もう一丁着姿
こちらもクリスマス前のこと。三菱一号館美術館で開催中の『ヴァロットン-黒と白』展に出掛けた日のおキモノ。

11月30日までの白黒コーデ割引には間に合わなかったので、黒と黄色でまとめてみました。

写真はちょっとピンぼけだけど……。😓
古着で手に入れた銘仙は、八掛が明るいピンク色でしたが、黒の八掛に仕立て直してグンと着易くなりました。
羽織りは大叔母の形見分けをサイズ直しをして着ています。

黒地にキラキラ銀糸銀糸で菊の花が織り出しされておりますが、お直しして下さった和裁師さんから『寿光織』というものだとお教え頂きました。
何年か前に教えて頂いたのだけれど、いつか忘れてしまいそうなので、ここに書いておこう……。

羽織りのキラキラに合わせて、帯留めには松原智仁さんの蛸唐草。
この日はガシガシ歩くつもりで、足元はSPINGLE MOVE のハイカットのレザースニーカー。
コートもやめてタートルインで軽快に防寒。

SPINGLE MOVE のハイカットは大好きな靴ですが、装着自体は地下足袋の方が楽かもしれない……靴の背に引っ張るベロが付いていないので、足が入り難くてしばし玄関で悶絶致しました。(長い方の靴ベラ、どこに行ったんだろう……雲隠れ中。)
赤坂まで足を延ばしたので、ドイツ菓子とパンのカーベ・ケージさんに寄って、

少しだけクリスマスのお菓子を調達♪

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テオ・ヤンセン展へ4
短い距離ではありますが、駅から自宅まで歩いて帰らねばなりませぬ。
とりあえず、コートは雨用のものなので良~し。
長襦袢もモスであれば濡れてもさほど問題ナシ。
キモノは、裾が汚れないように、コートの中で捲くらないとね・・・。
衿元は・・・手拭でキモノの衿を覆って、上からマフラーでいいか。
足元は雨用草履だからまぁ、濡れても惜しくないな。
心配なのは、別珍の足袋の爪先、・・・これはいかんともし難いなぁ。
でも、大雪の日の夜中に、新雪踏みたさに、わざわざ裸足で表に出た時のことを思えば、冷たさも大したことないか・・・??(雪が降ると常に沸くんです。苦笑)
駅に着いたのは23時過ぎ。
電車から降りると、まっすぐにトイレに駆け込み、キモノの裾を捲くり上げ、いざ出陣。
大丈夫、吹雪いてはいない。
歩く人の姿もまばらで、牡丹雪が静かに空から落ちて来るだけ。
積雪は、凡そ15cm。
ザクザクザクザク・・・と雪を踏みしめます。
た、楽しい~~♪
突然の雪に、車通りも少なく、車道もこんな感じ。

急激に上がるテンション、こうなると寒さなどそっちのけであります。
どうせ踏むなら、なるべく誰も踏んでいない雪を・・・と、余分に蛇行しながら歩く私。
最寄り駅から家までは、徒歩5分くらいしか掛からないのですが、20分近く夜中に遊んでしまいましたよ。
足袋は濡れてしまいましたが、さほど冷たさも感じず、道は凍っておりませんでしたので雨草履でも滑ることもなく、ワッサワッサと歩く姿は、かなり不審であったと思います。(ご近所の方、済みません・・・。)
会心の笑みで帰宅した私ですが、うにさには「風邪をひく」「霜焼けになる」と叱られました。
でも、転ばなかったし、風邪もひかなかったし、霜焼けにもならなかった!!
多分、うにさは、一緒に遊びたかったに違いない!!(勝手な憶測)

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猛暑を振り返る6
寒さと違って、防ぎようがないのが暑さの辛いところですね。
身につけるものを減らすには限界がある以上、少しでも気持ちよく過したいとなれば、それ以外の僅かな努力で差を付けるよりほかありません。
日傘や扇子の携帯はもちろんですが、走ったり急ぎ足になって体を熱くしないように、出来るだけ時間にゆとりを持って、そう、なるべくじんわりとスローロリスの様に行くのが理想的です。笑

キモノを着る前にかいた汗を、キモノに持ち込まないことも重要。
私は夏場は必ずキモノを着る前にシャワーを浴びるようにしています。
これは思いの外、効果を感じられます。
天花粉もはたいて、肌を出来る限りサラサラにしておけば、暑いところに出ても、しばらくは持ちます。
嫌いなのは、日焼け止め。
暑さ対策の一環として、夏場は、冬よりも若干衣紋を抜き気味に着付けるようにしておりますが、この抜いた衣紋を直撃するのが夏の日差し。
悩ましいことに、首の後ろって何故だか本当にこんがりいい色になってしまうんですよね・・・。苦笑
やむを得ず日焼け止めを塗ることがありますが、塗ると肌に膜がひとつ出来て、ぐっと暑くなる気がするのは私だけでしょうか?
通気性の良い日焼け止め・・・是非とも開発して欲しいなぁ・・・。(美容業界の方、是非とも宜しく!!)

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猛暑を振り返る5
アンティークの正絹絽の長襦袢と、綿クレープの筒袖二部式、長い間この2つでやりくりしておりましたが、一昨年、思い切って綿麻素材の長襦袢を1枚求めました。
自宅で洗えるし、懐にも優しく良いかな??と思っておりましたが、柔らかいキモノを着る際には相性が合わなかったり、肌へのあたりが気に入らず。
そして何より残念なのは、それまで着ていた正絹やクレープ素材の方がずっと涼しい・・・。
結局、盛夏に着るには使い勝手が悪く、単衣から袷の初めくらいまでの調整用としてしか着なくなってしまいました。涙
続いて、翌年(昨年)、お茶を始めたこともあり、夏物の白い長襦袢を1枚持とうと考えた私(アンティークの長襦袢には結構派手な柄が付いておりまして・・・)、今度は思い切って洗えるシルクの長襦袢を手に入れました。
お仕立て付きの安価なものではありましたが、これで色々なことが解消出来ると思っていたのに・・・う~ん、あんまり涼しくない!!
どうして??

理由の1つは明らかで、居敷当が付いているのが仇になっております。
居敷当に使われている布地がですね、何故か普通の胴裏みたいな生地なんですワ。涙
これは剥がす方向で・・・。(去年気づいていたのに、今年の夏も持ち越している点は、単なる私の不精。)
しかし、どうもそれ以外にも原因があるように思われてならない・・・。
洗うと多少縮むとは言われていたのですが、縮んだことで絽目が詰まって風通しが悪くなったようにも思えますし、それ以前に、洗えるように加工してあることで、絹の持つ通気性が悪くなっているのではないか??と疑わずにはいられない・・・むむむむむ。
お手入れは簡単ですし、肌触りも悪くはないのですがねぇ・・・着てますケド。
ランク上の洗えるシルクなら、違うのかしら??
結局のところ、ずっと着ている古い正絹の長襦袢と、綿クレープの筒袖二部式が涼しくもあり、未だに使い勝手が良いという、なんとも情けない状態です。

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猛暑を振り返る4
せっかくの浴衣の身軽さを、補正をすることで台無しにしたくない気持ちと、着姿の美しさのどちらを取るか???
常々思っているのですが、キモノより浴衣の方が着付けは難しいと思うのです。
襦袢が無い分、衣紋も抜け難いですし、着崩れだってし易い。
キモノは着たいけど、浴衣までしか着られない・・・と言われる方に時々お会いしますが、浴衣が着られるならば、キモノは絶対に着られる!!といつも思ってしまう私です。

そんなこんなで、浴衣での補正はいつも悩ましい。
本来的に着姿よりも、着心地を優先しがちな私としては、行く先や、その日の体調や気分で、補正をしたりしなかったり・・・結構いい加減です。苦笑
補正ナシで着た時に一番気になるのは、腰のくびれ・・・というよりは、締めた帯の上に乗っかる胸。
たいして大きくもない胸が、必要以上にボリューミーに・・・アワワワワ。
腰周りに補正をすることで、帯に乗る胸を解消するよりも、晒しで胸を潰す方向の補正の方が好みです。

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猛暑を振り返る3
私の場合、麻や木綿などの膨らむ素材の時には、すっぱり補正をしないで着てしまいます。
まぁ、冬場の絹ものでも、あまりガッツリとした補正はしないのですが、そんな私でも、絹ものを着る時には、夏も少しばかり補正が欲しい。
暑さ対策で、最も悩ましいのが、この補正ではないでしょうか?
数年前に、市販の夏用メッシュ素材のパットを試したことがありましたが、肌にガリガリしてあたりが悪い上に、化繊なのでちっとも涼しいと思えず、閉口。
結局、絹の体洗い用のメッシュタオルを3本と、晒しを使って手作りです。

メッシュタオルは腰と両脇の窪みを埋めるため、晒しは体の腹側に申し訳程度つけておりますが、これは補正というよりは、脇と背のタオルを簡単に取り付けるために必要な布という役割です。
実は、腹側の補正は、伊達締に小さなタオルを縫い付けてあるので、私の場合あまり必要ないのです。(2本の伊達締両方に付けてありますし・・・。)
端はマジックテープで止めるだけ。
あ・・・日によってウエスト周りの太さ(細さとは書けないところが悔しい・・・)が違うので、マジックテープの片側は2本並べて調整が効くようにしてあります。苦笑

体へのあたりが柔らかいので、ある年の夏に作成して、夏用のつもりが今では通年使う補正道具となってしまいました。
めったにキモノを着ないうにさにも、着る時は少しでも着心地が良いようにと、同じ補正を作って用意してあります。(いつでも着られるよ♪)
絹とはいえ、身体洗い用のタオルですから、洗濯に気兼ねもありませんし、ヘチマ同様100円ショップで簡単に手に入るものなので、お財布に優しいのも良い点です。笑

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猛暑を振り返る2
枕を作る際に余ったヘチマスライス。

これはこれで、作りたいものがありましてね♪
まずは、内側のデコボコした部分を削り取り、外側の部分だけに。

スライス同士を繋いだ時に段が出ないように、端を斜めに削ります。

これまた帯幅よりやや狭いくらいの長さになるように、スライス3枚を糸で繋いだところに、のし棒登場!

ヘチマのカーブを平にのして・・・、

ガーゼでくるめば、角出し用の薄い枕の出来上がり。

ヘチマ枕共々、この夏、大変重宝いたしました。


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猛暑を振り返る1
暑かった夏を振り返り、しばし暑さ対策について話をしてみたいと思います。
普通はこんな話は夏の初めにするものだと思いますが、ま、私、ちょっとしたヘソ曲がりというか、天邪鬼なのでございますよ。苦笑
殊更珍しい対策もしておりませんので、お話ついでに皆様の対策法などお聞かせ願えれば幸いです。
今年の夏、一番活躍したのはヘチマの枕。

昨年、いつもコメントを下さるやっぴーさんに紹介して頂いたヘチマの帯板が、あまりにも快適でございましたので、今年は夏前にせっせとヘチマ枕を作成致しました。
市販のものを購入することも考えたのですが、気に入る大きさや高さのものを捜すのが面倒で、作った方が早いかなぁ・・・と。
あ・・・ヘチマを育てるところからではないですよ。笑
ヘチマはお手軽に100円ショップで手に入れて参りました。
まずは、真っ二つに包丁を入れて、蒲鉾形に切りま~す。

蒲鉾2つを並べてみると・・・

ちょっと長いなぁ・・・。苦笑
両脇から1cmくらいの厚さで2枚づつスライス。

これで幅は、希望通りに帯幅よりやや狭いくらいの長さになりました。(市販の枕よりも幅広です。)
ここからは形を整えます。
角をまあるく削り、枕の上になる部分を高く、下はやや低く。
背中に当る側にも、少しカーブをつけて・・・。

接着剤は使いたくないので、中央を長い針を使って糸で繋ぎ、ふたつに分かれていた蒲鉾を1本の枕へと整形いたします。
最後にガーゼで包んで、一丁上がり♪

ん??ヘチマスライスはどうなった??
続きは、また明日。笑

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防寒対策5
すご~く寒い日。
着ていく場所は選びますが、最終手段はとっくりセーター。

これは、賛否両論ありますが、私は大好き。
母世代は嫌がることが多いようですが、祖母ふみゑにはまったく問題ない着方のようです。笑

祖母ふみゑは、私が高校生の頃まではキモノで日常生活を送っておりましたが、冬場の一番寒い時は、部屋の中ではキモノの上に、帯下くらいからキモノの裾まであるロングスカートをはいて、更にその上から前掛けをして過しておりました。
確かに、その姿に比べたら、トックリセーターなんてかわいいもんですワ。笑

こちらの仲良し写真は、以前にうにさとふたりでセーターinで着た時のもの。(手前がうにさ)
キモノの重ね(襲ね)着は、まだ試したことがございませんが、祖母によりますと、錦紗やお召は重ね(襲ね)て着ることが多かったとか。
私の場合、古着が多いので、重ねて着るのはちと難しそうではありますが、そのうち試してみたいものです。

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防寒対策4
コレに関しては、祖母以外の人からは聞いたことも見せられたこともありませんので、どなたかご存知の方がいらっしゃるようでしたら、コメント頂けると嬉しいのですが・・・。
ちょっと奇妙な見掛けでしょう・・・苦笑

『マーガレット』
横からの見た目は悪くない・・・。

小学校高学年or中学生の時に作ってもらったものですが、手首のあるケープのようなものです。
祖母が『マーガレット』と呼ぶので、マーガレットだと信じてここまで来ましたが、マーガレットというのは一般的な名称なのでしょうかね??

モヘアの鍵編みで出来ていて、極軽いものですが、ちょっと寒い時に羽織るのに便利です。
手首で体に装着されているので、ショールの様に落ちませんし、襟が付いているので、首元もカバーされ、見た目よりずっと温かいのです。

残念ながら、ちょっとスイートな見かけなので室内専用にしておりますが(苦笑)、色を変えて、ボタンをおしゃれなものに取り替えれば、外出にも使えるようになるのでは?っと改造計画中。
うまく行きましたら、またご紹介いたしましょう。笑

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