2010年2度目の初釜5

白地に椿の加賀友禅の訪問着に、菊の帯。

紫の伊達衿に帯揚げに帯締。

実はこの一揃い、二十歳の時に振袖代わりに父ひろしが誂えてくれたものです。
私の一張羅。

そして、私のこれまでのキモノ人生の中で、たった一度きり、いわゆる『呉服屋』さんに足を踏み入れて購入したキモノになります。

そうなんです、この時以外に呉服屋さんには入ったことがないのです。(あ・・・、足袋くらいはあります!苦笑)
いや~、もう随分昔のことになりますが、面白かったですよ♪
父ひろしの「一番好きなのにしたらいい。」の言葉を皮切りに、ターン、ターンと反物が畳に広がる様子は、まるで映画の一場面。
アレは・・・、今思い出しても、景気がいい♪
江戸時代の大店のお嬢さんにでもなった気分でございました。笑
まあ、これから先もあんな経験は二度とありそうにもないですから、恐らく生涯最初で最後の経験となることでございましょう。
今更ですが、お父様、ありがとうございます。娘はよい経験をさせて貰ったと、大変に感謝しております。(2度目もお願いいたします・・・とは流石に申しませぬからご安心を!)
母様とも一緒に、楽しい思い出となりましたね。笑

しかし、成人式には出席もせず、従姉妹に借りた振袖を着て写真撮影だけで済ませ、このキモノを着たのは従姉妹の結婚式で2回のみ。
まあ、大切にし過ぎて、箪笥の肥やしにしていた訳ですが、初釜には良かろうと、この度、何年かぶりに引っ張り出して来たわけです。(広島の実家に置いておりましたし。)

八掛も共八掛。(ヒョイっと・・・。)

半衿はキモノと一緒に用意してもらった刺繍衿を、広島に置き忘れてしまったので、別のものを。(初釜には刺繍衿でも良いと、以前に耳にしておりましたが、ほとんどの方が白衿でしたので、ちょっとこれはミスったかも??しかし、後の祭です。苦笑)

桜の花も入っておりますので、春先くらいまでは着られそうですね。
しかし、このおキモノ、久しぶりに着て気づきましたが、近年作った訪問着に比べてお袖が長い・・・。(56cmくらい)

若い頃に作ってもらったキモノは、概ねこのくらいの長さがあるので、祖母の差し金であったのか、呉服屋さんの判断であったのかは不明なところ。(正確には、祖母が縫ってくれたものは、もう少し長いのですが・・・。)
長く着ていないもう1つの訪問着の袖丈が、にわかに心配になった私です。
あのキモノは、どの襦袢と合っているのやら??・・・次の帰省で確かめよう。苦笑

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7月の京都寄道6
実は、この京都寄道前の広島帰省中に、奇妙なことがありました。
数日の間、母やすこと共に、いくつかのスーパーや八百屋や無人市を覗きましたが、茄子を見る度に、やすこがブツブツと独り言を言うのです。
「違う、違う・・・」
「これじゃない・・・」
「加茂茄子はいらない・・・」
「私が欲しいのは水茄子・・・」
水茄子・・・ですか???
奇妙に思っておりましたところ、父ひろしのパソコンを借りれば、そこには水茄子情報がブックマークされております。
このふたり、いったい何を??
我が親ながら、不審な行動です。
気にはなったのですが、ここはあえて理由を質さず、水茄子を求めて送りつける方が面白いかと・・・ふふっ。

結果、ふたりは大喜び。
両名からその感激ぶりを示すメールが届いた程です。
そこで初めて理由を訊ねたところ、
なんでも昨年の祖母ふみゑの白寿祝い(子ども世代で行った)の折に、料亭で水茄子が供され、あまりの美味しさに虜になったのだとか。
その後、探し続けているものの、私の田舎では全く見つけることが出来ず、恋焦がれていたのだそうです。
そ、それは良かったよ。
これまで、送ったものの中で、一番喜ばれたのが水茄子か・・・。苦笑

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ひろし&やすこについて・・・その5
実家に帰ると、やたらと花が飾ってあります。
母やすこは池坊のお免状を保持しておりますが、殊更、自由花にご執心。
今回も玄関を入るとこんなものが・・・。

うん、なかなか面白いじゃない♪
しか~し、よーく見ると。

団扇だよ・・・。笑

時には、父ひろしも一緒になって楽しんでいるようですが、ブームがやって来ると、このふたり、ちょっと大変なのです。
二人揃って、竹を求めて近所の竹藪を歩き回り、藤蔓を求めて山を奔り、ふたりが通った後は不毛地帯になるのではないかと思う程。苦笑
恐るべし夫婦の結束。
結果、こういう花入れが出来たりするわけです。


でも、使われていない時は、思いの他ぞんざいな扱われ方。苦笑

父さん母さん!作り過ぎには注意いたしましょう。
私の持ち物が多いのは、絶対にあなた達からの遺伝です!!

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お茶のお稽古1月末日のお話2
私の話に入る前に・・・。
帰り際にタリエちゃんを捕獲して、強引に撮影!(悪い友達を持ったと諦めてくれたまえ・・・。)

だって、半衿の藤紫がとても美しかったのです。
この日のタリエちゃんはキラキラ光るお召しを着用。

全体に紫とピンクと黄色が綺麗にコーディネイトされていました。
私はといいますと・・・。

残念ながら、またしても雨でしたのよ・・・。
どうも、お茶のお稽古の日は雨に祟られているようです。
私の計画では1月は白衿修行月間だったのですが、簡単に挫折して、前夜に急遽コーディネートを変更。
・・・というわけで、ごくカジュアル。
母やすこから貰った井桁模様のウールのキモノに、父ひろしの裂織6号の帯。

白衿修行もどこへやら、半衿は思いっきり柄もののハギレです。苦笑

お!裂織6号は初めての公開ですね。
実は、5号からそう遠くない頃に6号も完成していたのですが、暑い季節になってしまったので寝かせておりました。
残念ながら、しっかり織ってあるので、夏場は暑くて締められないのですよ。苦笑

ひろし君!なかなかよい感じですよ♪
裂織6号は、帯の半分くらいから大きく色が変えてあるので、出す場所によってかなり感じの異なる帯です。

今回は明るい色が上に来るように締めたので、前帯では、重なった下のところから、赤い柄が覗いて、まるで帯揚げをしているように見えます。
ひろし!なかなかやるじゃない!!(本当は偶然の産物なのでしょうが、ここは誉めておくのが肝心です!笑)
最近は、手を休めているようですが、またのんびりと再開を願う娘です。

ところで・・・
改めて振り返ってみると、父ひろしの裂織の帯は、母から貰ったこのキモノに合わせることが多いことに気づきました。
相性が良いのです。(夫婦のなせる業かしら??)

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ちょいと広島に帰省
正月休みをずらしての帰省でしたが、ちょいと実家からのSOSもありましてね。
両親が揃って結婚式に出席せねばならず、母やすこの着付けの手伝いにお呼びが掛かったのです。
というわけで、本日は珍しくやすこさんのキモノ姿をご紹介。

キモノ・帯・小物に至るまで、選んだのは祖母ふみゑですから、母の好みというよりは、祖母の好みなのかもしれません。

やっぱり・・・半衿が白じゃない。笑

母の一張羅の螺鈿の帯。
母が喪服以外のキモノを着たのは何年ぶりのことでしょう。
似合うじゃない!もっと着ればいいのに!!(私と一緒に・・・)

母が着道楽をしてくれたなら、一緒にワイワイ出来て楽しいのになぁ・・・決して、いづれ我が物になる・・・という黒い考えではないですよ。(うん?でもそれはそれで、いいですね・・・。)
しばらく会えないでおりますが、ロミちゃんとお母さまのあいこさんが、一緒にキモノでお出かけされた話などを聞くにつけ、微笑ましくて素敵だなぁと思っているのです。
しかし・・・
『お母さん!娘と一緒にキモノを着て出かけましょう!』と言いたい私の気持ちと裏腹な母やすこの心。
私が母のキモノ姿を写真に収めようとしたところ、母から出た言葉は
「お父さんと一緒に撮って!」
ええ?目の前にいる私じゃなくて、その場に居ないお父さんですか・・・。ハイハイ、お熱いことで。

満更でもない顔の父ひろし。
まぁ、いいか・・・。笑

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裂織の帯第5号

私が「裂織の5号目の帯がそろそろ見たい」とこのブログに書いたのが、4月28日の記事。
父ひろしが「できたよ!」とコメントに入れてきたのが5月6日。
その間、ひろしは、鶴の恩返しのように機織り小屋に籠って、せっせと帯を織りましたとさ。
がんばるな~、父さん!速い速い・・・。
鶴の様にお父さんがハゲちょろけになりませんように。

夏物のキモノに釣られて帰省するわけにも行きませぬので(詳しくは5月6日のコメントをご覧下さい。)5号目の帯を送ってもらいました。

うむ、どんどん上手になってる・・・。
1号目・2号目に比べると、随分帯が軽くなっています。感心感心!
あと10本も織れば、かなり上達するかもしれません。ふっふ・・・。

やたら縞の伊勢木綿との相性もよさそう。
私、ちょっと嬉しそうでしょう?笑

お父さん、ありがとう!!
お父さんも娘に着てもらえて嬉しいでしょう??気が合うね~~♪

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ひろし&やすこについて・・・その4
昔のことですから、格別珍しいことでもありませんね。
みなさん『目病み女に風邪引き男』という慣用句をご存知でしょうか?
『目病み女に風邪引き男』とは
1;目の病気に罹(かか)っている女は涙目で目が潤(うる)んでいるように見えて色っぽい、風邪を引いて喉(のど)を痛めている男は声がハスキーで色っぽいということ。
また、目を紅絹(もみ=紅で染めた絹布)で押さえる女と、白い布を首に巻いた男は小粋(こいき)である。
2;異性の一時的な魅力に惑(まど)わされるなという戒(いまし)めとしても言う。
『くろご式慣用句辞典』より引用

何故こんな慣用句のことを持ち出したかといいますと・・・
母は見合いの当日、目をモノモライで腫れさせ、父は風邪をひき40度もの熱を出していたのだそうです。
お互いのあわれな状態を色っぽいと思って心を決めたのか、惑わされて結婚することになったのかは定かではありませんが、慣用句を絵に描いたような状態で見合いをした二人が、初めてのデートで見た映画は『日蓮と蒙古大襲来』という映画だったとか・・・。
どこまでも、甘い恋愛の香りのしないふたりです。苦笑
こどもの頃、ふたりが喧嘩している姿など見たこともありませんでしたが、特別仲良しだと思ったこともありませんでした。
しかし、近年、非常に仲が良い!!
共働きで定年まで勤め上げたふたりは、子育ても終わり、ただ今恋愛中・・・ということに私の中ではなっています。
繰り返します。
『仲良きことは美しきこと哉』
・・・楽しそうね。あなた達の娘でよかったワ・・・。

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ひろし&やすこについて・・・その1
父ひろしは大変なご機嫌で、替歌なんぞを作ってコメントにあげたりなどしておりますが、せっかくですので、そんな父ひろしと母やすこについて、もう少しお話してみましょう。
父さん母さん、覚悟するように!!(ふっふっふ・・・私のブログを勝手み見つけた代償を払って頂きますよ~~。)
あれはロミちゃんの裂織の帯が出来た時のことだったでしょうか・・・。
うにさ「いいよね~、ひよさのひろし!ひよさのお父さん欲しいよ~。」
この発言を母やすこにメールで送ったところ、戻って来た返事が・・・。
「うちのお父さんは私のものなので、どこにも渡せません。うにさのことは東京に娘が二人!といつも言っているので、それぐらいで我慢してもらってね。」
あー、そうですか。お母さんのものですか・・・失礼しました。笑
ひろしモテモテです。

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