キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやま                                        

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もやもや

さて、ここ数回うにさのイラストの中で話されていた『半分の鹿』について、もやもやされている方もいらっしゃることと思います。苦笑(その1その2その3

生憎、半分の鹿についての新しい情報はなく、迷宮入りせざるおえない状況ですが、今回のことで私としては少し思うところがありましたので、そのお話をしてみたいと思います。

子どもの頃、世界はエクスキューズされないことで溢れかえっておりました。
しかし、何故?どうして?と不思議に思うことは山ほどあれど、それに明快な説明が無いことにたいして、理不尽だとか、不条理だなどと思うこほとんどなかった。

大人になってから父ひろしに、子どものわりには「どうして?」「なんで?」を言わない子だったのに、質問ばかりするようになったもんだ・・・と言われたこともありましたっけね・・・。苦笑

まぁ、ぼんやりしていたというか、ざっくりしていたというか、物事にたいする捉え方が、随分雑だったというか、かなり肯定的だったんですね。苦笑

何かの理由でそれは起きている。ただ、その理由は私には解らない。
解らなくても事は起きるし、たとえ説明がつかなくても、起きていることが事実であることは変わらない。
そういうもんだ・・・と丸のみにして、不思議を不思議のまま抱え込んで楽しんでいるというか・・・。苦笑

こういう状態を、思考停止であるとか、自分の頭でものをかんがえていないなどとご指摘をされる方もいらっしゃるやもしれませんが、今回の半分の鹿の件で思ったのです。

実家に帰ると私の思考回路って、簡単にそういう状態に戻るんだなぁ・・・と。

自分自身に呆れもしましたが、たまには悪くないな・・・とも思ったりして。苦笑

もう少しまめに帰省しようかな。

まあ、確かに半分の鹿については考えれば考える程に、何が起きたのか?形状はどうだったのか?気になりますけれど・・・、解明されることだけが面白さではないな・・・と思った次第。

三陸リアス亭のうに弁当

困ったことに、うにさは、背中痛が未だ治まらず、本日はイラストはお休みです。

写真もイラストもナシでは、ちょいと寂しので、三陸鉄道久慈駅のうに弁当の写真でも入れておこう・・・。笑

はい、朝ドラ『あまちゃん』の夏ばっぱのウニ丼のモデルになった三陸リアス亭のうに弁当でございます。
先日まで開催されていた京王百貨店の駅弁大会に、朝から並んで求めました。

ごはんにもウニの旨味が炊き込まれていて、とても美味しかったですよ♪

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今年もありがとうございました

長らくお待たせ致して申し訳ありませんでしたが、コメント返信完了致しました!!
お心あたりのある方は、お時間のある時にチェックしてみて下さいまし。

そして本日は2014年最終日、大晦日でございます。

ギリギリな感じでお送りしておりますスタジオクゥのブログ『キモノは別腹』ですが、12月で8年目に突入しました。驚
近頃は飛び飛びにしか更新出来ておりませんが、こんなに長く続くとは・・・。

2014年は皆様にはどのような一年でしたか?

コメントへのご返事を書きながら、期せずしてスタジオクゥの一年について振り返る時間を持てました。

ブログにアップ出来ていないことも多いのですが、総じて考えると、私達にとって2014年は挑戦することの多い年であったように思います。

マトグロッソでの『おひとり様のふたり暮らし』の連載に始まり、『召しませキモノ』の台湾翻訳版の出版手ぬぐい作り藍染トークイベントも初めてのことでした。

新しい本が中々形に出来ないでおりますので、進まない二人乗り自転車をずっと漕いでいる様な感覚でいたのですが、良い一年であったのだなぁ・・・とあらためて思った次第。

来たる2015年も、挑戦出来る一年でありたいと思っております。

ブログとしては書き残したことだらけですから、最後に何か1つだけ今年をしめくくる話題を取り上げてみるとするならば・・・?

う~ん、これかな??

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて2

珍しいうにさの着姿♪笑

11月の日本橋キモノ事件簿での写真です。

先にイラストレーター4人組の写真はご紹介しておりますが、この日は自分達の着姿も忘れずに撮影致しました。

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて7

菊立涌のお召に、LUNCOさんで頂いた玩具の帯。

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて4

ちょっと変わった結び方にしてみましたよ♪

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて3

帯留には狐

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて5

大好きなものに包まれて、うにさも上機嫌でありました。

帯飾りにしている赤いものは??

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて6

フエルトで作った猫です♪
実は、私達の手ぬぐい『股旅縞』の中にいる猫なのです。

股旅手ぬぐいの猫

台湾でこんなものを見つけましてね。

台湾の剪紙風干支飾り1

中華の剪紙(切り紙細工)をフエルトで表現している干支飾りなのですが、この感じは帯飾りに使ってもオモシロイんじゃないかなぁ・・・と。

台湾の剪紙風干支飾り2

・・・、で調子に乗って、私の方は股旅。笑

2014年11月日本橋キモノ事件簿にて9

でも、実はこれを思いついた時に、自宅にフエルトの手持ちがありませんでしたので、すぐに試してみたくなった私は、真夜中にフエルトを作るところから始めたという・・・。汗

ま、フエルトを作るための原毛の方はあったワケです。

しかし・・・、地厚なフエルトは、フカフカしてカッターナイフを弾く弾く。
結局、翌日にユザワヤに走ることになったのでありました。苦笑

きっと褒められるぞ~♪っと、イソイソとうにさに見せたところ。
「良く出来てるけど・・・今じゃない!!」の一言。

ハイハイ、仕事もいたしますよー。ちっ!

多分、私達ふたりは、これからもこんな感じでああでもないこうでもないとやって行くのだと思います。

台湾の剪紙風干支飾り3

馬が走り抜けて、もうすぐ羊がやって来ますよ♪

私のコーディネイトはまた年が明けてからにでも・・・。

皆様、良い年越しをなさって下さい。
今年も1年、ありがとうございました!!

2014年も応援いただきありがとうございました


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初めての手ぬぐい作り9

さて、スタジオクゥの初手ぬぐい『股旅縞』が出来るまでの行程を時間を掛けてご紹介して参りましたが、本日が最終回。

澤染工場さんで染められた布が、手ぬぐいサイズに裁断されて我家に届く前に、こころやさんから再び電話がありました。

こ「ひよささん、手ぬぐいの畳み方解ってる??」
ひ「そうそう、それそれ、微妙に解んないのよ・・・。」
こ「基本的にはね、端が、内側に内側に入るように折るんやけど・・・。電話やと説明し難いから、一枚折って、見本送るね。」
ひ「助かるワ~~~♪」
こ「帯も作らなあかんよ!」
ひ「そ、そうやねぇ・・・。」
こ「品質表示と取扱い説明と、連絡先も忘れずにね。」
ひ「わ、わかった~~。」
こ「あとね、細かいことやけど、帯の巻き方、間違えんとってね。」
ひ「ん??」
こ「熨斗や着物の打合せと同じやからね。気づかん人もいるけど、こういうことはきちんとね。」
ひ「お、おおーー!!」

いつもはおっとりのこころやさんを、スパルタ指導にさせてしまう私達って・・・。汗

立ち上がり早々に2枚のイエローカードをもらいましたが、なんとかゴールに到着。(良かった・・・退場にならずに済んで。苦笑)

スタジオクゥの股旅縞手ぬぐい

あたりまえのことですが、製品にするのって大変ですね。
初めての手ぬぐい作りは、難解でしたがとても楽しく、そして、学ぶことの多い体験でもありました。

そうなんです。作ること以上に、行程を理解することが面白かったとでも言いましょうか・・・、こころやさんや小倉充子さんにサポートして頂いたり、木内愛さんや澤染工場さんに作業工程を写真で公開して頂いたおかげで、手ぬぐい作りが「デザイン画を送って終了」にならなかった点が、今回の一番大きな収穫であったなぁ、と思うのです。

1つ1つの行程に、職人さんがいて仕事があって、小さな作業にも意味があるのだなぁ・・・と。

手ぬぐいの見方が、随分変わりましたよ。

もしも2度目があったなら、もう少しスムースに仕事を進められる気もしますが、やっぱりジタバタしたいかな??笑

出来上がった『股旅縞』手ぬぐいは、台湾のイベントで初売りをし、日本橋キモノ事件簿で日本初売り、こころやさんの催事『ココロのよそおい』で関西初売りをさせて頂きましたが、この度、こころやさんで通販対応もして頂けることになりました。パチパチパチパチ。

詳しくはこころやさんのブログをご覧下さいまし。

年末年始の帰省のお土産に??は向かないかもしれませんが、注染手ぬぐいの出来る行程を思い出しながら愛用して頂けたなら幸いです。

しかし・・・、今年がもう終わりそうなことについては、承服しきれない・・・。涙

チャリ


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初めての手ぬぐい作り8

さて、本日もスタジオクゥ初の手ぬぐい作りのお話のつづき

昨日は、澤染工場さんで注染専用の台に糊置きをした生地を置いたところまでをご紹介しましたね。

さあ、ここから染料が入って行きます♪

澤染工場にて15

澤染工場にて16

色見本を見ながら、色の切り替わる位置に土手を作り、

澤染工場にて17

澤染工場にて18

注染の名の通り、ジョウロに入った染液を注ぎ込みます。

澤染工場にて19

おお~♪二刀流!!

澤染工場にて20

澤染工場にて21

澤染工場にて22

澤染工場にて23

写真では少し見え辛いですが、足元に大きなペダルがあるのが見えますか?

澤染工場にて24

このペダルを踏んで、染液を下に吸引!!

隣り合った色のぼかし加減を見ながら、この作業を繰り返すこと数度、

澤染工場にて25

再び砂を蒔いて、

澤染工場にて26

よいしょっと、引っくり返し(スゴイ!!)

澤染工場にて27

布の馬楝のようなもので、生地を落ち着かせ、

澤染工場にて28

反対側からも同じように染めて行きます。

澤染工場にて29

注いで、

澤染工場にて30

吸引!!

さぁて、どんな風に染まったかな??

澤染工場にて31

おお~~!!きっかり柄が型通りに染まっておりますね♪

澤染工場にて32

染め上がった布は、巨大な水槽で水洗いされ

澤染工場にて33

これまた巨大なお釜の様な脱水機に掛けられ、

澤染工場にて34

肩に担がれて、

澤染工場にて35

ハシゴを上り、

澤染工場にて36

高い高い天井に組まれた丸太の上から

澤染工場にて37

ハラリ、

澤染工場にて38

ハラリ、ハラリ。

澤染工場にて39

あぁ~~~~、ちゃんと股旅縞になってる!!

澤染工場にて40

この写真を見た時には、正直、感激して泣きそうになりました。

手ぬぐいのお話も残り1回です。

夜景


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初めての手ぬぐい作り7

さて、またしても間が空きましたが、本日もスタジオクゥ初の手ぬぐい作りのお話のつづき

手ぬぐいのお話もいよいよクライマックスです♪

残念ながら、自分達で澤染工場さんをお訪ねすることは出来なかったのですが、こころやさんに写真撮影に出向いて頂きました。

澤染工場にて1

順を追って見て行きましょう。

まずは糊置きの作業。

写真は、スタジオクゥの手ぬぐいではありませんが、

澤染工場にて2

大きなヘラを使って、型の上から防染糊が引かれているのが解りますか?

澤染工場にて3

型を上げて、

澤染工場にて4

布を折り返し、

澤染工場にて5

丁寧に拡げて、

澤染工場にて6

再び型を置き、

澤染工場にて7

糊を引く。

澤染工場にて8

写真に見られる1ロールの布が、一疋(2反)相当で、大凡手ぬぐい25枚分。
これを延々と折り続けて、糊伏せを繰り返すのです。
一度に染めるのは、柄にもよるそうですが、四疋(100枚)分程度。

澤染工場にて9

注染の行程の中で、何が難しいって、このきっちり布を屏風畳みに重ねていく作業が一等難しいのだそうですよ。

糊は、当然ユル目の方が引き易いのだそうですが、綺麗なエッジを出すには、固めの糊で一定の調子を保つのが肝心なのだとか。そして、前述の紗張りの良し悪しが、この糊置きの作業に影響があるのだそうです。

紗には目がありますでしょう。水平垂直が乱れていたりすると、手元で糊が引っかかる感じがあるのですって。驚

まさに、職人さんのお仕事でございます。

澤染工場にて10

これが糊置きが終わった私達の『股旅縞』。

ハイ。ここからは、私達の股旅縞の写真でお送りいたします♪

上下に5枚づつくらいは『捨て染め』と呼ばれる布が当ててあります。

澤染工場にて11

糊がへたらないようにするために、砂を蒔いて、

澤染工場にて12

染液を下に抜くためのバキュームの付いた専用の台に乗せて、

澤染工場にて13

まずは、染液が流れないように全体を囲みます。

澤染工場にて14

詳しく写真をお見せしたいので、続きはまた明日!!

ぐうぅぅぅぅんチン


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初めての手ぬぐい作り6

さて、本日もスタジオクゥ初の手ぬぐい作りのお話のつづきです。

小倉充子さんの指導の下、紗張りを済ませた型紙はこころやさんへと送られる手筈が整いました。

すぐに染め工場にお預けしたいところですが、悩ましいのは色の問題。
一版で染める以上、出来ることと出来ないことがございます。

コレは出来ますが、

股旅縞手ぬぐいカラー見本1

コレは出来ない。

股旅縞手ぬぐいカラー見本2

お解りのことと思いますが、2つ目のように染めるためには、黄色の部分の形をした型紙がもう1枚必要です。

しかし、同じ1枚の型からでも、クレア染めにすれば反転したかのように見えるコレは作れます。

股旅縞手ぬぐいカラー見本3

注染では『差分け』という、一つの版で土手を作って多色使いの染物を作る技法がありますが、私達が作った図案は、柄同士が繋がっているので、差分けにはあまり向かないデザインとも言えます。

きっちりと色が滲まないように差し分けるには、染料を注ぐ土手で柄がしっかり囲めるように、図と図の間にある程度の間隔が必要なんですね。

アレコレとふたりで悩んでいるうちに、いっそのこと潔くモノクロにしちゃおうか??と一度は決心をしたものの、充子さんにもこころやさんにも反対はされないものの「案外いいかもね・・・。」という微妙な反応をされます。

もしや・・・?
不安な時は訊くに限るとばかり、またしてもこころやさんにお電話。苦笑

ひ「ねえねえ、もしかして真っ黒で染めると、むしろ余白の白が安っぽく見えたりするってことない??」
こ「うん、そういうこともあるねぇ。」
ひ「紙媒体の印刷と同じなんだねぇ・・・。」
こ「そうそう、その時々やけど、心配やから、そういうことを避けるために少し黒に色味を持たせたり、逆に白の地色に色味を持たせたりするようなことをしたりするんよ。」
ひ「そう考えると、黒一色はちょっと冒険やねぇ・・・。」
こ「澤さんはね、ぼかし染め得意よ~♪」

お!ナイスアドバイス!!
澤さんとは、今回染めをお願いした奈良は生駒にある澤染工場さんのことです。

実は『召しませキモノ』の大阪での出版記念イベント『チンチン電車で忘年会』の際に、澤さんにもご出席頂き、いつか自分たちが手ぬぐいを作ることがある時は、是非澤さんにお願いしたいと心に決めておりました。

ひ「股旅縞やから、縦縞っぽくぼかしてもらおうかなぁ・・・」
こ「多色の方が楽しいしねぇ」
ひ「色見本は、仕上がりサイズでないとあかんかな?」
こ「仕上がりサイズじゃなくてもいいけど、インクジェットで出力したもの出すのなら、フツーの紙で出した方がいいよ。」
ひ「??いい紙じゃなくて??」
こ「そうやねん。木綿はツヤが無いから、綺麗な紙で出すのより、フツーの紙で出力したものの方が質感近いから、色が伝わりやすいねん。」
ひ「なるほど!!」

では、と電話を切ってうにさと再度色のイメージを話し合っているうちに、突如不安に襲われるふたり。

私達!!そもそも間違っているのでは??

あの型紙、地と図が反転してないか??

いえいえ、結果から言うと間違ってはいなかったのですが、何故かこの夜、ふたり揃って注染ではなく捺染をイメージしており、型紙が反転していると思い込み大騒ぎになったのでありました。

本当に泣くかと思いましたが、小倉充子さんから「大丈夫だよ~。間違ってない!!」と念押しのメールを頂き、ほっと致しました。

どれだけ動揺していたかというと・・・、

股旅縞手ぬぐいカラー見本5

反転バージョンの色見本まで作ってしまった程です・・・。苦笑

ようやく色見本、完成!!(縮小してモニターで見ると、紫の色が随分違いますが・・・汗)

股旅縞手ぬぐいカラー見本4

いよいよ舞台は染め工場へ!!

パクパクパクパク


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初めての手ぬぐい作り5

さて、またしばらく間が空きましたが、スタジオクゥ初の手ぬぐい作りのお話のつづきです。

型彫り師の木内愛さんから小倉充子さんの工房に出来上がった型紙が届き、この日は充子さん指導による紗張り実習です♪

まずは、前述の「ツリ」を切る作業。

股旅縞紗張り1

型紙に紗張りをする前に、運搬用の補強として付いている余分な「ツリ」を取り除き、最低限必要なものだけ残すための選定をしています。(もちろん充子師匠が・・・。笑)

股旅縞紗張り2

赤い「ツリ」の上に、黒いペンで数ヶ所印が付いているのが解りますか?
この黒の印以外を全てカッターで切り落とすのです。

型をはさんで、うにさととふたり、セッセセッセとカッターナイフを動かし、数分後。

「あっ・・・、やっちゃった!!」

うにさではありません、私です。
切っちゃイケナイと思うと、そこにそこに手が向かうのですよ・・・。汗

「どれどれ??」と充子さん。
「ここなら、まぁ、大丈夫かな??」

再び作業に戻り、セッセセッセ・・・、残りはあと数本!!

「あーーー!!」

はい、最後の最後にまたしても私です。汗

「どれどれ??」と再び充子さん。

一番下の、猫の足先に、あるべきハズの「ツリ」がなくなりました。

股旅縞紗張り3

「う~~ん、ココかーー。ここは残って欲しかったなぁ~。」

そ、そうですよね、私もそう思って守り続けていたのですけれど、最後に、・・・あら?もう一本残ってる・・・っとサクッと切ってしまいました。(あ゛ー、自分が一番信用ならない。涙)

自らハードルを上げつつ、充子師匠を頼りにいよいよ作業は紗張りへと進みます。

型紙の表面を上にして、薄~い薄~い紗の生地を布目の水平垂直が整うように乗せ、紗に皺が出来ないように、型が歪まないように注意しながら、カシュー塗料を素早く刷毛で塗るのです。

ここで、充子師匠の華麗な刷毛さばきがあるのですが、うにさは見惚れ、恐れ知らずの私は自らも手を出そうとして止められ、シャッターチャンスを逃してしまいました。

感じとしては、パネルに紙を水張りをする時のように、素早く均一に塗料を全体に拡げるような動きでございましたよ。

昔からの方法ですと、紗張りには本漆を使うのだそうですが、今は、乾燥も早く扱い易いカシュー塗料が使われることが多いようです。

そして、すぐさま型を吊るして乾燥させるのかと思いきや・・・、ここからが、意外に忙しかった!!

股旅縞紗張り7

塗料が乾き始める前に、刷毛を使って、写真の赤丸で見られるような紗の目詰まりをコショコショと取り除いて行きます。

股旅縞紗張り4

これには、参戦!!笑

塗料が乾いて来ると、ダマになるので、ここは本当に素早く丁寧に!!

一気集中の目詰まり取りが終わって、塗料の表面が少し落ち着いた頃に、再び型を机の上に戻し、紗張りのために残した「ツリ」を1つ1つ取り除いていきます。

股旅縞紗張り5

紗を切らないように注意が必要!!

股旅縞紗張り6

ようやく作業終了で、あとは乾くのを待つばかり♪

股旅縞紗張り8

ひ「充子さん、これいつも一人でやってるんだよね??」
み「そうだよー。」

さ、さすが、やるな~小倉充子!!

文章で読むと、簡単そうに思えるやもしれませんが、助手が2人か3人いるならともかく、手ぬぐいよりひとまわり大きいサイズの紗を、たるみ無く目を揃えて短時間で張るのって、ひとりではかなり難しい作業でございますよ・・・。驚

紗張りをすることで型の強度が増すのはもちろんですが、この紗張りの出来不出来が、次の染めの作業に実は大きく左右するのだそうですから、紗張り専門の職人さんがいるのもうなずけますわ。

型彫りや染めの陰に隠れてあまり注目されない紗張りの作業ですが、かなり重要と見ました。

充子さん!!一日駅長ならぬ『一日師匠』ありがとうございました!!

え?ホントの弟子ならすぐに破門ですと??まぁ、そう言わず、また遊んで下さいまし。苦笑

次はいよいよ染め工場??

あぐ


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初めての手ぬぐい作り4

引き続き本日もスタジオクゥ初の手ぬぐい『股旅縞』が出来るまでのお話。

小倉充子さんを通して、型彫り師の木内愛さんにメールでモノクロの下絵を送った私達。
型を彫る上での細かい注意点なども、充子さん任せで愛さんに伝えて頂き、再び大船に乗ったような気持ちで、型が彫り上がるのを待っておりました。

しかも、行程を写真に撮って送って下さいなどという我儘ぶり。

これが愛さんが出力された下絵。

型彫り師木内愛さんの仕事1

モノクロで送ったものが明るい色になっていますね。
彫る絵によって一様ではないそうですが、今回は細かいパーツが多いため、目に優しい色味を選ばれたのだとか。(スミマセン・・・。汗)

型彫り師木内愛さんの仕事3

下絵は、型紙に細工蝋やスプレー糊等で接着するのが一般的だそうですが、どうしても刃が重くなるため、マスキングテープで要所要所を固定して進める方法が、愛さんのお好みだそうです。

型彫り師木内愛さんの仕事2

写真の赤い箇所は下絵には無いものですが、何だか解りますか?

型彫り師木内愛さんの仕事4

これは『ツリ』と呼ばれるもので、型がバラバラにならないよう付ける命綱のようなものです。

例えば、下絵の中に、飛び地になっている場所があったとしましょう。
もしツリを付けず、下絵通りに型を切り取ってしまうと、その部分だけが抜け落ちてしまって、紗張りをする際に正しい位置が解らなくなってしまいます。

紗張りをするまで、型が迷子にならないように、しっかり型を守ってくれるのです。

更に、この『ツリ』があることで型自体が丈夫になりますから、たとえ周りと繋がっている図柄であっても、ツリを付けて補強しておくことが輸送の際にはとても大事なものなのだそうです。

ただし、最終的には全てツリは取り去らなければならないものですから、たくさん付ければ良いというものでもありません。次の作業への渡し方の加減というものが、やはり存在するのです。

型彫り師木内愛さんの仕事5

最後の一枚を抜いて、型紙完成!!

型彫り師木内愛さんの仕事6

梱包までは、窓に貼っておくのが一番安全・・・だそうです。笑

型彫り師木内愛さんの仕事7

愛さんからは、『道中合羽絣地獄(どうちゅうがっぱかすりのじごく)』の外題を賜りました。汗

ちなみに、充子さんは『猫又』とお呼びです。

ええ、ええ、お好きにお呼び下さいませ。

でも、正式名称は『股旅縞』でございます。

次回は紗張り!!

タッ


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初めての手ぬぐい作り3

さて、間が空きましたが、スタジオクゥ初の手ぬぐい作りのお話の続き

股旅手ぬぐい部分3

次なるは小倉充子師匠の登場♪
下絵を見た充子さんからは、具体的なアドバイスが入ります。
「大凡は大丈夫だと思うけど、猫の目とか、もしかすると潰れちゃうかもね・・・。」と、なんと、危なそうなところにチェックを入れて戻して下さいました。

赤ペン先生降臨

うわ~、赤ペン先生降臨やわ♪♪(喜んでる場合じゃない!!)

他にも左右に彫りシロが1.5cmづつ必要なことなど、細かい注意を頂いて、更に
「愛ちゃんに型彫り頼んであげようか?」
「ええ??お願い出来るの??」

愛ちゃんとは、私達の台湾イベントにも同行して下さった、型彫り師の木内愛さんのことです。

私達が『召しませキモノ』の取材で初めて小倉充子さんのアトリエにお邪魔した際、お弟子さんの話になった時に「これからを楽しみにしてるんだ♪」と話されていたのが、この木内愛さんのことでした。

現在はひとり立ちをされて、少しづつ仕事を増やしながら、型彫り師として研鑚を積む日々を送られています。

実は、愛ちゃんとは丁度1年くらい前に、これまた小倉さんの別のお弟子さんの結婚式で同席したことがありましたから、面識もありました。

小倉充子_馬尻東風2

2014年の小倉充子さんの干支手ぬぐい『馬尻東風』をお持ちの方は、是非ごらん下さい。
『小倉染』の印の横に『愛彫』の印を見つけることが出来ます。

小倉充子馬尻東風印

これは木内愛さんが型彫りを担当されたという印です。

そんな愛ちゃんに、うちの手ぬぐいなんぞをお願いしちゃってもいいのかしら??

更に充子さんからは「型が出来たら、紗張りは一緒にやろう♪」との提案。
うわっ、なんだか体験学習みたいになって来たぞ!!

充子さんからのアドバイスを参考に、イメージが大きく変わらない程度に股旅の数を減らして、どうだろう?版がつぶれる危険は軽減されたかしら??

股旅縞手ぬぐい下絵2

次回は型彫り師木内愛さんの実際のお仕事の様子を写真でご紹介したいと思います。

シュトッシュタッ


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初めての手ぬぐい作り2

日本橋キモノ事件簿が始まりましたね。
私達は本日は参加出来ませんでしたが、会場の様子が少しづつ専用facebookに上がっておりますよ♪
小倉充子さんの新作絵羽ネイルもinstagramの方に♪

不慣れながら、明日は、私達も参加させて頂きます。
会場でお会い出来ますように!!

さて、初めての手ぬぐい作りのお話の続きです。

ここからは、私達の手ぬぐいが出来上がるまでを、順を追ってお話しましょう。

まずは、仕上がりサイズと、下絵の大きさなどについて確認をして、デザインを考えます。

たった1枚と思うと、アレもやりたりコレもやりたいと妄想は膨らみ、二転三転どころか五転六転しながら、辿り着いたモチーフが「股旅」。笑

股旅手ぬぐい原画のサイズ

うにさが描いた原画は、こんなに小さなものでした。

手ぬぐいづくりにかこつけて、市川崑監督の『股旅』や『木枯し紋次郎』のDVDを引っ張り出し、ふたりで仁義を切る真似などしながら、進めている間は呑気なものでした。

実は、当初、私、無謀にも型を自分で彫ろうと考えていたのです。
でも、自分の技術で出来ることには限りがあるし、そもそも、台湾までに間に合うのかしら??

こころやさんに相談したところ「あかん!やめとき!!初めてなんやし、ちゃんと職人さんに作ってもろて繰り返し使える型にせなあかん!!」と1枚目のイエローカードが出ます。

自分で型を彫るという魅惑的な状況は白紙に戻りましたが、でも、自分で彫らないとなると、足枷が取れたように急激に気持ちは軽くなり頭は解放方向に・・・。
そうだ、技術的なことはもう考えなくっていいんだわ♪せっかくだから、自分じゃ絶対彫らないような柄にしよう♪♪

かなり能天気な状態になっておりましたが、手ぬぐい制作に関わったことのある方ならば、これが私に第2のイエローカードをもたらすことにお気づきのことでしょう。

手ぬぐいを作る上で、最もコストが掛かるのは型代なのです。
複雑で手の掛かるものと、単純で時間の掛からないものが同額のワケが無い。
ま、そういうことに頭が働かない愚か者の私は、イソイソと自分じゃ絶対彫りたくないと思える下絵を作ってしまったのであります。

それがこの状態。

股旅縞手ぬぐい下絵1

同じ股旅がいっぱい。
しかも、同じに見えて、実は中央左の雨の形は、少しづつ異なるという、嫌~な嫌な図案です。

愚かなのはうにさも同様。型彫り師さんに任せるのだから、大丈夫やろ♪と、ふたりですっかり安心しきっておりました。

職人さんとの仲立ちをしてくれるこころやさんに下絵を見せたところ、当然のように2枚目のイエローカードが出ました。

こ「なんでそんな儲からへんことばっかり考えんねん?」
ひ「あ、ん・・・、いや、自分で型彫りしないって思ったら、いろいろ忘れた・・・。」
こ「あかんやん!」
ひ「あかんねん・・・。」

電話でたっぷり2時間、トクトクと絞られます。

こ「型代下げるには、機械彫りにする方法もあるけど、このデザインやとデータ作るのも時間掛かるし、手彫りと時間的にもコスト的にも変わらんようになるかもよ。」
ひ「うーん、コストは押さえたいけど、台湾には間に合わせたいの!!」
こ「・・・。ひよささん、自分でデータ作り。」
ひ「そ、それは・・・、今は時間的に無理。」
こ「ほな、急ぎで誰か頼める人おらへんの?」
ひ「むむむむむむ・・・・。」

ここで話しているデータとは、いわゆるベクトルデータのことです。
出版の仕事をしている方にはお馴染みの言葉ですが、一般的ではないかもしれないので、簡単に説明しておきましょう。
デジカメやスキャナなどでPCに取り込まれたデータは、小さなドット(点)の集合体で出来ていますが、ベクトルデータというのは、座標軸を持った線や面の集合体で作られたデータのことを言います。

要は、手描きの下絵を、PCのソフトを使ってトレースする作業をすることにより、機械のカッターに指示を与えることの出来る『情報』に作りかえる必要があるという会話をしているのです。

確かにこころやさんの言われる通り、職業柄この作業を自分ですることは可能なことでした。
もちろん、染屋さんにデータ化する作業をお願いすることも出来ますが、当然自分でやった方がコストは押さえられます。
しかし、すでにスケジュールにそれを組み込む時間的な余裕がありません。

では頼める知人がいなかったのかと言えば、飛びきり上手にその仕事をこなすことが出来るであろう友人が頭に浮かびはしましたが・・・むしろプロ過ぎて、急ぎの仕事は申し訳なくて頼めない・・・。汗

こ「ほな、少し割高になっても手彫りにした方が、ええね。台湾に間に合うように逆算して、染屋さんに型を渡すタイムリミットは8月中旬やね。」
ひ「了解!!充子さんにも見てもらってから、下絵仕上げるわー。」

つづく

COREDO室町3橋楽亭14時からお待ちしております


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お知らせ

Webメディア『マトグロッソ』で、連載しておりましたスタジオクゥの『おひとり様のふたり暮らし』が2015年6月7日に刊行されました。 帯文を脚本家の木皿泉さんに頂いております♪

第一話『牛は牛連れ 馬は馬連れ』と刊行を記念して描き下ろした本編には収録されていない出版記念番外編がwebでお読み頂けます。 http://matogrosso.jp/

プロフィール

ひよさ

Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
相棒のうにさの心配をよそに、日々、着物に蝕ばまれた生活を送っています。
どんなに疲れている時も、どんなに怒っている時も
キモノは別腹!
うにさのイラストも見所!「がんばって描いてね~」 byひよさ

召しませキモノ

スタジオクゥ初のコミックエッセイ

オールカラーの全編描き下ろし。 2014年8月に台湾の智富出版より繁体字中文翻訳版も発売されました!! 『和服女孩 日本微旅行

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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