京都へ寄道7
今年もいよいよ最後の1日となりましたね。
帰省やおせち作りに、みなさま慌しくお過ごしのことと思います。
我家は未だ荒れ野のような有様ですが(涙)、本年最後のブログの更新です。
さて、
後ろ髪引かれながら『奇想の編集者 宮武外骨展』を後にして、向かうは春の京都旅行で楽しい時間を過した正尚堂さんです。
春の正尚堂さん訪問の記事は『京都旅行2008-キモノ屋行脚の巻・その3・その4・その5・その6・その7その8・その9』をご覧下さい。

予定外に展覧会見物などしましたもので、時間は限られておりましたが、京都に来たからには外すわけにはいきますまい!(単に、私が行きたいだけですが・・・。笑)
のそりのそりとお店の入口をくぐり「こんにちは」と上がらせて頂くと、偶然にもおはりばこの北井さんがゆったりと座ってキセルを噴かしていらっしゃるではないですか!

これはまた、ご無沙汰しておりますと、思わぬ再会にひとしきりお喋りさせて頂きました。
前回ご相談させて頂いた袋物のことも気にかけて下さっていて、感謝です。(修復自体は、なかなか進展しておりませんが・・・。汗)
今回は、佐野さんの美人の奥様にもちゃんとご挨拶出来て、ちょっと嬉しい私♪
しかし、いつお訪ねしても居心地のいい場所で困りますワ。笑
新幹線を降りてから駈けずり回っておりましたので、喉も渇いてマンゴージュースなど頂き、すっかりくつろぐ私に、店主の佐野さんから差し出されたものは・・・
「ひよささん、これ好きでしょう?」

うぐっ!既に私の好みはお見通しのようです。
流石です!!たくさんのキモノや帯の中から、私が好きそうなものばかりが、ひょいひょいと表に出て来る・・・危険な店だ!!
とはいえ、ここまで来たのだから、帯の1本くらい持って帰ってもバチが当たることはないでしょう♪・・・というか、私の中の誰かは、最初から何か見つける気で行っているようですし。(他人ごと他人ごと)
結局、季節外れではありましたが、佐野さんが最初に出して下さった『ススキに蜻蛉の刺繍の引き抜き帯』と『絽の百合の帯』を頂いてしまいました。

いつまででも、居たいところですが、うにさへのお土産の受け取り時間もありますし、京都ともそろそろお別れです。ああ・・・シンデレラにでもなったような気分ですよ。涙

京都駅に戻り、ハツダのお弁当を受け取り、甘栗を購入して、新幹線に飛び乗って一安心。
ほっと一息ついたところで、とんでもないことに気づきました。
ご・ごめんなさい、正尚堂さん!!私、マンゴージュースのお代を払っておりませぬ!!
そうなのです、お話に夢中になるあまり、私、無銭飲食を犯してしまいました。涙
慌てて正尚堂さんに、お詫びのメールを打ちましたが、冷や汗が出ましたよ。
う~ん、軽犯罪・・・。
次回伺う時には、何か手土産でも持参いたしまする。(反省)
えへっ♪そうなんです。
キモノレッスン鞠小路さんのチケットが残り2回分ありますから、当然1年以内に2度は京都に寄道する予定なのです。すばらしい!!
広島が実家でよかったワ♪
しまった・・・。
今年最後のブログの記事が無銭飲食とは・・・。
仕方がないので、1年分の反省をしつつ年越しをしたいと思います。
みなさま、よいお年を!

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京都へ寄道6
処は京都です。まぁ、遊んで帰りますわなぁ。笑
まずは、運良く京都駅のインフォメーションで見つけた『奇想の編集者 宮武外骨展』へと直行。
京都で外骨さんにお会い出来るとは、光栄だこと♪

思文閣美術館は、小ぢんまりとした美術館でしたが、旅行で立ち寄るには丁度よいくらいの大きさでした。
私は、展覧会を目的とする場合を除けば、旅行で立ち寄る美術館は大きすぎない方が、いや、むしろ小さいくらいの方が好みです。
旅行中はそれでなくとも情報過多に陥りやすいので、物量のある展覧会を見ても残念ながら頭がついて行きません。苦笑
今回の『奇想の編集者 宮武外骨展』は、展示の量としては旅行者に最適な◎でしたが、いかんせん外骨さんご自身が濃過ぎるので、1点1点の内容も濃密です。
正直、時間が足りませんでした。涙
何回か通ってじっくりと楽しみたいような展覧会でした。
風刺とユーモアと頓智が満載の外骨さん!
笑うことを持って闘う強さに感服いたしました。
打たれ強いところも素敵。笑

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京都へ寄道5
タナカチエコさん登場♪
元来人見知りなので、妙なテンションで喋る私。
緊張している時は、言葉が出なくなるか、異常に喋るかのどちらかです。苦笑
とても気さくで朗らかな先生だワ。よかった♪
まずは私の状態を見て頂くことに。
スルスルとキモノを脱ぎます。ちょっと恥ずかしい・・・。
淀みない会話をしながらも、的確に私の着付けの問題点をチェックして下さいます。
な・なんと、私の体型に必要なのは、こんな補正だったのですネ。
え??おはしょりも、何の苦労もなく真直ぐに、引きつれもなく、おくみ線もぴったり。
んんん???いつも発生していた脇に出る布の余りも・・・消えちゃった!!
そして、アレアレ・・・いつもよりほっそり見えるではないですか。
う~ん、すごいワ!すごいワ!
キモノレッスン鞠小路さんで初レッスンを受けた感想をまとめますと・・・。
目から鱗と言うよりも、痒いところに手が届くと言うよりも、霧が晴れるかのようなレッスンでした。
悶々と、こうなるハズがそうはならない・・・というような疑問を抱えていた私としては、タナカチエコさんのご指導はとてもシンプルで明快なもの。
回りくどいことは一切なく、真直ぐ見える道を進めば、ゴールに辿り着けるようなものでした。
自分の体型を知ること、布の性質やキモノの構造に逆らわないこと・・・。
うんうんと頷くことばかりです。
初回は、ひとまず、長襦袢とキモノの着付けまでで終了♪
2回目・3回目が楽しみです。
次回までに、教えて頂いたことを身につけなくては!

ちなみに、今回のレッスンは私がお願いした手順で進めて下さっているのであって、初回で長襦袢とキモノの着付けまでしか習えない訳ではありません。
1回のみで帯結びを覚えて帰えられる方もいれば、全くの初心者の方がキモノの畳み方から教えて頂くことだって出来ます。
希望を聞いて下さった上でのレッスンですので、初めて予約をされる方は、ご自分の状況とご希望をお伝えしてご相談されるのがよいかと思います。
無理な相談をされれば、無理と言って下さることでしょうし(笑)、とても頼りになる柔軟な先生でしたので、私からもお勧めです。
ありがとうございました。
そうこうしているうちに、次の方がお見えになりました。
慌てて片付けを始める私、そうそう、提げて来た祖母の形見の帯、せっかくなので今回は先生にお願いして締めて頂きました。

流石にかっこいい・・・形がキリっと決まってます。この写真は東京に戻って来てからの写真ですから、新幹線に乗って帰った後ですが、ここまで形が崩れていない!
お婆ちゃん!着てみたよ~~♪
ところで、今回の着付けレッスン、最後の最後にサプライズがありました。
なんと、ツバメの花のすばさんが、偶然、私の後のコマのレッスンを取られていたのです。
もう、しどろもどろですよ。
ブログ上では何度かお話させて頂いておりましたが、お会いするのは初めてのこと。
しかも、そこに行ってから知らされた事実ですから、心の準備も出来ておりません。
何だか私、ご挨拶だけして、転がるようにお教室を後にしたような・・・せっかくでしたのに、もっとお話させて頂けばよかったです。笑
とってもほんわかとした、かわいらしい方でしたのよ。
次の偶然を心待ちにしております。笑

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京都へ寄道4
12時過ぎ、京都到着!

よしよし順調な滑り出しだワ、計画開始!
もちろん、今回の京都下車は鞠小路さんへキモノのレッスンに行くことが第一目的です。
ですが、私が駅に着いて一番に実行したことは、伊勢丹の地下2階でハツダのお弁当をキープすることでした。
やっぱり食べ物か!などと言わないで下さい。
うにさからの、お土産の注文ですから。笑
(うにさからのお土産発注については、コチラのコメント欄を参照下さい。)
更に地下1階に移動して、甘栗が売っていることを確認。
清水さんまで買いに行く時間はないから許して頂戴。
駅のインフォメーションに、一応地図だけは貰っておこうと立ち寄ったところ、目に飛び込んで来たのは『奇想の編集者 宮武外骨展』のチラシ。

なに~!宮武外骨展やってるの?どこどこ?
見れば、鞠小路さんのお教室からそう遠くはない。
なんてラッキーなの♪インフォメーションで思わぬ拾物!
そこから、走るようにして錦市場へ向かった私。
『千波』さんで、大好きな『山椒の実の塩白醤油煮』を大量に求め、そのまま数軒隣の八百屋『池政』さんの11月の定食を食べに飛び込みました。

3月の京都旅行でこちら池政さんの定食のあまりの旨さに虜になったのです。

相変わらず、見かけはもうひとつですが、味は折紙つきです。(誉めてるんですよ!笑)
11月の定食は

焚合せ

蕪蒸し

具たくさんの白和え(柿入り)

栗とむかごのご飯
鯛の切り身の入った蕪蒸しは体もホカホカと温かくなって絶品♪百合根や銀杏も入っていました。
柿入りの白和えは、子どもの頃によく祖母が作ってくれましたが、久々に食べてとても懐かしく思いました。
栗とむかごのご飯もホクホクとして、大満足。
さあ、お腹も満腹になったところで、いよいよ鞠小路さんへGO!
わ~、私すごい超特急で動いているワ。多分、年に1回あるかないかのスピードです。笑

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京都へ寄道3
そんなこんなで(詳しくは『京都へ寄道2・・・に至る前のお話1・2・3・4・5』をご覧下さい。)母方の祖母のお葬式の一件から、いくら見よう見まねで着られるようになっているとは言っても、着付けの基本だけは習っておいた方がよいかなぁ・・・っという思いに至ったのでした。

しかし、いざ習ってみようと思うと、どこに行ったらよいのかが解らない。
通年で通うタイプのレッスンではなく、ポイントレッスンのようなものを望んでいるのですから、大きなお教室よりも、個人で教えていらっしゃる先生の方が望ましい。
あちこちと情報を求めておりましたが、ピンと来た先生はおひとり、『キレイな着付けはキレイなデザイン』をコンセプトにキモノレッスン鞠小路さんを開かれているタナカチエコさんでした。
いろいろな方のブログでも評判の先生ですので、ご存知の方も多いかと思います。
この方ならば、きちんとした着付けから、ゆるやかな着付けまで柔軟に教えて下さりそう!
正直、自分の現状がへなちょこミックスな着付けですから、マニュアル通りの着付けにいきなり切り替えるのは、難しいと思っておりました。
詳しくはキモノレッスン鞠小路さんのHPを見て頂ければと思いますが、タナカチエコさんは、ご自身が自己流着付けに限界を感じた後に、きちんとお勉強された方であること、更にその後、堅苦しいルールに縛られた手順を教えるだけの着付け教室のあり方に疑問を持たれて、今のお教室を開かれるに至ったことなど・・・、きっとこの方ならば、私のキモノライフを手助けして下さるに違いない!!
しかも、鞠小路さんでは、CHOKOさんで有名なカラテア結びなどの素敵なオリジナルの帯結びも教えて頂けるとか・・・なんとも魅惑的です♪
しか~し、鞠小路さんの場所は京都。
気楽にひょいと予約を取って行くには、東京からは遠過ぎます。
お願いしたいなぁ・・・っと思いつつ時間は過ぎておりましたが、今回、広島からの復路に途中下車する目的を探す私にとっては、最適な立ち寄り処でした。
この機会を逃してはなるまいぞ!
鞠小路さんのレッスンは、完全予約制のマンツーマンで90分。
もちろん1回から受けることが出来ます。
1年間有効のチケット(3枚・5枚・10枚)もあり、私は思い切って3枚チケットをお願いしてみました。
丁度お茶のお稽古も始めたことですから、ここはまずは基本的なことを習って、2回目・3回目でちょっとお遊び的なことを習えれば嬉しいなぁ♪と。
ただ、着付け教室に通ったことのない身の上ですから、どんな風にレッスンが進むのかも解らず、おキモノは肌着以外はお借りすることも出来るとのお話だったのですが、持って行くものに悩みました。
東京にいるうちに考えがまとまらず、実家に、やたらと大きな荷物を送りつけてしまいまったのはこのためです。苦笑(・・・という訳です。ひろし君(父)、やすこさん(母)。)
14時からのレッスンを目指して、12時頃には京都に辿り着きたい!
初回は基本的なことを学ぶことに目標を定めましたで、サイズのきちんと合った誂え物の小紋を。

このおキモノは今年のお正月にも登場しています。
帯は、一度も使ったことのない、祖母ふみえの形見分けで貰った丸帯を。(冒頭の写真)
こちらは妙なシワを付ける前に習っておきたいので、あえて身につけず、ひとまず京都に向かうまでの間は、作り帯でお茶を濁して、祖母の形見の帯は提げて行くことといたしました。

いざ!京都へ出発!!(写真は京都へ出立前の広島の実家にて。)

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2008年 Happy Christmas 後編

この日はお稽古も、いつもと趣向を変えてクリスマス茶会風のしつらえでした。
ご用意して下さったお茶菓子も、クリスマスをモチーフにした干菓子に、シュトレーンやチョコレート。


お軸の代わりに、中世の楽団の絵が掛かっていたり、香合にウェッジウッドのピルケースが使われていたり、見立の楽しさを十分に味合わせて頂きました。

度を外さないことを我が肝に命じつつ、私のコーディネートもクリスマスを意識したものに。
キモノは一見もみの木と松ぼっくりと雪の様

・・・しかし実際には松竹梅柄。笑
帯は赤地に黒と金の街並模様。

羽織は色味がクリスマス風の菊の柄。

具体的なクリスマスモチーフはひとつも入っておりませんが、色と見立てで、なんとなくクリスマス風味。多分・・・。笑
日付が変わって、24日クリスマス・イブ。

お世話になっている画廊のパーティーに出席するために銀座へ。

黒字に金糸の織り出し模様の入った、ちょっぴり変わったお召です。

このおキモノ、我家では『リア王』と呼ばれております。笑(実は、うにさのお気に入り♪)

エピソードのあるおキモノですので、いづれ詳しくお話したいと思っておりますが、本日はコーディネートのみで。

帯はみささん(うにさのお婆様)からお借りしているもの。

インパクトのあるキモノなので、ケバケバしくならないことに注意しながらのコーディネートでしたが、あまり地味にまとめるとキモノとのバランスが取れないので、帯留にはアンティークのイヤリングを2種類3個使用。

せっかくちょいとクリスマス風味な装いをしたにも係らず、途中からうにさと合流して入ったお店は餃子が人気の『銀座天龍』。苦笑
だって・・・いつも行列なのに、流石にこの日は並んでなかったのですもの・・・。

いいじゃないですか、クリスマスに餃子も!

ヒナ鶏の特製丸揚げ(半羽)も食べて、なんとなく帳尻を合わせたつもりの私たち。笑

エビそばまで頂いて、またしてもお腹はパンパンです。
駆け足でしたが、なんとなくクリスマスな12月のお話でした。
倍速過ぎて、なんだか走った後のような気分ですワ。苦笑

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2008年 Happy Christmas 前編

いくらのんびりユルユルのブログとはいえ、ツリーの前で撮った写真やクリスマス風のコーディネートを年が明けてから上げるのは、私としてもいささか気が引ける。
しかし、いつものペースでお話ししていては、クリスマスのお話だけで1月一杯掛かってしまいそう・・・。
うにさからも、
「たまには時流に乗れ・・・」と言われる始末。
う~む・・・。
いづれも楽しい時間でしたので、悩ましいところではありますが、ここは駆け足で、クリスマス風のコーディネートをまとめてご紹介するに止めましょう。京都へ寄道のお話の続きは、その後で・・・。
12月1回目のお茶の日。

残念ながら雨のため絹ものは断念。

近づくクリスマスを少し意識して、ラメ入りのキラキラしたウールのおキモノ。

帯は春の京都旅行で手に入れた手裏剣・・・ではなく千鳥の帯。
(手に入れた時の顛末は、コチラとコチラで)

千鳥の柄が大きいのでちょっぴり手裏剣・・・ではなくクリスマスのオーナメント風。

でも、やっぱり手裏剣に見えるワ。苦笑

この日のお軸は『足知』(たるをしる)。
私が言うと鼻で笑われそうな言葉ですが・・・大事ですね。しみじみ・・・。
日は変わって・・・

Luncoさんにお邪魔した日の本来の目的は、竹林広美さんとのランチでした。

この日は殊更クリスマスを意識したコーディネートではなかったのですが、暮れの賑わう街の雰囲気を取り込みたい気持ちで、ちょっと楽しい銘仙のおキモノを。

東京オペラシティー53階の『八かく庵』で、都下を眺めながらお豆腐料理を頂きました。

頂いたのは『華やぎ御膳』。

作りたてのおぼろ豆腐は、なんと、おかわり自由♪
竹林さんは大島紬にゴージャスな紅葉狩りの引き抜き帯。


ちょっと見ないような鮮やかなカドミウムイエローの半襟に、目を奪われます。

更に、衿元には、竹林さんお得意の見るも楽しい古裂を使った襟巻。

オペラシティのツリーの前で写真をパチリ。


私の方は、気分を華やがせるにはうってつけの銘仙。

実は袖口に黒の襦袢が出ていますが、今回のコーディネートではありかな?っと思って出したまま着ています。ちゃんとした着付けをされる方には怒られそうですが・・・。苦笑

実はこの日、予定していた帯締めが出掛けに切れてしまったため、急遽変更。
大事なものだったので、ちょっと涙デス。

黒の羽織は、祖母ふみゑからもらった、龍文の地紋が入ったもの。


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京都へ寄道2・・・に至る前のお話6
葬儀の時の様式というのは、宗教・宗派や地方によっても様々です。
私の実家のあたりでは、女性の親族とその家のお嫁さんは足袋を履きません。
素足に草履です。
タビ重なるということで避けるのだそうですが、どうして男性は履いたままなのかしら?
少しばかり不思議です。
この話を東京に戻って来てからうにさに話したところ、ともこさん(うにさのお母さま)から聞いた話をしてくれました。
うにさのお父様方の実家は岡山なのですが、かつてその地方では、お墓に履いて行った草鞋(わらじ)を脱いで置いて来ていたのだそうです。
足袋を履かないよりも、更にうわ手な感じですね。笑
足袋のまま歩いて戻ったのか?代えの履物を持って行かれていたのやら?
また、うにさの叔母様ちこさんによりますと、古くは伊賀の方でも同じ様な習慣があったとのこと。
火葬になった今ではお墓に行くのは納骨の時だと思いますが、土葬の時代の名残ではないかとのことです。
興味深いお話です。
お話が逸れついでに、もうひとつ葬儀の時の装束のことを。
大学時代、長崎に祖父母を持つ友人が葬儀に参列したところ、死に装束で遺体の額に付ける白い三角の布(三角頭巾)を、参列者も着用したと驚愕しておりました。
ご記憶にある方もいらっしゃるやもしれませんが、1977年版の映画『八つ墓村』では萩原健一さん演じる主人公が葬儀に参列するシーンで三角頭巾を額につけておられます。
これは思いの他、よく見られた風習なのかもしれませんね。(あの映画は岡山が舞台でしたね。)
ところで、現在の私の実家のあたりでは、足袋を履かないことくらいで、他にさしたる変わった習慣はございませんが、数年前、母と実家の近くの古い商店街を散策しておりましたところ、古くからある商家で昭和の始め頃の葬儀のお写真を拝見させて頂いたことがありました。
大きな葬儀であったのでしょう、50名から60名くらいの方が喪服姿でずらりと並んだ集合写真だったのですが、そこに写っていた女性達の装束に目が釘付けになりました。

黒い喪服姿の女性達は、一様に頭の上に黒い被り物しているのです。
お写真をお見せすることが出来ないのが残念ですが、花嫁さんの綿帽子の黒いバージョンを想像頂ければ間違いありません。
黒い綿帽子の下から覗く白い顔が、なんともぞくっとするような、美しい装束でした。
母やすこの記憶にはあるようでしたので、母が子ども時分にはまだ残っていた習慣だったのでしょうが、いつしかなくなってしまったようです。
お葬式の時のことですので不謹慎ではありますが、残っているものなら目にしてみたい光景でした。

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京都へ寄道2・・・に至る前のお話5
踊りをやっている叔母なので、キモノを着るところまでは自分で済ませてくれています。
この叔母に帯を結んだら、私の仕事も終わりです。
ゴールは近い!
しか~し・・・甘かった。
お、叔母さん・・・いつの間にこんなに大きくなってしまったの・・・。
帯の長さが足りないよぅ。涙
なんとかごまかしごまかし結んで、どうにかお役御免となりましたが、葬儀の最中、母を含めて4人の女性のキモノのことが気になって気になって・・・ひどく着乱れて来たらどうしよう?ウソツキ衿が飛び出して来はしないだろうか?帯が解けたりしないかしら?と戦々恐々の私。
その場ではただただ必死の出来事でしたが、今思えば、やったことのない喪服の着付けを、あんな短時間で次々と、よくやったものだと、まさに火事場の馬鹿力であったと思う私です。
しかしながら、恐ろしい状況ではありましたが、お葬式の日に叔母達とあんな風に一緒に笑えたこと、とてもよい時間を過せたと思っています。
親族ならではの、親密な時間であったなぁと思うのです。(だからと言って、もう二度とやりたくないですよ。苦笑)

葬儀が終わって、母から一言。
「今回ばかりは、あなたの、キモノ道楽に付き合っておいて良かったっと思ったワ。」
と正直な感想も頂きました。苦笑(一本取られました!)
*写真は今年の夏、祖母ふみえの新盆の時のもの。
安芸門徒特有の灯篭で、お墓にお参りする際に持って行きます。
お盆の時期に広島を旅行されると、目にすることの出来る光景です。
通常はカラフルなものをお墓の周りに立てますが、新仏さんの出た家のみこの白に金の灯篭が立ち並びます。
夏の空に吹流しが風にゆれて美しく、お婆ちゃんも喜んでいることでしょう。
こんな年末に季節外れではありますが・・・。苦笑

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京都へ寄道2・・・に至る前のお話4
そそくさと母に喪服を着付け、葬儀のある祖母の家へと向かいます。
ここまでは順調。
叔母達がそれぞれのキモノや道具を持って現れます。
時間はありません。悲しいなんて言ってはいられない。
ひとり目の叔母。
長襦袢・キモノ・帯ともに揃っていますが、微妙に紐類が足りない・・・。

こんなこともあろうかと、母やすこが余分に持っていたものを携えて来ていたので、なんとかクリア。
ふたり目の叔母。
キモノ・帯はあるものの、白の長襦袢がどうしても見つからない。
う゛ぎゃ~!!ど・う・し・よ・う??

広間では、葬儀の準備が着々と進んでいます。
葬儀に使わない小部屋で、3人の叔母達と一緒に青ざめる私。
物は全部揃ってるって言ってたじゃない・・・。涙
いくらなんでも喪服で長襦袢を省略する訳には行かない・・・仕方がない、襲ねを襦袢みたいにして着せるか・・・と思ったその時、踊りをやっている叔母が「こんなのあるよ~」っと出してくれたのが、ウソツキ衿でした。
あ~助かった!!ん?でも使ったことないけど、う~ん?どういう構造なのよ??まぁ、いいか・・・。
よし!コレで行こうと一安心したところで
「葬儀の後はすぐに洋服の喪服に着替えるから、この上に着せて。」っと服を脱いだ叔母。

黒のボディースーツです。驚愕!
黒のボディースーツにウソツキ衿を付けた様子はなんとも珍妙。
叔母の「こんな恰好、誰にも見せられやしない・・・。」という一言に、小部屋にいた一同、笑いが抑えられない。
もう段々と、叔母達と一緒に何がなんだか解らないテンションになって来ます。
それでも、何とか着付けて2人目をクリア。

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京都へ寄道2・・・に至る前のお話3

母やすこは4人兄弟の長女です。
女・女・女・男の構成ですが、聞けば、叔母達の中に着付けが出来るものはひとりもおりません。
もちろん叔父に頼めるわけもナシ。
ますます暗雲立ち込めて参ります。
そんな中、叔父(母の弟)のお嫁さんにあたる小母が、日本舞踊を長く習っているらしいとのこと、ほっと胸を撫で下ろした私ですが
「キモノは着られるけれど、踊りの時はお太鼓には結ばないから、お太鼓は出来ないワ。」とひとこと。
もう、逃げ場はありません。
4人分の着付けを、葬儀の朝に私がすることが決定してしまったのです。涙
通夜から戻り、慌てて喪服の準備をする母やすこ。
状況が状況ですから、私も腹を括りました。
必要なものが揃っているかどうかを確かめて、愕然とします。
几帳面な母のことですから、もちろん必要なものは揃っているのですが・・・
相手は喪服です。
しかも、母世代が若い頃に準備している喪服ですから、襲(カサネ)があるのです。
あ゛~、喪服の着付けはもちろんのこと、襲なんて着たことないよ・・・。涙
結局、今どきは襲は省略することも多いとのことで、迷わず省略省略。
こんな切羽詰まった状況で、冒険などしたくはありませぬ。
一度だけ簡単に予行演習をして、不安を抱えながらも翌日へと臨みました。

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京都へ寄道2・・・に至る前のお話2

昨年の10月のこと、母方の祖母ふみえを亡くしました。
いつもニコニコとベースが笑い顔のやさしい祖母でした。
金曜の午後に外出先で受けた急な訃報。
通夜は土曜日、葬儀は日曜。
通夜に向けて、慌てて広島に帰省をすることになった私ですが、祖母のお葬式ですからキモノの喪服を着ることになるのではないかと、母に電話で尋ねたのです。
母からの返事によると、母の姉妹で話し合って、いろいろと大変だから洋服にすることにしたので、孫である私も洋服でよいとの回答。
ではと、そのまま通夜に出席するつもりで、洋服の喪服のまま東京を発ちました。
私の実家は広島の山間部にありますが、母方の祖母の家は更に山の中。
遅い到着でしたが、亡き祖母の顔を見て、親戚に挨拶を済ませ、通夜の席を後にするところで、母と叔母達から思いがけないことを言われました。
「明日は喪服(キモノ)を着ることにした。」
え??
母が言うことには・・・
亡き祖母がせっかく作ってくれたものなのに、祖母のお葬式に着ないのはいかがなものか?やはり着ましょう。・・・と姉妹で再度話し合ったというのです。
もっともな話ですね。
孫世代は洋服でということに変わりはないようでしたので、なるほど・・・っと聞いてはいたのですが、何やら不穏な空気を感じます。
そうなのです、私の母やすこは着付けは出来ません。
私の実家(父方)の祖母ふみゑは着付けは出来ますが、もう100歳も近いので、とてもではありませんが、人に着付けられるような力はありません。
もしかして・・・私???
急な訃報にぼんやりしていた私ですが、何やら雲行きが怪しくなって来ました。
注 :お気づきかと思いますが、私の祖母はふたりとも音で表すと『fumie』さんです。
父方は『ふみゑ』 ・ 母方は『ふみえ』ちょっとややこしいのです。

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京都へ寄道2・・・に至る前のお話1

何度もお話しておりますが、私は着付け教室に行ったことがありません。
正確に言うと、中学生の時に、浴衣の着方と半幅帯で『貝ノ口』と『文庫結び』を父方の祖母ふみゑから習ったのが1度。
この時は、手取り足取り1時間くらい教えて貰った記憶があります。
しかし、高校生の時にお太鼓結びを習った時はひどかった・・・。苦笑
祖母は炬燵に入ったままで「そこを引き抜け」「手先を入れろ」と口頭で約15分程。
「あとは慣れ・・・」の一言でレッスン終了。
ええぇ、お婆ちゃん、それだけなの・・・。涙
数年前に、ロミちゃんのお母さまであるあいこさんから、1度ご指導頂いた時は、なんて親切なご指導なのだろうと感激いたしましたが、祖母から教わった昔ながらの着付けとは異なり、見たこともない器具や紐類がいっぱいで、とても驚きました。
(ここしばらくロミちゃんの出演がないので、初めての方は『友人ロミちゃんについて1・2・3』をご覧下さい。笑)
そんなこんなで、あいこさんから頂いたコーリンベルトを使ってみたり、祖母からの教え通りに着てみたり、本を読んだりしながら現在に至るわけです。
ですから、私、正直、着付けに自信はありませぬ!
無いは無いなりに、着ることは出来ますし、帯の結び方なども本を見れば書いてありますから、見よう見真似でキモノは着ますし、うにさにも着付けてしまいます。
でも、ちょいちょい色んな点で引っかかるのです。
ここんとこ!こうしたいんだけど、コレをやったら、そうはならない・・・なんで???というようなことが山のようにある訳です。
この疑問をどこにぶつければよいものか???
さりとて、何となく着られるようになってしまったがために、今更着付け教室に通うのもおっくうな私。
祖母の言うように『慣れる』しかないのかなぁ・・・っと思っておりましたが、昨年の10月に、少々恐ろしい目に合いまして(苦笑)、これは、やはり基本だけでも習っておくべきなのか???っと思うに至りました。
少々脱線いたしますが、まずは、昨年私が遭遇した恐ろしいことについてお話いたしましょう。

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京都へ寄道1
11月の初めのこと、実家の広島に帰省しておりましたが、復路にちょいと京都で下車して参りました。

思い返せば学生の頃は、帰省にかこつけて、名古屋・京都・奈良・大阪・神戸・岡山と、途中下車して1泊なんてことも度々でしたが、最近は余裕もなく、途中で寄り道するなどということは頭をかすめることすらなくなっておりました。
しかし、あらためて考えてみれば、東京・広島間には魅惑的な場所も多く、途中下車しないのは、何やらもったいない気もいたします。
そうか、宿泊しようと思うから時間を作れないのだワ・・・。
ちょいと仕事帰りに新宿のデパートにでも立ち寄る気分で下車すれば、時間的にも、お財布にも易しいのでは??
しかも、この思いつき、4時間にも及ぶ新幹線への缶詰からも解放され、体にもちょっと易しい♪笑
思いついたからには実行してみたい!
ここはひとつ、同じ行くなら目的を持ちたいところです。
もちろん、ただの寄り道でも楽しくはあるのですが、思いつきを後押しする理由が欲しいのです。
観光でもお買物でもなく、何か大義名分になるようなもの・・・。

そうだ!キモノレッスン鞠小路さんに着付けを習いに行こう!
なんて楽しい思いつきでしょう♪
1週間前の決意でしたので、予約が取れるかどうかが一番不安な点でしたが、快いご返事を頂き、めでたく計画を練ることとなりました。

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2008師走のセール・・・暮らし家ぼおぴいぷ2

デコっぽい柄のキモノは、以前に暮らし家さんのセールで求めたもの。

帯はペンテルで彩色してある帯ですが、あわせ易い帯なので、ブログにも何度か登場させています。

・・・っと思ったら、意外にも1回しか登場していませんでした。笑
その時の画像はコチラ。
全体に黒・赤・黒・赤のコーディネートで、重たくなりそうだったので、珍しく、伊達衿に黄緑を入れてみました。

洋服だと、もうここまで赤いものは着られませんが、キモノならまだ大丈夫と思っている自分が、ちょっと怖いカモ。苦笑


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果報な歳取り

実は今年の誕生日は例年にないことがありました。
父ひろしからも、母やすこからも帯留のプレゼントを貰うという、帯留攻めの果報な歳取りをしたのです。
突然の出来事でしたので、正直なところ、私、かなり動揺いたしました。
脳裏に浮かんだのは、
さては、古着ばかり着ている私のことを、かわいそうな子だと思ったに違いない・・・。
親にまで同情されるとは・・・とほほ・・・。
・・・っと思っていたのは私だけ。苦笑
現実は、
まず、母やすこが感じのよい帯留を発見し、ダイブ。
それを何食わぬ顔で見ていた父ひろしが、負けじとダイブ。
結果、ふたり仲良くキモノの奈落ならぬ、帯留の海へと飛び込んだのでした。
何をやっとるんじゃ??我が父母よ・・・。
見ている私の心臓に悪いので、程ほどに!
とはいえ、断りませんがね、私は。笑
ちなみに、彼らの購入の動機は
「驚かせたかった」のだそうです。
十分驚きましたよ・・・。
ひろしからは輪島塗の扇面の帯留。

やすこからは柿の木の木目を生かして作られた作家物の帯留。

こちらは既に使用しておりますので『高円寺で密談??4・5』で画像をご覧頂けます。
持つべきものは、よき相方と、お調子者の父と母。
感謝しております。笑

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2008師走のセール・・・布と玩具・LUNCO
昨日、新宿・代々木辺りにご用がありまして、うにさと一緒に出かけて参りました。
少し早くに用事も終わったところで、久しぶりにLUNCOさんまで脚を延ばしてみたところ、な、なんと『きまぐれセール』をされているではないですか!

どどんと30~70%OFF。

これは大変!
私にとってLUNCOさんは、欲しいものが常にあるお店です。(買えるかどうかは別ですが・・・。)
心穏やかではいられませんワ。

こちらが気まぐれな(?)オーナーの永田欄子さん。笑
この日のことは詳しくお話したいところですが、皆様には催事の情報の方がご必要でしょう。笑
本日は取り急ぎ、まだ間に合う年内のLuncoさんの催事情報をお伝えしておきます。

★LUNCOの気まぐれSALE
店内商品70%・50%・30%OFF
*一部除外品あり
2008年12月12日(金) ~ 16日(火)
12:00 ~ 19:00
LUNCO目白店にて


★平和島骨董まつり 会場内LUNCO
古裂全般50%・30%OFF~
駄玩具・小物 30%OFF~
2008年12月19日(金) ~ 21日(日)
10:00 ~ 17:00
東京物流センター
★昔きもの&和装小物フェスティバル 会場内LUNCO
2008年12月25日(木)~30(火)〈最終日6時終了〉
伊勢丹新宿店本館6階=催事場
伊勢丹では、恒例の5千円セットもご用意されるそうですよ。
このセットは、初めてのキモノに挑戦したい方にもお薦めです。


ちなみに、私は今回と~ってもお得な買い物をしてしまい、ニコニコです。
LUNCOさんには申し訳ない程でしたが、私にとっては嬉しい誤算?詳しくはまた改めて!笑
いや~、セールって本当にいいですね♪

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2008師走のセール・・・暮らし家ぼおぴいぷ

なんだかんだと言いながら、結局・・・、暮らし家ぼおぴいぷさんのセールにふたり連れだって行って参りました。苦笑
やはり、フラリと行ける場所にある良いお店って危険ですワ・・・。

まぁ、暮らし家さんのセールは、わが家の歳時記に既に組み込まれておりますので、数には入れないことにしよう!そう、行くのが日常!!??(開き直り・・・)


いつもながらに素敵なディスプレイ。

ふたりでゴニョゴニョ言いながら、お気に入りのものを探す幸せ♪

殊に、うにさは今年の夏のセールには行けなかったので、力が入ります。
私も負けじと物色。

真剣。

商品だけでなく、かわいらしいおキモノをお召しのお客さまも物色。笑

お写真を撮らせて頂きました。


見ていて楽しくなるようなコーディネートの、お洒落さんですね♪
ふたりで購入した戦利品。

大物買いはしませんでしたが、ちまちまとハギレや小皿など、楽しいものいっぱいデス

そして・・・

実は、私、11月に歳を取りまして(本人はなかったことにしたかったのですが・・・)、うにさからお誕生日プレゼントに帯留を貰ってしまいました。
以前から、かわいいなぁ~っと思いながら手が出せなかった帯留でしたので、喜びもひとしお。
ありがとううにさ!!ありがとう暮らし家さん!!

暮らし家さんの冬のセールは、14日(日)19:00までです。

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お茶のお稽古で川越へ9
利休下駄といえば、駒下駄などに比べてはるかに歯が細いですね。
歯が細いため、ゴム裏を付けてもすぐに取れてしまいますから、裏貼りナシで履きますが、コレが履きおろしには、恐ろしい程に滑る。

(↑写真は今回履いた下駄とは別の下駄ですが・・・)
感じとしては、スケート靴の歯が横に付いているような心持ちです。
殊更に相性が悪いのがデパートの床。
以前に黒田商店さんで利休下駄に鼻緒をすげて頂いた折には、立ち上がれなくて往生しました。
不安を抱えた私に
「歯先が開いてくれば滑らなくなりますよ。」と黒田商店のご亭主からのアドバイス。
思わず、更に聞いてしまいました。
「早く歯先を開くにはどうしたらいいですかね?」
「砂利道を歩くのが一番です。」
うーむ、なるほど・・・!
・・・で私、川越に行く前日の夜中、砂利道が近くにないので、アスファルトの上でツイストいたしました。苦笑
うにさが四国に旅行中でしたので、夜中にひとりでツイストはちょっと人目をはばかる行いでしたが、おかげさまで、苔生した石の上以外は、問題なく歩けましたよ♪


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お茶のお稽古で川越へ8
・・・が、遠山記念館には、小さいとはいえ美術館が併設されていることを失念していたのです。
うーん、美術館に下駄は申し訳なかった・・・。深く反省。

更に、母屋とは別棟のお茶室にたどり着くまでのお庭。
苔むした石が濡れて、なんとよく滑ることか!
利休下駄で歩くのは、かなり怖かったデス。

茶室にたどり着く直前「ガマ蛙だ!」との声。
見たくないと思うあまりに、足元から目をそらして歩いておりましたら、本当にすっころびそうになりました。涙
雨に強い滑らない草履が必要ですワ。(野望というより、これは必要!!)
しかし、利休下駄の名前は利休さんと関係があるのでしょうかね?
だとしたら、もっとお庭で歩きやすくても良さそうなものなのに・・・と、ちょっぴり利休さんに恨み節な私です。(明らかな逆恨みですが・・・)

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2008師走のセール
珍しく催事のお知らせ。
秋口から古着屋さんの催事やセールのお知らせをたくさん頂いていおりましたが、行くことはおろかブログで紹介することも出来ないでおりました。
洋服同様、キモノも、暮れは殊更にセールが多いのです。
過ぎてしまったセールのご案内をしても仕方がありませんので、まだ間に合うものを2つだけご紹介。
暮らし家ぼおぴいぷ『暮らしの遊び 2008冬』冬の謝恩セール

第1週SALE 『昔暮らしからのプレゼント』
12/6(土) ~ 8(月)
第2週SALE 『歳末大大売出し』
12/11(木) ~ 14(日)
12:00~19:00
東京都八王子市長沼町1230
於:暮らし家店内・浦島太郎(倉庫)
http://www.kurashiya.co.jp/
既に前半の『昔暮らしからのプレゼント』は終了しておりますが、後半の『歳末大売り出し』は明日から。
今年の夏のセールの時の様子は、コチラでご覧頂けます。
田中翼のアンティーク着物~Wing~『新装開店』

こちらは新装開店セール。
2008年12月13日(土)~
東京都中央区銀座1-13-1 アンティークモール銀座2階奥
田中翼のアンティーク着物~Wing~
http://yaplog.jp/wing_kimono/
詳しくはブお店のブログをご覧頂ければと思いますが、いつも以上に気合いの入った品ぞろえをされている模様。
スペシャル企画で、今年の夏『京都・紫織庵』で公開された『田中翼さんのコレクション』の一部も展示されるそうです。
2千円・5千円・8千円のお買い得均一セールは争奪戦かもしれませんね。笑
皆様の年末年始の準備にお役立て下さいまし。
ちなみに、私は古着屋さんではなるべく名前を書いて帰るようにしています。
ダイレクトメールは煩わしい向きもありますが、古着屋さんから届くものは、古裂の写真などが使ってあることが多く、届くとちょっと嬉しい。
例えセールに行けずとも、手元に残ったハガキを飾って楽しむことも出来ますからね。

これは以前にギャラリー川野さんから頂いたDM。

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お茶のお稽古で川越へ7

お茶室にも入れて頂けるとのことでしたから、絹もので少しばかり気合いの入った格好を・・・と思っておりましたが前夜に慌てて予定を変更いたしました。
残念なことに、天気予報は傘マーク。涙
実は、この時、雨コートが手元になかったため、私、雨に弱い状態でした。
ともこさん(うにさのお母様)からお預かりしている二部式の雨コートを使わせて頂くことも考えましたが、建物への出入りを考えると、脱ぎ着がいささか面倒です。
他の方の足手まといになるのも申し訳ありませんから、出来るだけ軽快な装いにしたい。
いろいろ考えた末、全身丸洗い可能な組み合わせを目指しました。
結果、すごい普段着風。笑

強い味方の伊勢木綿に、父ひろしの裂織3号帯。(ひろしの裂織については『謎の裂織-その1・その2・その3』『裂織の帯第5号』をご覧下さい。)
長襦袢も母から貰ったポリエステルのものにして、羽織も木綿の羽織です。

この羽織、ちょっと変わった柄でしょう。


鶴だろうと思うのですが、鶴というよりは、首が太くてカツオドリに似ている・・・出会った時は、古い羽尺の反物の状態でしたが、あんまり変な柄なもので、目が合ったが最後、購入してしまいました。苦笑
ちょっとした雨の日に木綿の羽織というのは便利かもしれません。

おかげさまで、全くもって雨を恐れることのない1日を過ごすことが出来ましたが、大きな反省点もあります。

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お茶のお稽古で川越へ6
今回は、お許しを頂いて先生のおキモノ姿もちらりとご紹介。

やっぱり、佇まいが違いますワ・・・。惚れ惚れ。

颯爽とした雨コート姿はタリエちゃん。

中には黒の羽織。
地紋の波と紋の蝶を合わせて『てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った』(安西冬衛作「春」)
と呼んでいるそうです。笑

ただし、タリエちゃんの中では、春というよりは、死に損ないの蝶が一匹冬の荒波を越えていこうとする壮絶な冬景色なのだとか・・・ちょっと解るような気がするワ。

明るい地色の薔薇のお召しに、鼓の柄の帯。

いつもながらに、きりっとしてるね♪

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お茶のお稽古で川越へ5

川越のシンボル『時の鐘』もしっかり見て来ましたよ♪
なんだか不穏な感じのする写真ですが・・・。苦笑
・・・で、こういう街には必ずと言っていい程、古着物のお店があるんですよね。笑

今回はお茶のお稽古の遠足でしたので下調べなどせずに出かけておりましたが、我が身の古着アンテナがプルプルと震えます。
案の定、お散歩中に写真を撮るのに夢中になっていた私を
「ひよさ~、ひよさ~」と、たりえちゃんが呼ぶ声が聞こえ、振り向けば古着屋さんの前でニッコリと微笑むたりえちゃん。
たりえちゃんのアンテナの方が、更に感度がよいようです。笑

『時代着物栄屋』さん。
そりゃもう、見つけたら、入りますわよね。
みなさんをお待たせしては申し訳ないので、ザラザラッとですが物色させて頂きました。
う~ん、掘り出しものがありそうなお店だワ。
あらためて伺えることを願いつつ、川越記念に羽織の紐を購入。

お!たりえちゃんも帯揚げをget。
時間のない時は瞬時の決断が必要なので、間違いの無い小物が最適です。笑
朝から夕方まで、充実した遠足でした。
皆さま、お忘れかもしれませぬが、これはお茶のお稽古の遠足です。
とっても楽しいお稽古でした。

春ではありませんでしたがね。笑

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お茶のお稽古で川越へ4

川越には、15年くらい前に1度だけ、骨董市を目的にうにさと出かけたことがありましたが、随分と街の雰囲気が変わっており、驚きました。
蔵造りの町並みを生かした観光化が成功したとは聞いておりましたが、これ程とは!

これは確かにお散歩に楽しいかも・・・。

老舗の和菓子屋さんや醤油屋さんはもちろんのこと、ちょっと感じのいいパン屋さんがあったり、名物のサツマイモ菓子はいささか多すぎる気もしましたが、そこかしこに、ちょっと覗いてみようかしら?と思える楽しい街づくりがされています。

蕎麦処『百丈』さんの蕎麦屋さんの『看板建築』も面白い♪
看板建築についてはコチラを。
途中『Mio Casalo ミオ・カザロ』というハム屋さんを発見。


すかさず、たりえちゃんが
「うにさにハムでしょう!」
確かに・・・っと納得してハムを購入。笑
こちらミオ・カザロさんでは、『小江戸黒豚』という川越の農場で繁殖から飼育まで一貫生産された100%純粋黒豚を使用されているとのこと。
そして、この豚さんの餌には川越特産のさつまいもが使われているのだそうです。

うむ、川越らしいよいお土産だワ♪
なんだかんだと言いながら、菓子屋横丁ではしっかりサツマイモのお菓子もGet!


こちらもうにさへのお土産に。
うにさへのお土産はいつも食べるものばかりだワ。笑

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お茶のお稽古で川越へ3

一度に拝見出来る展示物の数こそ多くはありませんが、多岐に渡るコレクションの一部を少しづつ拝見出来るような展示で、大変興味深く鑑賞させて頂きました。


中でも、今回展示されていた『小袖の雛形』には、注文時の『書付』がセットで残っており、これは大変に珍しいことなのだそうです。
簡単に言いますと、墨描きの柄見本に対して、地色を何色に染めて、花を別のものに代えて欲しいなどの、注文者からの細かい指示書が一緒に残っているということです。
キモノの雛形だけであれば、古本屋などでもある程度のものであれば求めることも出来ますが、展示されていたものは江戸時代の雛形な上に、この書付があることで、ぐんと資料価値は高く、学芸員の方のお話に、熱い研究意欲を感じました。
また、こちら遠山記念館は、人形やコプト織のコレクションでも有名だとか。
小さいけれど、なかなかに侮れない美術館でした。

うにさへのお土産にポストカードを購入。
江戸時代後期に作られた仁阿弥道八作の『黒楽銀彩猫手焙』。猫好きの方には一見の価値アリです。笑
遠山記念館のHPの所蔵品のコーナーで見ることは出来ますが、是非本物に会いに行ってみて下さい。

写真はキモノの雛形の参考までに。
これは私が古本屋で求めたものなので、たいした価値はありませんが、飾るには綺麗でしょう♪
額装しているので、写真に撮るのは難しい・・・。

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お茶のお稽古で川越へ2

遠山記念館には、母屋にあるお茶室とは別に、お庭にもお茶室があります。
裏千家 亀山宗月氏設計の四畳中板の茶室だそうですが・・・私はまだお茶初心者なので、残念ながら、これの意味するところは理解出来ておりません。苦笑

今回は見学だけでしたが、予約をすれば貸し切ってお茶会を催すことも出来るのだとか。
見学とはいえ、お茶室内には上がらせて頂きましたので、初めてにじり口を体験いたしました!
たりえちゃん、にじって、

入る!

私の感想としては、入る時よりも、出る時の方が難しかった・・・お約束通りに、額をしたたか打ちつけましたよ。涙

出る時の気分は脱出口から出るような心持ちでしたワ。(わびもさびのない感想で済みません!苦笑)


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お茶のお稽古で川越へ1

11月2度目のお茶のお稽古は、課外授業の遠足でした。
目指した場所は、埼玉は川越にある『遠山記念館』。


日興証券の創始者である遠山元一氏が、お母様のために建てられた邸宅を中心に、遠山氏が蒐集された美術品を展示する小さな美術館も併設されているちょっと穴場的なスポットです。

昭和11年に建てられた邸宅は、室岡惣七氏の設計によるもの。

2年7ヶ月を費やして、当時の職人さんの技術の限りを尽くして造られた見事な建造物は、今でも建築設計関係者の方達の見学が後を絶たないそうです。

そこかしこに見られる美麗な意匠。



日本家屋の中に、ちょっぴり西洋的な雰囲気も感じられます。




照明器具もいろいろ。

襖絵もよく見ると・・・

猫?蟹?ムササビ???
段々と、はっきり解らないものは、どれもこれもムササビに見えて来る・・・。苦笑

こちらは、お茶室の内部ですが、二色の壁がなんとも美しい。
時を経るうちに、壁の一部が墨を差したような色に変化する『墨差し天王寺』という技法だそうです。

もちろん職人さんの采配によって壁の色の配置は決まるのですが、出来上がった当初はただの一色の壁のため、作った職人さんであっても、現在の姿を見ることは叶わないというもの。
時の流れとの共同作業のお仕事ですね。

真っ赤な御不浄。


水琴窟のある蹲(つくばい)も!
建物のお2階は年に数回特別公開されるそうですが、今回は特別に拝見させて頂くことが出来ました。残念ながら、お写真を撮り損ねてしまいましたが・・・。涙(これはかなりの不覚です!)
お2階には洋室もあり、これがまたとっても素敵だったのです♪
調度品もお誂え品が多く、象嵌が施された箪笥などもあり、それはそれは見事なものでした。


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高円寺にて密談??5

この羽織は、求めた時にはキモノの姿をしておりました。
手に入れたのは、15年くらいも前のことですが、実は掛衿と右胸に結構なシミがありました。
はっきり食べこぼしと判るようなシミでしたが、気に入って購入。
しばらくして、とある悉皆屋さんにシミ抜きに出したところ「布が弱っていて耐えられない」との判断で戻ってきてしまいました。
う~む、やはり無理なのか・・・何か生かす方法はないかしら?と思いながら、私、10年以上箪笥の肥やしにしておりました。苦笑
いつものごとくのんびりなお話ですが、一昨年、そろそろ決着を付けようと思い立ち、和裁士のmisakoさんのところへキモノを持ち込んだのです。(これがmisakoさんとの出会いです。)

おキモノを見て頂いて事情をお話ししたところ、
「もしかするとシミ抜きは可能かも?」とのことでmisakoさん経由で、別の悉皆屋さんにお預けすることになりました。
結果・・・、シミが取れたのです!
どちらの悉皆屋さんかは問わず仕舞になっておりますが、一軒目で出来ないと言われても、セカンドオピニオンを探してみるべきだという大きな教訓となりました。
もちろん、布を駄目にしてしまっては元も子もありませんから、最初に「出来ない」とされた悉皆屋さんの判断も、それはそれで正しい解答なのだと思います。
思いがけずシミも取れて、万々歳♪
元は身丈の短いおキモノでしたが、袖丈が随分長くありましたので、misakoさんからは、袖と身頃の布を入れ替えて、再度おキモノに仕立て直すことも提案して頂き、大変に魅惑的ではあったのですが、長く着ることが出来そうな羽織に仕上げて頂きました。

そう、この生地は出来るだけ長く着たいのです。
なぜならば・・・、
決して高いものではありませんでしたが、初めて『手入れ』をするつもりで購入した記念のキモノだからです。
平たく言えば、初めて買った『大きなダメージのあるキモノ』ということです。
手を入れずに、すぐに着られる方が良いと、私も思います。
しかし、困ったことに、修理・修復・再生・復活・・・考えるだけでも楽しいのです。
なんでしょう・・・闘争心に火が点く感じ?
我ながら、微妙に歪んだ愛情だと思います。苦笑

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