2023年2月の京都へ3

お、思っていたより大きいし、なんて立派な竹皮!!

頂いたのは帰宅してからですが、むっちりとして甘~い蜜が口に拡がるような栗蒸しでした。

そのまま次の目的地に向かうつもりが、思いがけず切通し進々堂さんのゼリーがショウケースに残っていることに気づいて、予定外の寄り道。

「みどり~の」と「あかい~の」にするべきところでしょうが、「みどり~の」と「レモン」。

おもちゃみたいにかわいいゼリーは、お味もおもちゃみたいで、なんだかそれがとても祇園にしっくり💕
祇園の裏通りに後ろ髪惹かれながらも、タクシーを飛ばして一路茶山駅へ!!
はい、『新版 召しませキモノ』のコラムでもご紹介している正尚堂さんにどうしても行きたかったのです。
私達が最初に正尚堂さんを訪ねたのは2008年の京都旅行でのこと。(京都旅行2008-キモノ屋行脚の巻・その1、その2、その3、その4、その5、その6、その7、その8、その9)
今思い出しても楽しい旅でしたが、いつ訪ねても楽しいのが正尚堂さんです。
店主の佐野さんと久しぶりの再会に沸いて、沸きすぎて……なんと、お店の写真を1枚も撮っていないということに、帰宅してから気づいてびっくり。

超絶技巧な帯留の数々に目が皿のようになっていたせいかもしれないし、以前より更にみっちりとした店内で気になるものが多すぎて気もそぞろだったのかもしれない……加えて、長居がしたいためにお弁当の受け取り時間の変更の電話を掛けることに気を取られていたからかもしれない……。😅
とはいえ、短い時間の中でよく選んだ自分!!

宝貝がたくさん並んだような絞りの浴衣や、細身の扇子、小さな三つ巴の前挿しに、羽織紐。

当面、髪が短くて簪は使えないことや、丈は十分だけど身幅が狭い浴衣なので一度解いて洗ってから仕立て直すことになるだろうことを考えると、気の長い買物だと思いますが、問題を抱えるのが嫌いじゃない方なので、これから時間を掛けて、たっぷり楽しむつもりです。
古い手ぬぐいの山の中から探し出した、祇園田中屋版と印された京都の観光手ぬぐい2枚は、


帰宅後の探索で、赤井良さんという方のデザインらしいことが判明。


長野の五色温泉のお土産物と思しき手ぬぐいの



「から揚げのかに」の文字と「No.2」を解明しに、すぐにでも五色温泉を訪ねたい気持ちになっているのが、たった今。
あ、ちゃんと鼻緒にする布も少々ですが手に入れ参りましたよ♪
そうそう、どさくさに紛れて不思議なものも手に入れてしまったのでした。😅

寄木細工ですが、上下に紐が付いており、引っ張り出すと、

小物入れのようです。三味線の糸と駒(鼈甲じゃなくて、水牛の角かな??)入ってるし……。
いやいや、習いませんよ三味線!!うっかり手に入れてしまったので、何か活かす方法を考えますが……習いませんってば!!

ちなみに、予約していたお弁当ははつださんの和牛弁当。

絶妙な炭火の香りと、シナシナのキャベツ……
京都に行ったら2回に1回は伊勢丹の地下で予約してしまう大好きなお弁当。
一度お店にも伺ってみたいなぁ……野望。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



2023年2月の京都へ2
バタバタと急に決まった京都行きでしたが、せっかくなので1泊だけ宿を取りました。
旅行や観光は無理でも、ちょっと美味しいものを食べて、小買物をする時間があればなぁと……。
しかーし、溜めこんだ食べたいものリストなどを漁ってみたところ、場所と場所が離れていたり、お休みに当たるところが多く、意外と儘ならない。う~む。
結局、帰りのお弁当の予約(15時)と、どうしても買いたいお菓子の予約(12時頃)だけ1週間前に済ませて、あとは成り行きに任せることに。
トークショーの翌日、京都らしい朝ごはんでも頂こうかと思っていたところに、お宿のそばに私達好みのお寿司屋さんがあるとの情報がもたらされ、いきなり予定外のお店へ。

烏丸御池駅近くのすし善さん。
開店時間の10時に合わせて遅い朝ごはんです。

山盛りの錦糸卵の下には

たくさんのお魚が隠されています。(マグロ、穴子、タコ、イカ、カンパチだったかな??)
お魚にはそれぞれに下味が付けてあり、お醤油いらずで、意外とありそうで出会えないタイプのちらし寿司。
これは好きなものだわ💕
観光客というよりは、地元の方のランチで賑っている感じも好印象。
そのままトロトロと錦小路まで歩いて、大好きな千波さんであれやこれやとご飯のお供を手に入れて、時間を気にしながら三条京阪近くの『ちんぎれや』さんまで移動。
実は、30年以上愛用していたちんぎれやさんのがま口が、ついに使い物にならなくなりましてね、どうしても今回寄りたかったのですよ。
目移りしながらも、前のより少し大き目ものを手に入れて、

そろそろ予約のお菓子を取りに行く時間です。

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



WonderGOOさんで、まだまだ展開中♪
うにさの別パラサイトでお伝えしたWonderGOO土浦店の書店員クミさんが火付け役となって始めて下さった『おひとり様のふたり暮らし』フェアのお話のつづきを少し♪

土浦店の書店員さんが一丸となって作って下さった棚の「全力応援」の文字に感激した私たち、

感謝の気持ちをお伝えしたくて、7月も終りに近づいた頃、担当編集のKさんと供に、一路、茨城へと向かったのでありました。
その際に持参したのが、この団扇。

グッズではありませんのよ、極めて実用的な団扇でございます♪
WonderGOOひたち野うしく店さんで、パチリ!

WonderGOO竜ケ崎店さんでも、パチリ!

WonderGOO土浦店さんでも、もちろんパチリ!

WonderGOOつくば店さんでも、気負うことなくパチリ!

団扇の後ろで、私達、満面の笑みでございました♪

(WonderGOOひたち野うしく店さんの棚は、とっても華やか


(竜ケ崎店さんの棚は、良く見るとネコ三段重ね!

どの店舗でも工夫を凝らした棚を作って頂いており、あまりの大歓待に、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・。

土浦店さんとつくば店さんではミニサイン会。
漫画家志望の方が来て下さったり、
「WonderGOOの書店員さんに勧められて、読んだらオモシロかったわ♪」と言って下さる方がいらしたり、
「今、館内放送を聞いて来てみました!」という方もいらしたり・・・。
人前に出るのは緊張しますし、サイン会は恐縮しますが、本を作るだけではなくて、それが人に届くところまで見ることが出来るなんて、とても幸せなことだと思いました。

今は、本の買い方も色々選べる時代ですが、本屋さんて、使い慣れた場所があったり、お気に入りの一店があったりするものだと思うのです。
いわばお客さんは、その書店さんのファン。更に言えば、書店員さんのファンであることもあるのです。
私が思うに、今回のWonderGOOさんでのフェアは、確かにNHKの『あさイチ』で紹介されたことがきっかけではあったと思います。
でも、見落としてはいけないのは、私達を応援することで、フェアの先頭に立って一生懸命采配をして下さった書店員クミさんの仕事を、WonderGOOの他の皆さんが応援したかったんじゃないだろうか…という点。
そして、そんな書店員さんたちのおススメなら読んでみよう!っと思って下さる読者さん達がいらっしゃるという事実です。
とても良い経験をさせて頂きました。
帰宅の電車の中で、先日亡くなられた永六輔さんが、民俗学者の宮本常一さんから言われたこととして話されていたことを思い出しました。
「小沢昭一は民俗学が好きで、宮本常一さんという先生に習って。放送の仕事をしたいんですって言ったら、放送というのは電波がどこまでも飛んでいく。その飛んでいく手前にいるなよ、飛んでいく先に行け。そして、そこでどう受け止められているのか、どういうふうにみなさんが話しているのかを聞いて、それをスタジオに持ち帰り、それから放送を作れっていわれたの。それは小沢さんもそうなの。僕は今、その言葉をとても大事にしていますね。」
(いろんな場面で話されているお話なので、今回は、2013年放送の永六輔さんと秋元康さんの対談から引用させて頂きました。)
スタジオクゥも、そんな風でありたいと、私は思います。
最後に、足を運ぶことが出来なかった石岡店さんや水戸笠原店さんの写真も載せておきます。

(WonderGOO石岡店さん)

(WonderGOO水戸笠原店さん)
WonderGOOさん!書店員さん達の仕事ぶりに、私達はとても励まされました!!ありがとうございます!


いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



『ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016 東京展』に行ってきました

もうね、私、沖縄に行けないのが悔し過ぎて、東京に居ながらにして少しでも沖縄の香りを嗅いでしまおうという魂胆でして・・・。苦笑
少しだけ写真を撮らせて頂きましたので、アップしておきます。

会場は、きものなかむらさんの催事でもお馴染みの、ラ・ケヤキさん。

涼やかなストールや

植物から得た染料で染められた、帯揚げや

帯〆。

愛くるしい紅型に

シャリシャリスベスベした芭蕉布の微妙な色彩や風合いを、写真では中々お伝え出来ないのがとても残念です。

帯もかわいらしい♪

古裂を使った鼻緒もあり!

そして、以前から気になっていた丹波布は、

やっぱり好きなものであると確信。笑

時間が積み重ねられた、ひとつひとつの作品に、気持ちが洗われるような展覧会でした。

え?私のお持ち帰りのお品ですか?
ハイ、芭蕉布のキモノを1枚・・・ウソです。
うちの子になったのは、snow hand madeさんの帯〆。
波照間の藍と波照間の福木で染められ、原始機で織られた木綿の帯〆です。

実は、以前から、木綿のキモノと質感の合う帯〆が欲しいと思っていたのですが、ようやく見つけることが出来ました♪

晴れた日もさぞかし素敵な催事であったと思いますが、薄曇りのジワジワと植物が力を溜め込むような空気が、この展覧会にとても合っていたような気がしました。
東京展は終わってしまいましたが、大阪展はまだこれからですので、関西方面の方はお忘れなきよう!!

『ぬぬぬパナパナのぬぬ 2016』【大阪展】
2016年5月25日(水)~30日(月)
大阪・阪急百貨店うめだ本店 9Fアートステージ
10:00~20:00時(金・土は21時まで。最終日は18時まで)
日にち限定のプログラムもあるようですから、詳しくはぬぬぬパナパナさんのHPをご覧下さい。
本日もうにさのイラストはお休みです。
体調不良ではありませんので、ご心配なく!!
種明かしは、数日後に・・・ふふっ。
いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



こころや『春の音色展』表参道 行って来ました

5月14日から始まりました こころや『春の音色展』、初日の朝に覗いて参りましたよ♪

こころや『春の音色展』
2016年5月14日(土)~16(月)
11:00~18:30
※最終日16日は17:00まで
ペリーハウスギャラリー(東京表参道)
詳しくはこころやさんのブログをご覧下さい。
自然光の入る明るい店内は


東風杏さんのガラスの帯留や

み々弥さんの帯〆や帯留


(真ん中のブルーと紫の帯〆が欲しかった・・・)

kimitoさんの七宝の帯留やアクセサリーに

(真剣に選んでいらっしゃるお客様がいらしたので、kimitoさんの写真少なくてごめんなさい!!)
街歩きが楽しくなるような伊勢木綿の日傘や


大人気の墨流し。



きれいな刺繍の袋帯地は

そのまま兵児帯にしたって使えそう。

カーテンで仕切られた一角では、

ツバキ庵のモリタマミさんによるカラーコンサルのレッスンが、和やかに行われておりました。
目移りしながらも、お目当てのmanamiさんのレース羽織紐に辿り着き





この子を連れて、帰ることとなりました。


今回のこころやさんの『春の音色展』、なんだか、キャンディBOXを覗いたみたいでしたわ♪
いや・・・飴ちゃん色かな??笑
こっそりと、小倉充子注染も置いてあります。

皆様、お早目に!!
本日は、うにさのイラストはお休みです。
いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



三溪園→大阪こころや→根津マルヒへ
旧燈明寺本堂の入口に掛けられていたのが

椿の花を配した『流水春告鳥 りゅうすいはるつげどり』と

三溪園の蓮池をイメージして作られた『流水蓮之図 りゅうすいはすのず』。

暗いお堂の中で、より図案が浮き立って見えるように、あえて白生地に染められた2枚の作品ですが、実は、この後、引き染めによって地色が入れられる予定になっております。
充子さんの中には、はっきり色が見えているようですが、注文の際には、自分好みの色をちょっと囁いたりするのもありかもしれない・・・。笑

そしてここから先の絵羽は、小倉充子型染による江戸の芸絵巻とでも呼びたいところ♪
充子さんが作品に寄せられた文章と一緒にご紹介しましょう。
『芽吹柳 めぶきやなぎ』

「花は口実 お酒は道具 酔ってしまえば出来心。
柳ャなよなよ 風次第~。」
『雪暮夜 ゆきのゆうべ』

「ご存知、三千歳直侍。入谷の蕎麦屋。
しんしんと雪の降る、凍える深い夜に下駄の後。」
『軽業珍禽獣 かるわざちんきんじゅう』

「羊、象、駱駝、孔雀に鸚鵡、月輪熊に膃肭臍、
異国の香り漂う珍禽獣は江戸の見世物の花形。」
・・・とここまでが、私が行った初日までの展示。
3日目のからは、6枚目の絵羽が投入されました。(写真は日参したお友達からお借りしたものです。)

『すっとこどっこい』
「〽馬鹿は死ななきゃなおらない~、せちがらい浮世に啖呵を切って、
かたをそびやかしながら破滅する。そんな愛すべきすっとこどっこいが
縦横無尽に駆け回る浪花節の世界はやっぱり面白い。」
さあさあ、皆様、予習復習はよろしいですか?笑
これから、大阪こころやさん、根津のマルヒさんと続けて、これらの絵羽が回ります。
今年は充子さん、絵羽に例年以上に力を入れてお仕事をされておりましたから、新作の注染は日本橋三越オリジナルのみになりますが、定番の注染の他に、しばらく欠番になっておりました『瓜づくし』(台湾で木内愛さんが着用されていたもの)が再版され、こころやさんで登場致します!!
また、先にご紹介した茶室几帳『鬼でんでん』と同じモチーフの新作の手ぬぐいが発売されるのも目玉です!!
ん??・・・とここまで書いて、日本橋三越オリジナル注染については、facebookではご紹介しましたが、ブログの方では写真をアップしていないことに気付く私。
日本橋にある老舗の名品が配されたデザインと

日本橋三越の建物に施された歴史あるアール・デコの意匠を元にデザインされたもの。

アール・デコなのに、ちゃんと小倉充子味♪
既に終了しておりますが、アンドロイド『地平(ちひら)アイこ』さんが着て、受付嬢をされていた日もありました。

どちらも、2色展開でとても楽しい浴衣ですので、日本橋三越へも足をお運び下さい。
さて、話を戻して・・・。
まずは次なる大阪こころやさんでの『2015 小倉充子展 大阪』展。

『2015 小倉充子展 大阪』
2015年5月29日(金)~6月1日(月)
10:30~18:30(30日土曜日は18時まで)
粉浜商店街、こころや店内にて

ブログでの告知が大変遅くなりましたが、夜の部にスタジオクゥも参加させて頂きます。
え??何をしに??とか言わないで・・・。
いや・・・この催事に合わせて、原稿を描き進めていたハズなんですが・・・予定より仕事が押しまして・・・、本が出る前に、体だけが大阪に行くことになりました。(マヌケです・・・。汗)
とはいえ、本日、見本誌が上がって来る予定♪
販売は出来ませんが、刷り上がったものを大阪で一等最初にご覧頂こうと思います。
『2015 小倉充子展 大阪』夜の部・・・要は宴会ですが(笑)、もうかなりの人数がお集まりのようです。
しかし、こころやさんの計らいで、広い場所なのでギリギリまで参加の受付をしようということになりました。
こころやさんや小倉充子さんが初めての方も、こういう宴会には参加したことがない方も、お連れがいなくてちょっと不安という方も、いらっしゃるゲストさんの誰かと話がしてみたい方も、是非お気軽にご参加下さいませ。
今回は、そういう会でございます。
しかし、当日・・・となるとちょっと難しいかもしれませんので、出来れば今日中にこころやさんにお申込み下さいまし。
こころやさんの、小倉作品への熱い思いも合わせてご覧頂ければと思います。
『心を纏うということ』
『小倉充子のこと』
引き続いて・・・
これまたfacebookでは既に軽くご案内しておりますが、大阪の1週間後には根津のマルヒさんで『小倉充子型染展 夏の絵羽きもの』が開催されます。

2015年6月6日(土)~14日(日)
11:00~19時(最終日17時まで)
休館6月8日(月)
Gallery MARUHI

さてさて、私達の新刊『おひとり様のふたり暮らし (コミックエッセイの森)
重なってるじゃないの・・・♪
ここはひとつ、何か楽しいことをせねばなるまい!!と、私、頭を捻りました。
捻った結果、またしても多くの方を巻き込んで、6月6日(土)に、新刊のプロモーションをさせて頂くことになりました。
根津の街を小倉浴衣のちんどん行列が練り歩きます。
現在、慌しく準備を進めておりますので、詳細は大阪から戻ってからになるかと思いますが、ともかく、皆様!!6月6日(土)の昼間、是非、根津に遊びにいらして下さいませ!!
まずは大阪粉浜!!そして根津でお会いいたしましょう♪
全国巡業とまではまいりませんが、少しだけ願いが叶った気がする・・・。笑

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



2015年三溪園の『日本の夏じたく』展に行って来ました1
本日は、昨日から開催されている三溪園の『日本の夏じたく』展のご報告。
・・・とは言うものの、ほとんどの時間を三溪園内旧燈明寺本堂内の『小倉充子型染展と江戸の芸』でのんびりと過ごして参りましたので、先に、メイン会場の鶴翔閣の様子をチラリとですがご紹介しておきましょう♪

どうしても、これだけは見ておきたかった、小川郁子さんと松原智仁さんのコーナー。

うふっ


小川さんの切子の帯留、扇子と新作のうちわ。
松原さんの新作は

海シリーズに

酒樽!!
「笑」の文字は、オーダーで変えることも出来るそうですから、オリジナルをお願いするのも楽しそう。「狂」?「泣」?「迷」??「酔」や「溺」は画数が多いかな・・・。笑

むむむ・・・でも、やっぱり松原さんの富士山が欲しい気がする・・・いっそ、富士山コレクターにでもなってしまおうか??(富士山の帯留については去年のお話をお読み下さい。)
残念ながら写真があまりきれいに撮れていないので、是非、松原さんのHPでもお二人の作品をご覧になって下さいまし。
そんな調子で、後ろ髪を引かれながらも鶴翔閣を後にして、旧燈明寺本堂内の『小倉充子型染展と江戸の芸』へ。
お待ちかねの日替わりイベントの『粋曲 柳家小春の会』の時間でございます。

京都燈明寺から移築された室町時代の本瓦葺入母屋造の旧燈明寺本堂の入口に掲げられた「小倉充子型染展と江戸の芸」の文字は充子さんのお母様の手によるもの。
両脇の扉から見えるのは、白地に三溪園の異なる季節の池が染められた絵羽です。

充子さんの大親友でもある陶芸家長谷川奈津さんの大きな壷に活けられたお花も、5月の光の中で眩しく、

お堂に抜ける風で、新作の絵羽がふわりふわりと静かに揺れて、なんとも美しい。

極め付けは、お堂の中央に設えられた、几帳の茶室『鬼でんでん』。

実は、この茶室几帳は、今回の展覧会用に作られたものではなく、個人の方からの依頼で制作されたものが、お披露目として、このお堂で初公開されています。

はい、そうなんです。なんとステキなことに、柳家小春さん、この几帳の中で小倉充子の絵羽を纏って、唄われました。

演奏が始まってすぐに、遠くで船の汽笛がボーッと2回鳴り、その後は、静かな中にも、小鳥のさえずりが交ざりながら、三味線の音に風がつられるように流れ・・・。
あぁ、こんなにのんびりした気持ちになったのはいつぶりだろう・・・。
小春さんの演奏を聴いた後で、再度、賑わう鶴翔閣の方に戻るつもりでおりましたが、もう少し贅沢な時間を持ちたくなった私達は、お堂が閉まる時間まで、ずっとそこに居続けることを選びました。

今年の三溪園旧燈明寺本堂での小倉充子さんの展覧会は、キモノの展示を見るというよりは、是非、その場所に腰をおろすような気持ちでお出掛け下さい。
あの場所でしか見られないものが、きっと見えて来ると思います。
私は、小倉充子の世界が、またひとつ外に向けて拡がった・・・と思いましたよ♪

・・・というわけで、本日はここまで!!
まずは、ご自身の眼でご確認のほど。
『日本の夏じたく』展は5月24日(日)までです。
展示されていたそれぞれのキモノについては、日を改めてご紹介したいと思います。

もし許されるなら、私は、誰もいないあのお堂の几帳の中で、昼寝がしたい・・・。
本日は、うにさのイラストはお休みです。
いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



こころや東京出張展行って来ました。そして新刊予約開始・・・
そのお話もアレコレ書かねばなりませぬが、本日は只今開催中の『大阪こころや東京出張展・ココロのよそおい・Tokyo2015』についてのご報告を取り急ぎ。

まずは会場に入って一番に目に飛び込むこちらの雪花から

ちょっと普通の雪花絞とは違いますでしょう。ポップでかわいい♪
なんと、注染で染めた生地の上に、雪花絞を施すという、手間のかかる工程を経て出来上がったものでございます。
ちなみに、元の注染は色は違いますが、こちらのこころやオリジナル注染。

制作にまつわるお話しが直接聴けるのも、小さな催事の楽しみの1つですから、興味を持たれたかたは、是非制作工程のお話なども訊いてみて下さいね。
そして、注目の墨流し。

しっとりと大人の雰囲気に染め上がった新之助上布さんの綿麻キモノ地に

こちらは縦絽の帯地。

グリーンの墨流しのキモノ地は、目の前でお嫁に行きました。
こころやさんが、この季節のキモノの提案として押されていた1つに、綿ちりめんもありましたよ♪

この生地は、柄のはっきりした方を、あえて内側にして、チラチラと濃い柄が覗く感じのお仕立てをおススメされていました。
確かに・・・夏物には若干早いこの季節、見た目に夏物感が主張しない綿ちりめんはいいかもしれない・・・。
私が、去年自分で染めた藍染の1つが、綿ちりめんですが、なかなか着易いですよ♪
こちらsakuracoさんのコーナー。

キラキラキラキラ~


騎西屋さんの小物もたくさん♪

大人気のヤモリの帯留を友人朋さんがお持ち帰り致しましたが、私は密かに龍をガン見しておりました。笑

Rumi Rockさんのスーパーカーの浴衣も好きだな・・・。

布だけ見ると選ぶのにちょっぴり勇気が必要・・・と思われるやもしれませんが、着たらかなりステキに見えると思う一品!
他にも、ブログではご紹介出来ない、赤札に近いお得な商品もありましたから、是非お出掛け下さいまし。
明日11日(月)が最終日!!
私達の新刊についてのお話は、またあらためてーーー♪

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



今年も残りわずか・・・
本日が仕事納めの方も、すでに帰省しておコタでみかんを食べていらっしゃる方も、あと数日の午年をいかに過ごすかをお考えのことと思います。
スタジオクゥは、今年も未だ年賀状に手がつかず(もちろん大掃除も・・・)、仕事も大幅にスケジュールが遅れ、例年以上に大変な有様です。汗
その割に、ちゃっかり忘年会は済ませていたり、広島にちょこっと帰省もして細い親の脛をかじるようなこともしてみたり、母方の大叔母の遺品のキモノと対面して目を白黒させたり、クリスマスにはお友達から特製の切手や

かわいいポストカード(関美穂子デザイン)が届いてニヤニヤしていたり、

何ヶ月も闘っていた藍染めとのお別れが寂しかったり、庭の木々への冬越しの準備でふたり揃って腰痛を起こしたり、春咲きの球根を植えて毎日地面を睨み付けたり、年末恒例の新宿での今昔キモノに騒いてみたり・・・、仕事は遅れておりますが、中々に良い年末と思われます。苦笑
というわけで、事前のご案内は出来ませんでしたが、今年も12月30日まで新宿でキモノの催事が開催されておりますので、ご紹介。
まずは、伊勢丹での催事。


LUNCOさんからはいつも通りに大きなご案内が、

やゝさんからは長~いご案内を頂いておりました。
今昔キモノフェスティバル
2014年12月25日(木)~30日(火)
10:30~20:00(最終日は18:00閉場)
伊勢丹新宿店本館7階催事場
出店:LUNCO・やゝ・最旦館ケイコ・和衣布・黒田商店・古衣傳・タチバナ

写真は『水色幻冬』がテーマのLUNCOさんのブースです。

これはとっても好きな配色♪

こってりとしたアンティークにはもちろん憧れますが、

やっぱり、ちょっとひょうきんな千鳥とか、

かわいい玩具の帯に目が行ってしまいます・・・


百合の花の帯は何本か持っていますが、黒百合も是非うちの子になって頂きたいものです。笑

カナリヤは籠の外ですが、帯の中からはきっと逃げないので大丈夫♪
そして、もう1つの今昔な着物の催事は、

暮らし家さんや

きものなかむらさんからご案内を頂いておりました。
今昔きもの市
2014年12月25日(木)~30日(火)
10:00~20:30(最終日は18:00閉場)
京王百貨店新宿店7階大催事場
出店:暮らし家・きものなかむら・夢吉きもの・美々・きものや由布・七福屋・こべに屋・山城・きものらぐたいむ・きものCITY・渡辺商会
暮らし家さんでもちょこっと撮影。

こちらは薔薇の襲ねの訪問着です。
良い状態で揃って残っていることは少ないので、お探しの方には朗報です!!
以前に私は小紋の襲ねを暮らし家さんで求めておりますが、さすがに温かいですよ♪

オリジナルのリバーシブルの半幅帯もとっても可愛いでしょう


器物の帯も好みです


青い鳥の帯は、11月に開催された『暮らし家 冬の感謝市』の時から焦がれておりましたが、

その時は、別の鳥が飛んでおりましたよ♪

ハイ、そうなんです。11月のセールにも八王子に出掛けておりました。

立派な御所人形にシビレつつ、

子供用のかわいいお箸を連れて帰ったのでしたっけね・・・♪
今回写真を撮らせて頂いたのは2店舗だけですが、他のお店にも楽しいものがたくさん詰まっておりますので、お正月の買い出しがてら是非お出掛け下さいまし。
年賀状は、松の内くらいに・・・、そして年内の最重要事項は、うにさのイラストでお伝えします。汗

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪



台湾に行って来ました・・・オマケ編2

トークで前に座っている5人の着ているものの色が紺系浴衣で揃っている・・・とのコメントを頂きましたが、それを狙ったわけではないのですよ。笑

実際、準備段階で自分の手持ちの浴衣を見なおした時に「ほとんどが紺系だなぁ・・・。」とは思いましたし、出立前の山珍居での打ち合わせの際にも、紺系が絶対的に多くなるので、そうでない色のものも入れることが話題に上りました。
では、紺系・黒系でない浴衣はどこにあったのか?と申しますと。

竹ノ輪のトキさんの『煙管の雨』(小倉充子)。

木内愛さんの『瓜づくし』(小倉充子)。
お客様の試着用の浴衣、

(小倉充子『煙管』)

(小倉充子『江戸名所』)

(小倉充子『両国川開き』)
そして、モデルさんへの着付け用となっておりました。

(小倉充子『百花繚乱』)

(RumiRock『紐』)
台湾ではシブ目のものよりも、華やかなものの方が好まれると伺っておりましたから、どうせならより喜んで頂けるものを着て頂きたかったのです。
芝崎るみさんは、『白雪姫』の浴衣(RumiRock)に、台湾の原住民族の織物を帯として!!

小倉充子さんは、『夕立ち』浴衣に、『大川舟遊び』手ぬぐいから作った帯。

こころやさんは、『夏祭魚之図』(小倉充子)。

竹ノ輪のタケさんは、特注品の藍染バージョン『金魚売り』(小倉充子)。


そして、うにさは、甚平♪

いえいえ、キモノを自分で着られないから甚平を着ているわけではありませんよ。笑

実はこの甚平は、今年の父ひろしへのお誕生日祝いに小倉充子さんの『新板台所妖怪』の浴衣地から作ったものです。

(ひろしが着るとおヒゲ付き!)
縫製は母やすこの手入れのし易さを優先して、あえてミシン仕立てでお願い致しました。

ちょっぴりうにさには大きいのですが、浴衣以外のものもお見せしたくて、父ひろしから奪って台湾に連れて行ったのでありました。
着心地は大変良かったようですが「脚がブラブラしているのが見えて、ちょっぴり恥ずかしかった・・・。」とうにさ。

うにさ・・・、それは多分、甚平の問題じゃなくて、椅子の高さの問題だと思うよ。
小ささが演出出来て良かったんじゃないかな♪(あくまでも、脚の長さとは言ってない!!)
台湾の皆様は甚平のこともよくご存知のようで、着てみたい意欲をヒシヒシと受け取りました。
そして私。

『コウモリ』(RumiRock)の浴衣に、ひっぱり蛸の帯。
私としては、どうしてもこの機会にRumiRock×小倉充子コーディネイトをしてみたかったのです!!

コウモリにタコ・・・なんだか、欧米では怖がられそうな組み合わせですが、アジアの国なら縁起が良さそうじゃありませんか♪
私も背の高い方からお借りした浴衣なので、この日の腰紐の位置はオッパイのすぐ下くらいでしたけれど、外から見る分には解りませんね。

大きく撮った写真がありませんが(涙)、もちろん、2日とも小川郁子さんの富士山の帯留はしっかり付けておりましたとも!!

いつもご来場ありがとうございます。
ワンクリックの応援が励みになります♪


