて思うこととは、袖の長さは、上に着るもの程長いと都合が悪い、ということ。
長い袖は、それより短い袖の中から飛び出すことはありませんが、内側に着ているものの袖が短い場合は、必ずのように外に飛び出してしまいます。
残念ながら、寄せ集めの私の古着のワードローブで、襦袢・キモノ・羽織の袖の長さがぴったりと合うのは、稀なことです。
憧れますワ、綺麗に揃って重なった袖丈。
misakoさんのブログでは、仕立ての途中をご紹介して頂いておりますので、以下もどうぞご覧下さいまし。
『洗い張りから羽織を仕立てる』
『洗い張りの羽織』
『羽織・コートの前下がり』
また、misakoさんの年賀状にもこの羽織の画像を使って頂きました。
大切な羽織を、大事に扱って頂いてとても嬉しいです。
では、明日は、お待ちかねのうにさのキモノ姿をご紹介いたしましょう。
うふふ・・・。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



雨水の頃のお茶のお稽古4

いつもより、なんだかぐっと落ち着いた雰囲気の私。苦笑
せっかくお茶を始めたのですから、白衿修行もしなくてはね。

・・・なんだか、お手洗いで撮った写真のように見えますが、絶対に違います!!
紬のおキモノに、雪輪と抽象的な植物(南国のアスパラ・・・という印象)の帯。

さて、注目すべきは紬のおキモノ。

実はこちら、ロミちゃんのお宅から頂いたものの中の一枚です。(詳しくはコチラ)
元は、キモノがお好きだったロミちゃんの大伯母様のものだそうですが、このおキモノ、恐ろしく着心地が良いのです。
軽く、フワフワと柔らかく、着るとしっとりと体に馴染み、私のお誂え品でもないのに着付けも楽々。
初めて着た折から、
「おぬし!何者だ??」と問い続けておりまする。笑
いったい、この着心地の良さはどこから来るのか??
本来の布地の性質によるものなのか?(特定の産地のもの?あるいは真綿紬とか??)
大伯母様が繰り返し着られた結果によるものなのか?
布の肌触りは、柔らかいガーゼのよう。
残念ながら織りや柄行などから、布の産地を特定出来るような芸当は私にはございません。

こんな特徴の紬にピンと来た方!是非ご一報下さいませ。笑

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



雨水の頃のお茶のお稽古3
この日、いそいそと先生のお宅にお邪魔すると、そこには小さな焼きものの雛壇が・・・。

なんて、かわいいんだ・・・。
一瞬のうちに、私、胸を打ち抜かれてしまいました。

なんでもこちらのお人形。
先生の大正14年生まれのお婆様がお生まれになった折りに、京都で求められたものだとか。

随分長きに渡って、地元の小学校に寄贈されていたそうですが、近年、その小学校が建物を改築する際に、戻って来たのだそうです。
たくさんのこども達と遊んで帰って来たお人形達には、ちらほらとキズも見えますが、キズも含めてとても豊かな姿をしています。

たまらなくかわいい・・・。
ひとつひとつ見ていくと、おや?

不思議な犬を発見!

雛飾りにお犬様とはなんぞや?
不思議に思って、先生にお訊ねしたところ。
「それは犬筥(イヌハコ)て言ってね、うふふっ・・・くせ者なのよ~。」
確かに、くせ者らしい雰囲気。
またの名をお伽犬(オトギイヌ)、宿直犬(トノイイヌ)。(しゅくちょく犬ではありませぬ・・・笑)
ますます、怪しげだ。
雌雄一対で、顔は幼児、体は犬の狆(チン)を模しているのだとか。
子どもの枕元に置いたり、産屋や寝所に置いたものらしいですが、興味深いお犬様ですワ。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



雨水の頃のお茶のお稽古2
お稽古用ですが、先生に正しい筋目をつけて頂き、ひと安心。

帰宅後、嬉しくなって、ちょっとお茶を点てて置いてみます。

(カフェオレ・ボウルですし、濃茶ではありませんが・・・。)
えへへ♪
そして・・・袱紗作りは思っている以上に簡単で、楽しかったデス。
型紙作りから完成まで2時間もあれば十分。
サクサクと結果が出るものは、爽快感があるので、病みつきになりそうですワ。笑
今回は手持ちのハギレの中から作成しましたが、『大切にしたい布』を袱紗に仕立てて鞄に潜ませる・・・という発想に心躍らせました。
しかし、問題は、日常生活で出し袱紗を使うようなことが無いことですかね・・・。
間違えてハンカチで使ってしまったら台無しです。苦笑

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



雨水の頃のお茶のお稽古1
2月も末のお茶のお稽古のお話。
残念ながら、仕事で都合がつかず、2月はこの日1回のみのお稽古。
なんと待ち遠しかったことでしょう。
しかし、ひと月も間があると頭の中は真っ白です。
3歩歩いて、2.5歩は下がった感じかしら・・・。苦笑
相変わらず茶巾とは格闘しておりますが、少しづつお稽古の範囲も広がるので、敵は1点に留まらず。
たどたどしくとも、和解の道を探りたいところです。
この日のお稽古は、雛祭りを目前に控えて本格的な春を待ちわびるようなこしらえでした。

お茶室のお軸は『和光』。
寄り付きのお軸は『弄清泉 ろうせいせん』。

はてはてはてはて???弄清泉?
私、いかなる読み下しがよろしかろうかと、2日ばかり頭を悩ませました。
だって、そのまま読むと『清泉をもてあそぶ』『清き泉をもてあそぶ』・・・なんか・・・すごく感じ悪い。
せめて『清泉にあそぶ』ならよいものを・・・むむむむむ。
納得行かず、漢和辞書で『弄』を引いてみることに。
1:もてあそぶ。手なぐさみにする。おもちゃにする。ほしいままにする。めでる。
『清泉をほしいままにする』・・・もてあそぶより更に悪いデス。
2:おもちゃ
3:たわむれ。たわむれる。
『清泉にたわむれる』・・・お?ちょっといい感じカモ♪
4:あなどる。からかう。
違う違う!!
5:音楽のしらべ。音をかなでる。
『清泉のしらべ』・・・もう読み下しというよりは意訳ですが、悪くはない!
『弄』という漢字、なかなかにあなどれません。
まさしく翻弄された私ですが、『弄清泉』という言葉が益々面白く見えて来たのでした。
でも、『清泉にもてあそばれる』が一番嫌ですね・・・溺れそう。苦笑
いささかしつこいですが、古語辞典で『もてあそぶ』も引いてみましたので参考までに。
もて・あそ・ぶ【弄ぶ・玩ぶ・翫ぶ】
1:手に持って遊ぶ。
2:慰みとする。
3:大切にもてなす。
4:なぶる。おもちゃにする。
『大切にもてなす』と『なぶる』では、大違いです。苦笑

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



木綿展を訪ねて西荻へ4

木綿を着ていくべきか否か?
常々、買い求めた商品は、着ているところをお見せしたかったりもするので、購入店には着用して行くことが多いのですが、今回は初めてのお店ですし気恥ずかしいので、木綿は却下といたしました。
うにさに意見を求めたところ、
「普段着っぽいもの・・・」とのお題が出たので、結局ウールのおキモノに。

2/14ということで、なんとなくハート??

白黒の麻の葉のしぼりの羽織に合わせて、半衿は白黒チェックのハギレ。

半衿には本当は赤い花も入っていますが、殆ど見えませんね。苦笑
髪は元気な感じで、いつもより高めにアップ。

この日の東京は、2月だというのに最高気温が22度にもなりました。
街行く人の中には、半袖姿の方もちらほら。
温かくなって来たのは嬉しいですが、同時に花粉の脅威が・・・。
キモノにマスク・・・背に腹は代えられませぬが、出来れば避けたいです・・・。涙


いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



木綿展を訪ねて西荻へ3

さて、こだまさんの木綿展、場所は西荻窪でした。
西荻窪と言えば、アンティークショップ。
ウロウロ歩いて、物色するつもりでおりましたが、スミマセン、私たち、この日は食い気の方に走りました。(いつものごとくですが・・・)

まずは、木綿展に行く前の腹ごしらえ。
隠れ家的なカフェ『cafe?』で、うにさはハヤシライスと、

クローブ入りの自家製ジンジャーエール。

私はパンケーキと

柚子ソーダ。

こちらのパンケーキはアイスクリームがたっぷり。

木綿展の後は、『ソーセージハウスもぐもぐ』でミートローフを購入。

『魯山』さんで味のある食器を見たりしながら、しばし西荻窪をウロウロするも、すぐにお腹が減り、『こけし屋』さんへ。
そう、西荻と言えば『こけし屋』さん!
昭和24年創業の洋菓子とフレンチのお店です。
・・・とはいえ、フレンチを食べる程の元気はなかったので(お財布に)、私達は別館の軽食の方へ。

うにさは、チキンカツレツ。

私は一日10食限定のオムライス。(なんだか、昼も夜もお子様みたいなご飯だワ・・・。)

そして、こけし屋さんと言えば、鈴木信太郎画伯。(鈴木義司先生ではありません。そちらは『お笑いマンガ道場』。お若い方には解りますまい・・・苦笑)
更に、鈴木信太郎さんと言えば、学芸大前の洋菓子『マッタンホーン』や『神田志乃多寿司』『長崎銘菓クルス』などなど、かわいいお人形のパッケージデザインが有名ですね。
鈴木信太郎さんの包装紙欲しさに、これらの商品をお買い求めになる方も多いと聞きますが、実は、わが家にはこけし屋さんの絵皿が1枚あります。


もちろん鈴木信太郎画伯の絵皿です。笑
以前に高幡不動のござれ市で見つけ、手に入れたのは、私ではなくうにさの方ですが、
「なんとなく目が合った・・・」という理由で、連れ帰られました・・・。
こうやって、我家にはモノがどんどん増えて行くのです。(やれやれ・・・)
こけし屋さんでは、毎月第2日曜日に朝市が開かれております。
これは、一度は行ってみたいイベントのひとつですね。(早起きは難関ですが・・・)

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



木綿展を訪ねて西荻へ2

ところで・・・木綿展に行って、私がお話を伺っただけでお腹いっぱいになっていると思われていますか?
まさかね・・・。苦笑
うふふ・・・っ♪とっても暖かく素敵なものを発見してしまいました。
宣言!!木綿でコートを作りまする!
ただし、今期はもう間に合わないので、今年の秋に向けて・・・。
細かい経過は、おいおいご紹介して行ければと思います。
染織こだまさん、よろしくお願いいたします。
思いがけない楽しみが出来て、ホクホクの私でしたが、しっかりその日にお持ち帰りの商品もget!
木綿の半幅帯、探しておりましたの。(どうして臼井織布さんでは、帯の扱いがないのかしら・・・?)
古渡唐桟。

黄色と紫が入っているところが気に入りましたぞ♪
しかし新品の帯が¥3130とは・・・木綿って、やっぱりリーズナブルですなぁ。
もっとも、素敵過ぎる手織りのものは、一桁違って手が出ませんでしたけれどね・・・。苦笑

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



木綿展を訪ねて西荻へ1
既に、他のブログでもたくさん訪問記を書かれておりますので、催事の様子などは、とりあえずお写真中心で。
私が手にしているのは、こだまさんオリジナルの『一乗木綿』。

かなり厚手の冬向きの生地でしたが、今回拝見した中では、着てみたい柄NO.1でした。
伊勢木綿

片貝木綿

あるはな木綿

他にも薩摩木綿や久留米絣などなど・・・。
産地の異なる木綿比べが出来たことは、もちろん貴重な体験となりましたが、染織こだまさんのお話を伺えたことが、私にとっては、なによりの収穫でした。

奥様とお話中。
ここのところ、当ブログでも木綿の縮みについてお話して来ましたが、なんと、そこで度々登場する『木綿の水通し』というのは、こだまさんが始められたものなのだそうです。
水通しが生まれた簡単な経緯のようなものは、こだまさんの奥様のブログ『あいすべ・き・も・の』のコチラの記事でご覧になれます。
ちなみに、『はすのやにっき』は、こだまさんの若旦那さん(息子さん)のブログです。

若旦那さんの袴姿は、流石に細部までおしゃれでした。
こだまさんの水通しについては、七緒Vol.4もしくは、こだまさんのHPの『水通し実験』のページをご覧になって頂ければと思いますが、かなりの手間を掛けられています。
「他の業者では、絶対に真似出来ない」と胸を張って言われる程の自信。
なんと、水通し後は、縮みを1cm以内に抑えられるとか。(スバラシイ!)
ご自身で水通しをされたい方には、参考になるのではないでしょうか。
もちろん、数多ある木綿の特性を検証された上での水通しですから、個々の木綿に対して施される方法は微妙に異なるようですが、その後に仕立てる人や着る人が扱い易くなることを目的とされています。
頭が下がりますね。
こちら大旦那さん。

この大きな手で水通しをなさるのです。
仕事をされている立派な手ですね。
こだまさんでは、『反物+水通し』での販売もされておりますので、こだまさんを通しての購入というのが、実は縮みを回避する一番の解決策だったりして・・・。笑
しかし・・・そんなこだまさんの奥様の言われた一言が耳に残りましたわ。
「もう20年早く、今のキモノのブームが来ていたら・・・。」
この20年の間に、多くの木綿の機屋さんが潰れてしまい、それによってたくさんの地方独自の木綿が消えてなくなってしまったのだそうです。
私愛用の伊勢木綿も、今は臼井織布さん一軒を残すのみ。
なんとも嘆かわしいお話です。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



お茶のお稽古1月末日のお話2
私の話に入る前に・・・。
帰り際にタリエちゃんを捕獲して、強引に撮影!(悪い友達を持ったと諦めてくれたまえ・・・。)

だって、半衿の藤紫がとても美しかったのです。
この日のタリエちゃんはキラキラ光るお召しを着用。

全体に紫とピンクと黄色が綺麗にコーディネイトされていました。
私はといいますと・・・。

残念ながら、またしても雨でしたのよ・・・。
どうも、お茶のお稽古の日は雨に祟られているようです。
私の計画では1月は白衿修行月間だったのですが、簡単に挫折して、前夜に急遽コーディネートを変更。
・・・というわけで、ごくカジュアル。
母やすこから貰った井桁模様のウールのキモノに、父ひろしの裂織6号の帯。

白衿修行もどこへやら、半衿は思いっきり柄もののハギレです。苦笑

お!裂織6号は初めての公開ですね。
実は、5号からそう遠くない頃に6号も完成していたのですが、暑い季節になってしまったので寝かせておりました。
残念ながら、しっかり織ってあるので、夏場は暑くて締められないのですよ。苦笑

ひろし君!なかなかよい感じですよ♪
裂織6号は、帯の半分くらいから大きく色が変えてあるので、出す場所によってかなり感じの異なる帯です。

今回は明るい色が上に来るように締めたので、前帯では、重なった下のところから、赤い柄が覗いて、まるで帯揚げをしているように見えます。
ひろし!なかなかやるじゃない!!(本当は偶然の産物なのでしょうが、ここは誉めておくのが肝心です!笑)
最近は、手を休めているようですが、またのんびりと再開を願う娘です。

ところで・・・
改めて振り返ってみると、父ひろしの裂織の帯は、母から貰ったこのキモノに合わせることが多いことに気づきました。
相性が良いのです。(夫婦のなせる業かしら??)

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



お茶のお稽古1月末日のお話1
参りましたね・・・現実の季節はどんどん進みます。
少し歩調を速めた方がよいかしら??
今更ですね・・・。苦笑
というわけで、1月最終日のお茶のお稽古のお話。
初釜も終わって、通常のお稽古です。
クリスマス・初釜とお呼ばれのようなありがたいお稽古が続いておりましたが、久々にがっつりお稽古して頂きました。
私の目下最大の敵は『茶巾』。
ただの麻布のように見えて、なかなかに手強い相手でありまする。
私の理想としては、背の低いニンニクみたいな安定した姿を作りたいのですが、中々言うことを聞いてはくれませぬ。
まぁ、一朝一夕には行きますまい。
気長に修練あるのみです。
お軸は
『草鞋和露重 そうあ(あい)ろじゅうになごむ』。
この日のお菓子は節分前ということで鶴屋吉信さんの『福ハ内』。

そら豆の形を模してあることは重々承知の上ですが、どうしても笑っているように見えますワ。

かわいい・・・。
長らく、数奇屋袋も無しにお稽古に通っておりましたが、お稽古用であれば自分で作ったものでもよいとのお許しを頂いたので、この日から手製の数奇屋袋を持参。

手持ちのハギレで、広島に帰省している間に縫いました。

ちょっと嬉しい♪
更に・・・
袱紗は本来は流派のものがあるのですが、お稽古用であれば出し袱紗の方は自作のものでも良いとお許しを頂いたので、ただ今、画策中。
織りのハギレを殆ど持っていないので、ハギレ探しからせねばならぬのかしら?
いやいや、1枚目は手持ちの布で何とか考えてみましょう。(何枚作る気だ?)
こういうことも、お稽古の楽しみのひとつですな♪

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



臼井織布さんの挑戦

さて、先日、伊勢木綿の催事についてのお知らせで、新柄のお写真をご紹介いたしましたが、その後、臼井織布さんから、ちょっと面白いお話を伺いましたので、ご紹介してみたいと思います。
さて、その前に新柄の写真を一枚。

実は、この伊勢木綿の新柄、百五銀行の蔵の中にあった江戸時代の見本帳を元に織られたのだそうです。
銀行の蔵に木綿の見本帳とは??と不思議に思われるでしょう。
な、なんと、百五銀行の元は、江戸時代初期に伊勢国津に本拠を置き、江戸大伝馬町に大店を構える木綿問屋さんだったのです。
驚きです!
その後、陶芸師の川喜田半泥子さんなどを排出されたため、地元の津でも、百五銀行の元が木綿問屋であったことは忘れ去られていることが多いのだそうですが・・・。
臼井織布さんでは、これらの忘れ去られてしまった古い伊勢木綿の復刻柄を手がける試みを始められました。
ちょっと面白そうでしょう。
第2弾、第3弾と段階的に復刻されるそうですので、どんな柄が蘇るのか、とても楽しみなお話です。
ここからは私からの勝手なお買物アドバイス!
特別な試みですから、この中から定番のものが出るか出ないか?不明です。
臼井織布さんでは、定番のもの以外は、同じ柄のものを繰り返し織られることをあまりされないので、気に入ったものがあった時は、早めに抑えた方がよい。
皆さま、伊勢木綿の新柄には心してチェックを入れた方がよさそうです。
2度とお目にかかれない柄も出てくるかもしれませんので、「コレだ!」っと思った時には、サッと手を出しましょう。笑
臼井さんに、新柄が出た時には、皆さまにご紹介出来るように、写真を送ってもらうようにお願いしてみようかなぁ・・・。私が見たいだけだったりして・・・。笑
ちなみに、私は、かわいい格子より、粋な縞の方が好みです♪(一応、主張してみる・・・)

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



伊勢木綿の縮み考4・・・余談
残念ながら、このキモノはよく縮みました。
竿に掛けた時に「ええ???」っと目を疑った程です。
袖丈46.4cmはちょっと悲しいよぅ・・・。涙
このキモノは、元々、古道具屋さんで求めた古い反物から仕立てたもので、あの和裁師の野田さんを唸らせる程に堅い生地でした。(野田さんについては『ロミちゃんの苦悩1・2・3・4』をご覧下さい。)
恐らく、伊勢木綿の臼井織布さんで施されているような出荷前の行程は施されていないものだったのでしょう。

また、久留米絣は伊勢木綿などに比べると、織りが荒く目が詰まっていないのが特徴だとか。
その分、縮み率はどうしても大きくなってしまうようです。
布が固いので、シワもよく出来ますが、汗をかいても肌に貼りつき難いという点では、気持ちのよい生地です。
木綿といえども、特徴は様々、生地の特性を知った上で仕立てを考えることが肝心ですね。
ところで、完全に『糊落とし』が出来ていない状態で出荷される木綿のお話。
糊は一度には落ちないで、洗う度に少しづつ落ちて柔らかくなって行くものなのだそうです。
通の方には、これこそが木綿の楽しみとされている方もいらっしゃるとか。
楽しみ方も色々ですね。
ちなみに、こちらの久留米絣、本藍染めでしたので、洗濯の時にびっくりする程色が出ました。
しかしながら、洗い上がった反物は、むしろ発色がよくなって、鮮やかな印象に。
これが本藍の底力なのかも・・・と、ちょっと唸らされた私です。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



伊勢木綿の縮み考3
行ったり来たりが大変なので、もう一度表を載せましょう。

最初の2枚(やたら縞とかつお縞)に関しては、水通しをしてから仕立てをお願いしたので、あまり深く考えず、自分の寸法通りに仕立てをお願いしました。
甘かったデス・・・表の通り縮んでしまいました。
これは、改善が必要ですね。

さて、ここで、臼井織布さんから伺ったことを思い出してみましょう。(思い出せない方はコチラ。)
出荷された伊勢木綿の縮みは、最後の湯のし屋さんで引っぱる分が縮むのでしたね。
では、更なる水通しをした場合、そこでもまた当然、皺を取るために引っ張るのでは???
もしそうであるならば、臼井さんのところから出荷された時の状態と変わらないハズ。
購入後の水通しには、どの程度の効果があるのか?必要なのか・・・?
・・・というわけで、検証してみるべく、3枚目の三筋の伊勢木綿は、臼井さんから出荷して頂いたものを水通ししないまま仕立てに出してみることにいたしました。
但し、仕立てのサイズは、縦方向にだけ4%程大きく。
結果はいかに??
それぞれの洗濯結果から考えると、更なる水通しをすることは、縮みに対して大きな効果が上がったとは思えませんでした・・・っと昨日までは思っていたところなのですが・・・。
困ったことに、本日、新たな事実発覚!!
実は、私が持っている三筋縞に関しては、通常の伊勢木綿には使われないシルケット加工を施した糸が使用されておりました。
シルケット加工とは?
マーセライズ加工とも呼ばれ、綿糸・綿布を伸ばした状態で苛性ソーダの濃液に漬け、絹のような光沢を出す加工法です。
縮み難い、しわになり難い、染料の吸収が上がるなどの効果があるそうですが、木綿の本来持っている風合いを損なうことにも繋がりかねないので、通常は臼井織布さんではこの加工はされておりません。
オリジナルでお願いした経緯もあり、臼井さんとしても実験的な試みでした。
(ちなみに、その後織られた同様の三筋縞はシルケット加工はされていないそうです。また、色や縞の太さも微妙に変えてあるそうです。)
水通しをしていないにも係らず三筋縞の縮みが一番少ないのは、恐らく、この加工によるものと考えられます。
う~む、話がややこしくなって来ましたぞ・・・。苦笑
ひと手間余分に掛けて頂いたありがたい三筋縞ですが、残念ながら目的とした伊勢木綿の縮みを検証するには、特殊過ぎますね。
参った、参った。
もう一着シルケット加工をしてない通常の伊勢木綿が必要だわい・・・。(え?そこが着地点???)

仕方がありませぬ、現時点で、判ったことだけでもまとめておきましょう。
●購入後に水通しをした場合でも、表にあるような縮みが出ること含めて仕立てを考える必要がある。
●シルケット加工をしたものでも、縮みは出る。
●水通しをしていない状態の伊勢木綿の縮み率は未だ不明である。
細かい縮みの差は、先に述べました通り、単純に私の干し方の問題かもしれませんし、水の温度の問題かもしれません。
また、同じ伊勢木綿であっても、元々の糸の番手が異なることで縮みにも多少の差があるのかもしれません。
結果から見ると、水通しをしたものに関しては、4%も仕立てを大きくする必要はないようにも思われますが、この洗濯はまだ1回だけのものです。
2回・3回と洗ううちに、縮みが出るのかどうか?
今後、更に記録を取ってみたいと思います。(気の長い話ですが、意外と嫌いじゃないのです。)
購入後の水通しの必要性については・・・、検証出来るように成るべく、ひとまず一生懸命働くことにいたします。苦笑
*結果を正しく見るために、表の三筋の項目に、シルケット加工の表示を入れて作り直しました。


話は変わりますが、本日、西荻窪のGallery MADOさんで行われている『染織こだまの木綿展~みやざき発信 ふだん着の着物~』に出かけて参りました。
実際に見て触って、産地による木綿の違いを堪能し、縮みについてのお話なども伺えて、大変勉強になりました。
会期は残り2日。
綿麻や綿紅梅などもありましたので、夏に向けての準備を始めるのもよいですね。

『染織こだまの木綿展~みやざき発信 ふだん着の着物~』
2009年2月11日(水)~16日(月)
12:00~19:00(最終日は16:00まで)
Gallery MADO
東京都杉並区西荻南3-5-13
http://www7.ocn.ne.jp/~mado3/
木綿展訪問についてはまたあらためて・・・。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



伊勢木綿の縮み考2
臼井織布さんによりますと、織りあがったままの反物を何も手を入れないで仕立てた場合、縮み率は約一割二分だそうです。
織り上がりとは、織るためにつけた澱粉糊が付いたままで、水でもお湯でも処理をしていない状態のこと。
そこで臼井織布さんでは、縮みを少なくするために、折り上がった反物に『糊落とし』『たたき』『湯のし』を施したものを出荷されています。
実際の行程としては・・・

60度のお湯で、糊落とし剤を使い約20分間タンブラー式の洗濯機でネットに入れ洗う。
その間お湯は3回入れ替える。

洗い上がったものは、竿に架けて天日干し。

その後、湯のし屋さんに出して、伸子で引っ張り、蒸気を当てながら仕上げ。
ふむふむ、随分と手が掛かっていますね。
これなら安心・・・と思いたいところですが、残念ながら、この状態から仕立てをしても、お洗濯で4~5パーセントは縮むそうで、その分袖丈身丈を大きく仕立てることを臼井織布さんでは推奨されています。
ただ、縮みが出るのは縦のみで、横幅は最初の湯のしから縮まないそうですから、仕立てる時に大きくするのは『丈のみ』というのがポイントになります。
しかし、そこまで手を掛けられているのに縮むとは何故でしょう?
その理由は、最後の行程の湯のし屋さんで、皺を取るため蒸気を当てて引っ張る点にあるのだそうです。
なるほど・・・。
地入れをすると更に縮むそうですが、上記の湯のし屋さんで引っ張っている分が縮むだけだとか。
さて、ここで私が抱いた疑問。
この臼井織布さんから出荷された状態の伊勢木綿、仕立てる前に、更なる水通し(地入れ)の必要があるのか?ないのか?

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



伊勢木綿の縮み考1
現在、私の手持ちの伊勢木綿は3枚。
ベージュベースのやたら縞

黒とグレーの鰹縞

オリジナルで織って頂いた黒ベースの三筋(みすじ)縞。

こちらはすっかり定番の柄にして頂いたようですので、そろそろオリジナルの称号は外しましょうね。笑(三筋縞を手に入れた経緯はコチラでどうぞ。)
更に、今回は、手持ちの久留米絣も加えて、

それぞれの、1回目の洗濯を終えた状態を比較検討してみたいと思います。
まずは結果を表にまとめたものをお見せいたしましょう。

おやおや、水通しに出していない三筋が一等縮んでいませんね・・・。苦笑
不精なので、洗濯は手洗いではなく、ネットに入れて自動洗濯機のドライモードで、洗剤もドライ用洗剤のエマール。
軽い脱水後は、キモノハンガーに掛けて半乾きになるまで外に干し、その後、アイロンでザザッと仕上げました。
干す時の伸ばし方などで数値に微妙な差が出ている可能性は大いにあります。苦笑
また、三筋を洗ったのは暮れですが、他の3枚を洗ったのは、夏場です。
水の温度や気温による差もあるかもしれません。
明日からは、この結果に臼井織布さんに伺ったお話を交えて、考察してみたいと思います。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



MONONさん伊勢木綿展速報
先日ご紹介した名古屋のMONONさんで開催されている『伊勢木綿展』の速報画像を臼井織布さんから頂きましたので、ちょいとご紹介。

初日は開店前から並ばれた方もいらしたそうで、大盛況のようです。

景気のいい話は大好きです。笑

今回は、こんなバッグもあるようですよ♪

頂いた写真は伊勢木綿展のものですが、なんや、MONONさんって楽しそう・・・。笑
インドネシアのバティックや、手作り時計、ガラスや陶芸の体験教室も出来るとか・・・気になる気になる!!
ともこさん!ちこさん!!(うにさのお母様と叔母様)、楽しそうです!週末にでも行ってみて下さい!!笑
『伊勢木綿展』
2月10日~2月28日
MONON
地下鉄東山線「星が丘」駅より徒歩3分
星が丘テラス EAST2F
営業時間10:00~20:00 年中無休
Tel&Fax 052-782-0747
http://www.monon.jp/

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



2009年2月伊勢木綿催事と新規取扱店情報

臼井織布さんから、お知らせを頂きましたので、新作の柄の写真を織り交ぜて、ご紹介したいと思います。

1つ目は、昨年から伊勢木綿の常時取扱いをされている、名古屋の『MONON』さんで行われる『伊勢木綿展』。

こちらの展示では100反以上の反物が用意されるようですので、お探しの方は気合を入れてお出掛け下さいまし。笑
『伊勢木綿展』
2月10日~2月28日
MONON
地下鉄東山線「星が丘」駅より徒歩3分
星が丘テラス EAST2F
営業時間10:00~20:00 年中無休
http://www.monon.jp/

2つ目は、東京は西荻のGallery MADOさんで行われる『染織こだまの木綿展~みやざき発信 ふだん着の着物~』。
こちらは宮崎の『染織こだま』さんによるもので、伊勢木綿はもちろんのこと、いろいろな産地の木綿の展示会です。
木綿のおキモノをお探しの方には、木綿比べの出来るチャンスです♪
私も行きたい!!

詳しくは、『染織こだま』さんのHPをご覧下さい。

『染織こだまの木綿展~みやざき発信 ふだん着の着物~』
2009年2月11日(水)~16日(月)
12:00~19:00(最終日は16:00まで)
Gallery MADO
東京都杉並区西荻南3-5-13
http://www7.ocn.ne.jp/~mado3/

3つ目は、伊勢木綿の常時取扱店として、岐阜県は羽島の『睦月』さん。
昨年10月オープンのキモノのお店です。
睦月さんでは、伊勢木綿の他に、アンティークのおキモノも扱われているようですので、岐阜のキモノ女子には要チェックのお店になるかもしれませんね♪

睦月
岐阜県羽島郡笠松町江川112
定休日:水曜・日曜
http://www.mutsuki-kimono.jp/

*今回掲載した伊勢木綿の新柄についてのお問い合わせは、臼井織布さんへ。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



白い喪服
大正10年に私の母方の曾祖母の実家で行われた葬儀の写真です。

男性は裃姿ですし、お駕籠のような棺で、現代の葬儀とは随分異なりますね。
・・・で、私がお見せしたいのは、左奥の女性達の装束。
あまりよい状態の写真ではありませんが、ちょっとアップにしてみましょう。

以前に、葬儀の時の装束についてお話したことを覚えておられるでしょうか?
黒い被り物についてお話ししましたが、こちらの写真は白の喪服に白い被り物。
黒いものより、更に結婚式の綿帽子に近い装束です。
少し調べてみました。
赤ん坊の産着・白無垢・死装束、これらに共通する色『白』は、古代から『清浄かつ神聖な色』とされて来ました。
かつて日本土着の死生観とは、あの世とこの世は、行ったり来たり出来る関係であったのだそうです。
古事記で伊耶那岐命(イザナギノミコト)が、亡くなってしまった伊耶那美命(イザナミノミコト)を黄泉の国に迎えに行く話は、あまりにも有名ですね。
そして、あの世とこの世を行き来するという神聖な道行に用いられた色が『白』。
ひとまず、赤ん坊の産着と死装束が白いことは説明がつきます。
では花嫁衣裳の白は?
なんと、一旦、生家の娘として死んで、婚家の嫁として新たに誕生するという意味合いの装束なのだそうです。
死装束と『似てる』ではなく『同じ』でよい訳です。
そんなことであったかと、思わず唸ってしまいました。
今回ご紹介した写真は参列者の装束ですが、お葬式は死者と同じ装束で見送るというのが原型のようです。
写真の白い被りものは、遺体に着ける三角帽や、死者の顔にかける白い布などと、同じ意味合いのものだとか。
また、これら花嫁衣裳や死出の白装束は本来『イロ』と呼ばれるものだそうで、一説によりますと、花嫁さんの『お色(イロ)直し』もここから発生したものだとか・・・。
いやはや、調べてみると面白いもんですなぁ。
時代は違いますが、私の兄が幼い頃の武勇伝。
あるお葬式に出席した直後に、今度は結婚式へと連れて行かれた兄、大きな声で
「結婚式って、お葬式とよく似てるね♪」
兄よ!君は間違っていなかった!!(今更ですが・・・)
現代では、身内のお葬式でも白い喪服を着るようなことは稀ですが、こどもの頃の私は、漫画の影響で、白い喪服に憧れておりました。苦笑
ちなみに、その漫画とは大和和紀さんの『はいからさんが通る』。
同世代の方には多いのではないでしょうか?笑
おもな参考図書
ニューミレニアムネットワーク発行『冠婚葬祭のなぜ?』

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



節分のお菓子

昨日は節分でしたね。
皆さま如何お過ごしでしたでしょう?
私はうにさと例年通り、鰯フラワーを作り、鮨屋と海苔屋の戦略に便乗して恵方巻を食べました。
昨年はしつこく節分のお話をいたしましたので(苦笑)、今年はスルーするつもりでおりましたが、先日、うにさが私と入れ替わるように、実家に帰省して参りまして、節分のお土産を持って帰ってくれましたので、少しだけご紹介いたしましょう。
ちなみに、去年のしつこい節分のお話は
『もうすぐ節分1』『もうすぐ節分2』『今日は節分』『節分終了(やっと・・・)』をご覧下さい。苦笑
1つ目は、奈良まで足を延ばして手に入れて来てくれた奈良町の『とらや』さんの鬼のお饅頭。

鬼というよりは、猫みたいだワ。笑
2つ目は、三重県は津の平治煎餅の『福引せんべい』。
こちらは毎年節分の頃にだけ販売されるものだそうです。

サイズが判り難いので、マッチ棒を置いてみました。
大きいのです。
パッケージを開けると。

裏には今年の干支の丑。



側面には『節分』『厄除』『福引』の文字。
ふむふむ、中に何やら入っております。

出てきたのがコチラ。

枡に入った、恵比寿さまと大黒さま。
枡に斜めに線が入って、枡枡半升(益々繁盛)ですかね。
ところで、この煎餅についてきた説明書きが面白い。

なんだか、体を張った神事です。
ウィキペディアによりますと。
『・・・鬼をうまく追い払った年は、豊漁になるといわれたが、あまりの激しさに死傷者が出るほどであり、幕末に一時中止、明治4年(1871年)には廃止された。
昭和30年代に鬼押さえ豆まきが行われるようになり、平成9年に鬼押さえ行事として復活した。現在は神刀に見立てた竹が使われている・・・』
うにさ・・・そんな土地で育ったのね・・・。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



つつがなく任務を遂行すべし8 in京都
うにさからの指令その5:伊勢丹京都の地下で、老舗のお弁当を手に入れる。
前回の注文は『ハツダ』のお弁当でした。
今回は銘柄指定はありませんでしたが、『お寿司』とだけお題が出ています。
さてさて、なんとしようかね?
昨年頂いた『六盛』のお弁当もよかったわよね・・・などと思ってフラフラしておりますと、

アレ、『和久傳』のお弁当がまだ残っているではないですか!
かねがね、一度食してみたいとうにさと話していたので、ここはお年始ですし、奮発いたしましょう。
帰宅後、うにさと一緒に頂きました。

『初春の鯛ちらし』

鯛の黒寿司に入った、千枚蕪がアクセントになって、美味しい。
お寿司もさることながら、煮物の旨さは秀逸でした。
素材の味が、丸ごと出ているようなお味。
願わくば、お値段がもう少し控えめであれば、なお良し。苦笑
無事、全ての任務を完了!!
京都滞在時間、約5時間。これまでの最短記録です。
しかし、1回は1回。
生八橋星人との対決も、しばらくは差をつけられず、睨み合いとなることでしょう。笑
途中から少し雨には降られましたが、寄道としては完璧。
そのうち、母やすこも寄道旅行に連れ出してみますかね♪
寄道最高!!
ところで、この日のおキモノ。
実は、ほとんど写真を撮っておりませぬので、続きで簡単にご紹介。
広島の実家から出る前に、父ひろしに数枚撮ってもらうにはもらったのですが・・・場所は選んだ方がよかった・・・よけいなものが、写り過ぎです。苦笑

京都の底冷えが恐ろしく、真綿入りの大島のキモノを着用。
秩父夜祭の時とキモノも帯も同じです。
羽織を梅と南天の羽織に変えたので、それに合わせて半衿と帯締めも変えてみました。
とはいえ、ほとんどの時間、別珍のコートを着て歩いておりましたので、衿以外は見えておりませんでしたがね。
あまり詳細の判らない写真1枚だけで申し訳ないのですが、実はもう1枚。
今回、ありがたいことに、風雅舎さんのブログに写真を載せて頂いておりますので、そちらでご覧頂ければと思います。(感謝!!)
え?もちろん、顔ナシです。笑

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



つつがなく任務を遂行すべし7 in京都
空模様も怪しく、素直に地下鉄に乗るべきだったのです。
しかし、実はこの距離を地下鉄に乗ったことがない。
通常、2条分くらいなら平気で歩いているので、ついついいつもの様に歩き出してしまった私。
失敗でした。
四条に掛かる頃から、恐れていた雨が降り始めました。
雨コートも爪皮も持参してはいたのですが、小雨程度なので出して着るのが面倒。
傘だけさして、テクテクテクテク。
弘法市での戦利品は、風雅舎さんがビニール袋を2重にして下さったので、小雨のままであれば、凌げそう。
それでも、雨がひどくなるのが心配で、歩調をテクテクから急ぎ足のサカサカへと変化。
こんな時でも決して走りはしない。
キモノで競歩。苦笑
辿り着いたのは製菓原料などの卸しをされている『丸美屋』さん。
小さなお店に、傘をただんで飛んで入ります。
「雨の中大変やったね~。どっから歩いて来はったん?」
「三条から・・・。」
「そら、遠いワ。地下鉄乗りはったらよかったのに。」
そうですよね・・・やっぱり。苦笑
うにさからの指令その4:丸美屋さんで挽きたてのピーナッツバターを買う。
こちら丸美屋さんでは、関西で初めて導入されたというアメリカ製のピーナッツミルで、煎り立ての落花生を薄皮付きのまま挽いて下さるのです。

もちろん完全無添加。
しかも、挽いて下さるのはピーナッツだけではない。
アーモンドやカシューナッツのペーストもその場でお願い出来る。
目移りしましたが、初めてのことですからお勧めの純国産ピーナッツと、アーモンドをそれぞれ挽いて頂くことに。

それぞれ・・・っというのはですね、希望すればブレンドもして下さるからなのです。
なんとも魅惑的♪
ミルにナッツを入れると・・・

あっという間に、ペースト状になって出てきます。
おもしろい。笑
そして、お伝え出来ないのが悔しい程に、いい香りが立ち込めるのです。
ご馳走ですよ、この香りは。
その場で出来たてのペーストをお味見。
お砂糖とは異なる天然の甘みが口いっぱいに広がります。
お店の方によりますと、
アーモンドは何故かお味噌には味が負けてしまうそうですが、お菓子に使うと最高だとか。
ピーナッツはしゃぶしゃぶのタレに使うも良し、サラダにも良し、コロッケの具材にも良しと、お料理の強い味方になってくれそうです。

賞味期限は2ヶ月程。
今の季節であれば、常温で保存も可。
レシピまで頂いて、大大大満足でした。
外は雨、そろそろ最後の指令を勤めに京都駅へと向かわねばなりますまい。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



つつがなく任務を遂行すべし6 in京都
うにさからの指令その3:三条あたりをブラブラ流す。
これって、指令なの??苦笑
しかし、もうそろそろ本当に雨が降りそうよ・・・ブラブラするには難ありだワ。
昨年3月にうにさと一緒に入った『古美術尾杉』さんの前を通り掛かったところ、店内15%OFFの表示。

あらあら、これは入ってみなくては!

こちらのお店、お店構えとは相反してお手頃なものが多いのです。

千両・万両の大正時代の漆椀、

こちらは前回伺った時に、うにさと「かわいいね♪」と言っていたもの。
六歌仙の九谷の杯の・・・片割れ。笑

本来は2杯組みのものだそうですが、片杯しかないので、お手頃。
思いがけないセールに気を良くした私ですが、さてさて、そろそろ本日最大の指令へと向かいましょうかね。
目的は五条烏丸あたりに在りまする!

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪


