キモノは別腹

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』の イラスト付きキモノよもやま                                        

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昭和16年刊行『裁縫の栞』

久しぶりのブログ更新です。
ご無沙汰しておりましたが、皆さまお元気ですか?

おひとり様のふたり暮らし (コミックエッセイの森)』発売から早や2ヶ月が過ぎました。
お陰様で、6月22日に重版が決定し、広く長く読まれる1冊になって欲しいと、心から願っております。

本が出版されて、ブログもお休みして、しばしのんびりしておりました・・・と書きたいところですが、いやいや、怒涛のような2ヶ月でございました。

執筆中は、一日に100歩も歩けないくらいに机やパソコンにしがみつく忙しさでしたが、出版直前に大阪に行ったあたりから、今度は落ち着いて家に居られない忙しさに変わり、今、ようやく、本来の生活のリズムを取り戻すべく、頭と体と気持を調整中でございます。

しかし、ブログって、久しぶりに書くとなると、何からお話すればよいのやら??

え??ちんどん行列のお話ですか??

ふふっ♪それは、しばしお待ち下されませ!!この2ヶ月間の悪戦苦闘の結果を今月末頃に公開する予定でございます。

そんなわけで・・・、しばしキモノからお話も遠のいておりますし、久しぶりにキモノのブログとして正調なネタをやりますかね。苦笑

つい先日のこと、うにさが三重に帰省して参りました。

キモノは別腹の初期の頃に『みささんのアルバム』というシリーズをやっていたのを覚えていらっしゃるでしょうか?(『みささんのアルバム』をご覧下さい。)

その中で、昔のお嬢さん達の寄書きの解読などしておりますが、その時にご協力頂いた御年89歳(大正15年生れ)のやよいさん(みささんの弟さんのお嫁さん)のお家から、うにさが大量の本を譲り受けて参りました。

またしても我家の荷物が増えたことについては、とりあえず捨て置くこととして、

「これはひよさが好きそうなものだと思って・・・。」と渡された和綴じの本が2冊。

裁縫の栞1

昭和16年刊行の『裁縫の栞』。

国立国会図書館デジタルコレクションの中にあるこちらと、ほぼ同じものと思われます。

残念ながら、今のところ、上の卷の所在が不明ですが、恐らく女学校のお裁縫の教本として3巻組で使われていたものであろうと推測されます。

下の巻が子供用のキモノについて(四つ身、三つ身、被布、産着、でんち(袖なし)、おくるみ.etc)書かれておりますから、上の巻は大人のキモノについての教本であるのでしょう。

・・・となると、やはり気になるのは『特殊の巻』♪

裁縫の栞2

目次を大雑把に拾ってみますと、袴から始まり、コート、座布団・寝具、子負半纏(ねんねこ)、各種半纏、羽織下・胴着、足袋、

裁縫の栞5

仕事着・裁着け、手甲・脚絆、股引、シャツ・ズボン、一升袋・菓子袋、袱紗、油単、

裁縫の栞4

蚊帳、

裁縫の栞3

そして付録として家庭染色。

家庭染色の中には『各種更生染色法』なんて項目もありましたよ。

裁縫の栞6

なんだか・・・昔の女性の忙しさが伝わって来ませんか??汗

しかし、いざとなったらここに書いてある・・・と思うと、この本を持っているだけでも心丈夫な気が致します。
こんな古い本が、今まで捨てられることもなく大事にされていた理由って、実際に使われていたかどうかよりも、そういうところにあるのかもしれませんね。

裁縫の栞7

枕の項には、昔の女学生から桑の葉の贈り物。

毎日お暑うございますね


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たまにはリサーチ4

さ~て、久しぶりに着姿を載せますかね・・・。苦笑
未だ、新居の周りで写真を写すに手頃な場所を見つけられずにおりますが、なんとなくな場所で撮ってみました。(人通りがあまり無い場所を探したいのですが、中々見つかりません・・・。)

久しぶりのアップで、何か特別なもの??とのご期待はご容赦を!!ごくごく普段着でございます。

2013年10月きものサローネへ1

きものサローネを覗いた日は空模様が心配でしたので、母康子の井桁模様のウールのキモノ亀甲に花紋や龍の鯨帯

2013年10月きものサローネへ3

帯留に鎌倉彫の柿で、秋らしく。

2013年10月きものサローネへ4

羽織紐の位置がちょっと高過ぎますが・・・羽織は蔦模様の長羽織。(何故か以前の着姿がうまく探せない・・・。汗)

2013年10月きものサローネへ5

足元はネルの柄足袋に、Rumi Rockさんの角形のお草履の組み合わせでありました。

さて、この母の井桁柄のおキモノ。前回ブログに載せたのは随分前になります。

覚えていらっしゃる方もおられるやもしれませんが、はい、自宅で洗濯をして大いに縮めてしまったあのおキモノです。

がっくりと肩を落として、しばらく放置しておりましたが、「なんとかなるかもしれません。」という悉皆屋さんの声を頼りに預けてみたところ・・・、うふふっ♪蘇りましたわよ、失われていた『おはしょり』が戻りました!!

2013年10月きものサローネへ2

厳密なことを言えば、完全な元通りでは無い気もしますが、着るのに不足の無い状態にまで回復致させて頂いたので、大満足でございます。

いやぁ、慌てて解いたりしなくて良かった・・・。

まずは洗濯で失敗しないに越したことはありませんが、同じようなことでお悩みの方!!諦めるのはまだ早い!!是非一度悉皆屋さんにご相談してみて下さいまし。

そんなわけで、お母上様、ご心配お掛けしましたが、まだまだこのおキモノは着られます♪

久々にブックレビュウ3


  

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衣替え・・・せなあかんよなぁ

バタバタしているうちに、5月も中旬。
そろそろ日によっては長襦袢だけでも薄物にしたい感じの気候ですが、困ったなぁ・・・、単衣や夏物の準備が全く出来てない・・・。

衣替え・・・せなあかんよなぁ。

皆さんはどんな『衣替え』をなさっていますか?

私の場合は、主には、その季節に使う帯を箪笥に、季節の違うものを行李や葛籠に入れて仕舞ってあるので、それを入れ替える感じです。

キモノの方は箪笥一棹にかなりギュムギュムに詰まっていますが、最近はもう明らかに入りきらなくて、かわいそうとは思いつつ、一部は箪笥の上に畳紙に包まれた状態で積み上げられております。
しばらく着ないものは箪笥の中へ、近いうちに着るものは箪笥の上へ・・・という感じでしょうか?苦笑
あとは、箪笥の抽斗のサイズが同じなので、その季節に着るものが入っている抽斗を出しやすい位置に入れ替えるくらいです。

文章にしてみると、なんてことのない作業なのですが・・・

思っている以上にキモノや帯って重いのですよね。
みっちり帯の詰まった行李や葛籠の重いのなんの・・・。汗
毎回、腰をギックリさせないようにソロリソロリとやってはおりますが、怪我無く無事に衣替えをするには、なんと言っても足場が大事。

結局、部屋の掃除をするところから始めねばならないわけで、なかなか衣替えにも辿り着けないのでありました。

最近、掃除が出来ず、部屋が丸くなって来ました。
角のないお茶室の想像は楽しくても、現実の部屋には角が欲しい・・・。

なんとなく陰干し

ひとまず、なんとなくな陰干し・・・。

金環食ですね


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夏のある日

引き続いて6月下旬のこと。
この日は少し先の駅まで所要を足しに。
殊更にキモノを着る理由もなけれど、思いの他忙しい夏のキモノのスケジュールを考えると、少しでも着ておきたい気持ちになって袖を通すことに。

だって、2ヶ月余りの間に、浴衣と夏キモノの二本立てですから、着残しが出るのは目に見えているでしょう。

沢瀉のキモノと鷺の帯1

まあ、キモノ孝行の1つであります。苦笑

沢瀉のキモノと鷺の帯2

この日のおキモノは、先に暮らし家さんで頂いた、縦絽の沢瀉(おもだか)。

沢瀉のキモノと鷺の帯4

帯は仕立て直した鷺の帯。

こちらの帯、洗張り済みの古い帯地を古着屋さんで求めたものですが、お太鼓と前帯であった箇所に結構なシミがありました。

うまく行くかしら??と思いつつ和裁師の野田さんにご相談したところ、幸い、古い柄付けのため手先の方にはシミの無いタレ側と同様の柄と界切線が入っており、布を逆さに使って名古屋に仕立てて頂くことが出来ました。

引き抜き帯ですが、長さに余裕があるため、タレ先をもう一度捻って結んでも、余裕があります♪

沢瀉のキモノと鷺の帯3

前帯にもシミのない鷺。

想像以上の再生に、野田さんにまたしても感謝!!

2011年夏2


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毎度以上に、コメントのご返事が遅くなりました

お話の途中ですが・・・

随分と長らくお待たせいたしましたが、コメントのご返事をやっとすることが出来ました。

返信を溜めないように・・・と毎度反省するのですが、中々実行出来ず申し訳ありません。

コメント欄を読んで頂くだけでも、大変な文字量になりそうですので、本日は諏訪のお話はお休み。(一旦は、アップしかけたのですけどね・・・苦笑)

コメントへの返信にも書きましたが、扇屋さんの次回の『しみ抜き教室』の開催が決定したようですので、お知らせしておきます。

●きもの工房扇屋『しみ抜き教室』

2011年3月13日(日)
会場:佃区民館3階 東京都中央区佃2ー17ー8

詳細及び申し込みは、きもの工房扇屋さんのHPからどうぞ。
http://www.ougiya.tv/index.htm

コメントのご返事が滞っており申し訳ございません


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お手入れ事情を考える3

さて、予定より長くなってしまいましたが、本日もお手入れのお話。

昨日は丸洗いについてのお話でしたが、本日は洗張りについて少々。

洗張りとは、大雑把に言えば、キモノを解いて水に通して『洗い』、張板や伸子(しんし)や湯のし等で布の歪みを『張り』直す、キモノ独特の洗濯法です。

細かい方法論についてはここでは述べませんが、得意とする汚れは何か?

そうです、水で洗うのですから、もちろん落ちるのは水溶性の汚れです。
丸洗いとは間逆で、油性の汚れは基本的に落ちません。

では、もし自分のキモノに油汚れと水汚れの両方が混在していたら?
あるいは、何が由来か解らないシミのついたキモノを手に入れたら??
どういう手順でお手入れを進めるのが良いのでしょう??

めんどくさい見栄を張る

間違ったお手入れを選んで、そこに熱が加われば、シミはより落ち難いものへと変化してしまうのですから、運命の分かれ道ですね。

現在のところ、私が経験から得た回答としては、丸洗いでもなく、洗張りでもなく、まずはシミ抜きとして悉皆屋さんに相談することです。

実は、先日お話した扇屋さんでお願いして見事シミを取ることが出来たおキモノ以外にも、この手順でお手入れに成功した経験があるのです。

そのおキモノの場合は、更に別の悉皆屋さんでありましたが、古い食べこぼしと思しき大きなシミ抜きをお願いし、「テスト」をして「出来ます」との回答があり、その上で、白地のおキモノでしたのでシミを抜いた箇所が綺麗になり過ぎる可能性があるので、全体を丸洗いさせて欲しい・・・との打診がありました。

このおキモノは、ブログには何故かまだ登場させたことがありませんが、綺麗にシミ抜きもされ、お手入れとしては大成功でした。

自分で汚れの性質を見極められない以上は、まずは、プロに汚れの性質を見定めてもらうことが大事なことの様に思われます。

そしてその性質が見定められないようであれば、別の悉皆屋さんにも意見を聞くこと。

時間も手も掛かりますが、絶対に何とかしたい・・・と思うキモノであれば、ここは頑張りどころです。

もちろん、一番最悪なのは、出来ないことを出来ると言って生地を駄目にされてしまうことですから、「出来ない」と言われた場合は素直に、「返却して下さい。」と言うことが大事。

「シミ抜きは出来ない」という返事が、『絶対的に』出来ないのか『うちの店では』なのかを確かめるまでは、何もしない方がいい。

ここで「では、出来るところまで・・・(洗張りのみ)」と言ってしまったことが、私のトラブル発生の起点であったように思います。

時間と手間と財力と

そして、最後に、私が今回のことでもう1つ反省した点についても加えておきたいと思います。

『京都』ブランドについて。

私がお手入れを失敗した理由のひとつに、コレがあったと思うのです。

京都のお店だから、ある程度のクオリティが保証されているのではないか?キモノの扱いに慣れているのではないか?

今思えば、かなり浅はかな発想なんですよね。

たとえ京都という土地が伝統文化の上に成り立っているとしても、京都にあるもの全てが、それらを継承し、満たしているとは限らない。

しかし、過去に、実家の広島の悉皆屋さんから「うちは、京都に仕立ては出してますから心配ありません。」と言われたことがあるように、なんとなくキモノの世界には『京都』ブランドってあると思うのです。

ああ・・・じゃあ、大丈夫なのかな??みたいな・・・。

昔、北海道出身の友人に「『北海道産』って書いてあると、何でも美味しそうに見える・・・」と言ったら、「北海道産の不味いものもいくらも知ってるから、私はそんな風には思えない・・・」と返されたことがあります。苦笑

地元の事情に詳しい方が惑わされないことでも、外側から見ると確証の無いイメージに左右されることってあると思うのです。

実際に、今回の扇屋さんのシミ抜き教室の相談コーナーで、もう一人私以外に可哀想なおキモノを携えて来られた方がいらっしゃいましたが、その方の口からも「京都でお願いしたんですけど・・・」との言葉が漏れておりました。

もちろん、京都でちゃんとお仕事されている方にとっては、とても失礼なお話をしているとは思いますし、全てを括ってお話するつもりはありません。

むしろ、ちゃんとしたお仕事をされている方は、京都の名前を付けていい加減なお仕事をされている方達に対しては、外に出さないだけで厳しい気持ちを持っておられるかもしれませんね。

そんなわけで、今回の件は、消費者としての自分に甘さがあったことも、忘れてはならない点だと思った次第です。(あ・・・でも、怒ってない訳じゃないですよ!人並みに怒ってます!!ガルルルル~~~・・・。)

京都ブランドと関係ないのでは


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お手入れ事情を考える2

そもそも丸洗いとはどんなものなのでしょう?

簡単に言えば洋服のドライクリーニングの様なもので、揮発性油(種類はあるようですが・・・)で、キモノを解かないまま洗う方法です。

落ちる汚れは、当然、揮発性油で溶かすことの出来る油性の汚れ。

ところが、ごく軽い水溶性の汚れが、この丸洗いで落ちることがある・・・おやおや??ちょっと不思議でしょう。

その謎について、扇屋さんにお訊ねしたところ、ドライクリーニングの方法として、揮発性油の中にほんの少しの『水』とそして『洗剤』を加える方法があるのだそうです。(扇屋さんではその方法は採られておりません。念のため!!)

両親媒性(水にも油にも馴染む性質)を持つ洗剤を介することによって、本来は混ざるはずのない水分と油分が結びつき、ごく軽い水溶性の汚れであればドライクリーニングでも落とすことが出来るという効果が得られます。

何を入れてるのかナ

これを聞いて、なんてスバラシイ!!と思われる方もいらっしゃるでしょう。

いえいえ、洋服のドライクリーニングならばそれでもいいのです。

しかし、ここで話しているのはおキモノのクリーニング。
相手は主に絹ものです。

この方法をキモノに取った場合、当然のごとく、若干の水分と洗剤分がおキモノに残ります。

お手入れから戻って来た時には、綺麗になったわ♪と喜んでいたのに、箪笥に入れて置いただけで、身に覚えのないシミが出てきた・・・なんてお話を聞いたことはないでしょうか?

洗剤分も水分もおキモノには大敵、目先のシミは落ちても新たなシミを発生させる基となってしまうのです。

恐いでしょう・・・。

では、洗剤も水も入れないで丸洗いをされている場所であれば安全なのでしょうか??

恐ろしいことにまだまだ落とし穴はあるのです。

キモノそのものが完全に乾燥したものではない以上、僅かな水分を含んでいます。

丸洗い用の揮発性油を繰り返し何度も使っていると、溶剤の中に徐々にキモノが持っていた水分が溜まって来るのだそうです。

そうなるとどうなるでしょう??

最初のうちはキモノを綺麗に洗ってくれていた溶剤ですが、時が経つにつれて逆に溜まった水汚れをキモノに移してしまうことになり、後々シミを作る原因をクリーニング自体が与えることになってしまうのだそうです。

汚れた水分残留

いかにして揮発性油に不純物が入らない状態を保つか・・・溶剤の交換頻度や水を抜く方法に至るまで、業者によって様々なのだとか。

このあたりは、ダイレクトに金額に影響する部分でもありますね。

聞けば聞くほど、話せば話すほど、恐いお話。

あまり恐いお話は好きではありませんけど、トラブルを回避するためには、知ることは必要ですよね。

忌憚なくお話して下さった『扇屋』さんには本当に感謝しております。

明日は、洗張りのお話と、今回のことでの私自身の反省点についてお話してみたいと思います。

ドライクリーニングもちょっと心配な気が


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お手入れ事情を考える1

きもの工房 扇屋』さんの『キモノしみ抜き教室』のお話、5回で終了するつもりでおりましたが、思いがけず皆様からのコメントや反響をたくさん頂きましたので、今回私が学んだことについて、もう少し掘り下げて書いてみたいと思います。
(ここまでのお話は『扇屋さんの『キモノしみ抜き教室』へ』をご覧下さい。)

扇屋さんのお教室で、学んだことは多くありましたが、一等最初に教えて頂いたことは『シミ抜きにおける大切な3つのポイント』。

1:こすらない
2:熱を加えない
3:広げない

今回発覚したトラブルでシミが落ちなくなった原因は、主にこの2番目にあたります。

1つのキモノには洗張りすらしてなかったわけですが、洗張りがしてあろうとなかろうと、シミに熱を加えることはタブーなのです。
もちろん、普段、着用前にアイロンをかける際にも、シミの上は避けねばなりません。

殊に、たんぱく質系のシミは、熱で固まる性質を持っておりますし、それ以外のシミであっても熱を加えることで酸化が進んでしまったりする恐れがあります。

丸洗いや洗張りで落ちるシミであれば、お手入れはシミ抜き無しで済ませてしまいたい・・・と私も思っておりました。しかし、これが大きな落とし穴。

そうなんです、丸洗いや洗張りの仕上げには、必ず湯のしやアイロン掛けなど熱を加える作業が含まれることに頭が回っていなかった・・・。

NG集

皆さんは、丸洗いや洗張りをすることで、軽いシミが落ちた経験がないでしょうか?

私はあります。

ああ・・・シミ抜きまでしなくても助かった・・・と思っていました。

では、そのシミはどうして取れたのでしょう??

明日はそのあたりのお話をしてみたいと思います。

キモノのブログみたいだね


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扇屋さんの『キモノしみ抜き教室』へ5

さて、頭を横殴りにされるような衝撃の事実とは・・・??

実は『きもの工房 扇屋』さんの『キモノしみ抜き教室』では、プログラム終了後に、お手入れの相談のコーナーがありました。

先に書きました通り、余所の悉皆屋さんで「難しい」と言われて、いつか扇屋さんに・・・と思っていたおキモノを、私、ここぞとばかりに持参いたしていたのです。

今回持って行ったのは2枚。
どちらも生地が弱っているため『洗張り』は出来ても『シミ抜き』は出来ないと言われて、洗張りのみされて戻って来たハズのおキモノでありました。

既に講義の中のお話から、もしや私が持参したキモノたちは、危機的なことになっているのでは??という予感。

私の前に、他の方がお持ちになったおキモノで「お手入れに出して更に困ったことになったキモノ」が飛び出し、その予感は徐々に確信へと変りつつあったのですが・・・実際に私が持参したキモノの1つを見て扇屋さんから出た言葉は想像を超えておりました。

「コレ、洗張りしてないですよ。解いて端縫いをして、汚れた状態の上に熱を掛けただけですよ・・・。」

ええ????

この時のことは家田さんのブログでも紹介されております。

私はもちろんのこと、同じお仕事をされる職人さんとして家田さんや助手の方にも、とてもショッキングな出来事でした。

どうしてこんなことが起きているのか??

もう1枚のキモノの方は、洗張りはされている様子でしたが、そちらの方もこの生地であれば、シミ抜きは可能であったであろうとの回答。
ただし、シミ抜きをせずに、洗張り、そして熱処理をしてしまったことで非常に落ち難い性質のものに変化してしまっている・・・とのこと。

更にイケナイのは、シミ抜きが出来るかどうかのテストを布の端ではなく、生地のど真ん中でされていること・・・こんなこと、プロの目で見なければ絶対に解りませんワ・・・。

頭真っ白

唸る家田さん、頭が真っ白になる私。

「この状態からでも、うちで預かって綺麗にすることは出来ますが、ものすごく時間も手間も掛かるので、かなりの金額になってしまいますよ・・・。」

そうですよね・・・私にも理解出来ます。涙 (でも、出来るんだぁ・・・。)

この汚れじゃウチでも無理ですね・・・と言われれば、諦めもついたかもしれません。しかし、事実はそうではなかった。

容易に落とすことが可能であった汚れが、お手入れをしたことで悪化し、手の掛かる汚れへと変容してしまったのです。
更には何故か頼んだハズの洗張りすらまともにされていなかった・・・この事実にどう対処すべきなのかが解らない。

もちろん、お値段の安いところに出しましたので、何かしらの違いはあるのかもしれないとは思っておりましたが、これ程のリスクを負うことになってしまうとは・・・。

そしてすぐさま私の頭の中を霞めたのは、たった今、そのお店にお手入れに出しているものがあること。

あのキモノたち・・・大丈夫なんだろうか???

目を白黒させながら肩を落とす私に、「あまりにもひどいから、お店の方に言ってみてもいいんじゃないですか?」とのお言葉。
しかし、この可哀想なおキモノを洗張りに出したのは4年以上も前のこと。お店の方で覚えておられるかどうかも怪しい。

せめて、何もしないで返却してもらえたなら、こんなことにはならなかったのに・・・。

結局、トラブルのあったお店には事の経緯を告げて、預けていたキモノのお手入れはストップ。(どうにか間に合いました!!汗)

でも、不思議なんですよね、これまでそこでお願いしたものの全てが不出来だったわけではないのです。ちゃんと満足の行く仕上がりのものもあるんですよ・・・。

悉皆屋さんの価格の差には、使っている溶剤の原価からして差があること、かと言って値段で仕上がりの差が判るかというと、高いお値段で受けて安い下請けに出してしまう業者さんもあるそうで、値段だけでは判断出来ないこと・・・丸洗い1つを取っても、お店によって方法や溶剤の配合などがかなり異なることなど・・・なんだか何を基準に悉皆屋さん選びをすればいいのか??本当に解らなくなってしまいましたよ。

確実に言えることとしては、『シミ抜き』が出来ないと言われた場合、セカンドオピニオンを必ず求めること。
そして、シミ抜きの前に洗張りをしないこと。(洗張りで落ちなかったらシミ抜き・・・という発想は怪我の基。シミ抜きの後に洗張りが正解。)

これまでいくつかの悉皆屋さんでお手入れをお願いして参りましたが、自分の判断の甘さも反省しつつ、少し体系を考え直したいと思った次第です。

ご商売のお邪魔をするのは憚られますので、特定のお名前を上げることは致しませんが、お心当たりのある業者の方々、キモノの未来を考えた仕事をなさって下さいまし!!

この世に、可哀想なキモノが増えませんように・・・。涙

大金持ちになったらシミ抜きに出そう

うちの可哀想なおキモノは・・・、直ぐには私たちの実力ではどうにも出来そうにありませんので、扇屋さんにお願い出来る日を夢見ながら仕事(自分達に出来る努力)をしたいと思います。(あ・・・、若々しい柄行なので、間に合わないカモ・・・!!汗)

謎は深まるばかり


*この記事を書くにあたり、諸方面にご迷惑が掛かることの無いように、過去記事の中で悉皆屋さんのお名前とリンクは全て外させて頂きました。
苦渋の選択ではありましたが、頂いたコメントの中にも削除させて頂いたものがございます。

関係のない悉皆屋さんにご迷惑が掛かること、そして記事から今回トラブルのあった悉皆屋さんを特定出来てしまうかもしれないこと、更には当ブログからそのお店をお知りになり同じ様な目に合う方が発生することを防ぐためには、この方法を取るよりはありませんでした。
どうぞご容赦下さいまし。

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扇屋さんの『キモノしみ抜き教室』へ4

12月の『きもの工房 扇屋』さんの『キモノしみ抜き教室』の続きのお話。

午前中の『講義』と『実演』から打って変わり、午後は『実技演習』へと入ります。

口で吹くタイプの霧吹きの練習から、持参したキモノで実際の衿洗いや袖洗いを体験するのです。

少しくらい度胸が無くとも、家田さんや助手さんが見ていて下さるので安心。
しみ抜きの際に心配な『輪ジミ』への対処法も教えて頂きました。

いやはや、実際に自分でやってみると、これが・・・面白い程汚れが落ちる。笑

最初は恐々でも、やっているうちに「もっと、もっと激しく汚れたものが欲しい!!(本末転倒)」という気分になって来るのですから不思議なものです。

持参していたお抹茶のシミにも、その場で挑戦!!

扇屋さんキモノしみ抜き教室5

写真では判りにくいですが、親指の先くらいの大きさのハッキリとしたシミです。

汚れの様子を確認しながら、布目にそってブラシを動かして・・・

扇屋さんキモノしみ抜き教室6

きれいさっぱり♪

嬉しいなぁ~~

受けて本当に良かったと思える授業でありました。

帰り際に、次回の開催について家田さんにお訊ねしたところ「七緒さんでDVDにまとめましたから、ひとまず次回は考えてないんですよ・・・」とのお話。

でも、DVDでは聞けないお話や、細かい点まで直接指導して頂けるお教室は、何倍も勉強になるのになぁ・・・。

そうなんです、七緒さんのDVDは副読本として丁度良いと思うのです。(特に、私の様に忘れっぽい人間には・・・)

「まぁ、ご希望があれば、またやりますよ。笑」とのお声が最後の最後にありましたので、ご希望の方は、扇屋さんにラブコールしてみて下さいね♪

扇屋さんキモノしみ抜き教室1

アイロンのあて方講座とか追加してもらえたら、また行ってしまうかも・・・。笑

良い勉強が出来てご機嫌の私でありましたが・・・、この後、頭を横殴りにされるような衝撃の事実と対面することになるとは・・・。

そのお話はまた明日。(イヤーーーーー!!涙)

直ちに洗濯機で洗いなさい


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お知らせ

Webメディア『マトグロッソ』で、連載しておりましたスタジオクゥの『おひとり様のふたり暮らし』が2015年6月7日に刊行されました。 帯文を脚本家の木皿泉さんに頂いております♪

第一話『牛は牛連れ 馬は馬連れ』と刊行を記念して描き下ろした本編には収録されていない出版記念番外編がwebでお読み頂けます。 http://matogrosso.jp/

プロフィール

ひよさ

Author:ひよさ
コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のひよさです。
相棒のうにさの心配をよそに、日々、着物に蝕ばまれた生活を送っています。
どんなに疲れている時も、どんなに怒っている時も
キモノは別腹!
うにさのイラストも見所!「がんばって描いてね~」 byひよさ

召しませキモノ

スタジオクゥ初のコミックエッセイ

オールカラーの全編描き下ろし。 2014年8月に台湾の智富出版より繁体字中文翻訳版も発売されました!! 『和服女孩 日本微旅行

About STUDIO Kuu(中文)

HIYOSA與UNISA是插畫家搭檔。 HIYOSA是個和服狂熱者,正實踐著「和服生活」,將和服融入日常。 UNISA雖然無法憑一己之力穿和服,但她繼承了許多家人的和服,是一個對和服頗有好感的和服新手。 HIYOSA與UNISA從2007年開始經營和服部落格「買和服是另一個錢包」,大受歡迎,因此融合漫畫與散文,創作了《和服女孩 日本微旅行》。 兩人不只是工作夥伴,在生活中,也是日本少見的合租室友。 她倆從2013年的冬天開始,在網路藝文誌MATOGROSSO連載的漫畫「一人的兩人生活」,將於2014年冬天由日本出版社EAST PRESS出版成書。

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