茗荷谷と青山で

さてこの日のお召しもの。
既に9月に入っておりましたが、重陽の節句まではということで、夏キモノでお出かけです。
長く読んで頂いている方には、もうお解かりですね。笑

Luncoさんで頂いた『月見草』の絽ちりめんのおキモノです。(詳しくはコチラで)
なのですが、少々訂正を!
『月見草』と思って手に入れたのですが、後に調べましたところ正しくは『待宵草』のようです。
『月見草』は花が白。
見かけが似ていることから、混同されることが多い植物なのだそうですが、花が黄色いものは本来は『待宵草』なのだそうです。
更に、竹久夢二が『宵待草』と詠んだことから、『待宵草』は『宵待草』と呼ばれることも多く・・・なんだか本来の『待宵草』とはなかなか呼んでもらえない不遇な感じの植物ですね。笑

帯はキモノの柄を生かすために、無地の紬を合わせてみました。
こちらの帯は、うにさのお婆様であるとしこさんのものです。
完全な無地ではなくて、よろけ縞の様な地紋が入っています。
帯締めはみささんの珊瑚の帯締め。

まあるい珊瑚と黄色と赤の紐が愛らしい一品です。

半襟はこれまたLuncoさんで求めたハギレ。
いろいろと寄道していたため、今年はもうこのキモノに袖を通せないのではないかとハラハラしておりましたが、ひとまず着れてよかった・・・。

着回しが楽しめそうなおキモノなので、来年はもう少し着回しながら楽しめますように。

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青山へふらふらと4

『糖朝』と言えば、身体にやさしいデザートが人気の香港のデザートレストランです。
開店当時は長蛇の列で、とてもではありませんが、私に並ぶ元気はありませんでしたが、そろそろほとぼりも冷めているのではないかと・・・?
確かにお店の前に列は出来てはいませんでしたが、中に入ると既に満席。
結局店内で30分くらいは待ったかもしれません。
いやはや甘かった・・・。
まだまだ、人気は続いているようなので、予約をして訪ねるのがよさそうです。
昼間の『茎の花』さん同様、こちらもスイーツが売りのお店ですから、食事は軽目にしなくては・・・。
『手羽先の南乳風味揚げ』

『セロリー麺』

『蟹炒飯』

の3品を注文。
ちなみに、『南乳』とは、豆腐を塩漬けにして発酵させ、酒と紅麹に漬けて作る発酵調味料だそうです。独特の香りが香ばしい一品でした。
いよいよ目的のデザート『木桶入り豆腐花』の登場です。

え?本当にこれふたりで食べるの???大きいのでは・・・?

小鉢で『小豆汁粉』『クルミ汁粉』『黒ごま汁粉』『シロップ』が並べられ、お玉で薄くすくった豆腐花の上に、かけて頂くのです。
さてお味は??
豆腐だ!!
正に、コレは温かいお豆腐汁粉!
面白い食べ物だワ。
私の好みは『小豆汁粉』。
小豆汁粉の中には、ホクホクとした百合根が入っていて舌触りも楽しい。
すくっては食べ、すくっては食べ・・・2人前~3人前と書いてはありましたが、底は中々見えて来ない!!
私達が頼んだのは、小桶の方でしたが、うにさは以前に3人で大桶を食べたことがあると申します。
うー・・・苦しい、もう食べられないよぅ。
私もよく食べるけど、うにさの胃袋は底なしだね。
最終的にこの日は、仕事の打ち合わせにかこつけて、和の甘味処と中華の甘味処の味比べの日となりました。

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青山へふらふらと3
le coq(ルコック)とのコラボレーションで制作されたアームウォーマー。
こ、これは・・・恐ろしく気持ちがよい肌触り。上の棚にあるのは同じ素材のお帽子。

冬場のキモノの袖の中にするれば、防寒対策にもなってよさそうです。
うにさも、かなり心惹かれた様子。
残念ながら、『SOU・SOU 足袋・青山店』は足回りが専門なので、『SOU・SOU』さんの全商品が見れるわけではありません。
ただし、企画コーナーでは、期間限定でいろいろなものが並びます。

今回は伊勢木綿の『てぬぐい』や『てぬぐい風呂敷』『透衣』などが並んでおりました。
麻混の『透衣』は涼しげでスカートにしたりストールに出来たりと、使いまわしが効きそうなとても爽やかなものでした。

個人的には、黒や紫があったら直ぐにでも欲しいところでしたが、やっぱり白がかわいい気もします。(黒がなくてよかった・・・苦笑)
・・・で結局、うにさとふたりで色違いの伊勢木綿の『くびまき』を購入してしまいました。

私が『乳白×深緋(こきひ)赤』、うにさが『鉛色×憲法色紫』。
でも、多分これは貸し借りしながら使うことになりそうな予感・・・。笑
使い込んで柔らかくなるのが待ち遠しいワ♪


・・・てなことをやっているうちに、またしてもお腹がすいて来ましたよ。苦笑
さてさて、何を食べようね・・・?

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青山へふらふらと2
以前から、SOU・SOUさんの地下足袋には興味がありましたので、ちょいと下見というわけです。
ひと口に地下足袋靴と言えども、いろんなタイプがあります。
お話を伺うと、いわゆる地下足袋と同様のソールから、スポーツシューズに近いもの、アスファルト対してより耐久性のあるものなど様々です。

どれも履きやすそう。
実は、キモノの時にではなく、洋服用の雨靴を探しておりまして・・・。
SOU・SOUさんの靴を候補に上げていたのですが、店員さんに伺ったところ、小雨程度であれば問題はないようですが、地下足袋の縫い目があるので、完全防水ではないとのこと。
う~む、惜しいな・・・、歩きよさそうなのに・・・。
しか~し、現在開発中とのお話。
これは期待したい!

SOU・SOUさん!是非ともよろしくお願いいたします。
でも、普段履きの黒い靴が、そろそろ寿命が来ているので、完全防水のものが開発される前に、試しに雨用でないのをひとつ頂いみるのもよいカモ・・・。
次回は試し履きさせて頂こう。

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青山へふらふらと1
確かに、茗荷谷からなら池袋あたりが近いのですが・・・、まぁ、結局は食い気に負けたと言ったところでしょうか。苦笑
表参道ヒルズの中にある『TORAYA CAFE』にね、行きたかったのですよ。
正確に言うと、TORAYA CAFEで販売されている『あんペースト』にピンポイントで興味があったのです。
食べ物は人を動かします。
地下鉄に乗ってコトコトと、表参道ヒルズに到着!

立ち並ぶキラキラとしたお店に目もくれず、私達は一目散にTORAYA CAFEへと向かったのでした。

・・・で、ちゃんとゲットしました。目的のあんペースト。

季節によってラインナップが少し変わるようですが、今回並んでいたのは、写真右から『小倉あん』『白ごまときな粉』『こしあん』の3種。
初回ですから、味見のために、小瓶で『小倉あん』『白ごまときな粉』を購入。
せっかくだから、実家のおばあちゃんの分も買ってあげよう。

帰宅後に頂いた感想としては、
たっぷり塗た方が、豆の味をより楽しめる感じのペーストでした。
個人的に餡子は塩餡が好きなので、少し岩塩をちらして食べるのがよい感じ。
甘くないピクルスと一緒もよいかもしれません。

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茗荷谷でふらふらと2

さて、温かい軽食で少しお腹も落ち着いたところで、甘味の登場。
うにさが頼んだのは『白玉クリームあんみつ』の黒蜜がけ(蜜は白と黒が選べるのです)

私は『抹茶クリームみつ豆』。

こちらはお抹茶入りの蜜がかかっています。
ひとり占めして食べたくなるようなものもありますが、私たちは初めて入るお店では、大抵は異なるメニューを選んで半分づつにして食べます。
なんともお行儀の悪い話ではありますが、ふたりでよかったぁ~・・・と思う瞬間でもあります。
しょうも無いことですが、こういうしょうも無いことの方が身にしみるのです。笑
どちらの甘味も、ひとつひとつ素材を味わえる実直なお味。
最後に、きしめん雑煮のスープをすっかり平らげて、大満足で茗荷谷を後にしたのでした。
茎の花
東京都文京区小石川4-21-2-102
[平日] 11:00-18:30 [土曜] 11:00-18:30 [日祝] 11:00-18:00
定休日:第2、4月曜日
さて、本来の目的であった仕事の打ち合わせは早く終わったことだし、どこかに行こうか??笑

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茗荷谷でふらふらと1

9月の頭のこと、茗荷谷までうにさと二人出かけて参りました。
実はこの日はお仕事の打ち合わせだったのですが、コンビで仕事をしているとはいえ、平日の昼間に連れだって外を歩くことは希なこと。
せっかくですから、甘いもののひとつも食べたいと思うのが、女心です。
場所は茗荷谷。うふっ。
ちゃんとあったのですよ、訪ねてみたいと思っていた甘味処が。
てなわけで、仕事を終えた私達は、いそいそと『茎の花』さんへと向かったのでありました。


小さなお店ですが、内に入ると、なんとはなしにキリリとした雰囲気が漂っているのはお店の風格というものでしょうか。
静かな店内には、妙歳のご婦人が数人。平日の昼間のためか、どの方もおひとりでゆったりと時間を過ごされているご様子。
そして、みなさん一様に甘味を前に微笑んでいらっしゃる。
『至福の時』・・・という言葉が頭をよぎり、つられて自分も特別な時間を手に入れたような気持ちになります。
そんなゆったりとした気持ちのよい時間の中でも、旺盛なのは私たちの食欲。
甘味屋さんの軽食は美味しいですからねぇ。
ましてや滅多に訪れない茗荷谷です。私達ふたりが食べないわけがない。
まずは『きしめん雑煮』と『いそべ焼き』。


鰹節のたっぷりかかったきしめん雑煮の出汁の美味しいこと。
副えられたみつばの香りもよく、う~ん・・・旨い!
あまりの美味しさに、甘味を食べた後にもスープを頂きたいからと、お店の方が器を下げられるのを制止したほどです。
いそべ焼きのお餅も、ほんのり焦げてよい感じです。

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大石神社奉納浄瑠璃5

さて、藤野町の奉納浄瑠璃を見に行った日の浴衣です。
先にも述べました通り、この日はかなりの雨。
桟敷席に座れるか、雨の中立見になるか?ずぶ濡れ覚悟のお出掛けでしたので、ちょっと変わったものを召しております。

インド綿の浴衣です。
数年前に、アジアンショップの片隅で売られていたものを購入したのです。
生地は薄くて軽くクタクタで、着心地はとてもよいのですが、やわらか過ぎて、いくら糊づけしても、パリッと着るのは難しく、はなから色落ちすることも覚悟の上で求めました。
有体に言いますと、あまりにも値段が安かったので、2or3回着てどうにもならなくなったら、気持ちのよい布なので、寝巻にしようと思って手に入れたのです。

しかし・・・何だかんだで、未だに浴衣で着ております。
何度も洗濯しているので、地色のベージュが、最初の状態よりも白に近くなって柄がハッキリしてきたように思いますが、そろそろ寝巻にした方がよいのかも・・・。苦笑

帯も、同じくインド綿。兵児帯風ですが、元はきっと別の用途の布だと思います。
なかなか感じのよい帯なのですが、これも色落ちする恐ろしい帯です。笑
いつでも寝巻にする覚悟の浴衣でしたから、恐れるものは何もナシ!
帰る頃には、雨と湿気で、クッタクタのヨレヨレになっていた様な気もいたしますが、軽くて肌によく馴染むという点で、長時間着るのには快適でした。

しかし、浄瑠璃を見に行くというよりは、ツボでも振りに行くように見えるのは何故でしょう・・・?
傘の持ち方かな??苦笑

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大石神社奉納浄瑠璃4

二部の『きりしとほろ上人伝』。
これは、見ごたえがありました。
お能と文楽の競演だったのですが、設定も違和感なく、非常に面白い演目でした。
今回が、関東初の公演だったとのこと、再演される機会があれば、もう1度見てみたいと思う程です。
この演目で、能楽師の大江信行さんは素面だったのですが、私は最初、面を着けておられないのが解りませんでした。(視力はよいのですが・・・)
何故って・・・瞬きをされないのです。
文楽の人形と並んでいて、きちんと同価のものに化せるとは・・・すばらしい。

大石神社の奉納浄瑠璃
久しぶりに唯一無二の舞台を見たような気がいたします。
そんな舞台作って下さった藤野町の方々に、感謝の言葉を述べたいと思います。
ありがとうございました。
運営は、なかなかに大変であるとのお話もありました。
今後とも、長く長く続けられることを、祈っております。

無事公演も終わり、さて、どうやって帰ろうか・・・と思ったその時、実行委員の方からアナウンスが入りました。
「駅までの足がない方は、受付までお来し下さい。また、車でお来しの方で、駅周辺を通られる方は、車をご提供下さい。」
そうなんです、帰れない人が出ないように、実行委員の方が車と人とのマッチングをして下さっているのです。
本当に助かりました。
つつがなく、藤野駅に運んで頂き、無事帰宅することが出来ました。
来年も行けるといいな♪

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大石神社奉納浄瑠璃3

大石神社の拝殿には、天保14年(1843年)に農村歌舞伎の舞台として、直径5.1mの円形の床が人力で回転する回り舞台が作られ、現在も明治29年(1896年)に再建されたものが残っています。
小さな山里の宝物のような神社です。

その宝物のような神社で、町の人達が大切に大切に15年間続けて来られている奉納浄瑠璃。
便利な場所である必要もなければ、大きな告知をする必要もない訳が、拝見して、よく解りました。
これは、町の人のためにある公演なのです。
小さな子どもからお年寄りまで、一家総出で座布団を抱え楽しそうに桟敷席に向かい、地域の人達が作られたお弁当を頬張り、酒を交わし、今か今かと、同じ町の住人である吉田勘緑さんが登場されるのを待たれているのです。

雨天決行のため、舞台である拝殿の前には、竹を柱にして大きなビニールシートで簡易の屋根が作ってあります。


屋根の下の桟敷席は人人人。
それでも、詰めてギュウギュウに肩を寄せ合いながら楽しむのです。
更に、その回りを立見の人達が囲みます。

正直、文楽通いをされている方でしたら、左手遣さんや足遣さんの動きにもの足りなさを感じる方もあるでしょう。
しかし、それを押してもあまりある程の良さがこの公演にはありました。
演者と観客の間に、きちんとしたやりとりを感じられるのです。
途中、吉田勘緑さんがひとりの中学生の男の子を舞台の上に呼ばれました。
その男の子は、開演前から、坊主頭でブカブカの黒子の服を着て、甲斐甲斐しく働いていたので、どこの小僧さんかしら?と私は思っていたのですが・・・。
吉田勘緑さんが藤野に移り住まれて、この奉納浄瑠璃を始めた頃にはまだ生まれてもいなかったその子は、幼い時から浄瑠璃に親しみ、いつか黒子の服を着たいと憧れて育ち、ついに中学を卒業した暁には、文楽の研修生になることが決まったのだそうです。
今年の公演で、吉田勘緑さんのお下がりの黒子の装束を、初めて身に着けさせてもらった彼は、すこし恥ずかしげで、それでいて、とても誇らしい笑顔を見せてくれました。
頑張れ少年!!

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大石神社奉納浄瑠璃2

当日は、朝から激しい雨。
ネットで事前に掴んだ情報では、例年雨に悩まされ、雨合羽着用で観る方もいらっしゃるとか・・・夕刻から出かける私たちには、雨を避けられるような席は残されていないかもしれません。

浴衣は断念か・・・?
いや、この公演、洋服であっても困難かもしれない。
いずれにしても、帰宅後、着て行ったものは丸っと洗わなければなるまい。
されば、浴衣を洗えばよいだけの話。
浴衣で行こう!
・・・というわけで、大雨の中、浴衣で出張って参りました。

今年のゲストは、
ミジンコでもお馴染みのジャズサックス奏者の坂田明さん。
観世流シテ方能楽師の大江信行さん。
女義太夫の人間国宝竹本駒之助さん。
三味線の鶴沢津賀寿さん
と多彩な顔ぶれ。

演目は
一部
『即興 有限幽幻 JAZZ』
音楽:坂田明
三番叟・義経:吉田勘緑
白拍子:大江信行
二部
『きりしとほろ上人伝・・・俺ダイダッタ 世の中の戦いなくすため あなたの家来になる・・・』
原作:芥川龍之介
作曲・三味線:鶴沢津賀寿
浄瑠璃:竹本駒之助
脚本:右来左往
演出:吉田勘緑・大江信行・前原和比古
配役:ダイダッタ:大江信行
人形遣:吉田勘緑+木偶舎
かしら:古川治
衣装:石垣陽子
小道具:宮崎浩康

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大石神社奉納浄瑠璃1
こちら大石神社の奉納浄瑠璃は文楽人形遣の吉田勘緑さんが藤野に移り住まれたことを契機に始まり、町の人達に愛されながら今年で15回目を迎えました。

毎年、他ジャンルのゲストを迎え、浄瑠璃にプラスαの新しい試みをされることも魅力のひとつになっているようです。
藤野町は、東京を東西に走る中央線の西の終点高尾駅から、中央本線で2駅の処にあります。
これを聞いて、東京近郊ね・・・と思われる方もいらっしゃるやもしれませんが・・・いやいや、これが・・・。苦笑
確かに、藤野駅にたどり着くのは難しくないのですが、大石神社にたどり着くのはなかなかに難関なのです。
駅から直通のバスもなく、乗り換えて近くまで行くバスも日に1本のみ。
夕刻から始まる舞台を見ても、駅まで帰る公共手段はもちろんありません。
私たちが、この藤野町の奉納浄瑠璃のことを知ったのは、昨年の冬のこと。
藤野町にご実家を持たれている方からでした。
是非とも訪ねてみたいと思ったものの、車を持たない私たちにはかなりの難関です。
日に1本のバスを使うことも考えましたが、舞台が始まるまでの数時間、8月の炎天下に身を寄せる場所もありません。
聞くところによると、ここ数年は雨続きだとか・・・ますます心配です。
事務局に問い合わせたところ、開演数時間前に整理券が配られるとの情報は得たものの、どうしたものやら・・・。
前日まで悩みに悩んだ末、観れないことも覚悟で、開場1時間前を目指して出かけることにいたしました。
ひとまず行きは駅からタクシーを使い、後は野となれ山となれ・・・今年ダメなら、来年出直せばいいじゃないか・・・と、なんとも行きあたりばったりなお話です。

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浴衣で落語会9

さてさてさてさて、お待たせいたしました、うにさの登場です。

なかなかにかわいいでしょう。
ロミちゃん曰く
「うにさ史上、最高の出来!」
この言葉を励みに、今後も頑張って着ましょうねー。

グレー地に紺の菊模様の浴衣は、お婆様のみささんのものです。
綿紬でしょうかね?
仕立てられたのは近年のことですが、もう1枚、若干の色違いの同じ浴衣が存在いたします。

写真では、ほとんど変わらないように見えるかもしれませんが、少しだけ右の方が紺地の色が、紫掛かっております。
何故に??
実は、左はみささんの浴衣ですが、右はもうひとりのお婆様としこさんの浴衣なのです。
経緯をお話しますと、
みささんがこの浴衣を求められた際に、うにさのお母様のともこさんに、
「柄行がよい浴衣だから、あちらの義母様にも作って差し上げなさい。」と言われ、としこさんのものも仕立てられたとのこと。
小さなみささんと打って変わって、としこさんはすらりと背の高いお婆様でしたから、2枚の浴衣は随分サイズが異なります。
現在2枚とも我家でお預かりしておりますが、うにさはJUSTみささんサイズ。
としこさんのものは、そのうち私がお借りしよう♪うふふ・・・。
ともこさんやちこさん(うにさの叔母様)のご尽力で送られてきた浴衣の中から、この1枚の浴衣を選んだうにさに、どんな帯が希望かと訊ねたところ。
「モンドリアンみたいに、黒と黄色と赤が入ったモダンな帯がいい!」
そう・・・。
言うだけならいくらでも言えるわなぁ・・・箪笥の中身を知らない人は我儘です。苦笑
しか~し、モンドリアンとはいきませんが、希望通りに黒と黄色と赤の入った帯は持っていたのでした。

6年くらい前に、浴衣によいのではないかと思ってリサイクル店で¥500で求めた帯が、うにさの希望にぴったりとはまり、即決!
帯選びもあっさりと決まり、下駄の手配も終わってしまえば、うにさは当日を待つばかり。
私はというと、うにさが2度と着たくないと言い出さないように、出来る限り涼しい補正用具を作り、暑さ対策の下着を用意し、手に提げる鞄をふたり分準備し、保冷剤を冷やして当日に臨みました。

いろいろと努力はしてみましたが、先に述べました通り、どぜう屋の一件もあり、もうどうとでもなれというような暑さでしたから、暑さ対策に効果があったのかどうかは不明。苦笑
ただ、裸でいても暑いような状況がむしろ幸いして、うにさも諦めがついたようです。
たくさん褒めて頂いたので、ちょっぴり嬉しそうでもありましたよ。笑
初めてのお誂え下駄もこの通り。

鼻緒擦れを起すこともなく、
「さすがに自分の足に合わせて挿げた履物は違う!」とうにさの歓心もひとしおでした。
福島履物店さん、ありがとうございます。(もう1足欲しいそうです。笑)
さあ、うにさ!
頑張って次は、夏キモノに挑戦しましょうね♪
君が着るべきみささんのキモノは、まだまだたくさんあるのです。
贅沢者め!!
しかし、今年の夏ももうおしまい。
来年に向けて作戦を練ることといたしましょう。苦笑


踊るほどに楽しいことなら何度でも。

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浴衣で落語会8

深川での落語会の日のコーディネート紹介、残るは私とうにさですが、待望のうにさの前に私から。

蔦模様の綿紅梅の浴衣に、花菱の絽織の帯。
実はこの浴衣は初おろしでした。
昨年の夏の終わりのセールで反物を購入したので、昨年中には着れず・・・なんだか聞いたような話ですねぇ・・・苦笑(『すもも祭と金魚4』をご参照下さい。)

ちょっと言い訳などいたしましょう。
先日ご紹介した百合と蝶のロウケツ染めの浴衣。
あれは一昨年のセール品で昨年初おろし。
こちらは昨年のセール品で今年初おろし。
まぁ、私の経済力で自力で反物から仕立てられるのは浴衣くらいですから、ささやかな楽しみです。
あまり流行っぽいものは着ないので、夏の終わりのセールで購入しても、格別困らない。
その年に着れないことにさえ目を瞑れば、結構よいお買物が出来るというわけです。
仕立ても、1年の間にすればよいのですから、お財布と相談しながらのんびりと。
しかし、2年続けての購入でしたので、今年はお休みいたしましょう。笑

帯留には母からもらった、貝細工のバラのブローチ。

そして足元には、先日福島履物店さんでオーダーした兎と亀の下駄。

手に提げているのは、岡山の花ゴザのハンドバッグです。

このバッグは、私の祖父りょうじ(父ひろしの父)の姉であるよしこさんから、私の母やすこが贈られたものでしたが、1度も使わぬまま私のところへやってまいりました。
よしこさんは岡山にお住まいでしたが、私がごく小さい頃に何度か泊りがけで広島の我家に遊びに来られることがありました。
私の中では、折紙が上手なおばあさんとして認識されておりましたが、たいそう琵琶がお上手な方であったとか・・・。
今は亡き方になってしまわれましたが、お元気な間に、聞かせて頂いておけばよかったなぁ・・・。


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浴衣で落語会7
男物の生地から仕立てた、粋な縞の浴衣です。

シンプルさが際立って、こいつぁ、かなりの男前。

帯は銘仙のキモノから仕立て直された萩と水面模様。

柄行も大きくて、ロミちゃんらしい、配色の帯です。
入れなかった深川飯のお店『深川宿』さんの店先を、撮影場所に拝借させて頂きました。

ところで、この日はじめてお会いした五百さんのお友達のAさん。
ロミちゃんと身長がほぼ同じです。
履物を履けば、二人揃って170cmを越える長身。
なかなかに壮観なので、のっぽのふたりが並んだ写真を撮らせて頂きました。
せっかくですから、わざわざ下から煽って・・・大きいものはより大きく。笑

おお~!巨人の国に来たようだ!
モデルさんみたいで、かっこいい。
ちなみにこの写真、うにさによって
『霞ヶ関ビルと新霞ヶ関ビル』と名づけられました。
一方、うにさと五百さんも同じくらいの身長。
こちらはミニッツで、ふたり並ぶととてもかわいらしい♪
こうなるとこちらも撮らないではいられません。
今度は、わざわざ上から撮って・・・小さいものはより小さく!笑

おお~!リリパットの国へ来たようだわ。
手に乗せて持って帰りたい。(あ・・・うにさとは一緒に暮らしてるのでした。苦笑)
みなさん、かわいらしく、美しく、とてもよくお似合いでした。

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浴衣で落語会5
ドレスコードが浴衣or夏キモノでしたので、会場内は和装姿の人達で溢れておりました。
こういう会に参加するのが始めての私としては、一度にこれだけの人数の和装の人達を拝見するのは初めてのこと。
みなさん、気張ってらして、よい目の保養をさせて頂きました。
何人くらいいらしたのかしら??

残念ながら、開場内でお写真を撮りませんでしたので、ご一緒した方の後ろ姿だけでも・・・。

これはロミちゃんと私、いつものごとくたくさん喋ってます。苦笑
話を本題に・・・。
この日の演者さんと演目
・前座に古今亭志ん坊さんによる『無筆の手紙』
・春風亭一之輔さんによる古典落語『あくび指南』
・神田きらりさんによる講談『谷風情けの相撲』
・春風亭栄助さんによる新作落語『古典の天使、新作の悪魔』
落語や講談の間には、日舞や、民族学者の神崎宣武さんによる落語や江戸の風俗についてのお話まであって非常に充実した内容でした。
ここのところ人気の落語、私はこれまでに新宿の末廣亭に1度行ったことがあるのみでしたが、少し続けて見てみたいと思いました。
五百さん、お誘いありがとうございました。

写真は、うにさが気に入って購入した『深川江戸資料館』の古地図のハンカチ。
なかなかよきものです♪

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追記
読者の方から、誤解を招くような表現があるとのご指摘頂きましたので、一部文章を割愛させて頂きました。
至らない点がありましたことをお詫び申上げます。
2008年9月9日
浴衣で落語会4

向かったお店は『どぜう 伊せ喜』。
こちらのお店、明治20年創業の老舗のどじょう料理専門店です。
店内は、夏だというのに『どぜう鍋』や『柳川鍋』をつつく人達で賑わっています。
テーブルにはたくさんの鍋が湯気を上げており、熱い暑い・・・。
鍋が冷めないようにするためか、冷房はゆるく、席に着くとひとりに1枚づつ『どぜう』と書かれた団扇が手渡され、汗を流しながらどぜうを頬張るのです。

もうここまで暑いと洋服もキモノも関係ない。
「キモノは暑い」とぼやいていたうにさも、ついに観念いたしました。笑
さて名物のどぜう。
実は私、ちょっと恐々。苦笑
というのも、かつて1度だけ口にしたどじょうが、あまりにも泥臭く、しばらくどじょうのことを思い出しただけでも胸妬けがするような思いをしたことがあるのです。
最初の出会いがあまりにも悪かったために、それ以来、どぜうは食べたことがない。
せっかくのどぜう屋さんでしたが、柳川を食べる勇気が持てず、うなぎの白焼きにどぜうの味噌汁を付けて、軽く様子見です。


皆様は名物柳川鍋!
運ばれて来た蓋を開けると、熱々の湯気が立ち登ります。


うにさの柳川鍋を横から私もご相伴。
アラ、ちっとも臭くない!美味しいじゃないの♪
こちらはどぜうの味噌汁。

プカリと浮かぶどぜうの影・・・見かけはこれが一番生々しいカモ・・・苦笑
もちろんうなぎの白焼きも美味しゅうございましたよ。
暑い季節にだらだらと汗を流しながら熱いものを食べるのも、なかなか乙なものです。
食後はまるでプールでひと泳ぎした後のような倦怠感と脱力。
バテるというより、むしろ健康的ですらありました。

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浴衣で落語会3
場所は深川、お誂え向きに『深川江戸資料館』の向かいには『深川飯』のお店『深川宿』があるではないですか!

深川飯と言えば・・・春頃の話になりますが、みなさん、覚えていらっしゃいますでしょうか?小川町の忠七飯のお話を・・・。(小川町お散歩1・2・3をご参照下さい。)
そうです、深川飯は私がひとり制覇を誓った『日本五大名飯』ひとつなのです。
コ、コレは・・・行かねばなるまい。
しかし、喜び勇んで暖簾をくぐったところ、満席で断念。
今回は、深川飯攻略ならず。
出直すことといたしましょう。(決意再確認!!)
では!と気を取り直して『どぜう 伊せ喜』へ向かうことに。


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浴衣で落語会2

『深川江戸資料館』、以前に五百さんと初デートをした上野の『下町風俗資料館』と同様に、屋内に古い町並みを再現した資料館ですが、こちらでは江戸時代の深川佐賀町の町並みが再現されています。


(下町風俗資料館訪問の記事は『下町風俗資料館へ1・2』をご覧下さい。)


写真は、ロミちゃんとふたり、コントをしているわけではありません。苦笑
いいですね、日本家屋は。



実は私、椅子が苦手です。
いつの時代の人間かと言われてしまいそうですが、高校に入るくらいまでは、実家の食卓も卓袱台でしたから、テーブルの生活に慣れないのです。
小学校に入学した時に、学習机など買ってもらいましたが、学校から帰って宿題をするのは、専ら、家事をする祖母がいる台所横の座敷。座敷にある机ですから、当然正座です。冬なら炬燵。
疲れて来たら、そのまま横になってゴロゴロ。
座ることと横になることが地続きの快適生活。
今更こんな快楽を捨てられる訳がない!!
というわけで、現在のうにさとのふたり暮らしを始める際に、一番に決まったのは私の部屋。
1つしかない畳の部屋を譲れるわけがありませぬ。笑
食卓も変わらず低い机で座布団にペタリと座って。
ん?PCですか?
低い机でと言いたいところですが、さすがに住宅事情もあり、床面を埋めつくす訳にもいきませんので、椅子とPCテーブルです。縦方向にプリンターやらスキャナーやら積み上げておりますが、私も負けじと椅子の上に正座で高さを競っております。
ちなみに、映画館でも明かりが消えると、おもむろに正座。
ちょっとばかり座高の高い女を見つけたら、それは私かもしれませぬ。(ちょっと迷惑・・・)



話が脱線してしまいましたが、『深川江戸資料館』で再現されている古い家は、どれも居心地のよさそうな住まいでした。(絶対に私の荷物は入りそうにはありませんでしたが・・・苦笑)

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浴衣で落語会1
最初からとなると、浴衣を着る準備も一苦労ですね。苦笑
先日速報でちらりとご報告いたしましたが、8月3日に無事揃って浴衣でお出かけいたしました。
お待たせいたしましたが、その日のお話をすることにいたしましょう。
実はこの日は、坂野五百さんからのお誘いで落語会に出向いたのであります。
この落語会、五百さんが通われている和裁教室の『浅草着物工房』さんの企画でして

『落語で江戸がえり - いい男といい女のための落語会』というものでした。
ドレスコードは浴衣or夏キモノ。
これは、うにさに浴衣を着させるよい機会を得たとばかりに、私、せっせと準備を進めていた次第です。
更に今回は、五百さんから「よかったらロミちゃんさんも~」とラブコールを頂きましたので、ロミちゃんも一緒に。
五百さんは落語会の前に和裁教室の方達と撮影会などがあり、お連れの方達と先にお食事をされるとのことでしたので、待ち合わせは開場時間に会場で。

ロミちゃんと会うのも浅草以来でしたので(1ヶ月も経っておりませんが・・・苦笑。恋しかったのよ

ところが、早目に着いた会場入口で五百さんとバッタリ。
五百さんもお連れの方と会場でお待ち合わせとのことでしたが・・・。
この日は暑かった。本当に頭の芯が抜けるくらいに暑かったのです。
三人いらっしゃるはずのお連れのお二人までが、来られなくなったとのこと。
されば、『深川江戸資料館』見物後に夕食もご一緒いたしましょうと話はまとまり、一旦解散。


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